入浴を勧め、その後で私の部屋に来るようにと告げると素直に承諾をして、一度部屋に戻り着替えを準備する貴女。
スマホを手にして画面を見ている姿はフィアンセとの語らいをしていたのだろうか?
恵との結婚前からの交際、恵が認めている相手でもあり紹介も受け私も二人の関係を認めている。
婚約をしているわけではないが認めっっているカップル。
亡夫との思いを断ち切れないでいた恵を奪ったときのことを思い起こさせる…
これからの暮らしのこと、娘たちのこと… そして、まだ40代の孤閨の身体…
女の弱みに付け入り強引に推し進める、今もまた、その思いに気持も高まってくる…
「ふふ、恵を抱けないことは残念だがこの家には3人の娘がいる。 長女の雪乃は私には従順に従わせることができるだろう。 雪乃に命じれば妹たちも…」
恵との部屋でそんな多みを抱きながら入浴を済ませた貴女の気配を感じている…
【恵が入院してからは貴女だけはこの部屋に入っていたことにしませんか? 寝具の整えなんかも恵に代わって長女の貴女がしていたんです。 畳敷きの和室で小さいながらも重厚なテーブルがあったり。 恵の化粧台にはちゃんと椅子も備えてあります。 そして、襖の奥には恵を責める淫具が備わっているのですがそのことは貴女は知らないのです】
入浴とスキンケア、長い髪へのドライヤーを済ませ、いつもの変わらないパジャマ姿で両親の部屋を訪れる。
話とはなんだろうとは思いつつも、特に緊張するない様子…処女を奪われる酷い目に合うなど当然夢にも思っていないから。
「お父さん…お待たせしました。雪乃です。」
部屋の前で声をかけ、ノックをする。入室を許可する剛の声が聞こえてから部屋へ入った。
「お話ってなに?もしかして、お母さんになにかあった…?」
唯一思い付いたのが母の良くない知らせだった。妹たちには言わず、長女の雪乃に優先して話す…ということは、妹たちには聞かせにくい話題なのかもしれないと思ったからだ。
不安げな表情を浮かべ、どこにいてよいのか所在が定まらず立ったまま尋ねる。
奇しくも…母と色違いで買った白のワンピースタイプのルームウェアを着ている。下着は上はスポーツブラのようなナイトブラ、下は淡いピンク色のショーツ。
【承知しました。それでは襖の奥は知らないけれど、手前の和室には掃除のために出入りしているということでお願い致します。】
「雪乃だね。 お入りなさい」 戸口で声をかけノックをする貴女にそう応えると部屋に入ってくる貴女。
夫婦の寝室に夜の時間に入室する。 昼間とはまた違った雰囲気が貴女を緊張させる…
その緊張からか母親を案じる問いかけ…
「いやいや、そうじゃないんだよ、雪乃。 恵はお前たちが逢ってきたとおりだ、元気そうだがまだこの家には戻ってこれない。 つまりはこの部屋には戻れないということだ。 夫婦が夜を共にするこの部屋にはね?」
入浴を済ませ、化粧を落とし肌の手入れをした娘、昨日までと何も変わらない姿だがここが夫婦の寝室ということが貴女を艶やかに見せている…
「お父さんも男だ、夫婦として恵の身体が必要なんだ。 恵を愛しているのだからね」
夜の行為が閉ざされていることを貴女に知らしめるように言い放つ…
「結婚する前ならまあ解決することも出来たのだが今はお前たちと一緒に暮らしている。 分かるな?雪乃?」
口調は穏やかだが男と女の身体の関係を娘の貴女に問いかけている…
「恵の入院のことも、楓や夏菜の進学のこともお父さんには責任がある。 恵との夫婦生活が満たされてこそお父さんも頑張れるというものだ」
入院をして妻としての務めを果たせないでいる母親のことを貴女に対して口にしている…
恵を案じて私の前で正座している貴女、恵とおそろいのワンピース姿の貴女を見ながらそんなことを話しかけてくる。
今時珍しい和室の寝室。他の部屋は洋室なのに、継父と母は和室にこだわりがあったようだった。母のそのような一面を知らなかった雪乃たちは驚きはしたものの特に気にはしていなかった。
いつもは休日の昼間に掃除で入る程度…このように部屋の主である剛と向かい合い滞在することは初めてで、呼び出された経緯もあり少し緊張してしまった。
しかし懸念していた母の容体は心配ないらしく、ホッと胸を撫で下ろす。ただ、<この部屋に戻ってこれない>という言葉の意味がわからず首を傾げる。
剛の続く言葉を聞き、夫婦の夜の営みの話をしているのだと理解した雪乃は、戸惑いと驚きからぱちぱちと瞬きを繰り返す。
(お父さん、何の話をしているの…?そういうことができないからって、何故私に…?)
夫婦の営みがあるからこそ妹を含む雪乃たちとの生活のために頑張れると話す剛だが、これまで性の経験もない雪乃は察することができず固まっている。
義理とはいえ、まさか娘の自分ににそのような役割を求めるという発想すらわかなかったからだ。
「そ、それは…どうしたら、お父さんは頑張れるの?」
自分に白羽の矢が立っていることはわかっていないにせよ、いきなりの性生活の話に戸惑いは感じられる表情だった。気まずそうに言葉を選び、そう尋ねた。
私の話に戸惑いを隠せないでいるも”どうしたら”と問い返す貴女。
そんな貴女のもとに膝をジリ寄せて迫っていく…
「お前は恵に瓜二つだ、お前ならお父さんは恵と思えるんだよ。 もう、恵以外の女などお父さんには考えられないんだ。 瓜二つのお前なら大丈夫なんだ、分かるな? 雪乃」
そんあ勝手なことを言いながら、貴女の肩に手をかける。
「お前はしっかりとした母親思い、妹思いの娘だ、もう分かっているだろ?恵のことも、楓や夏菜のこともお前次第なんだよ? 雪乃。」
恵の入院している個室、妹たちが夢に見ている進学のこと、そして、貴女の奨学金の返済も私が請け負っていること…
「雪乃、お前は何もしなくても良いんだ、少しだけ目をつぶっていなさい。 そして、お父さんに任せておけば良い、すぐに終わることだからね?」
”どうしたら”貴女のつぶやくような問いかけは理不尽な状況を受け要らなければならないことにもなってしまう…
【紹介してくれたフィアンセはなんて名前にしますか?
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