ーーこの話は最近、また食生活が乱れてる自分への戒めとして書いてるーー
あの運命の日、俺は現場で生コン車の到着を待っていた。
そして生コン車が到着し、ポンプ車に生コンが流し込まれる。そしてウィーンと音を立てたて伸びてくるポンプ車のホース。
するとズボボボボと生コンが流れ出ると同時に、、俺は意識が半濁しその場に倒れた。
中島さん!!だれか救急車呼べ!!中島さん!!
意識が半濁していた俺は、駆けつけた救急隊のタンカと現場の仲間によって救急車内に連れて行かれ、俺は隊員から様々な質問をされた
この指、何本ですか?今からうごかします。見えなくなれば教えてください。
見えます。見えます。。それ以上外側は見えません。
中島さん、おそらく症状から見ると脳に問題があのではないかとの見立てです。このまま脳神経外科に搬送してもよろしいですか?
はい
もし脳ではなかった場合、また別の病院に自力で行って頂くか、救急車を呼んでもらう必要もありますが、いいですか?
はい
こうして俺は、救急車の中で横に寝かされ、なんども嘔吐しながら病院へと運ばれていった。
症状はナントカ性ナントカ脈乖離。
つまり脳梗塞だった。42歳での脳梗塞だ。
ー
そう言われてみれば、心当たりはあった。
現場仲間と朝の7時からトンカツ定食ご飯大盛り。
昼飯はラーメン、チャーハン。
晩飯は酒。つまみ。
こんな生活を15年は続けていた。
まだ現場仕事だから相当量の運動をするし、肥満ではなく少し腹が出てただけだから健康状態も気にしてなかった。
そして、MRIなどの検査が終わり、医師から症状の説明をされて、、俺は緊急入院した。
腕には点滴、指先には酸素計、胸には心電図。みるからにやばい状態になってるのが自分でもわかった。
そして、それから4.5日は飲まず食わずでの嘔吐との戦いが始まった。
家内が来てくれたのはその日の夕方であった。
当然、家内も心配しており「生きてるだけでよかった」と何度もいっていた。
ー早く本題に入りたいので入院生活は割愛するー
そして2週間の入院期間が終わり、俺に残された後遺症。
それは右足の運動麻痺であった。杖をついての生活である。
ただリハビリが上手くいけば杖なしでの生活は出来る希望は残っていた。
だからこそ俺は毎日、必死にリハビリ施設に通い、自力歩行してリハビリに励んだ。
だが、、、「この後生活どうする?」と家内と話し合った。
俺たちは子供は意図的に作らない方針をしており、給料が入れば夫婦二人で旅行にいったり趣味に没頭したり、貯金という貯金は情けないことに50万くらいしか持っていなかった。
また保険なんかも金がもったいないと入ってなかったし、俺が脳梗塞で倒れたからと言って入ってきた金は傷病手当くらいのもので他はない。
25日になっても給料はゼロ。どころか社会保険や年金は会社が立て替えてるのでマイナスされていた。
家内は「私がフルタイムで働くから」と言うものの、俺は反対した。理由は今更フルタイムにしたところで月に数万円アップしたところで焼け石に水だからである。そんな事より俺は家内に家にいてくれる方がありがたかった。
ここで家内(36)について紹介する。
家内は俺の地元の後輩のヤンキー女だった(俺も非行少年であったが)
なので俺と家内は若い頃から面識があり会えば軽く会話するような感じではあった。
再会したのは成人してから。俺が建材屋に道具を買いに行った時にレジをしていたのが家内。そして同郷のよしみで交際が始まり、、結婚した。
だが互いに有機溶剤などを乱用していた過去もあり「障害のある子がもし、、」という理由で子供は作らないでおこうと話し合ったのである。
ー
そして貯金残高は面白い様に減っていった。気がつけば残り30万になっていた。
俺はもう少し動けるようになれば現場に戻れるかも、、という段階であった。
すると家内が言い出したのである。
「なぁ健ちゃん。怒らんで聞いてくれる?」
「なによ?いきなりかしこまって」
「わたし、風俗で働こうと思ってんねん」
「は?風俗?気でも触れたんか?」
「いや、真面目に言うてる」
「なんでそんな発想が出てくんのよ?おかしいぞ?この大変な時に!」
「大変な時やから言うてるんやん!!」
家内の言い分はこうであった。
風俗なら即金で金がはいる
期間限定である。俺が働き始めたらすぐ辞める
友達もやってるし、変な店ではない
「それにさ、、私だって綺麗な過去がある女ちゃうやん?それわかって結婚したんやろ?今更、ちょっとアッチの経験が増えたからって、、、本番する訳ちゃうし」
と、、、、いってきたのだ。
確かに、、家内がどういう生き方をしてきたのか俺も知っている。非行に走った少年少女の生き方は俺も体験してきたからだ。
「なぁ、俺のためにそんなんするのはやめてくれ。それなら借金しようぜ。あとちょっとやん?仕事戻れたら何とかなるって」
「でも、、30万しかないやん。来月の支払いしたらどうするん?」
「・・・・」
「やろ?だから期間限定やからさ、、許してくれる?」
俺は考えた。。
「わかった。じゃ、、その代わり約束してくれるか?その日、どんなことがあった、何をしたって俺に報告してくれ」
「なんで?そんなん聞いたら腹立てへん?」
「何もわからんより腹立つ方がマシじゃ」
「うん、、わかった。ちゃんと報告するわ」
そして家内は風俗勤務をしているという知人に連絡をとり、、、風俗店で臨時的に働く事となっていった。
2026/09/29 12:00:49
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