−−−莉奈、デザイン会社−−−−
宙斗にメールしてから落ち着かない。誘いに乗ってくれるだろうか?
ソワソワとしていると同僚や先輩が製菓会社のデザインのプレゼンの心配をしているのか?など心配して聞いてくれる。
この会社は莉奈父の親友が経営する会社で…、この会社で莉奈に悪さをしようとする者は居ないが……ただ一人本気で口説いている生田が…。
生田「心配事?相談乗るよ?」
「大丈夫です、ただ……。」
食い気味の生田「どうした?仕事、プライへで困ったことあるの?」
「違います、今日予定があって定時に上がれるかと思いまして…。」
係長「プレゼンは金曜日だし資料も出来上がっている、安心して定時上がりにしなさい。
それから生田さん、ちょっとこちらへ。」
露骨ではないが莉奈を口説く生田へ忠告が入る。
莉奈父は〇〇会社で取締役をしてる、この会社の社長とも懇意だし莉奈の事を子どもの頃から知っていて実の娘の様に可愛がっている。
今、莉奈は同僚の井ノ原朝香から紹介され付き合いはじめた恋人が居る。などなど。
生田「莉奈ちゃんが恋人と別れたら…。」
係長「生田!何言ってんだ!いくら永瀬さんがチャーミングだからと言って横入りする真似はするな、わかったな、以上!」
定時少し前、宙斗からの電話、タイミングよく廊下に出ている時だった。
「宙斗さん、連絡ついてよかったです…、私の地元の駅でいいんですか?急いで向かいますので待ってて下さい。
ゆっくり話したいんです、…とは言ってもそんなに時間が取れませんし前に藍ちゃんと行ったチェーン店の喫茶店でいいですか?
先に入って待っていてください。」
−−−チェーン店の喫茶店、莉奈母と担当調査員2名−−−
莉奈母「こちらが娘、永瀬莉奈の写真です。
そしてこちらが見分けつきにくいかも知れませんが岡田宙斗さんと海斗の二人です。」
調査員2名「「拝見します。」」
宙斗担当調査員(こりゃ、親心配するわけだわ。)
海斗担当調査員(めちゃくちゃ可愛いじゃないか、しかもスタイルもいい…。)
調査員2名が顔を見合わせ頷く。
宙斗担当調査員「見分けは歩き方や仕草でつくと思います。」
海斗担当調査員「決定的な違いがわかればいいんですが…。
単刀直入にお聴きしますがなぜ海斗さんのほうもお調べに?」
莉奈母「……とても言いにくいのですが莉奈ちゃん…、いえ娘がですね。
以前、海斗とお付き合いをしていたのですが…色々ありまして…。
決定的な違い…、海斗のほうは自己中心的で宙斗さんの方は相手方を考えるような人ですかね。」
宙斗担当調査員「調べていけば判りますからご安心なさって下さい。」
海斗担当調査員「ですね。」
調査員2名((お母さま、宙斗さんにいい印象お持ちのようだな。
海斗さんの方には悪い印象…っと、で今後娘に近づけさせないようにする為の調査と…。))
莉奈母「では、打ち合わせ終了ということで…、お支払いは私がしておきますが…、他にご注文されますか?」
宙斗担当調査員「もう少し打ち合わせをしようと思いますので珈琲をふたつほどよろしいでしょうか?」
莉奈母「はい、お支払いしておきますので…。」
調査員2名が注文をすると会計を済ませ店を出る莉奈母。
−−−定時後、莉奈と井ノ原朝香−−−
朝香「莉奈ちゃん、少しいいかしら?」
「朝香さん、すみません、あまり時間が取れませんがどうされましたか?」
朝香「あの…、岡田くんのことで…。」
「宙斗さんのことご存知なんですか?」
朝香「あっ、海斗くんの…、やっぱり…。」
「やはりとは?入れ替わりのことですか?」
天を仰ぐ朝香「莉奈ちゃん、本当にごめんなさい、紹介しててこんなことになるなんて…。」
「いいんです、…入れ替わりは理解できましたから。」
朝香「じゃあ、今後も…。」
最後まで言わせない莉奈「お付き合いは出来ません、理由は私からは離せません。
海斗さんに聞いてください、すみませんが今日、約束がありますので失礼します。
海斗さんから聞いてからまたお付き合いのことについてのお話しでしたらお聞きしますが…。」
頭を朝香に下げ急ぎ足で駅に歩き出す。
生田「井ノ原、莉奈ちゃん、彼氏と別れたのか?」
朝香「そうみたい、…だからと言って莉奈ちゃんにいい夜の止めなよ?さっきも係長から注意されてたでしょ?」
生田「莉奈ちゃんがフリーならかまわないでしょ。」
−−−会社最寄り駅から莉奈自宅最寄り駅→喫茶店−−−
(宙斗さん、製菓会社の新製品のお話してたけど…もしかして、まさか違うよね……。)
「降りなきゃ。」
少し急ぎ足、少し気持ちが弾んでる足取りで喫茶店に向かい店内へ。
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