駐車場で車に乗り込むとキスをせがんだ。
「現実に戻る前に…」
「夜にも会ってくれるなんて嬉しいわ…なんだかここまでだったら物凄く名残惜しかったかも…」
「僕もです…全然抱き足りない…」
「そんなこと言われたことないかも…見かけに依らず情熱的なのね…」
「年上の人だとなんか素直に言えるんです」
「同年代の子だとちょっと照れちゃうか…そんなものかもしれないわね…彼女とは長いの?」
「そうですね。相性はいいと思うんです。でも友達感がありすぎて自分的にはエッチモードになりにくくなってて…」
「それで年上のおばさん達に誘惑されるまま遊んじゃうんでしょ…」
「いやあ、そんなでもないですけど…あんまりいじめないで下さい」
「いや、いじめちゃう…!って、私もその恩恵を受けてるのか…」
それから帰りの道中はお互いの身のまわりの話をした。
うちは母子家庭だと告げると、
「お母さんと仲良しでしょ?」と尋ねられた。
「一緒に外出とかできる?」
「あっ、全然平気です…だってお金かからないじゃないですか…」
「うふふ、そうか…たぶんお母さん魅力的な方なんでしょうね。貴方を見てるとわかる。彼女に焼いたりしない?」
「全然!滅茶苦茶仲良しです。喧嘩しても絶対味方してくれない!」
「それは素敵…じゃあ、今日のことが知られたら私殺されちゃうわね…」
「ああ…ww…でも、ちょっとバレてみたい気もします…部屋で抱きあってる最中に帰ってきちゃうの…エロ漫画のシチュエーションみたいだけど…」
「そういう場合は大抵こっそり覗いちゃうのよね…」
「そうそう…」
「見られても恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいですよ…だからあくまでちょっとした願望です…」
「自分でしてるとこ見られちゃったことある?」
「露骨にバッと入ってきて見られちゃったとかはないけど、ギリギリ布団に潜ってかわしたりとか、バレバレなパターンならありますね…」
「あ~ん、なんかいいわねぇ、そういうの…」
すっかり打ち解けて話しも弾み、あっという間に会社に着いた…
会社に戻ると出掛ける前と変わらない接し方をしてくるあたりはさすがである。
あとでタイムカード押しとくからと早上がりを許され、待ち合わせ場所の少し離れたファミレスにバスで移動した。
近くのBOOK・OFFに寄ったりしてるうちに時間は経ち、あまり待たされた印象はなく上司が迎えにきた。
「ねえ、うちに来ない?」
「いいんですか?」
明日は定休なので泊まりを視野に入れてるなと思った。
買い出しをしてから上司のマンションに行くことになった。
上司というほで本格的な上下関係とも違うので、以下みのりさんとします…
本当にきっとこういう暮らしをしてるんだろうなという予想した通りの部屋だった。
最上階の三階の角部屋だった。
「世帯数も少ないし、年配者が多いから静かでいいの…」
所帯を持つ気はないんだろうなと思った。
なんとなく、泊まることになると二人とも思っていたせいか、晩酌スタイルで夕飯をゆっくりとった。
このあとのことを考えてアルコールを自制したのは言うまでもない。
最初は順番に入浴した。
先にみのりさんが入ったのはお風呂を沸かしながら入ったからだ。
それに、寝室で待たせるより迎える方がいいからだろう。
風呂からあがり、体を拭きながら不思議な縁だなと考えた。
あまり、伏線めいたものもなかったし…
ただ、潜在的にお互いに秘めた感情はあったのは確かだ。
トントン拍子に進む時はそんなものだ。
部屋に入るとベッドランプだけの暗い部屋にみのりさんは横たわっていた。
声をかけるまではスマホを見ていたようだ。
すでに裸でベッドに入っているようだったので、腰に巻いたタオルを外すと布団を捲ってくれた。
「若い子ってスゴいのね…昼間の事がなかったことみたい…」
もう準備万端に勃起していた。
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