2025/09/09 23:12:18
(XxCN2YuF)
「明日朝ね…分かったそうしようか。ってことで今夜は腕によりをかけるから、楽しみにしててね。ってことで明日朝のジョギングは中止だぞ、目黒。」
目黒「分かりました。残念ですが仕事優先ですもんね。」
話しが終わり、もの問いたげな顔をしている胡々希だったが、プールアシスタントを行うため急ぎ社長室を後にする。
胡々希が出て行ったあと、
「目黒、最後の井ノ上さんの表情見たか?」
目黒「ええ、なにか問いたげな表情してる気がしましたが…」
「やはり気が付いたか。目黒悪いが、ちょっと行って聞いてみてくれるか?社長という立場で一社員のことを気にかけるのを、他の社員に見られてもバツがわるいからな。仲が公になればまた別なのだろうが。」
目黒「そうですか?大丈夫だと思いますけど…(心の声:多数の社員は、井ノ上さんが社長のお気にだってこと分かってると思いますよ。)でも社長がそこまで仰るのなら聞いてきます。」
小走りに社長室を出た目黒は、更衣室の手前で胡々希に追いつき、理由を聞き社長室に取って返す。
目黒「社長、聞いてきました。朝のジョギングって聞いて、どこかいい場所あるのかなと思ったと。」
「そうか。ありがとう。」
目黒「社長、これって仲を縮めるチャンスでは?」
「そうかな?まあ追々考えるよ。」
目黒「そうですか……私そろそろ米倉さんとの打ち合わせに行ってきます。」
「ああ、宜しく頼んだ。夕飯までには帰って来いよ。仲が急激に進展した場合はその限りではないが(笑)まあその時は夕食は要らないと、連絡だけはしてくれ。(笑)」
目黒が出て行き社長室に一人になった亮平。
書類処理をしていると、ドアがノックされ大西が来て、一般会員の胡々希に対するセクハラ行為を報告してくる。
「そう…報告ありがとう。やはりあれだけ綺麗だと被害もありそうだな…言葉だけならとか思ってる会員さんがまだまだ多いな。困ったもんだ…」
大西「そうですね。私の親とかは、俺達が現役のころは『まだ結婚しないの?』とか聞くとか、頭ポンポンなんてのは普通だったと嘆いてますから。」
「時代と言ってしまえばそれまでなんだが……実害が出て女性トレーナーに辞められてしまっても困るから、対策考えてみるよ、ありがとう。仕事に戻ってくれたまえ。」