2025/07/20 20:53:48
(7DiK2Ir6)
「よく考えているね、良い答えだ…。」
決して褒められた行為ではないが慣れた手つきで、男の右手は何の違和感も感じさせない丁寧なハンドルさばきを続ける。
しかし、安全を脅かすわけにはいかないと当然視線は正面を向いたまま。
「店につくまであと30分っていうところかな…。
時間は少しあるね…、栞の言うとおり、どんな場所でも変わらないパフォーマンス、反応を見せるという意味では、今日のドライブもショッピングもとても重要な意味を持つ。
トレーニング、ケアという重要な意味合いを持つのなら、時々こうしてグラウンド以外での機会を設けるのも良いかもしれないね。
良いことを気づかせてくれたよ、栞。」
栞の判断と提案、それに対しての考え方に触れ、その成長と変化を悦ぶとともに嬉しそうに褒め、称える。
そして続けて放った言葉も一見すると、栞の考えを尊重し、自身も新たな気付きを得たように感じさせるが、
トレーニングやケア、意識向上、次のステップ、として考えるなら、必ずしもグラウンドでなくても良いと言っているように、も聞こえる。
それはつまり、松井に自分の身体を好きに触らせる時間をより多く設けという平日のメニュー以上に、暑いグラウンドで汗を流す時間すらさらに削って、変態的なアプローチをより人目も多くなってくるところで受ける機会を増やすことを意味する。
「ただそれは君次第でもある。
俺との時間は無限じゃない…、まだ少し先だとは言え、いずれは俺もシーズン開幕手前でチームに戻ることになる。
後、ざっと3か月ほど…。約100日程度だ。
君と出会ってもう10日くらいが過ぎたかな…?早くも10分の1くらいは過ぎている計算だ。
残りの100日を…俺とどう過ごしたいかで、判断してくれればいい。
栞は俺の指導は信じて従ってくれるのはもう十分に理解している、し、今の答えで今までの教えが十分に浸透していることも確認できた。
テレビの前でずっと見てきてくれた俺の技術を盗みたい、学びたいも良い。
言っていたように、強い打球を飛ばすための下半身の強さ、身体を使い方をもっと、でも構わない。
あるいはついさっき栞が言ってくれたように、場所を選ばずパフォーマンスを発揮できる一流のメンタル、緊張や刺激を快感に帰る力を養いたい、というならそれでもいい。
別れが来るときに、あの選択は間違ってなかった…そう思える君の、栞の気持ちはどうかな…?」
栞の心中を弄ぶように、揺らすように男は巧みで卑劣な選択肢を突き付ける。
あえてその中に出会った当初の栞の念願でもあった、強い打球が打てるようになりたい、という目標をちゃんと盛り込み、そこを意識させた上でちゃんと考えさせ、選ばせる。
「ちゃんとこの先もずっと俺が見てあげられればいいんだけどね…。
そうもいかないのが現実だ…、だからこそどっちつかずにはしたくない。
ネガティブには考えたくない。
だから、足りないと感じ要るモノじゃなく、栞が一番欲しいと思うモノを選んでほしい。
もちろん、俺が言った選択肢の中にないモノでも構わない。」
心なしか車の速度が遅くなったような気がする。
そして、男の左手はそっと栞のスカートを太ももの位置からずり上げるように指先で擦り上げ、
下着をあらわにし、正面を向いたままでありながら分厚い手、太くて長い五指が、股間部を撫でまわすように動き始める。
ただただ恥ずかしく、変態的な行為。
それもドライブ中の事となればもはやそれは、変態カップルの変態デート。
「スカートの裾は下がらないように気をつけてね。
あと…ごめんね、俺はまっすぐ前を向いていなきゃいけないからちゃんと見えない。
今日履いてきた下着がどんな色で、柄なのか…教えてくれるかい?
それから、栞の手で俺の指を、クリトリスまで…案内してくれるかな…?」
そう言って雑に股間部を撫でるような動きを見せた手を止め、栞の対応を待つ。
「さっきの質問の答えは…、店についた時に…改めて聞くからね。
考えておいて…。」
そう言って男は再びアクセルを少し強めに踏み込んだ。
【それなら良かった。
私に言わせれば、過去に一人として事前に返事が難しい日の連絡や、遅れてしまった理由をわざわざ言ってくれる人がいなかったので。
とても嬉しいですし、安心できました。】