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共有される女

投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
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2026/04/05 21:46:54 (q1e1YjXi)
通りが見渡せるカフェの窓際の席

カップルらしき男女が語らい合っている。
「〇〇ちゃん今日は遅くまで引っ張りまわしてごめんね。疲れちゃった?
遅くなっちゃうからそろそろ帰ろうか。親御さんも心配するだろうし…」
テーブルの上に置いてあった伝票を掴んで立ち上がる海斗は、そのままレジに向かい会計を済ませ、〇〇に振り返り、
「じゃあ行こう。」
帰り道の途中暗がりもあったが、海斗は〇〇の手さえも握ろうとはしなかった。
「〇〇ちゃん、今度の土曜日で付き合いだして半年だよね。土曜日はお互い少し早起きして□□ランドに行こうよ。」

〇〇と別れて帰る途上海斗のスマホが着信を示す。
それは会社の上司から土曜日出勤を厳命する電話であった。

「土曜日出勤かぁ…折角の休みだってのに面倒くさいなぁ……」
上司のあまりの剣幕に「わかりました。」と答えてしまった海斗。
しばらくして、〇〇との記念日デートの約束を思い出す。

「しまった……土曜日は〇〇ちゃんとデートの約束したんだった…
今更上司に断りの電話入れられないし、〇〇ちゃんすごく楽しみにしてたみたいだったし…どうしよう…」


その日の夜宙斗のマンション

海斗「宙お願いだから、土曜日俺の身代わりでデート行ってくれよ。
俺その日急遽出勤になっちゃって。〇〇ちゃん凄く楽しみにしてて……
頼むからさ…中止とか言って〇〇ちゃんを悲しませたくないんだ。」
宙斗「悲しませたくないって、お前…
〇〇ちゃんって、この前写真見せてくれた可愛い娘(こ)だろ。
海お前、自分の彼女が兄弟とはいえ他の男とデートしてても平気なのか?」
海斗「平気…ってわけじゃないけど……悲しませるよりはましだろ。」
宙斗「分かったよ、行ってやる。でも何があっても後で文句言うなよ(笑)」
海斗「分かった。助かったぁ…恩に着るよ宙。何があってもって何もないだろうし(笑)」
宙斗「で、どこに連れてく予定とかは話してあるのか?」
海斗「少し早起きして□□ランドに行こうって…細かい話は電話でって」
宙斗「□□ランドねぇ…成程。約束はお前と電話でするんだよな。
逐一こっちに連絡してくれるってことか。
お前が彼女の事なんて呼んでるのか、彼女との仲はどれくらいまで進んでるのか、色々と教えてくれ。」
海斗「なんでそんなこと必要なんだよ。」
宙斗「お前馬鹿か…知ってないと話し合わなくなるだろうが。
最悪俺が替え玉で来たって事、彼女にばれるぞ。そしたら、振られるなお前(笑)」
海斗「そ…そうか、そうだよな……振られるのは嫌だし、分かった話すよ。」

--------------------------------------------------

海斗の彼女を宙斗が寝取り、最終的に双子兄弟共有の女にされる(する)イメです。
以前ここで遊んだ〇〇さん、お待ちしてます。

宙斗・海斗:35歳の双子の兄弟。
      身長体重は共に176cm・75kg。
宙斗:S・寝取り癖有・観察深く気遣いができる(マメ)
海斗:M・自覚なしだが寝取られ癖有・鈍感で自己中

二人を外見で見分けるのは困難。
見分ける方法は性格的なものが一番だが、異性との付き合いが浅い〇〇にはまだ無理なこと

宙斗と海斗のマンションは向かい合っており、それぞれ最上階の角部屋。
それぞれの部屋から、それぞれの部屋が見える位置関係に建っていた。

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52
投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/27 16:08:14    (QVxRZQ2.)
−−−喫茶店−−−
宙斗担当「窓の外見てるぞ、誰かと待ち合わせか?(小声)」
海斗担当「こちらには全く気づいてないようだな(小声)」
宙斗担当「ん?手を振って…、依頼者の娘じゃないか!(小声)」
海斗担当「依頼者の娘は知らないんだよな?(小声)」
宙斗担当「娘を〝ちゃん〟呼びするほどの溺愛っぷりだぞ、娘は知らないだろうよ、知られて嫌われたらとか思うもんなんだよ。(小声)」
海斗担当「入ってきたぞ、会話を聞くのに集中しよう。(小声)」

店員さんに待ち合わせと伝え、宙斗の席へ。
「お待たせしてしまってすみません。」

一礼、謝罪を口にしてから向かいの席に座り、レモンティーを頼む。
(どうしよう、伝えなきゃ…、はずかしいけど……。)
 
深呼吸をしてから胸へ手をやり落ち着こうとしているの莉奈。
少しの間が空いてから。
「あの…、ランドの……(凄く小さな声、宙斗には聞こえる。)
キスの件なんですがあれ取り消しにしてもらいたいです。」

海斗担当「何を離してるんだ?」
宙斗担当「ランドの…?」

「あの日、…私、宙斗さんのこと、海斗さんだと思ってましたし…。
宙斗さん、…その、……私のこと好きと言ってくださいました。
私も…、まだどちらの感情かわかりませんが好感を持ってます。」
どちらの感情、助けてもらった感謝の感情と海斗とまさみを目撃したあの日、諭して自宅まで送ってくれた誠実な対応に好感を持った感情、どちらか莉奈自身も解っていない。

宙斗担当「宙斗と聞こえたぞ。(小声)」
海斗担当「だな、岡田宙斗に間違いないな。(小声)」

「それで…、どちらの感情なのか自分でも解りませんが宙斗さんさえ宜しければ何ですが……たまにお会いしたり連絡したりしたいと思っています。」
お待たせしました、ここで店員さんがレモンティーを提供してくれ莉奈の言葉が止まってしまった。

−−−海斗、莉奈会社前−−−
久しぶりの休み、代休に会社前で待ち伏せをしているが定時を等に過ぎた時間、疎らに社員が退社していくが莉奈の姿は見えない。

それもそのはず海斗は定時を一時間も過ぎてから莉奈の会社前に立ち始めたのだから。

−−−莉奈自宅−−−
帰宅後、スマホを確認すると莉奈からアプリで家族連絡用に宙斗と喫茶店で会っていると入っている。
莉奈母「あら、莉奈ちゃん、宙斗さんと会っているのね、やだ、同じ喫茶店じゃない。
危うくニアミスするところだったわ、時間は短めと……。
宙斗さん、帰り送ってきてくれるのかしら?晩ごはんまでに戻るわよね。
4人分作っておきましょう…。」

−−−莉奈父、会食中−−−
莉奈父「失礼。」
胸の内ポケットからスマホを出すと内容を確認すると渋い顔。

取引先部長「永瀬取締役、何か不都合でもございましたか?」
莉奈父「否、プライベートの内容だ、気にしないで…、君、確か上のお嬢さんが最近婚約をしたそうだがどんな感じなんだい?」
取引先部長「どんな感じかですか?…どんないい青年でも腹が立ちますね。苦笑」
莉奈父「やはりそんなもんなんだな…、だがうちの場合は家内の方が難敵、攻略難しいんだがな。」
取引先部長「永瀬取締役のお嬢さまも?」
莉奈父「否、婚約などまだまだ先の話だろうが相手方が真剣で将来の話をされて…、済まない、プライベートの話をし過ぎたようだ。」
取引先部長「いえいえ、永瀬取締役も人の親なんだなっと微笑ましくとは失礼でございますね。」
莉奈父「否、構わん、相手が誠実に接してくれてる分、どこに怒りを…。(そうか!海斗を怒鳴ってやればいいんだな、あんな男と付き合いを止めてくれてよかったよ。
……キスしたと言っていたな、あれは宙斗くんとか、しかし海斗だと思ってした莉奈の気持ちを考えると…。)」
取引先部長「また難しいお顔されてますよ。笑」

−−−喫茶店−−−
「そ、宙斗さん、お料理お得意なんですか?私、今、勉強中なんです。」
53
投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/27 23:00:40    (cbMJyXz9)
ーーーーー喫茶店ーーーーー

莉奈の言葉を受け
「あの後俺も反省してたんだ、ランドの事。
代理で行ってたのに、あんなことしてしまって…
あれじゃのこと莉奈ちゃん騙してたも同然だよね。本当にごめんなさい。」
言い終えると、額がテーブルに付くほどに頭を下げる宙斗。
暫くそうしてから、徐に顔を上げて言葉を続ける。
「でも信じて欲しい。あそこ(rifugio segreto)で言った気持ちに嘘偽りはないし、今もその気持ちは続いて…いやもっと強くなってるかな…
ランドでの行動も衝動的だったとはいえ、その気持ちがあっての上だって事を。」
言い終えると莉奈の目を真正面から覗き込む宙斗。
それはまるで言ってることを信じてとでも訴えてるよう。

宙斗担当「こっちが宙斗で間違いなさそうだな。(小声)」
海斗担当「ああ、そうだな。お前は調査対象がすぐ現れたからいいよ。でも、俺の方はまだ、皆目情報なしだぜ…何か海斗の情報話してくれねえかな(小声)」
宙斗担当「ああそうだな(小声)」
宙斗担当の調査員はそう答えながらも、宙斗・莉奈に不審がられないように宙斗の観察を始める。
宙斗担当「(今日の服装は割合さっぱりとしてるな、夕方でこれってことは服装には気を使ってると、靴も綺麗に磨いてるし。髪は耳に少しかかる位に揃えて…)」

「料理??得意って程じゃないし、昨日話したように始めたきっかけがあれだから、あまり褒められたものじゃないけど…
たまに海斗の奴が、家に飯集りに来るからってのもあるけど、
レシピ本やサイト見て作ったり、外食の時に美味しかったら作り方聞いたりして、
何とかバリエーション増やそうって努力してる(笑)
そうだ良ければ今度一緒に勉強しない?
俺の家だと拙いだろうから、莉奈ちゃんの家とかで。
莉奈ちゃんのお母さんが台所貸してくれればだけどね。」

海斗担当「おいいま、海斗がたまに家に来るって言わなかったか?(小声)」
宙斗担当「言ったな…宙斗をはってれば海斗に行きつくかもな(小声)」

ーーーーー海斗、莉奈会社前ーーーーー

莉奈会社前で数時間待ち伏せしている海斗。
「莉奈ちゃん出てこないなぁ……俺がこんなに待ってるってのに…」
井ノ原朝香が退社してきて、その姿を見つける。
井ノ原朝香「ちょっとあなた、岡田海斗さんよね?」
海斗「そうだけど、あんたは?」
井ノ原朝香「あんたの同僚、井ノ原の妻よ。もしかして莉奈ちゃんと連絡がつかなくて会社前で待ち伏せしてんの?」
海斗「うるせえよ、あんたに関係ないだろ。」
井ノ原朝香「関係大ありよ、井ノ原から言われて莉奈ちゃんを推薦したの私だもん。
あんた、莉奈ちゃんとのランドデートの時身代わり立てたんですって?呆れちゃう。
普通は約束駄目になったら、謝って予定立て直すでしょうに…」

海斗「うるせえって言ってるだろうが。この女(あま)が…」
井ノ原朝香「そう、わかったわ、出てくることのない元カノのこと、いつまでもここで待ってなさいな。(完全に自己中。人の話は聞かないし、駄目だわこいつ。莉奈ちゃんに本当に悪いことしたなぁ、旦那経由の話とはいえ、こんなの紹介しちゃって)」
海斗「こら、元カノとか出てくることが無いってどういう意味だ、教えろ。」
井ノ原朝香「それが人にものを聞くときの態度なの?(莉奈ちゃんよくこんなのと付き合ってたなぁ…明日謝らなきゃ。)じゃあね。」
海斗「おいこら待て。待てって言ってるだろうが。」
言いながらも見張りのため、その場を離れることができない海斗。


ーーーーー喫茶店ーーーーー

「暗くなっちゃったね、夜道危ないから送って行くよ。帰り道の途中、ちょっと暗いところもあったし。」
そう言うと伝票を持って立ち上がる宙斗。
54
投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/28 07:23:48    (6eNV6DVq)
−−−喫茶店、宙斗と莉奈と時々、調査員2名(笑)−−−
「いいんです、とは流石に言えませんが…、宙斗さんが誠実に私に接してくれてることも知ってますし、お礼で自宅と言うかなりハードルが高いのに来てくださいました。
(海斗さんは何か理由を付けては何度も断れれてたのよね、あっ、いけない!
顔はそっくりでも中身が全然違うんだもんね。)
お母……、母の許可ですか?大丈夫だと思いますよ、近隣の方に教室開いてるんです。
あっ、大した教室ではなく作ってランチ会と言う交流の場です。
ただ家だと母からの指摘が入ると思いますが大丈夫ですか?」

宙斗担当「何かしら頭を下げなければならない状況があったと言うことか。(小声)」
海斗担当「だがこうして会っているということは母親が心配するのは当たり前だな。(小声)」

「判り次第、連絡しますね。そうだ!大きな声で言えないの…。」
テーブルの前で手招きをしてテーブル中央に顔を寄せ小声で話し始める。

「宙斗さん、取引先との宣伝攻略ってもしかして…チョコレート菓子ではありませんか?
仮の名前でゆずチョコとなってませんか?」
宙斗の返事を聞いてから。

「やっぱりそうなんですね、その商品パッケージ、私のデザインが初めて採用されて金曜日に製菓会社のプレゼンがあるんです。」

宙斗担当「何話してるんだ?(小声)」
海斗担当「チョコとは聞こえたがそれ以上は何も聞こえないな。(小声)」

宙斗の遅くなっちゃったね。の言葉を合図に。
「そろそろ帰らなきゃです……。」

恋愛経験ゼロと言っていい莉奈は気づかないが調査員2名が見てもかなり宙斗に惹かれている。
宙斗担当「ありゃ、親が心配するわけだ。(小声)」
海斗担当「あの顔されて帰せる男居るか?(小声)」

レジへと行き会計、宙斗が出し店外に出ると。
「お支払いしますから……。」

道すがらやはり車道側を歩いてくれる宙斗。
その様子を後ろから尾行する調査員2名…。
宙斗担当「まぁ、普通は車道側、男性だよな。」

ご近所さんか時折、莉奈が会釈を…、そして自宅前。
海斗担当「依頼者の娘さんの後に宙斗も会釈をしてるぞ。」

インターフォンを押しいつもの様に鍵を開けようとすると莉奈母が出てきた。
莉奈母「莉奈ちゃん、お帰りなさい、宙斗さん、送っていただいてありがとうございます。
夕飯まだでしたら食べていきませんか?お一人暮らしと聞いてますし帰ってから作るより食べていかれたほうが〝楽〟だと思いますよ。」

宙斗担当「自宅に入るのか?」
海斗担当「海斗の所在を知るまでここで宙斗待ちだな。」

一度の食事、それも莉奈父も居た。
緊張もしていただろうし男親の居ない時の態度を見てみたいと莉奈母は思っていた。
莉奈母「今日、主人、会食で会食後はクラブにでも行くと思うから顔は合わせないはずよ♪」
「お母さん!そんなこと言って〜。(…お父さんよりお母さんのほうが厳しいのに…(チラッと宙斗を見る。)」

−−−井ノ原家−−−
先に帰宅した朝香が食事を作り待っていると約一時間半ほど後に井ノ原が帰宅。
朝香「お帰りなさい、アナタ、海斗とか言うヤツなんなのよ!」
子ども「ヤチュ、なんにゃのよ!」
井ノ原「どうした?どうした?」子どもを抱き上げながら。

朝香「(莉奈会社)会社前で待ち伏せしてたのよ、それで少し文句を言ったら何て言ったと思う?」
井ノ原「悪態ついたの?ごめんね。」
朝香「悪態だけならまだしも私に向かって〝この女〟言ったのよ!失礼な人、そんな人を莉奈ちゃんに紹介したの?」
井ノ原「俺だってあそこまで酷いと思わなかったし、っか朝香に〝女〟言ったの?悪かったね。」
朝香「アナタに謝られても〜。」
井ノ原「ごめん、ごめん、今度、朝香と莉奈ちゃんにお詫びするからさ〜。」
朝香「本当に〜、なら許してあげる。」
子ども「ならゆるちてあげゆ。」

その後、夕食を摂りながら子どもも莉奈に会いたい、夫婦は莉奈への謝罪場所を話している。

−−−莉奈会社前、海斗と警備員−−−
海斗「出てこないなー、俺が来る前に帰った?」
警備員「そこの貴方、弊社に何か御用ですか?」
海斗「あっ、イヤ……、人を待っていまして…。」
警備員「苦情が入ってましす、会社前で長時間居座っている人物が居るとね。
お宅もしかしてストーカーか何か?なら警察に連絡しますよ、待っているのなら約束取り付けてますよね?」
海斗「あの、その…、サ、サプライズ的な、そうサプライズです。」
警備員「サプライズねぇー、でも社員の殆どは退社してますよ、お帰りください。」
海斗「解りましたよ、解りました!(莉奈ちゃんの最寄り駅まで行くか、自宅は知らんが駅なら通るだろうし…。)」
55
投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/29 12:15:23    (ne0Mynrp)
ーーーーー喫茶店ーーーーー

「大丈夫?良かった。ランチ会開くほど、お母さん料理得意なんだ?
昨日の料理もお母さんと莉奈ちゃんで?そう、すごく美味しかった。
じゃあ今度機会作って一緒に料理勉強しよう。
指摘?大歓迎、逆にできれば駄目出しくらいして欲しいかも。(笑)」

ーーーーー永瀬家へ向かう帰路ーーーーー

「小声:そうか、莉奈ちゃんもあの会社(製菓会社)とねぇ。
それもそこの新製品に、二人で関わるとは…なんか勝手に運命感じちゃう(笑)
更に小声:オランジェットから発想を得て、柚子ででしょ…
柚子果汁も使ってるって言ってたっけ……
パッケージ、食品業界ずぶの素人の目から見てだけど凄く良かったと思う。
あの新製品がヒットするかかどうかは、宣伝にも若干の比重はあるから、
莉奈ちゃんが考えたパッケージが多くの人の目に映るように、宣伝頑張らないと(笑)」

ーーーーー永瀬家ーーーーー

「こんばんは。またお嬢様をお借りしてしまって…申し訳ありません。
そんな、二日連続でご馳走になるわけには…
それに、ご主人様がいないところに、勝手にお邪魔してしまっては…」
莉奈母「あら、そんなこと気にしないでくださいな(笑)どうぞお上がり下さいな。
今お食事用意しますから、莉奈ちゃん、着替えたら手伝ってね。」
「すいません。ではお言葉に甘えさせていただいて。失礼します。」
玄関を入るときに通りに目をやると、物陰に隠れる調査員2名の姿。
「ここから小一時間あそこにいるのか……仕事とはいえ可哀そうに…」

宙斗担当「あーあ、入って行っちまったよ。出てくるまでここで待機か。
悪いそこのコンビニでパンかおにぎりと飲み物買ってきてくれるか?
小一時間は出てこないだろ。」
海斗担当「OK、わかった。きちんと見張っててくれよ。あいつ逃がすと海斗にたどり着くのまた遅くなっちまうからな。」
宙斗担当「任せとけって、もし動きがあったら連絡入れるから心配するな。」

莉奈母に言われるまま、ダイニングテーブルの席に着く宙斗。
今夜もテキパキと莉奈と莉奈母が料理を運んでくれる。
「うわぁ、今夜は水炊きに筑前煮ですか、美味しそうです。」
ポン酢入りの呑水も宙斗の前に置かれる。
莉奈母「ポン酢に着けてお召し上がりください。宙斗さん、ポン酢はお嫌いですか?」
「いや、どちらかと言えば好きな方な部類でして…
この筑前煮も美味しいです。今度煮物に挑戦したいんですが、なんか敷居が高そうで。」

ーーーーー海斗ーーーーー

莉奈にも会えず、警備員には顔も覚えられてしまい、何の収穫もないまま、
莉奈の会社前を後にする海斗。
「くそっ、これで会社前で張り込むのも難しくなっちまった。
それもこれも、莉奈ちゃんが電話にでてくれないせいだ…
なんで出てくれないんだよ、莉奈ちゃん。
しょうがない、莉奈ちゃんの最寄り駅に向かうとするか。」

「ここで待ってれば捕まえられるだろ。」
改札を見渡せる場所の壁に凭れる海斗。
「何回も電話してるのに出やしない。明日からまた地方工場で缶詰だってのに…」

ーーーーー永瀬家ーーーーー

宙斗が永瀬家の玄関に入って、一時間いや二時間程経過しただろうか
宙斗担当「長いな…交代で休むか。」
と宙斗担当が海斗担当に声をかけた時、永瀬家の玄関扉が中から開かれる。
「すいません、またすっかりご馳走になってしまって…」
宙との声が聞こえたかと思うと、姿を現す宙斗

宙斗担当「おっ、やっと出てきたか」
海斗担当「あぁ、長かったな。」


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