「ちょっと倉庫行って、書類探してきます」
定時退勤の時間になった。
今日の仕事を終えた私は、必要な書類を探すため、一人で倉庫へ向かった。
事務所を出ると、廊下にはもう人影が少ない。昼間なら電話の音や話し声が絶えない場所も、夕方になると急に静かになる。
遠くから聞こえてくる機械の音だけが、まだ仕事が続いていることを思い出させてくれた。
倉庫には、まだ二、三人が残っていた。
今日の片付けをしている人、明日の仕事に備えて工具や資材を整理している人、隅でスマホを弄っている人。
そして、私が通り過ぎる時を狙って、さりげなく近づいてくる人もいる。
すれ違いざま、誰かの手がお尻に触れた。
「こら! 誰に断って触ってるのよ。今度からお金取るよ」
「じゃあ、次は払ってから触るけん」
振り返って睨む私に、男は悪びれる様子もなく笑った。
いつもの冗談。いつもの職場。
そんなやり取りを背中に聞きながら、私は何事もなかったように倉庫の奥へ進んでいった。
倉庫の奥には、何年も前から保管されている書類や古いマニュアルが、スチールラックに並べられている。
奥へ行くほど照明は少なくなり、昼間でも薄暗い。
棚に書類を収めた人がすでに退職していたり、そもそも「なぜここに置いたのか」を知る人さえいなくなっている。
だから、この場所まで足を運ぶ人はほとんどいない。
そのせいか、倉庫の奥には妙な噂もあった。
ここで誰にも見つからないように密会していた男女がいた。
そんな話を聞いたことがある。
本当なのか、誰かが面白半分に作った話なのかは知らない。
ただ、薄暗い棚の間を一人で歩いていると、そんな噂を思い出してしまう程度には、この場所には人の気配がなかった。
もともと、この倉庫は現場の人たちが工具や資材を保管するための場所だった。
ところが事務所で保管する書類が増え、業務用のスチールラックが持ち込まれた。
最初は壁沿いに一列だけ。
それが年々増えていき、いつしか二列、三列と棚が並び、今では小さなコンビニの陳列棚のようになっている。
私は一番奥の列まで進み、目的の書類を探し始めた。
目当てのファイルを見つけ、棚から引き抜く。
すると、ファイルが抜けた場所に小さな隙間ができ、その向こうに壁が見えた。
私はファイルを近くの台へ置き、鞄もその傍らへ置いた。
そして、ふと周囲を見回した。
(こっち側には、誰もいないよね)
念のため、別の棚の列まで歩いて確認する。
人影はない。物音も聞こえない。
私は再び先ほどの場所へ戻った。
その一角には天井の照明がないため、薄暗い。
けれど、壁側にはカーテンの掛かった窓があり、日が沈むまでは外からの光がわずかに差し込んでいる。
完全な暗闇ではない。
むしろ、その中途半端な明るさが妙に落ち着かなかった。
通路は袋小路になっていて、こちらへ来るには必ず同じ通路を通らなければならない。
私はもう一度、入口の方向へ目を向けた。
誰かが来る気配はない。
耳を澄ます。
遠くで誰かが話す声。工具の触れ合う小さな音。
そして、倉庫特有の乾いた空気の匂い。
それ以外は何もなかった。
私はゆっくりと息を吐いた。
(今なら、大丈夫よね)
そう自分に言い聞かせるように呟き、最初にファイルを抜いた棚の前へ戻った。
ブラウスのボタンを順番に外すと、裾に手を掛け素早く脱ぐ。
スカートのホックも外し、手を離すとストンッとスカートが床に落ちた。
下着を着けていなかった私は一分足らずで全裸になることができました。
全裸になったと言っても『産れたままの姿』ではない。それは靴を履いているから、と言う訳ではありません。
身体には様々な卑猥な言葉が書き込まれている。
更に股間の敏感な部分にはピンク色のローターがテープで貼られ、そのスイッチは太腿の内側にバンドで固定されている。
身体に書かれた言葉は、「撮影無料」「拡散希望」「ヤリマン」「変態露出狂」「公衆便所」「一回千円」「中出しOK」「♀」などで、割れ目の直ぐ上には♂のマーク、お腹には私の名前が「久美子」と大きく書かれていた。
この様な変態的な姿の事を『産れたままの姿』とは言えないでしょう。
ただ乳首と陰唇部の黒さは『産れたままの姿』かも知れないが・・・
私は脱いだ服を畳むと棚の空いている隙間に差し入れた。
これで変態的な姿を隠す手段は一切なくなった。
しかもまだ人が少数だが残っている倉庫内でだ。ゾクゾクと快感が奔った。
服を着ている状態で露出行為をすることと、全裸で露出行為をすることは全く別物だ。
服を着ている時の露出はいつでも隠す事ができ余裕が有るのだが、全裸の時はそうはいかない。
スリルと興奮で下腹部の奥、膀胱辺りがゾクゾクしっぱなしです。
私は棚の影からそっと倉庫内の様子をそっと窺い、見つからない様に急いで移動する。
もう一度同じ様に移動し、作業をしているスペースに近い棚の裏側に隠れた。
一列、また一列と私は人に近づいていくのです。
そして隠した衣服から離れれば離れるほど、リスクが増しそれに比して興奮も増す。
すでに私の内腿には淫液の伝った跡が一筋の線となって濡れ光っている。
棚の向こう側からは、残業中の人が作業をしている物音と会話が聞こえてくる。
私と彼らを隔てているものは、目の前に有るファイルを並べた棚だけです。
(早く帰ってくれないかなぁ~)
彼らさえ帰ってくれれば、私はこの大きな倉庫(ステージ)を独り占め出来るのです。
(もしもこのファイルが無くなったら私は・・)
咄嗟に思い浮かんだアイデアを無意識のうちに試していた。
私はまず目の前に有るファイルを引き抜いた。
ファイルが抜かれた部分には私を遮る境界が無くなった。
すぐ向こうにはまだ作業をしている人が居る。
発電機の整備をしている様子が窺える。
私は更にファイルを引き抜いていく。胸、お腹、股間、太腿と・・・
次々とファイルを抜き出すことで向こう側の明かりがこちらに差し込む。
私から向こうが見えるという事は、向こうからもこちら側が見えるということなのです。
ただ私が居るこちら側は薄暗いため、遠くから見ている分には本棚の反対側がどうなっているのかなんて直ぐに解らないでしょう。
引き抜いたファイルは傍の台に積み上げられ、見た目では既に私の身体の八割ほどが向こうに曝け出されていた。
ピンクローターを付けて卑猥な言葉が書かれた私の身体を隠している物は、いくつかのファイルの厚みとスチールラック、そして薄暗さだけなのです。
(ヤバッ、これほとんど、隠せてないよ)
私は棚の向こうの人に気付かれないようにオナニーを始める。
片方の手で乳首を弄り、もう片方の手は陰核に固定したローターを更に気持ちが良くなる場所に当てる。
ローターの小さなモーター音が倉庫に微かに響く。
(人が居る場所で、裸でオナニーなんて・・・)
乳房を下から掬い上げ、淫語が書かれた身体を向こう側へ見せつけていく。
今、近付かれると私のビッチな姿は確実に見られてしまうでしょう。
否、視力の良い人なら目を凝らすだけでも隙間から私の姿を見る事ができる事でしょう。
ローターを押し付ける指に力が入る。とその時・・・
「お~い久美子!、俺らもう帰るけんが、あれやったら閉めとってくれ!」
作業を終えた人達が不意に棚の反対側から大声で叫んできた。
身体がビクッ!!と大きく震えたのが自分でも解った。
(今、話し・・かけ・・ないで・・・・)
「はぁ~~い、閉めときます。お疲れ様でした」
咄嗟に返事できたのは奇跡でした。
今まで作業をしていた人達が帰宅し、大きな倉庫内には私一人だけ。
待ち望んでいた一人だけの空間と時間・・・
そこでは自慰行為に耽る私の喘ぎ声と、ピンクローターのモーター音だけが響いていました。
「あっ・・くっ・・ん。かえらないで・・・」
もしも彼らが帰る前に、私の様子を見に来ていたら・・・
もしも彼らが私の痴態を見ていたら・・・
もしも彼らが私を襲ってきたら・・・
三人の男に輪姦される自分の姿を妄想して一気に感性が高まっていく。
そして・・・
「っん、あっ・・逝く」
ガクガクと身体を震わせ、腰を小さくカクつかせる。
私はその場にしゃがみ込み、身体を小さくして絶頂がおさまるまで耐えた。
(ふぅぅぅ、あ〜気持ち良かったぁ)
気だるさに負けない様に身体を起こすと、私は全裸のまま積んであったファイルを元の場所に戻しながら考えました。
(ここなら誰かと遣ってもバレないよね)
2026/08/29 23:20:23
(lIG4yv4x)