2025/07/12 15:52:21
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ストレッチと朝のルーティンをしてから堂本部長に連絡をし社長に確認次第、折り返しが来ると聞いていた。
「昨日の社長の言っていた、身長差、気にする気にしないは人によりけりと言ってたよな〜。
照君は気にする人…、気にしない人もいる。」
考えていると大学の友達から電話が入る。
「胡々希、決まった〜、中学の母校になるから地元に戻っちゃうけど隣の県だから休みの日に会おう〜。」
「おめでとう〜、よかったね、先生だね。笑
私も採用決まったよ。」
「いやだァ〜、先生だなんて、胡々希は前話してたスポーツジム?」
「そうそう、佐久間スポーツジム、昨日メールが届いてね。デート前、偶然社長に会って色々お話させてもらったんだ。」
一号店改装後、一号店でトレーナーとして勤務。
まだ数少ない従業員だから受付などもする、特別会員向けのプライベートレッスンだから寮に入る事。
それから渡辺照の話。
「あ〜、渡辺君、悪い人ではないと思うよ〜、でも胡々希に劣等感みたいなの持ってるでしょ、身長とか
あと正直、少し卑屈だし…、胡々希には言い難かったけど…、寮に入るって事は渡辺君と少し距離取るって事でしょ?」
「一度お互い冷静になった方がいいからね、社会人になれば少しは自信も付くんじゃないかな?とも期待してるんだけどね。」
「周りが大人ばかりで今まで自分は優秀だと思って生きてきた渡辺君が耐えられるかな?」
「ごめん、照君、優秀って自分で言ってたの?」
「あっ!もう良いか、隠しててもなんだからぶっちゃけるね、胡々希は渡辺君の大学と将来性で選んだって言ってたよ。
てか、胡々希、悪い事言わないから別れた方がいいよ。」
「大学、将来性ね、えっ?何で?」
「渡辺君の大学の私の男の幼馴染から聞いたんだけど…、「彼女、体エロいし俺が上手いのかヤル度に何度も」って言ってたって。
ほら、前に学校帰りジョギングしながら帰った時に会った幼馴染ね。」
「へぇ~、そんな下世話な事、言ってたんだ。
伝言、痴話喧嘩に使って申し訳ないけど機会があったら幼馴染の人に会う度に求められてそればっかりしか頭にないのかな?って
最近、私が呆れてた話ししてくれないかな?」
「えっ?会う度に?呆れた〜、彼女をなんだと思ってるのかね。」
「それにさ、偶然社長に会ったって言ったじゃん?その時にだって照君、失礼な事して……。」
と、一時間ほど長電話をし電話を切ると着信メールに気づく。
「わっ、社長からだ。(心の声(体の心配とハウスクリーニングの事だ。
入社前の入寮だけでも有り難いのにジムに通うのに社割まで使わせてもらえるんだ…、お礼しないと失礼かなぁ…))」
メール
【井ノ上胡々希です、ご連絡ありがとうございます。
体の方ですが堂本部長に連絡させて頂く前に入念にストレッチし全く痛みなどありませんでした。
また入寮日ですがハウスクリーニング終わり次第と言う事でよろしいでしょうか?
それから入社前に寮まで使わさせて頂くのにジムの方まで社員割引にして頂くのは些か心苦しく思いますが
お言葉に甘え利用させて頂こうと思います、その分、トレーナーとして働き始めたら存分に私の力では不足かと思いますが存分に発揮させて頂こうと思います。】