それから近藤は熱弁しはじめました。高橋と金子の関係が怪しいと思ってた事(前回にお伝えした近藤の心境など)そして如何に高橋という人間が悪徳極まりないゲス野郎であること叫んでいました。金子(こんなときこそ、、傾聴♪)ここまでバレることを恐れていたけど、いざバレてしまうと近藤には何も出来ないとがわかってきました。だって高橋を追い詰めるという事は同時に金子も追い詰める訳であり、金子はもはや近藤の片腕というべき存在なのです。組合委員長が社員と組合役員が社内性交してたと訴え、訴えた組合委員長が組合役員も実は性交していた。笑そんな恥ずかしい話ってそうそう無いと思うのです。だからこそ、近藤は高橋を罵詈雑言するのが精一杯だったのです。(中略)近藤「そういう訳だ!高橋みたいなヤツは会社から居なくなった方がいいんだよ!」金子「近藤さん。やっぱり何か違うと思うと思う」近藤「何がちがうの?!」金子「高橋だけ悪者にしようとしてるとこ」近藤「あいつは悪者の中の悪者だろ?金子さんは知らないかもしれないけど、どれだけアイツの過去にスキャンダルがあるとおもう!?ある時はパワハラで男を辞めさせて、またある時はセクハラで女を辞めさせて!!」金子「違う。今の近藤さんはそんな正義感からじゃなく、個人的な恨みで高橋を批判してるように見える」近藤「俺が?高橋を個人的な恨み??!」金子「あのさ、なんで高橋の事がそんなに嫌いなの?過去に何かあったの??」近藤「・・・この後空いてる?酒でも飲みながら話そう。シラフでは話してられんわ」金子「わかった」居酒屋にて。近藤の恨み。こうして私と近藤は、近藤の家の近くの居酒屋に飲みに行くことになりました。そして、居酒屋で近藤から聞いた話なのですが、近藤はまだ入社して4年目くらいの一番仕事が楽しかった頃、初めて教育担当をした新卒の女の子がいたそうです。その新卒の女の子とは、「今度、初めて司会デビューするんです!近藤先輩から教えられたことを守って頑張ります!!」と楽しそうに近藤に打ち明け、近藤は心の中で(司会デビューできたらひと段落するし、その時に先輩としてじゃなくて、男として正式に告白しよう)と決めていたそうです。また女の子の方も「今は司会になれるかの瀬戸際だから・・・落ち着いたらいい返事ができると思います」と近藤からのアプローチにまんざらでもなかったとか。結果、その子は司会の場で故人の名前と喪主の名前を読み違えるという失態やらかしてしまい、お客さんからクレームが来てしまったとか。それを、その時の葬祭ディレクターをやっていた高橋から「俺が打ち合わせした葬儀をよくもグチャグチャにしてくれたな!相手は葬儀代金払わないって言ってるぞ!近藤!テメー今まで何を教えてきたんだよ!」と詰め寄られたそうです。(お客さんは本当に葬儀代金を支払わず、この一件で高橋は葬祭ディレクターをおろされた)そのあとは・・想像に難くありません。その子はその失敗をネタに高橋の毒牙に穢され、すぐに仕事をやめていったそうでした。それを聞いた近藤は、高橋を憎む事もさることながら(なぜ、この会社にはパワハラやセクハラが横行してんだ!!会社組織や会社の体質が悪いんじゃねーか!!!!)って、怒りの矛先を会社組織に向けて組合活動を積極的にやるようになったそうです。こうして高橋と近藤の因縁が確立されてしまったのでした。近藤「少なくとも・・高橋がいる限りは金子さんに未来はない・・・。高橋の考えてる事はわかる。金子さんに性的関心がなくなるまで金子さんをしゃぶりつくし、また新しい性的対象を見つけたら金子さんは使い捨てられるだけだ」金子「そうなる前に私を高橋の呪縛から解放することを考えているんでしょ?」近藤「ああ。その通りだ。」店員「ラストオーダーです。お食事の注文ありますかー?」近藤「いえ、そろそろお会計で」店員「はーい。5番さんお会計〜〜〜〜」近藤「って、もう21時じゃん!!そろそろ出ようか。」金子「結局、3時間近く飲んでましたねw」街路灯が照らす住宅街近藤「あのさ、変な質問だけど高橋にもいいところあるの?」金子「いい質問ねー。まさにお酒飲まないと話せない内容だなぁw」近藤「聞かせてほしい」
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伊藤A蘭大学を目指す金子。年頃になってオシャレに目覚めたり学校にメイクをしたりする他の生徒とは一線を引き、勉強漬けの毎日でした。髪の毛は黒髪ロング。ぱっつん前髪の黒縁メガネ。同級生からは「日本人形」または「こけし」そんな風に呼ばれていました。金子(ふぁぁ。眠いなぁ。今日も学校かぁー)朝起きてシャワーをして歯磨きをする。それから全身鏡でスタイルチェック。金子(いやだなぁ。また胸が大きくなってる。胸が大きいのはママンからの遺伝なのかなぁ)この頃の私は胸も大きめでしたが、ややふんわりした体型であり、このままいけばぽっちゃり系間違いなしのコースを歩んでいました。そしてジュニアにしては少し大きめサイズの綿のスポブラを着用しチェックのスカート、下は盗撮防止ジャージ、紺のブレザー、ワインレッドのネクタイといつもの装備に着替えます。そして学校に行き、「誰それと彼それが付き合ってるらしいよ!」「え、そうなん!」なんて会話が聞こえます。そんなの私にはいっさい関係ない。だって今付き合ったって97パーセントの確率で別れるでしょ?何かのの調査では初彼氏が結婚まで至った可能性は3パーセントくらいみたいだよ?そんな別れる前提の恋愛なんてしてる暇ないよー。キーンコーンカーンコーン♪生徒「着替えにいこー!」金子(あぁ!次の授業体育じゃん!休もうかなぁ、、でも生理でしんどいって前使ったからなぁ、、嫌だ嫌だ!!)更衣室生徒A「梨沙ちゃん胸おおきいねー」金子「う、ん、」生徒B「ターッチ!」金子「やめてよぉ!」生徒C「プニプニしてるw揉み応えあるなぁーw」生徒A「梨沙から乳とったらただの日本人形やん!」一同「ほんとそれ!」金子(これだから体育の授業いやなの!)帰宅金子「あーつかれたー。ママー何か飲み物ある?」ママン「テーブルにラテとカステラ置いてるでしょ」」金子「へーい」ママン「あ、梨沙?そういえば家庭教師つけてみない?」金子「えー!塾もいってるのにまだ家庭教師もつけるの!?」ママン「青木さんとこの娘さん、家庭教師つけたんたって?そしたら成績すごい伸びたらしいよ?試しにやってみれば?家庭教師でうまくいくなら塾行かなくてもいいんじゃない?」金子「そっか。塾行かなくてもよくなるなら、、、」ママン「じゃ申込みしておくね!」来訪者私が家に帰ると玄関に見たことのないスポーツシューズが置いてました。(誰か来てるのかな?)ママン「あ、帰ってきた!梨沙ー!先生きてるよ!」金子「あ、うんー」(先生って家庭教師?なんで男?)金子「あ、ども。こんばんは、、」伊藤「こんばんは!家庭教師の伊藤です。よろしく!」金子(うわー。何こいつ、スポーツしてます感アピールしてる系じゃん、こういうの一番キライなんだけどぉ)初めて見た伊藤は外に停まっていたロードバイクを見たまんま、自転車競技してます!みたいな格好だったのです。身長は平均より高めの175、少し日焼けしており短い髪にはパーマがかかってました。元プロ野球の糸井って言う選手とそっくり。伊藤「来るのは来週からなんだけど、近くまで来たから挨拶しておこうと思ってね!」ママン「伊藤先生はスポーツ万能なんだって!A蘭大学のサイクリング部なんだよ」金子「へー」(遠い目)ママンがA蘭大学、男性教師。ただそれだけで選んできたのは確かでした。男性教師だと私が緊張して勉強に集中すると思ったのです。また、この家庭教師紹介センターは、勉強内容は先生と生徒で決める。勉強の進め方にセンターは口出ししない。ただ相性あわなければ2回までなら即チェンジ出来るらしいのです。(3回目からは要応談)一話読み切りなので大幅カットそれから伊藤は週一ペースで私に勉強を教えに来て、少し打ち解けて来た時の話。伊藤「梨沙さんは苦手な科目あるの?教えてて全て満遍なく合格点だと思うんだけど?」金子「苦手な科目、、ありますよ」伊藤「ほんと?何?」金子「先生でも教えれない科目です」
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