元カノとのことは、そう簡単に思い出にはできてない。 元カノを思い出すと、胸が軋んで痛い。 お互い大好きだったけど、元カノの父親に、元カノは大卒で俺は専門学校卒、学歴を理由に結婚を反対されて、俺は祝福されない結婚はしたくなかったから、元カノを諦める決心をした。 そのことを伝えるために元カノと会った後、 「最後に、別れのセックスしたい。思い出に抱いて…」 といわれ、元カノはパンツ下ろして、俺の上に跨ってきた。 別れると決めた以上、セックスはしないつもりだったけど、元カノに「思い出」と言われたら、それもそうだなあと思えた。 もうすることなくなるんだと、最後のセックスを噛み締めたら、すごく切なくなった。 騎乗位でクイクイと腰振る元カノ、絶頂の階段を上り始めてきたようで、でも、俺もヤバくなってきたから正常位に戻ろうと、 「出そうだから、正常位になろうよ。」 と言った瞬間、元カノがグッとオマンコを締められて、そのまま中にドクドクと出た。 ヤバ…と思ったら、元カノ、 「もし、デキてたら結婚して。ダメだったら諦める。私たちの未来を神様に訊いてみる。」 元カノの目が、真剣だった。 俺は、黙って頷いた。 それから、悶々とした日々を過ごした。 10日後、元カノからメールが来た。 「生理が来ました。お別れです。最後に抱いてくれてありがとう。さよなら。元気でね。」 「さよなら。君も元気でな。」 これが、元カノとの最後のメールになった。 あれからずいぶんと時間が過ぎたけど、元カノの最後のメールが残るガラケー、捨てられずに充電器ごと保管してる。 あんなに真剣に俺を愛してくれた元カノ、一緒になりたかったな。 あの後、嫁と出会って、メッチャ可愛くて、でも、まだ心に元カノが残ってて、そんな状態じゃまだ恋はできないなと思ってた。 嫁を交えて数人で飲みに行ったとき、嫁が俺の隣の席を陣取ったから、元カノとの別れの一説を話した。 「そんなことで別れたの?でも、デキ婚に賭けた元カノさん、そこまで好きだったんですね。生理が来た時、辛かっただろうな…」 嫁、優しい女だなと思った。 「私なんか、高卒だから…でも、いつまでも思ってたって仕方ないし、一度お別れしたなら、ちゃんと前を向かないと、お別れのメールしてきた彼女さんの気持ち、わかってあげてほしいです。」 嫁は、デキ婚できなかったのは、神様の思し召しだと元カノが悟って、諦めたと言った。 俺、まだ元カノが忘れられなかったけど、嫁に好かれてたから、嫁と向き合ってみた。 嫁、とてもいい娘だった。 だから、元カノへの気持ちを抑え込んで、嫁と結婚した。 嫁も、元カノへの思いを俺が抱えてることは承知してる。 俺には嫁と二人の子供がいる。 今、元カノが現れたら、大切な家庭が壊れそうで怖い。 だから、結婚するとき、元カノとすれ違わないように、元カノの家から駅を挟んで反対側のエリアに新居を構えた。 元カノと繋がりそうなもの、連絡先とかはスマホに引き継がなかったし、共通の友達とも絶縁した。 二度と元カノとは会わないようにした。 前に進めるようにしてくれた嫁と子供たちを大切にして、生きていくために…