2023/07/30 14:33:28
(lKmhfnCB)
将さん、こんにちは。
抱き合ってたら熱くて汗かいちゃいますよ?(*´艸`*)
【本編です。】
咲夢と鈴子の品物が届くと食堂の大将が<これ、サービス。>と店員に任せず金目鯛の煮付けを運んできた。
<誰も食わねーから食ってくれ。
売りもんにならねーのを漁師が置いていくんだがよ。
皆、食い慣れちまってるせいか金目鯛の煮付け食わねーんだわ。>
「いいのでしょうか?」
<メニューに載ってますよ?>
<余っちまっても勿体ないからよ。
咲夢ちゃんと鈴子ちゃんに食べてもらえたら嬉しいよ。
あっ、ふたりの兄ちゃんも食っていいぜ。>
次いでのように将と林に大将が言うと笑いが起きる。
「では、有り難く頂きます。」
<正憲さんと山神さんのがきたら食べましょうよ。>
<いや、山神が飲んでるから先に食べちゃって。>
「りんちゃん、先に頂きましょう?」
両手を合わせて頂きます。をする咲夢と鈴子。
<咲夢、鯵のお刺し身別けるから伊勢海老のお刺し身も別けて?>
「えぇ、勿論そのつもりでした、将さんも林さんもどうぞ。
伊勢海老のお刺し身だけじゃなくて金目鯛の煮付けまでありますから
それに付け合せも沢山です。」
4人の前には金目鯛の煮付けを中心に付け合せの厚揚げの煮付けと海藻サラダが並べられている。
「中盛りが大盛りみたいで普通盛りが中盛りみたいですね……。」
<これくらいならイケるかな……、何せ体力勝負だもの!>
<咲夢ちゃんに鈴子ちゃん、無理しないでもいいんだぞ?>
<鈴子ちゃん、体力勝負ってなんだ?>
<私、馬術をしてまして馬に乗っての競技です。>
<競馬と違うのか?>
<そうですね、競馬とは違います。
走りもしますが指示に合わせてゆっくり歩いたりするんです。>
<へぇー、鈴子ちゃん、馬に乗れるんだ…、スゲーな。>
<そんな競技があるの知らなかったよ。
俺らはたまに競馬するくらいだよ。>
食べながら話をしていると店員が<サバ塩定食と穴子丼、お待ち!>とテーブルに置く。
<嬢ちゃん(鈴子)、もしかしてアンタ、橘か?>
<えぇ……。(もしかして私を知ってる?)>
<そっちの嬢ちゃん(咲夢)は友人だよな?>
「えぇ、そうですよ?」
<アンタ(咲夢、鈴子、林)たち週刊誌に載ってたぜ。>
「えっ?……その週刊誌。」
<あー、心配するな、ゴシップ誌だ。
本気にしてるヤツなんて殆どいないさ。
嬢ちゃん(鈴子)だけ顔がはっきり写ってアンタと嬢ちゃんは
目線入りで載ってたぜ。
悪かったな、飯の邪魔して冷めないうちに食っちまいな。>