prrrrrr…
デスクワークしている白石の内線が鳴る。
「松本だ。今から社長室に来なさい」
電話の相手は会社の社長。何か褒められるようなこともしていないし、怒られるようなことも心当たりはない。
それでも社長に呼び出しとあれば、これからの仕事の予定を一旦キャンセルして、慌ててエレベーターに乗ります。
お返事ありがとうございます。
社長さんに犯されてみたいので、先にレスくれてましたが今回はごめんなさい。
また機会があればお相手お願いします。
『え?な、なんで社長が私を呼び出すの??』
ドキドキするあまり、顔が赤らんでしまいます。
「し、失礼します。総務部の白石ですが。。。」
こはるが社長室に入ると、奥の席に松本がどっかりと座っています。
こはるがここに入るのは初めて。
「こっちに来なさい」
恐る恐るデスクの前に行き、直立します。
「総務部長から、君が異動してきてから部署の生産性が落ちたと相談が来ている。心当たりはあるかね?」
緊張しながら、難しい顔をしている社長の前に立ちます。
「えっ、そ、そんな心当たりなんて。。」
と口ごもりますが、じつは仕事の遅いこはるは、周りにフォローしてもらった後は必ず「穴埋め」させられています。
先輩、同僚、新卒の新人、そしてもちろん総務部長もこはるに穴埋め要求したことがあります。
『ど、どうしよう。。穴埋めしてたからその分業務が終わらなくて。。。でもそれも周りの人がフォローしてくれたはずなんだけど。。。。』
焦りながら黙り込むこはる。
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