ーーーーー永瀬家 リビングダイニングーーーーー料理なさるのね?と言う莉奈母に対して、「まぁ……独り身で作ってくれる相手もいないですし、外食ばかりだと健康に悪いですからね。どこかに作ってくれるいい人がいればなんて、考えてるんですが。」そう言った後に莉奈をチラ見する宙斗。「でも料理始めたきっかけは、決して褒められたものじゃないんですよ。」若いころ料理できれば女の子にもてるかなぁなんて考えたりして。結果さっぱりで、今この年になっても独り身なんですけど…(苦笑)「夏蜜柑なんだ。成程…塩っけあまり強く感じなかったけど、塩はどれくらい?」莉奈の答えを聞いて「成程…少し甘めにしたいときは、オレンジとかを使ってもいいんだね。男って駄目ですよね。レシピ本通りでこういう面では応用が利かない(笑)」莉奈とレシピの話をしながらも、注意は莉奈父と莉奈母の方に向いている。「(興信所?俺の事調べさすのか??徹底してるな…あまり品行方正にし過ぎても不審がられるだろうから、いつも通りに。合コンには出席しても、そのあとの持ち帰りがなければ、ようは只の飲み会だし、それを持って、この親たちから注意人物扱いされることはないだろ。でもrifugio segretoに行くのは、しばらくの間控えとくかな。マスターや森田君が自分たちでバーの秘密ばらすとは考えられないが、どこから耳に入るか分かったもんじゃないからな…)」莉奈父が莉奈母との話を終え、莉奈が莉奈母に呼ばれてキッチンに行くと莉奈父からド直球な質問が「(親からすれば、娘の将来を心配するのは当たり前だよな。さてどう答えるか。)……ランドで莉奈さんに告白してしまったのですが、私は年甲斐もなく莉奈さんを好きになってしまったようです。将来的には結婚をしたいなと。勿論莉奈さん及びお父様方にお許しをいただければの話ですが(照笑)」「弊社の風間とお知り合いでしたか…(やはりか。これは、付き合うことのになっても社内では下手の会話はできないな。筒抜けになると考えたほうが良さそうだ。まぁ、最初から分かっていれば対処のしようがあるってもの。)」そんなことを考えていると、莉奈と莉奈母が戻ってきてソファへ移動することに。莉奈母は小脇にアルバムらしきものを何冊か抱えてきて、リビングテーブルの上にその内の一冊を開いて乗せる。やめて!という感じで両手でそれを隠そうとする莉奈。莉奈母「莉奈ちゃん見て貰いなさいな。これ見て貰えば小さい頃の莉奈ちゃんの事、知ってもらえると思うのよね。ねっ宙斗さん、興味あるわよね(笑)」「興味は凄くありますが、莉奈さんが嫌がってるものを見ては……」莉奈母「ほら、莉奈ちゃん(笑)」渋々仕方なくといった感じで、恥ずかしいなぁと言いながら両手をどかす莉奈。「莉奈さん、見せて貰いますね。」莉奈に断ってから、アルバムに目を落とし始まる宙斗。出生から始まり、お食い初め・お宮参りと写真の中でどんどん大きくなる莉奈。何に怒ったのか脹れている写真や涙を流して啼いている写真、家族旅行であろうか緑の中で莉奈父莉奈母と三人並んでいる写真、波打ち際で遊んでいる写真も。「可愛いなぁ……」「これ旅行先ですか?」「あっ、これ〇〇湖と遊覧船ですよね。僕も小さいころ連れてってもらったことがあります。」などと乾燥を言いながら、一枚一枚の写真を丹念に見ていく宙斗。一冊目のアルバムは幼稚園(保育園?)入園前くらいで終わった。ーーーーー協力工場、海斗ーーーーー休憩時間になり莉奈に何度目かの連絡を入れる海斗。「まだ出てくれくれない……莉奈ちゃん出てくれよ。」何の脈絡もなく、先日見たAVのドラマ部分を思い出す海斗それは、自分が忙しくなり恋人との連絡がつかなくなる場面。その後は、実の兄が恋人に近づき、二人きりのデートそしてキス、セックス、そして兄に溺れて行き、身体だけでなく心までも兄に捧げる恋人。兄の肉棒を愛おしそうに舐め上げて、上目使いで兄にねだる恋人。いつの間にか場面には弟も現れて、兄と恋人の情事を見ながら硬く屹立させている。いつしか弟を自分、兄を宙斗、恋人を莉奈に当てはめ夢想している海斗。
...省略されました。
−−−莉奈、デザイン会社−−−−宙斗にメールしてから落ち着かない。誘いに乗ってくれるだろうか?ソワソワとしていると同僚や先輩が製菓会社のデザインのプレゼンの心配をしているのか?など心配して聞いてくれる。この会社は莉奈父の親友が経営する会社で…、この会社で莉奈に悪さをしようとする者は居ないが……ただ一人本気で口説いている生田が…。生田「心配事?相談乗るよ?」「大丈夫です、ただ……。」食い気味の生田「どうした?仕事、プライへで困ったことあるの?」「違います、今日予定があって定時に上がれるかと思いまして…。」係長「プレゼンは金曜日だし資料も出来上がっている、安心して定時上がりにしなさい。それから生田さん、ちょっとこちらへ。」露骨ではないが莉奈を口説く生田へ忠告が入る。莉奈父は〇〇会社で取締役をしてる、この会社の社長とも懇意だし莉奈の事を子どもの頃から知っていて実の娘の様に可愛がっている。今、莉奈は同僚の井ノ原朝香から紹介され付き合いはじめた恋人が居る。などなど。生田「莉奈ちゃんが恋人と別れたら…。」係長「生田!何言ってんだ!いくら永瀬さんがチャーミングだからと言って横入りする真似はするな、わかったな、以上!」定時少し前、宙斗からの電話、タイミングよく廊下に出ている時だった。「宙斗さん、連絡ついてよかったです…、私の地元の駅でいいんですか?急いで向かいますので待ってて下さい。ゆっくり話したいんです、…とは言ってもそんなに時間が取れませんし前に藍ちゃんと行ったチェーン店の喫茶店でいいですか?先に入って待っていてください。」−−−チェーン店の喫茶店、莉奈母と担当調査員2名−−−莉奈母「こちらが娘、永瀬莉奈の写真です。そしてこちらが見分けつきにくいかも知れませんが岡田宙斗さんと海斗の二人です。」調査員2名「「拝見します。」」宙斗担当調査員(こりゃ、親心配するわけだわ。)海斗担当調査員(めちゃくちゃ可愛いじゃないか、しかもスタイルもいい…。)調査員2名が顔を見合わせ頷く。宙斗担当調査員「見分けは歩き方や仕草でつくと思います。」海斗担当調査員「決定的な違いがわかればいいんですが…。単刀直入にお聴きしますがなぜ海斗さんのほうもお調べに?」莉奈母「……とても言いにくいのですが莉奈ちゃん…、いえ娘がですね。以前、海斗とお付き合いをしていたのですが…色々ありまして…。決定的な違い…、海斗のほうは自己中心的で宙斗さんの方は相手方を考えるような人ですかね。」宙斗担当調査員「調べていけば判りますからご安心なさって下さい。」海斗担当調査員「ですね。」調査員2名((お母さま、宙斗さんにいい印象お持ちのようだな。海斗さんの方には悪い印象…っと、で今後娘に近づけさせないようにする為の調査と…。))莉奈母「では、打ち合わせ終了ということで…、お支払いは私がしておきますが…、他にご注文されますか?」宙斗担当調査員「もう少し打ち合わせをしようと思いますので珈琲をふたつほどよろしいでしょうか?」莉奈母「はい、お支払いしておきますので…。」調査員2名が注文をすると会計を済ませ店を出る莉奈母。−−−定時後、莉奈と井ノ原朝香−−−朝香「莉奈ちゃん、少しいいかしら?」「朝香さん、すみません、あまり時間が取れませんがどうされましたか?」朝香「あの…、岡田くんのことで…。」「宙斗さんのことご存知なんですか?」朝香「あっ、海斗くんの…、やっぱり…。」「やはりとは?入れ替わりのことですか?」天を仰ぐ朝香「莉奈ちゃん、本当にごめんなさい、紹介しててこんなことになるなんて…。」「いいんです、…入れ替わりは理解できましたから。」朝香「じゃあ、今後も…。」最後まで言わせない莉奈「お付き合いは出来ません、理由は私からは離せません。海斗さんに聞いてください、すみませんが今日、約束がありますので失礼します。海斗さんから聞いてからまたお付き合いのことについてのお話しでしたらお聞きしますが…。」頭を朝香に下げ急ぎ足で駅に歩き出す。生田「井ノ原、莉奈ちゃん、彼氏と別れたのか?」朝香「そうみたい、…だからと言って莉奈ちゃんにいい夜の止めなよ?さっきも係長から注意されてたでしょ?」
...省略されました。