おそらく県内一の寂れた土地にあるドラッグストア…
そこでバイトをしていた大学生の頃のお話…
私がそんな辺鄙な町に越してきたのは大学のキャンパスが近かったから…
バイトする場所もそんなにないから採用された時はやけに嬉しかった…
バスに乗って盛り場まで出なくて済むだけでラッキー!
下は十代から上は五十代のアルバイトの大半は女性…
幸い意地悪な人もいなくて、職場はフレンドリーな雰囲気だった…
ある時、今でいう女子会みたいなものを開いた…
その日は台風が夜に直撃する予報が出ていて、ひとりじゃ不安な私が一番歳の近い女の子に泊まりに来ないかと誘うと、たまたまその日に出勤していた女性陣が我が借家に集まる事になったのだ…
皆がそれぞれ店で色んな物を買い物して持ち寄ることになった…
シフトの関係で皆が来る時間はバラバラだった…
私はちょっとした伝があって、地主の農家さんの使っていない平屋を格安で貸してもらっていた…
2LDKでひとりで暮らすには十分な広さで私はすっかり気に入り、暇な時間を見つけては家の手入れや超簡単なDIYなどをしていたから、皆からもかわいい家だと好評だった…
雨はそれほどでもなかったけど、風は徐々につよくなっていった…
男性社員らが残ることになり、最後の二人も八時前には来られた…
二十代が二人。三十代が一人。四十代が一人。
そして、19才の未成年の男の子が一人来てくれた…
アルコールも入り会は大盛り上がりだった…
なんで台風の夜ってワクワクするのだろう…
せっかく用意したのだからとロウソクに火をつけた途端怪談話が始まった…
都会と違い家と家の間隔が空いているこの辺りでする怪談話はただでさえ迫力がありすぎる…
時折強い風が雨戸を叩いて効果音のオマケつき…
大騒ぎしながら皆で震えた…
雨も強くなってきてそろそろ頃合いだと、年長の二人は帰ることになった。
二人は主婦なのでおいそれと泊まる訳にはいかない…
今度は予定を立ててお泊まりさせてと帰っていった…
玄関に見送りに出ただけで横殴りの雨でびしょ濡れになる…
残留組は皆泊まることになった…
幸い明日の朝が早いって人はいなかったから、仕切り直しとばかりに飲み直した…
雲行きが妖しく変わり出したのはこの頃だ…
2026/05/22 20:26:46
(yIrUyFjh)