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雨宿り4

投稿者:まなみ ◆8wwUsyplVU
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2021/07/07 17:48:35 (cJdnAsKN)
ゆうすけさん、お待たせしました。
 
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158
投稿者:まなみ ◆8wwUsyplVU
2022/03/12 19:01:02    (bcvEhW4b)
ゆりな…
(律子のように声をかけられて、まなみは胸がズキン!と、ナイフで抉られたような痛みを覚えます。
「バカね…そんなことなんて事ないわよ?」
「まなが元気なら、あたしはそれでいい…」
その傷口から、律子が答えるであろう言葉の数々が染み出していくような気もして…ボロボロに泣きたくなるのをグッと堪えて、無理に笑顔を作ります)

あ…あのね?愛知のおばあちゃんが、具合悪くなっちゃったみたいなの…だから…だからママ…行かなくちゃ…ちょっとの間、ママ留守にするから…ね?パパ?
(ゆうすけさんは、振り返ったまなみの顔に胸を痛めます。隣にいた唯もまた…その場はわかったとしか言うしかありませんでした)

「…かえってくる?」
ばかね、当たり前じゃない。ママは必ず帰ってくるよ?約束…ね?
「うん!おばあちゃん、早く元気になるといいね!」
そうだね?…ゆうすけさん、唯ちゃん…この子達、よろしくお願いします…
(翌朝、まなみは荷物をまとめて家を後にしました。どこでかけ違えたか、どれだけ狂っていったか…理由はまなみ自身がよくわかっていました。
ただ、それを今口にするわけにはいかなかったのです。これからの自分という答えが見つからないからです。)

「…そうかぁ…そんな事があったのか…」
「はい…わたしもゆうすけさんも…何も言えなくて…出て行くあの子の背中、ただ見ているだけしかできなくて…」
(あの事件以来、唯は大将の店によく顔を出すようになりました。愚痴を吐いたり相談したり…)

「…で、ゆうちゃんのとこはどうすんだい?」
「ええ、今日はお休み、明日は有給使ってゆうすけさんが面倒みるみたいです。わたしもできるだけ力になるつもりですが、なにぶん日中は…」
「そうか…おおい、美由紀!」
「はあい!…うん、また後でね?…どうしました?」
「おまえ、ちょっとしばらくゆうちゃんとこいって、ガキンチョの世話してやってくれ」
「ちょ…大将!そんな…みゆきさんにわるいわよ」
(あわてて止めに入る唯を、みゆきは止めます。)

「事情は、今のんちゃんから電話で聞きました。ゆうすけさんがお休みの理由、高田くんには話してくれたらしくて、そこ経由で。
あたしでできることならなんだって言ってください。受けた恩は大きいですから、遠慮しないで頼って…」
「よし、決まりだな!あとは…お嬢ちゃんしだいか…」
(波紋が思わぬ大きさになっている事を知らず、まなみはゆうすけさんに愛知に着き、定期的にメールを送っていました)

『ゆうすけさん、風邪ひいてませんか?祐一、お腹壊しやすいから気をつけてください。
こちらは山間だけあってそちらより寒いです。お母さんからは怒られましたが、口裏は合わせてくれるそうです。
唯ちゃんから聞きましたが、みゆきさんが日中子供達のお世話してくれるみたいですね?帰ったらお礼しなきゃ…
まなは今、よく空を見るようになりました。
りっちゃんには、相変わらず連絡がとれません。たぶん、星野くんが止めてるんだろうかと…
この空…りっちゃんに繋がってる…
ここに来た時は、いっそあの子の事を忘れてしまおうと思いました。それだけの事をまなはしたから…

でも、まなはやっぱりりっちゃんが好き。
あんな醜い気持ちでなく、愛してる。心の中に必要…だからこそ、あの子が、みんなが納得できるこれからのまなを用意してから、かえります。
その時は…抱きしめてください。そして…ちゃんとあなたを見つめて…また一つになりたいです…』

「風邪…ひくわよ?」
おかあさん…
「前来た時は…お母さんのところに、りっちゃんがいたよね?」
…うん…
「…ただ待つ事に…あせってる?」
!どうしてそれを?
「うふふ…これでもあなたのお母さんよ?あなたが悩んでることくらい、わかるわよ?」
…わかってたんだ、まな。いくら活躍してどんどん先に進もうと、あの子は、大事な部分はまなに置いておいてくれてるって…
ゆうすけさんは、昇進して高田くんって部下もついて。
唯ちゃんは学校で大事な仕事を任せられそうな時。
のんちゃんも、高田くんと一緒になる為に頑張ってる。新しく友達になったみゆきさんも、前向いて別人みたいにいい子になって…
まなだけが…何も変わってないのかなって…そう思ったら…今のままでいいのかなって…
「なら…さ、欲張りに待ちなさいな?
りっちゃんは、まなと一緒になりながら、広く大きく伸びることを選んだの。それが、あの子が咲かせる花。あなたとりっちゃんという根から伸ばして、みんなに見せたい自慢の花。じゃあ…あなたは?」
おかあさん…おかあ…さん…
(答えの糸口が見えたようです。まなみの瞳に、陽だまりのような暖かさが戻ってきました。バラバラになった魂の木の根が、瞳の暖かさを目指して集まってくるような感じがします。
大粒の涙をこぼして、母の胸に顔を沈めるまなみ。
何度も頷くまなみの肩をそっと握ると、顔を上げさせます)

「もう大丈夫かな?家出娘?」
…うん!きめた!もう迷わない!
ありがと、おかあさん。明日、朝一で行くわ!
「いってらっしゃい。また、何かあったら…帰っておいで?」
うん…でも今度はみんなでね?

【長くなってごめんなさい。やっぱりね、つらいまなちゃんを長く続けるのは、あたしもつらくて…答えは見つけましたが、問題はここから。岡山に帰る前に、まなちゃん神戸に…はじめて神戸に、りっちゃんに会いにいきます】

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投稿者:ゆうすけ、星野瞬一。 ◆Nvwi/zPrkY
2022/03/12 17:19:38    (9QOLsyfT)
吹っ飛ばされたまなみを抱え僕は律子の姿を見て、思わずまなみの頬をぶつと「…いたいっ!
…なによ!なんでよ!みんなしてりつこばっかり!
あたしの気持ちはどうでもいいの?
わけも分からず連絡の途絶えたりつこの事を、どれだけ心配したか…毎日身が引き裂かれる想いだったのに!知らない電話が鳴る度にビクビクして!」とそこまで聞けば同情も出来たけど、「手をどれだけ伸ばしても!どれだけ心を想わせても!あたしからいなくなろうとしているりつこを取り戻そうとして何が悪いのよ!」と言われたら…
「いい加減にしろ!まなみ!」と僕は言ってもう片方の頬をぶった。
「悪い、みんなこのままじゃ話にならない…唯さん悪いけど、子供たちの面倒を頼む」と言ってまなみを抱えた。
「いたいっ!
イヤだ!いやだぁ!りつこ!りつこりつこ」と半狂乱になってりつこの名を叫ぶまなみ。
俯いたままの律子を見ながら家を出て車にまなみを押し込み発進した。


裕介さんたちが家を出た後

「律子、僕たちも帰るよ?」「えっ?帰る?
待って瞬一!まななら少し頭を冷せば間違いに気づくから、またいつも通りのあの娘に戻って帰って来るから…お願い…瞬一…」「律子…こんな姿にされて!まだまなみを信じているの?」「いまこんな形で別れたら私たち…瞬一!瞬一!お願い待って!」「律子!いくら律子のお願いでも、これだけは譲れない!もし、まなみが元に戻ったとして帰って来ても、今度は僕が律子に見せれない姿を見せてしまう!」と話ながら律子の手を引いて外に向かっていると…

「ちょ…ちょっと!離してよ!
ゆ…唯!まなに伝えて!あたし待っているって!待っているからって!」と律子は言って僕に引かれて出て行った。
そしてたまたま通りがかったタクシーに乗って駅へと向かった。



僕はまなみを乗せて以前まなみと蕩ける様に一つになった高台の駐車場に車を停めた。
駐車場に着いた頃には辺りは日が暮れ始め、眼下に拡がる街並みからは明かりが灯りあの時と同じ綺麗な夕焼けから夜景に変わる様が拡がっていた。

しばらく走っているうちにまなみは落ち着いた様子を見せていたが、「…手…繋いで…」と言って手を伸ばしてくるが、僕は前を向いたまま険しい顔をして、無視していると…

「無視しなくてもいいでしょ!
あたしだってさっきの事はダメな事をしたって思っているわ!だから!手を握って話したいって言っているじゃあない!」って言うまなみ。

僕はまだまなみは何が悪いかわかっていないんだ…口調も変わっていないし、だから僕は「今のまなみに何を言われても聞く気にはなれない。」と言った。

「どういうこと?今のあたしって!」と言うから僕は「今のお前の顔を良く見て見ろ!」と言ってまなみの頭を掴んで、無理矢理ルームミラーに顔を写して見せた。

「ちょ…裕介痛い!離して!はなし…
これ…誰?
なに…?この目…真っ暗で…怖い…醜くて…ドス黒い何か…感じるよ…
そっか…あた…まな…こんな酷くて醜いままでりっちゃんに迫って…ほし…のくんも…傷つけた…ゆいちゃんも多分いま…泣いている…
それに裕介…さんにまで…まな…まな…」と言ってようやくまなみが戻ったので、優しく抱きしめようと手を伸ばすと
「触らないでっ!
まなは…いま…そこに行く資格…ないんだ…ごめんね…ゆうすけさん。」とすまなさと悲しみを称えた涙ながらの笑顔で優しく拒絶された。

まずはみんなに謝りたいと言うまなみ…僕は車を家に向けて帰ると…

唯さんがまず迎えに現れ「まな!お帰り!」「ゆいちゃんただいま…ごめんね?ごめんね?」「瞳…見せて…よかった…戻っている…」と話をした後、律子たちの姿がないのに気がつき…

「まなどうかしていた。
多分…その理由もわかっている…まずは…りっちゃんたちは?」「帰った…わ…星野さんに連れ去れる様に律子も。『待っている』って律子から伝言…」と唯さんが言った後、まなみはストンと座り込み…

「えへ…えへへ…やっ…ちゃった…
大事な大事な…なくしちゃった…
いや、まなが壊したんだ…りっちゃんとの絆を…
星野くんの信頼を…まなが…まなが…」と乾いた笑いでなにもなくなった瞳をして言った。

僕と唯さんは何も言えずまなみの後ろで立ちすくんでいると「…ねぇ、ゆうすけさん?
まなしばらく…愛知に…帰っていいかな?ひとりになって想い直したいの…」と振り向きもしないで言われて…

改めて律子たちが居なくなった部屋は大きな何かが抜け落ちたような変な雰囲気が漂っていた。

この家は律子にとっても大切な場所だった筈なのに…律子はもうこの家には来ないようなそんな嫌な雰囲気さえ漂っている感じさえしていた。

しかも魂の根っこから真っ二つに引き裂かれ、全てを失ったかの様に頭を垂れるまなみの姿に僕も唯さんもかける言葉が見当たらず、ただ時計の音だけ部屋に響いていた。

その沈黙を破ったのは僕たちの話し声で目を覚ましたゆりなだった。
「ママ?帰ってきたの?」と眠い眼を擦りながら…
僕は咄嗟に「ママは今、ちょっとお疲れ様だから…今夜はパパと一緒に寝ようね?」と言ってまなみから遠ざけて再び寝かそうとゆりなの手を握るけど…
「ママ?お顔を見せて?何かあったの?」と子供なりに何か察して声をかけた。

それはまるで律子がまなみに何かあった時にかける口調に似ていた。


【ゆうすけも唯さんもかける言葉がないので、ゆりなにかけてもらったけど…

元に戻ったばかりのまなちゃんには辛いだけだったかな?】

156
投稿者:まなみ ◆8wwUsyplVU
2022/03/11 18:38:42    (WxOJ/FKk)
(突き飛ばされて大きく転げていくまなみ。起き上がった瞬間みたものは…
ほぼ全裸に近いくらいに剥かれて、衣服が乱雑に乱され、怯えて泣きながらもまなみを心配してこちらを見る律子。思わず差し伸べた手に対して律子は…)

「いやっ!やだこないで!触らないでっ」
(律子は、とにかくまなみの瞳が怖くて仕方なかったのです。それは以前自分が堕ちた暗く冷たいプールの水と同じ漆黒…はっとした時には、すでにしゅんくんの胸の中に守られてしまいました)

「あ…あたし…そんなつもりじゃ…きゃ…」
(言葉を遮られてぎゅっと強く抱きしめたしゅんくんの腕は震えていました。続いてバシンッ!となる乾いた音。言葉を失い泣きながら音の方を見ると…)

…っ!いたいっ!
…なによ!なんでよ!みんなしてりつこばっかり!
あたしの気持ちはどうでもいいの?
わけも分からず連絡が途絶えたりつこの事を、どれだけ心配したか…毎日身が引き裂かれる想いだったのに!知らない電話が鳴る度にビクビクして!
手をどれだけ伸ばしても!どれだけ心を想わせても!あたしからいなくなろうとしてるりつこを取り戻そうとして何が悪いのよ!
っ!いたいぃっ!
(溜め込んだ思いの丈を思慮なしにぶちまけるまなみ。ゆうすけさんはもう一発反対の頬をぶつと、まなみの無理矢理抱えて家を出ます)

いやだっ!やだああああっ!
りつこ!りつこりつこりつこおっ!
(呼ばれた律子は何も答えられず俯いたままでした。その気持ち…痛いほどわかる。けど、今のあの瞳のまなには振り向けない。悲しいくらい複雑な表情で出て行くまなみを目で追います。そして矢継ぎ早に…)

…え?帰る?
まってしゅんいち!まななら少し頭を冷やせば間違いに気づくから、またいつも通りのあの子に戻って帰ってくるから…おねがい、しゅんいち…
いまこんな形で別れたらあたしたちもう…
しゅんいち!しゅんいち!お願い待って!」
「…こんな姿にされてまで、まだまなみを信じるのか、律子!」
「ちょ…ちょっと!離してよ!
ゆ…唯!まなに伝えて!あたし待ってるって!待ってるからって!」

「…どうなっちゃうの…わたしたち…どうして…こうなったの?」
「…あれ?ゆいおねえさん?ママは?」
「あ、ゆりちゃん…ママたちはね?ちょっとお出かけするって?お姉さん、留守番頼まれたの…
りっちゃんたちもね?急に用事できて…これなくなっちゃった…」
「そっかぁ…残念だなぁ…
?お姉さん、どうして泣いてるの?っ!ちょ…力強いよ!ちょっとぉ!」
「ごめんねゆりちゃん…ごめんね…ごめんね…」
(嫌な空気だけが残る部屋に1人残された唯。起きてきたゆりなをきつく抱きしめると、崩れ落ちて泣いてしまいました。
その頃、車で連れ出されたまなみは、律子の言う通り、時間が経つにつれて自分のした事言ったことを冷静に捉え出しました。でも瞳はあのまま…
ゆうすけさんは以前にまなみと蕩けるように一つになった高台の駐車場に連れて行きます。日も落ち始め、眼下の街に灯りがともりだします。)

…手…つないで…
(自分がした恐ろしい事…一人で受け止めるのが怖くて、まなみは手を伸ばします。ですが、ゆうすけさんは険しい顔で前を見据えたまま…)

無視しなくてもいいでしょ!
あたしだってさっきの事はダメな事したって思ってるわ!だから!手を握って話したいって言ってるじゃない!
「今のまなみから何を言われても聞く気にならない」
?どういうこと?いまのあたしって!
「今のおまえの顔をよく見てみろ!」
ちょっ…ゆうすけ痛い!離して!はなし…
…これ…だれ…?
(ゆうすけさんに無理やりルームミラーを向けられて頭を掴まれて見せられたその顔は…)

なに…?この目…真っ暗で…怖い…
醜くて…ドス黒いなにか…感じるよ…
…そっか…あた…まな…こんな酷くて醜いままでりっちゃんに迫って…ほし…のくんも…傷つけた…
ゆいちゃんもたぶんいま…泣いてる…
それにゆうすけ…さんにまで…まな…まな…
(自分の姿を見せられて、初めてまなみは我に帰ります。「あたし」から「まな」へと戻り、それぞれを傷つけたことを後悔して…
ゆうすけさんはここで初めて抱きしめようと手を伸ばします。ですが…)

触らないでっ!まなは…いま…そこに行く資格…ないんだ…ごめんね…ゆうすけさん…ごめんなさい…
(すまなさと悲しさをいっぱいに称えた涙ながらの笑顔で、やさしく拒絶します。まずはみんなに謝りたい。車を出してもらい家に帰ると…)

「まな!おかえり!」
唯ちゃんただいま…ごめんね?ごめんね?
「瞳みせて…よかった…戻ってる…
もう嫌よ?あんな目はもうあの時っきりで、二度と見たくない…」
うん…まな、どうかしてた。
たぶん…その理由もわかってる…まずは…
…りっちゃんたちは?
「帰った…わ…星野さんに連れ去られるように律子も。『待ってる』って律子から伝言…」
(まなみの中で何かが音を立てて崩れ落ちて行きました。そのままストン…と座り込んで、何もなくなった瞳で乾いた笑いを浮かべながら…)

えへ…えへへ…やっ…ちゃった…
大事な大事な…なくしちゃった…
いや、まなが壊したんだ…りっちゃんとの絆を…
ほしのくんからの信頼を…まなが…まなが…

…ねえ、ゆうすけさん?
まな、しばらく…愛知に帰って…いいかな?
ひとりになって…想い直したい…の…
(まなみの後ろでどうする事もできずに立ち尽くすゆうすけさん。律子たちがいなくなった部屋は、たしかに大事な何かが抜け落ちたような変な気配が漂います。
まなみは振り返る事なく、感情のない口調で、しばらくひとりになりたい…とお願いしました。
魂の木を根っこから真っ二つに引き裂かれ、全てを失ったかのように項垂れるまなみに、唯もゆうすけさんもかける言葉が見当たりませんでした…
ただ、時計の音だけが部屋に響きます…)

【ほんと、まなちゃんにこういうことさせるのは辛いです。言葉を選んじゃうし…
黒い感情の答えは見つけたようですが、それを伝える事ができず…】

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投稿者:ゆうすけ、瞬一 ◆Nvwi/zPrkY
2022/03/09 23:37:25    (5O304nBQ)
僕はしゅんくんの覚悟を目の当たりにして、僕もまなみとの関係を…夜の営みについて話そうとした時に「あら?珍しいツーショットね?星野さんがいるって事は…律子もう来てるんだ?
裕介さんから連絡もらって、お土産持ってあの娘の様子を見に行こうとしてたんだけど…
…まなの事…?」と唯さんに声をかけられて言われ…
黙って僕たちは頷くと唯さんが何かを確信した様にしゅんくんに向かって「ねぇ、星野さん?律子はどっちを選びましたか?
まなと…前以上にひとつになるか、それとも離れるか…
まなは…あの娘は自分には律子がいないと、律子にも自分じゃなきゃダメだってずっと思っている。
あの2人は魂の根っこで繋がってて、どちらが欠けても成り立たなくなる。
今回のことで、律子が外に外に伸びようと決めて、まなは今その枝を絡めとってまた自分の中に仕舞おうとしている…そんな気が…します。」と言われて、顔色が変わるしゅんくん。

「確かに律子は外に伸びようとしている。
でも…でもあのまなみさんが…そこまで…」と狼狽えながら言うしゅんくん。

それは僕も同じ気持ちだった。
唯さんの言う通りだったとしても、あのまなみが一番大切な律子に対して果たしてそこまでするだろうか?と僕はある意味軽く思っていると

「ともかく!早く帰んなきゃ!
何か…嫌な予感がするんです!必ずまなは律子を求める…でも…心がお互いを向いてないなら…それは無理矢理犯すのと同じだもの…」と言う唯さんに促され急いで家に戻った。

しゅんくんは険しい顔をして先頭に立ち、家に入るとそこには律子に馬乗りになっているまなみの姿があった。

「…あ、もう帰ってきたんですか?…」と言うまなみの下に怯えて涙を浮かべている律子が目に入ると同時に「律子からどけ!まなみ!」と叫びまなみの身体を力一杯突飛ばして怯えて涙ぐみ震えている律子を抱きしめた。
「大丈夫か?律子…帰って来るのが遅くなってごめん。もう大丈夫だからな?」と言ってセーターを下げ、スカートも直して、露になっていた肌を隠して律子の頭を優しく撫でていた。

僕が入った時、ちょうどしゅんくんがまなみを力一杯突き飛ばす瞬間を目の当たりにして、まなみを思わず抱きしめた。
しかしまなみは律子の方に行こうともがいていた。

すると唯さんがまなみの瞳を見て「うそ…やだ…あの瞳だわ…ううん…あの頃よりも…もっと冷たくて…暗くて…怖い…」と言ってその場で震えて立ち竦んでいた。

僕の胸の中で暴れるまなみが「なんで引き離すの!裕介どいてよっ!あなたも律子を離してよ!」としゅんくんを睨んで叫ぶまなみ。
続けて「律子はあたしだけのなんだ!だから…だから…
だから返して!あたしの律子を今すぐ、あたしの中に返してよ!」と叫んだ。

僕はまなみを僕の方に向けて「まなみ!いい加減にしろ!目を覚ませ!
今、自分が何をしているのかわかって、やっているのか!
律子はまなみのじゃない!律子は律子のだ!
今まで守ってくれていた律子に今、まなみは何をしている?何をした?
律子はもう1人のまなみじゃなかったのか!
それなのに、それなのに…している事はまなみが一番されたら嫌な事をしているのは何故だ!
今のまなみこそ、一番今の律子に相応しくない!」と言ってビンタをした。

すると子供たちが起きた気配がして「唯さん。悪いけど、子供たちの面倒頼めるか?
今のまなみの姿…子供たちに見せたくない。」と言ってお願いをした。

そして「僕はまなみをこのまま連れ出す。このままじゃ話にならない。
りっちゃん、ごめん。もうまなみはダメかも知れない。
僕がまなみの深層心理にもっと早く気づいていたら、りっちゃんにこんな思いさせなかったのに…本当にごめん。
しゅんくんと幸せに…」と言って
暴れるまなみを抱えて家から出た。



【まなみさん…こんな感じにしか出来なかった…
子供たちにこんなママ見せたくない。】




154
投稿者:まなみ ◆8wwUsyplVU
2022/03/08 20:34:56    (KS.k8s4F)
(律子に会ってタガが外れたように、あの瞳のままでまなみは律子にずっと寄り添っています。
距離が近すぎ、過剰なまでのスキンシップを求めてきます。
律子はひとまず、自分に起こったことをゆっくりと話していました)

そっか…あのおかげでそんなことに…
それで誰にも会えなくて、話せなくて、水泳お休みしてたんだね?
でも…以前よりも元気になって、もっともっと綺麗になって、まなのところに帰ってきてくれてよかったぁ…ほんと、心配したんだぞ?
「その件はホントにごめん。
あたしも限界超えちゃってボロボロだったから…
でもね?何か変わるかと旅行に行って、しゅんいちが懸命にささえ…」
(しゅんくんが寄り添ってくれて…そんな話になった途端、まなみの気配が変わります。表情は相変わらずにこやかですが、その中はひどく暗く冷たい…
律子は息を呑み怯えて言葉を仕舞い込みます)

「ん…な、何でもない…よ?」
そう?ともかく、りっちゃんがこうしてまた笑ってくれて、まな本当に嬉しいよ!
「あ…う、うん…ありが…とう… …んっ…」
(怖い…律子の心は明らかに今のまなみに怯えています。子供たちはお昼寝中…
身体はグイグイと求められ始め、ベッタリ引っ付き、胸を押し付けるように寄り添います。手は腰に回して撫で回され、律子は思わず小さく声をあげます。それは感じたのと怯えたの両方。心と身体、両方丸呑みされるくらいのまなみに、律子は心の中で叫びます)

〈たすけて!しゅんいち…!〉



「あら?珍しいじゃない、そのツーショットなの?」
(しゅんくんの律子を守る断固とした決意を見せられて、事は穏便に済まないだろうと思い、いっそ彼にまなみの夜のこともすべて…と口を開きかけた時、唯に声をかけられます)

「星野さんいるって事は…律子もう来てるんだ?
ゆうすけさんから連絡もらって、お土産もってあの子の様子を見に行こうとしてたんどけど…
…まなの事…?」
(だまって頷く2人。何かを確信したかのように、唯はしゅんくんに問います)

「ねえ、星野さん?律子はどっち選びました?
まなと…前以上にひとつになるか、それとも離れるか…?
まなは…あの子は自分には律子がいないと、律子にも自分じゃなきゃダメだってずっと思ってる。
あの2人は、魂の根っこで繋がってて、どちらがかけても成り立たなくなる。
今回の事で、律子は外に外に伸びていこうと決めて、まなは今その枝を絡めとってまた自分の中に仕舞おうとしてる…そんな気が…します」


「ちょ…っ…まって…ま…な…っふっ…」
りっちゃん?まなはずーっとりっちゃんの事待ってたんだよ?ゆりなの時以来…まな、律子が欲しいよ…律子を包んで砕いてしゃぶって…また…ひつとになりたいよ…
「まな…まちなさい!まな!
あなたおかしいよ?いつものまなじゃない!
どうしたの?まな?ま…んっ!んんんんんっ!」
(耳元で囁かれてビクビク!と反応してしまう律子。指先で首筋を撫でられて力が抜けた拍子に押し倒されます。両手首を頭の上で押さえつけ、明らかに怯えて拒絶の色を見せる律子の唇を奪います。)

くち…くちゅ…ん…ちゅぱちゅ…
あむぅ…んむぁ…りつこ…りつこぉ…んむうっ
「っひぅっ!あもっ…んむううっ!まなまって!まなっあもおおおおっ!おむうっ!んむううっ!」
(唾液たっぷり絡ませた舌を、律子の口のなかでかき混ぜます。びくん!びくん!と身体を弾けさせる律子。本当に飲まれてしまいそう…懸命に律子は口を離すと、つい叫んでしまいました)

「ぷはあっ!たすけて!しゅんいち!」

…そっか…やっぱり…
りつこはそっちに行っちゃうんだ…
「何言ってるの!あたしがしゅいちのお嫁さんになるって、一番喜んでくれて泣いてくれたの、まなでしょ?」
…させない…そんなことさせない…
りつこはあたしだけのものなんだ。あたしだけが交わっていいんだ…
いやなの?りつこはあたしとエッチするの…いやなの?
(まなみの瞳の影は恐怖をまして、釘付けにした律子を金縛りのように瞳でも押さえつけます。
しゅんくんの名前を出した途端、凄みも加わりました。)

あたしの律子を…閉じ込めて連絡も奪って…
許さないんだから…あたしから、律子を摘み取ろうとしても…そうはさせないんだから…
「まな、こわいよ!だめだよまな!そんな気持ちじゃだめ…ふあああっ!」
ほぉら…あたしなら…律子の弱いところ、ぜぇんぶ知ってるんだからね?
溶けちゃって…またひとつになろ?りつこ…?
(セーターを捲り上げてシャツのボタンを外して、紫のブラを露にさせます。ほんのり紅く染まった肌。まなには律子の足の間に太ももを捻じ込ませ、グイグイと根元に…律子のスカートが捲れ上がり、スレンダーな足が…まなみは何かに取り憑かれたように律子をとりこもうとしているようで…)


「ともかく!早く帰んなきゃ!
何か…嫌な予感がするんです!必ずまなは律子を求める…でも…心がお互いを向いてないのなら…それは無理矢理犯すのと同じだもの…」
(唯に促されて急いで家に戻る3人。今またここで無理強いされたら律子は…しゅんくんはもやもやを振り払うように走ります。2人より早く家につき、中に入ると…)

…あ、もう帰ってきたんですか?律子食べるの…これからなのに…
そのままもう少しどこか行っててくださいよ…
あたしが、律子を食べ切るまでの間…
っ!きゃあっ!
(帰ってしゅんくんが見た光景…
まなみが律子の上に馬乗りになっていました。ブラはずらされて、捲れ上がったスカートからは、膝近くまで脱がされたショーツが見えていました。
続いて着いた唯は、その姿を見て、まなみの真っ黒な瞳をみて絶句します。
怯えて、涙を浮かべてしゅんくんを振り返る律子。それをみた瞬間、まなみを力一杯突き飛ばし、律子を抱き寄せます。そして、最後についたゆうすけさんは、まなみが突き飛ばされる瞬間を…)

「うそ…やだ…あの瞳…だわ…
ううん?あの頃よりも…もっと冷たくて…暗くて…怖い…」
(唯は震えてその場に立ち尽くします。
初めて会った時もそんな目をしていた。けど、その中には哀しさや、まだ温かみが残ってて…
突き飛ばされてなお、律子を求めようとするまなみを、ゆうすけさんは抱きしめます。よりによって…としゅんくんにむけた目は、少し怒りを帯びていました。ゆうすけさんの中で暴れるまなみ。
そしてとうとう叫んでしまいます…)

なんでひき離すの!
ゆうすけどいてよっ!あなたも律子を離してよ!
律子はあたしだけのなんだ!あたしだけがこの子を本当に愛することができるんだ!だから…だから…

だから返して!あたしの律子を今すぐ、あたしの中に返してよ!

【…言っちゃいました。ホントはもう少し引っ張ろうかと思ってましたが、今のまなちゃんは止められませんでした。
いつものまなちゃんじゃないから、言葉をえらびますねぇ…】

153
投稿者:ゆうすけ、瞬一 ◆Nvwi/zPrkY
2022/03/08 16:57:50    (ocU.481/)
律子は旅行から戻ると、本格的に水泳を再開する為に毎朝走っていた。

僕は律子が戻ると必ずマッサージをして、筋肉に疲れを残さず、筋力をあげるツボを押さえて競技への復帰の後押しをしていた。

そんな時に律子から「…瞬一、岡山に行こ?あたしまなに会いに行きたい!電話で一言も大事だけど、それよりも会って話たいから…」といつものマッサージを終えて言われた。

僕は遂にその日が来たか…律子はもう大丈夫だと思うけど、これまで連絡を取らさない様にしていたから…まなみさんがどんな思いでいるのかどうか…突然会いに行った時のまなみさんの反応が心配だ…と思って返事を渋っていると

「あたし、知っているよ?瞬一が考えあって、あたしからまなを遠ざけてたの。
絡みすぎない様に離してくれていたんだよね?でも、今のあたしはもう違うから。
今度はまなにも、それを知ってもらって、2人でまた変わりたいの。」と僕を真っ直ぐ決意のこもった瞳で言ってくるので…
僕はため息一つついて、「やれやれ…仕方ないな…それじゃ僕もついて行くよ?」と言って律子の頭を撫でた。

「ありがと。じゃあ、ゆうさんに連絡しておくわ。」
「えっ?まなみさんにじゃあないの?」
「…まなはね…何となく今は話しにくいな…恥ずかしくて…ね?」と言う律子。
僕は何となく恥ずかしいだけではない、まなみさんに対する不安もあるような気もしたけど、真剣な律子の表情を見てそんな事は言えずに微笑んでいた。



ある日、僕は律子から電話がかかり驚いた。
「りっちゃん?りっちゃんかい?
久しぶりだね?元気していたみたいだね?とても声に張りがあって、イキイキして聞こえるよ!
あんな事があって苦しんでいるのは知っていたけど…
えっ?こっちに来るって?まなみに会いにかい?そうか…きっとまなみは喜ぶよ…
でも…どうして、僕に連絡をくれたんだい?いつもなら直接まなみに連絡するのに…
まぁ、いいよ?いろいろあったんだろう。
僕からまなみに伝えておくよ?」と話をして電話を切った。

僕はまなみのイヤな変化を律子に伝えて良いのかどうか、悩みながら話をしていたせいか、いつもより声のトーンが低く、話にも歯切れが悪かった。

まなみに対しては極めて普通に「今度の休みに律子が来るよ?」と話をすると…
まなみは僕の腕を掴み、揺さぶりながら矢継ぎ早に質問をして来た。
あの暗い感情のない瞳で子供のようにはしゃぎながら僕に微笑むまなみを見て、背筋が凍る思いがした。

するとその日から律子が来る日まで、まなみは僕を誘う事はなかった。
僕が誘ってしても、その瞳は僕を見つめているのに、僕を見ていなかった…まるでこれから来る律子を待ちわびているようで、早く律子に抱かれたい!そんなふうに感じて、まるで感情のない人形を抱いている感じがして…
それでも僕はまなみの中に芽生えた闇を祓う様に律子が来る日まで僕はまなみを抱いた。
だけど…まなみの闇を祓う事は出来なかった。

そして律子が来る当日。

まなみは朝からかなりテンションが高く、鼻歌交じりに準備をしていた。
律子が来るとすぐに抱きつき、纏わりつきながら、くっついて離れず玄関先で話をしていた。
律子に言われてようやく一緒に上がり、僕に笑顔でお辞儀した律子は一皮も二皮も剥かれ大人の綺麗な女性に変わっていて、息を飲んだ。

律子が玄関を上がったふとした拍子によろめきしゅんくんが手を伸ばした時「…大丈夫です…」
としゅんくんの手から離す様に律子を抱くまなみ。
しかもあの暗く冷たい瞳でしゅんくんを睨み付ける様にして…
しゅんくんの表情が強ばるのが解る。

まなみは一瞥する様に目を瞑り、再び律子を見る瞳は恋する少女の様に耀かせながら「ほら、りっちゃん!お茶しようよ?りっちゃんの好きなお菓子、用意してあるからさ?子供たちも待っているよ?
お話、ゆっくりでいいから聞かせて…」と話するまなみ。
もう一度手を伸ばそうとするしゅんくんの手を取り、ゆっくり頭をふり話があるから外にと目配せして、出ようとすると「なに、裕介さん。散歩がてら買い物?あまり遅くなっちゃダメよ?」といつもなら着いたばかりなのに…と言うのにしゅんくんの名前さえ呼ばずに送り出そうとするまなみに僕は『まさか、まなみはしゅんくんに対して、敵意を持っている?
律子の旦那になる人だからか?イヤ…それはもう随分前にわかっている筈。
それならどうして?考えるとしたら帰って来た律子の変化だけど…まなみの変化と何か関係あるのか?』とまなみがあの暗く冷たい瞳でしゅんくんを見ていた事を思い出して、しゅんくんに早く話を聞かなきゃと思った。

僕らが出ようとすると「しゅ…瞬一?ごめんね、着いたばっかりで。
ちょ、ちょっとゆうさんと…お願いできるかな?」と律子もまたまなみの瞳の色に戸惑いの表情を見せて言った。

「だ、大丈夫だよ?律子。あ、あぁわかった。」としゅんくんも戸惑いながら言って僕と家を後にした。

僕はとりあえず人のいない場所に活きたくて、少し離れた公園にしゅんくんを連れて行った。

まさかその公園の東屋でしゅんくんとまなみが関係を持っていたとは知らずにその東屋に入り「星野くん…もうまなみがおかしいのに気づいていると思うが、あの事件の後、りつ…りっちゃんと旅行に行って何かあったのか?
何か随分りつ、りっちゃんが大人びた感じを受けたから…それに星野くんも随分大人びた感じがしているし…
まなみの様子が2人が旅行に出たばかりの時よりも最近になってからおかしくなった感じがするから…」と僕は律子って言いそうになりながら、まさかしゅんくんの前で律子って呼べる訳もなく、それにまなみの対応に申し訳ない気持ちもあって、言葉を選ぶ様に言いずらそうにしながらしゅんくんに旅行先で律子に何かあったのか聞いてみた。

しゅんくんはしばらく考えて、僕に律子が旅行に行く前がどんな状態だったのか、まなみさんを守るためだったとしてもあの日律子が取った行動で昔の忘れていた筈のトラウマを思い起こして。
律子は酷い状態に陥って…笑顔だけしかみせなくなった事、裕介さんには悪いけど、まなみさんの事…本当に理解している?と言われて、僕は一瞬ムカッ!ときたが、今のまなみの姿を目の当たりにすると、そう言われても仕方ない気がして…パッと上げた顔を下にして俯いてしまった。

するとしゅんくんに胸ぐらを掴まれ「裕介さん!しっかりしろよ!あんた!まなみさんを守るんじゃないのか!
僕は律子をこの先何があっても守り抜くと決めた。
例え相手が誰であろうと、今の律子に危害を加えようとする相手ならまなみさんでさえ容赦しない!」と言い切った。

そこへメールの着信音が響いた。
「まながおかしい。
ゆうさんに心当たりないか、聞いてみてください。」と律子からあり、「裕介さん。心当たりありますか?」としゅんくんが画面を見せて言った。
僕はメールを読んで「…あぁ、ある。星野くんたちが旅行に出た当初は、不安なりにまだまなみらしさが残っていたが…りっちゃんから連絡が来ないとなってからかかな?様子がおかしくなったのは…」と言った。

まさかしゅんくん相手に夜の営みの事まで言えず、変に誤魔化して言った。



【ごめん、お待たせしました。
なかなか上手く書けずに悩みながら書いてたらすっかり遅くなりました。】





152
投稿者:律子・まなみ ◆pVvpmy/qE2
2022/03/05 17:32:06    (.lBOkkOS)
はっ、はっ、はっ、はっ…
(神戸に戻ってからの律子は再び泳ぐための身体を作るために走り込みを毎日しています。
朝の気配に白い息。寒さはまだ肌を刺しますが、前を向いた律子には心地いい刺激です。)

はーっ!はーっ!はー…
サボってたからなぁ…まだまだだわ…
…まな…どうしてるだろ?
(水を飲みながら休憩して、ふと空を見上げる律子は、あれ以来連絡していなかったまなみを想います。すればできるのに、なぜかできずにそのまま…
何かを決めたように、律子はまた走り出します)

…しゅんいち、岡山いこ?あたし、まなに会いに行きたい!電話で一言も大事だけど、それよりも会って話したいから…
(その返事を渋るしゅんくん。律子はその手を握ります。)

あたし、知ってるよ?
しゅんいちが考えあって、あたしからまなを遠ざけてたの。絡まりすぎないように離してくれたんだよね?でも、今のあたしはもう違うから。
今度はまなにも、それを知ってもらって、2人でまた変わりたいの。
(決意の瞳はかたく、まっすぐにしゅんくんを見つめて射抜きます。ため息をひとつ大きくつき、やれやれと笑うしゅんくん。一緒に行くよ?と律子の頭を撫でます)

ありがと。じゃあ、ゆうさんに連絡しておくわ。
…?まなはね…何となく今は話しにくいな…恥ずかしくて…ね?


…え?りっちゃんがくるの?
いつ?
今までどうしてたか、何か言ってた?
(あれからのまなみは、やはり普通に生活する中に、あの冷めた瞳が時折出るような状態でした。
ゆうすけさんから律子の事を聞くと、ゆうすけさんの腕を掴んで揺さぶりながら、矢継ぎ早にいろいろ質問をします)

りっちゃん…りっちゃん…りっちゃんに会えるんだ…ようやく…会える…
(嬉しそうに律子の名前を何度も呼び子供のように笑いますが、その瞳はまたあの暗く冷たい瞳…
ユラリ…あの瞳で微笑みを向けられて、ゆうすけさんは背筋が凍る思いがします。
そして約束の日…)


「まな…ただい…うわっ!ちょっと!」
りっちゃんおかえり!おかえりっ!
ずっと声かけなくてつらかった!怖かった!
何かあったの?大丈夫なの?ねえ?ねえ!
「ちょっ…落ち着きなさい。あとでゆっくり話すから。まずは…あがらせてくれないかな?」
あっ…ごめんね?
(律子はくっついて離れないまなみと一緒にあがります。ゆうすけさんに笑みを浮かべて軽く会釈する様は、あれから一皮も二皮もむけて大人の女性になったとゆうすけさんに思わせます。
律子はふとした拍子によろけます。しゅんくんが支える為に手を伸ばした時です)

…だいじょうぶです…
(小さく呟き、その手から律子を離すように抱きしめるまなみ。そしてしゅんくんも、まなみの暗く冷たい「あの瞳」を目の当たりにします。しかもその視線の狙いが自分に向けられるように鋭くて…
一瞥するように目を瞑り、律子を向くまなみの瞳はいつもの恋する乙女のように…)

ほら、りっちゃん!
お茶しようよ?りっちゃんの好きなお菓子、用意してあるからさ?子供たちも待ってるよ?
お話、ゆっくりでいいから聞かせて…
(今一度手を伸ばしたしゅんくんのその手を、ゆうすけさんは止めます。そして、話があるから外に出ようと目くばせします)

なに、ゆうすけさん。
散歩がてら買い物?あまり遅くなっちゃダメだよ?
(いつもなら、ほしのくんも来たばかりだからゆっくりさせて?と言われるはずが、しゅんくんの名前すら出さずに送り出します。律子もまた、2人を見送る瞳の暗さを見抜き、息を飲みました。)

「し…しゅんいち?ごめんね、着いたばっかりで。
ちょ、ちょっとゆうさんと…おねがいできる…かな?」
(おかしい…おかしすぎる…
見た事のないまなみの瞳に怯えて戸惑いの顔をして、律子はしゅんくんを気遣います。
とにかく、まなみはしゅんくんをいない人のように扱うのです。まわりには明るく振る舞いますが、そのテンションも異様に高く、和やかながらピリピリした空気が漂います)

『まながおかしい。
ゆうさんに何か心当たりないか、聞いてみてください』
(律子はお茶の支度をするまなみの目を盗み、しゅんくんにメールしました…)

【おまたせです。
今回のまなちゃん、少しひく位心理的に怖い方向に振ります。とはいえうまくできるか分かりませんがね?】
151
投稿者:星野瞬一 ◆Nvwi/zPrkY
2022/03/03 19:35:05    (MnLZRXrT)
律子と熱く深く交わった後、律子を胸に抱いてそのまま眠りに着いた。

朝になって目覚めると「…おはよ。」とただ一言、律子が言っただけでかつての律子が戻って来た!と確信して、とても嬉しくなった。

すると律子がシーツを身体に巻きつけ、身体を起こし、小さく敬礼のポーズをして「…星野律子、あなたのおかげで新しい花を咲かせて戻れました。
これから先は…あなたも、あたしと一緒に戦って下さい。よろしく…」と律子が言い終わらないうちに強く抱きしめ「おかえり、律子。おかえり…」と何度も繰り返し言って抱きしめた。

律子は僕の背中に手を回して「…ただいま。」と呟いた。
これ以上の言葉はもういらない。
しばらくの間、ただ抱き合っていた。

そして律子はかつての元気を取り戻し「さて!そうと決まれば、ゆかりさんに連絡しなきゃ!」と言ってコーチのゆかりさんに電話をした。
律子が「わたしじゃあ…」と言うゆかりさんに「ゆかりさんじゃなきゃだめなの!あたしの中の良いとこも悪いとこも、清いとこも醜いとこも、あたしの全て知っている。
選手とトレーナーは二人三脚でしょ?それならあなた以外に適任はいないの。」とまで言うから…そんな言い方はまるで愛の告白みたいだよ?と言ってやると「そう?」とくだけた笑みを見せて言った。

もしかして律子って天然のジゴロ?なんて思っていると「あとはまなか…あたしたちは、魂に一番近いとこで繋がっている。
だからまなにはあたしの花のこと、ちゃんと話すわ。それで…あの娘の花も見てみたいわ…」と言う律子。

僕は今、まなみさんがどんな状態になっているかは知らないけど…
律子がそう言っても、まなみさんが本当に素直に納得するのかどうか…
漠然とした不安が頭の中に渦巻いていた。

とりあえず僕はその気持ちを律子に気づかれないように、帰る前に律子と以前行った白い恋人の工場に寄り、そこで律子に改めて『未来永劫愛します。』と書いて送った。


【まなみさん、お待たせ。
何故かサイトに入れなくて遅くなりました。

りっちゃんの方をないがしろにしていたみたいで、ごめんなさい。】


150
投稿者:律子 ◆lhmAJ0ETT2
2022/03/01 20:01:44    (lREhxXvT)
あっ!あああっ!いま…いま潰されたらあたし!
っ!んおおおっ!あっ!おああああっ!
(そこから先、2人に言葉はなくなりました。ただ本能に従うようにお互いを求めて…しゅんくんは叫び律子は応えるように鳴き…どれだけイッたか、どれだけ胎内に熱い熱を受けたか覚えておらず、2人とも気づいたら裸のまま抱き合い眠り、朝を迎えていました)

…おはよ。
(ただ一言。その声を聴いただけで、しゅんくんはかつての律子が帰ってきたと確信しました。
律子はもぞもぞと布団を身体に巻きつけながら身を起こし、小さく敬礼のポーズをとります)

…星野律子、あなたのおかげで新しい花を咲かせて戻れました。
これから先は…あなたも、あたしといっしょに戦ってください。
…よろしくおね…きゃっ!
(言い終わらないうちに強く抱きしめられます。
しゅんくんは何度もおかえり律子…と繰り返し、律子はそんなしゅんくんの背中に手を回し)

…ただいま。
(とだけつぶやき、そこからは互いに言葉のいらない時間を味わいました)

さて!そうと決まればゆかりさんに連絡しなきゃ!
(かつての元気を取り戻した律子は、ゆかりに連絡をします)

「りっちゃん!身体は大丈夫なの?」
おかげさまで!旦那さんが復活旅行をプレゼントしてくれたからね!おかあさんからも元気、もらった気もするの…
「そう、それはよかったわ。がんばってね!応援してるわ」
はい?あたし、ゆかりさんと一緒にやるわよ?
「でもわたしじゃ…」
あたしはゆかりさんじゃなきゃダメなの!
あなたは、あたしの全てを知ってる。あたしの中の良いところも悪いところも、清いものから醜い心まで…
選手とトレーナーは二人三脚でしょ?それならあなた以外に適任はいないのよ?
ジョディも待ってくれる。けどあまり待たせられない。それでも、ゆかりさんとあたし、それとしゅんいち…みんなでまた一歩目から始めたいの!
「りっちゃん…そこまで言われると、やるしかないわね!わかった、わたしもがんばるよ!
それなら、まずは身体を作り直しなさい?復帰の発表はまだ先でいいから。」
はい。よろしくお願いします!
(電話をきり、清々しい表情を見せる律子。しゅんくんに、まるで愛の告白みたいだったよと言われると、そう?とくだけた笑いをみせます)

…あとは…まなか。
あたしたちは、魂に一番近いとこで繋がってる。
だから、まなにはあたしの花のこと、ちゃんと話すわ。
それで…あの子の花も見てみたいな…

【まずはりっちゃんの方をしめておきます。
あとはまなちゃん…あたしも楽しみであり不安でもあり。です】

149
投稿者:ゆうすけ、瞬一 ◆Nvwi/zPrkY
2022/02/26 13:46:28    (TlOu9/Zf)
僕は律子を甘く優しく愛撫しながらうつ伏せから腰を掴んで起こし高く上げておまんこに突き入れてやると「いいよ!しゅんいち!もう遠慮しなくていいから!奥まで!奥まで抉って!つきいれ…てえぇっ!」と律子がのけ反って激しく喘ぐので、僕は本当に遠慮なく深く突いて律子の胎内を抉りかき混ぜていると律子は幸せそうに鳴いてくれた。
そんな律子の姿を目の当たりにして、僕は身体を熱くしていると「その熱がっ!もっと欲しいの!好きにしていいから!今まで我慢していたあなたを…あなたを叩きつけて!」と律子が喘ぎながら言ってくるから僕の身体が更に熱くなり律子を折れるくらい抱きしめる様にのけ反らして
腰を激しく動かし、深く突いていると「こんな激しいの!ふかいの…知らない!知らないよおっ!
いやっ!やだっ!そのおっきさで!そんなはやく…はや…くされる…と…」と律子は足を張ったままイッているみたいで、潮を絶え間なく噴いていた。
僕もそんな律子の姿を目の当たりにすると、どんどん興奮して律子と溶け合って一つになっている感じがしていた。



僕はまなみに毎夜のように誘われ、抱くけれど…ますます誰かの代わりに、まなみの身体の疼きを治める為に利用されているそんな感じが…まなみのゆらゆらと仄かに揺れる暗い感情のない黒い暗い瞳で微笑まれ…
僕にゾクッとして、まなみの事を本当に信じて良いのか不安になっていた。

そんなある日、唯さん夫妻と僕ら家族と顔合わせしたいと言うまなみの前からの要望で、あの事件から付き合いが再開した大将のお店でする事にした。

こうして子供たちとはしゃぐ姿のまなみを見ていると夜の営みのまなみの姿とまるで別人のように思えた。

そしてはしゃぎ疲れて子供と座敷で寝ているまなみに気をつけてながら唯さんに
「最近、まなみの様子がどうもおかしいんだ…普段、生活している分は変わらないけど、時折見せる黒い暗い感情のない瞳で微笑まれる時があって…不安なんだ。」

唯さんの旦那さんは気を使ってくれて、席を外してくれていた。

唯さんは「…まるで、私が会った頃のまなみたい。あの頃のあの娘、ちょうどそんな瞳をしてて…ほっとけなくて…」と言うので、頷いていると「たぶん…律子さんと何かあるんじゃないでしょうか?のんちゃんから2人の事聞いています。律子さんから連絡こないこととかも…」とあの日とは別人になった美由紀が話していて…

いつの間にか唯さんが美由紀とのんちゃんが仲良くしているみたいね?と言って話題を変えてきて、僕はやっぱり原因は律子か…だからといって今更ヤキモチを焼く訳でもないが…

深く繋がっている2人だからこそ、律子が別の世界に行った場合、まなみがどうなってしまうのか…その不安が大きくなった。

大将が美由紀さんがしっかりして来ただろ?って言ってきたのに、愛想笑いでやり過ごした。

しかしまなみはもう二児の母親なのに、いつまでも律子、りっちゃんって思っている場合じゃないって思うけど…
あの2人にしか解らない事は確かにあるから…今のまなみはどこか壊れている。
そう考えると、色々と辻褄が合う。僕とエッチするのも律子の代わり、僕の気持ちは気にしていない、まなみは自分の気持ちだけ優先している。

まだ他の男にハマる方が良かった。
律子相手なら僕は敵わないかも知れない…
でも当の律子はしゅんくんと旅行に出て、未だに連絡がない…という事はしゅんくんと一緒に歩み始めるという事だろう…

まなみがおかしくなる気持ちは解るけど、いつまでも律子に寄りかかっていてはいけない。
その事をどう理解させたら良いだろう…

そう考えると、頭がくらくらして来たが今更まなみと別れるつもりもないので、今のところはまなみが暴走しない様に見守って行く事に決めた。
その決意を込めてお酒を一気に飲み干した。


その後もまなみは僕を毎夜のように誘い、身体の疼きを僕で治めていた。
僕はとにかく僕の方を向かそうと頑張ってみたが、まなみの瞳の色は変わる事はなく、更に冷たく深く黒く暗くなっている様に思えた。

まるで僕がどうして律子じゃないの?と言わんばかりの視線だった。

そして律子がしゅんくんと手を繋いで戻って来た。

まるで別人のように更に綺麗になって律子は戻って来た。



【かなりお待たせしました。
まなちゃんがこの先どうなって行くのか…
不安のような楽しみのような変な気分です。】

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