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バカ姉 その66

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投稿者:ともゆき
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翻弄

 『あいこ』の家まで、濡れた服を持って帰るのかと思ったら、ちょっと遠回りをしてコインランドリーに入りました。中では動いてる洗濯機が数台ありましたが、運悪く(チンポの事を考えたら『運良く』でしょうか?)誰もいませんでした。

 「…おいっ。」

 『白い猛獣』が一台の前で仁王立ちになると、腕組みをしたまま『くいっ』とアゴを振って、アゴで洗濯機を指しました。『ヤレッ!!』と言う無言の命令でした。

 『あ…、どうしよう…』

 でも、ここで『コイツ』の言う事を素直に聞いて、ビニールバッグから濡れてる服を取り出すと、僕の情けない状態に陥っているチンポを隠し切れなくなるので、僕はかかなくてもいい冷や汗をタラタラと流していました。

 ビンビンの股間に気を取られてる僕がアタフタしていると、『あいこ』がさらに2回、『グイッ、グイッ!』とアゴを振って、『おらっ、おらっ!』と合図してきました。いわゆる『最終勧告』と言うヤツです。

 これに従わない場合には、確実に正確なハイキックをこめかみに喰らうので、もう、急いで洗濯機のフタを開けて、ドバッと濡れた服を放り込むより他はありませんでした。当然、無駄にビンビンになってしまった生殖器が、ハーフパンツの裾を押し上げて顔を出しました。

 「『ともスケ』…、………お前、また勃ててんのかっ!?」

 『あいこ』の罵声を後頭部にザックリ突き刺して、ぷらんぷらんチンポを揺らしながら、要領が分からないコインランドリーの中を右往左往してたら、ハーフパンツにチンポが『甘い感じ』にこすれてきて、さらにギンギンに固くなってしまいました。

 「マジかよっ!? お前…、ゼッテぇ~~~捕まるぞっ!? 『自制心』とか『理性』ってモンがねぇ~のかよぉ!? 恥っずかしい…」

 ここのコインランドリーは、道路側の一面がガラス張りでした。外から中が完全に丸見えだったので、『あいこ』の『捕まるぞっ!』に説得力があり過ぎました。

 でも、普段、非常識極まりない言動をしでかしてるのは『ヤツ』の方なので、たまたま非常事態に陥ってる僕を『非常識』と決め付けていくるのが、納得がいかないと言うか、腹が立ちました。僕のささやかな反抗です。

 「…っつ~~~か、捕まれっ! ウケるわ、マジでっ! んで、1回鉄格子ン中で、とことん反省しろっ! ヘンタイっ!!」

 こんな腹の立つ散々な言い方をしてる『ヤツ』を、こっそり睨んでみると、やっぱり『ワンピースを一枚着ただけのJK』なので、悔しいけどチンポは喜んでました。

 しかも、そのJKに『ほぼ屋外』で『勃起を見られてる…』という僕の置かれている『刺激的な情況』を再認識しただけで、情けない事に頭を憤らせる血流量より、海綿体を膨張させる血流量の方がアップしました。僕は変態です。

 「無駄に勃ててんじゃねぇ~よ! 何で、そんなにすぐ勃っちゃうんだよ…、お前…」



 『何で』と言われても、これが中2男子のアイデンティティと言うヤツなので、どうしようもありません。



 僕の恥ずかしい状態を散々なじった後、ワンピースの上からでも『裸にしか見えないボディラインのJK』は、呆れ果てて言葉も出なくなったのか黙り込んでしまいました。

 普通なら静かになって気が楽になるところですが、逆に『無言の圧力』が高まって、僕は一層緊張しました。焦ってるところで千円札を両替機に入れたら、立て続けに『んべ~~~っ』と吐き戻されました。『両替機にまでバカにされてるっ!?』と『野口英世』を握る手が震えました。

 僕は『両替機へのイラツキ』と、『沈黙への恐怖』と、『剥き出しへの思春期の快感』でさらに、さらに焦りました。僕が真剣にやっている『ちぐはぐな行動』に、『年上の彼女』はイライラオーラを漂わせながらも、しばらく黙ってつき合っていました。

 でも、勃起の勢いが一向に収まらない『年下の彼氏』の、あまりのバカさ加減を見兼ねたのか、

 「…しょうがないなぁ~。」

と、『あいこ』が沈黙を破りました。

 僕は、『また蹴られるっ!?』と思って、『ビクッ!』と畏縮しました。忍び寄る『猛獣』の足音に『冷や汗ダラダラ』で振り向いたら、意外にもニコニコと柔らかい笑顔で、近寄って来てました。

 『中2のご都合主義』が凝り固まって練り上がった僕の脳ミソは、『今日のエロい経験』から分析して、また『エロい緊急処置』を『エロ優しい彼女』が『ヤッてくれる?』と甘い期待を抱いてしまいました。

 その脳ミソから思いっ切り『勃起指令』を送られたチンポは、ハーフパンツの裾を完全に持ち上げて、発射準備態勢で待ち構えていました。

 「…ほらっ!」

 優しげな『モナリザの笑み』を湛えた『あいこ』は、右手を期待に打ち震えてピクンピクンしているチンポからは素通りさせて、真っ直ぐキンタマに向かわせました。そして、いかにも当然と言う感じで何の躊躇も無く、『きゅっ!!』と『男の最大の急所』を握り締めました。



 『うあゴぉぷッ!?』



 僕の中で地球の回転が止まりました。自転の急ブレーキで『ドォーン!』と放り出されるように、僕の身体は床に投げ出され、そのまま崩れ落ちました。僕の『優しい彼女』は、チンポを瞬く間に収縮させ大人しくしてくれました。

 「手間かけさせんなよ…。」

 『生まれたての小鹿(・タモリ)』のように弱々しくなった僕を、地球の重力がコインランドリーの床にペッタリと貼り付けました。呼吸の度に空気にさえ『重み』を感じるようになった僕に、

 「落ちてる金、探してんじゃねぇ~よ。…早くしろっ!」

と、『悪魔』が情け容赦無く洗濯を急かしました。僕は天空の彼方へ遠ざかった両替機の口へ、届くはずも無い千円札を持ち上げました。この時ほど『野口英世』が重たく、憎らしく思えた事はありませんでした。



 どうにかこうにかして洗濯機を回すと、丁度冷たくて気持ち良い『敗北者にはお誂え向きの』床に僕は崩れ落ち、何の汗だか分からなくなった水分で、びっしょりと張り付きました。地球の重力に反発してイスに座れるほど、キンタマに元気が戻って来なかったからです。

 そんな僕の脇腹をイスに座ったままの『猛獣』が、後ろ脚でツンツン突っついて『生きてる』かどうか確認してました。その刺激が『痛み』なのかどうか、脳ミソで識別するのも面倒臭くなってた僕に、『あいこ』が意外な話題を振って来ました。



 「『ともスケ』…?」

 「…はい。」

 「…お前、『まさみ』の初めての男、誰だか知ってるか?」



 出し抜けにされた『「あいこ」クイズ』に、僕は『ドキッ!!』としました。脱力し切っていた全身に、変な緊張感で力が入りました。



 『何でもかんでも、弟が知ってるワケねぇ~だろっ!? 姉のバージン取ったヤツなんて知らねぇ~し、知りたくもねぇ~よ!! くだらねぇ~コト聞くなよ、バカっ!!』



と、突然の『あいこ』の質問の意図が全く理解出来なかった僕は、考えてる内に散々な目に会わされ過ぎて、考える事よりもムカつく文句ばかり頭に浮かんできました。

 ですが、こんな事、例え冗談でも言ったら最後、確実に殺されるので、

 「えっ? 知ってるんですか?」

と、逆質問でごまかしました。

 「知らねぇ~よ! だから聞いたんだろ~~~がっ!?」

と、当然のように怒った『猛獣』の『右脚』が、僕の脇腹にグッサリと突き刺さりました。やっとみなぎってきた活力が、怒りの抗議文といっしょに抜けて行きました。

 「去年の暮れとか、正月あたり、誰か『男』が来なかったか?」

 『あいこ』の質問は前後の脈絡が無くて、何を聞きたくて何を探っているのか、脱力し切った僕の頭では見当も付きませんでした。思い出すのも面倒臭くなった僕の脳ミソが、何もかもスルーしようと考えるのを止めた時、なぜかスッと『ある光景』が脳裏に浮かんできました。

 「え~~~っ? あっ、来ました…。」

 でも、それが『コイツ』の質問に当て嵌まる『男』なのかどうか、丸っきり確信が無かった僕は語尾を濁しました。でも、『猛獣』はビックリするほど勢い良く喰らいついてきました。



 「何だとぉ~~~ッ!? 誰だッ!?」



と、言うが早いか、事態の急変に戸惑ってる僕の背中に、『猛獣』はドスンと飛び下りました。僕の両腕は馬乗りになった『悪魔』の両膝に素早く引っ掛けられて、無理矢理『上体反らし』の形にされました。

 「うぐっ! いっ、いえっ、あの…」

 「隠すの…? ちょっと『遊んで』もらいたいの?」

 僕のアゴの下をガッチリ抱えると、頚椎骨を『グギグギグギギ~~~ッ』と、『そんな風に曲げると痛いですよ』と誰もが知ってる方向に、『悪魔の力』でひん曲げました。『キャメルクラッチ』と言う技です。

 「かっ、かっ、かかかーっ、『彼氏』とかじゃないですーーーっ!」

 「ふ~~~ん。まだ、余裕あるな~、お前…」

 僕が『何かを隠そうとしている』と邪推した『悪魔』は、『鼻フック』を追加してきました。地獄と言うヤツです。細かくて幼稚にさえ思える行為ですが、『鼻なんか、いらねぇー!』と自暴自棄な思考になってしまうほどの『拷問』でした。

 「こっ、こっ、高校の担任ですーっ! ダブりそうな時期だったでしょーーーっ!?」

 僕の全身全霊の叫びが『天』に届いたのか、僕は地獄の責め苦から解放されました。

 「はあっ? ああ~~~、何だよ…、あん時な? うん…、結局、ダブっちまったけどな?」



 隠してたワケじゃありませんが、姉はダブりました。当然過ぎるくらい当たり前でしたけど。基本バカで勉強嫌いなんですから、ダブんない方がおかしいと言う物です。

 姉と『あいこ』は同い年ですが、早生まれの姉は『あいこ』より一個先輩でした。でもこの年に同級生になってしまってました。

 僕は姉の事を『バカだ、バカだ』と言ってましたが、いざ実際に、その事実を突き付けられると、本人以上にガッカリでした。情けないです。




2013/08/21 19:45:07 (q8SanJjm)
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