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2022/07/16 15:31:57 (m9UOQMXj)
幼馴染の夏芽と貴方
高校生になっても2人で登下校し、休みの日は2人で遊んで…。

付き合うとかそういう話は未だないけど、どこかで結婚してずっと一緒にいるんだろうな…なんて思っていた貴方ですが、ある夜とあるサイトを見つけてしまい…。

そこのサイトには夏芽が義父から調教されている動画が大量に投稿されており…。


NTR、BSS的なイメになります。
流れは相互1、2レス程度幼馴染シーンを行い、その日の夜の新着動画内シーンに映るような形で多ラウンド的に行えたらと思っています。夏芽の調教に対するスタンスは嫌々です。

こちら返信遅めですのでご了承ください。


【好み/躾/尊厳破壊/言葉責め/露出/絶頂責め/小スカ(大スカも一応可)】
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455
投稿者:遠藤拓海 ◆Y2PumnYwuE
2023/06/25 06:23:11    (hAbp259.)

「そうかも…でもダメ元で不動産屋にあたってみようか…」

夏芽とふたりで何軒かの不動産屋をあたってみたが、予想通りだった。
見るからに高校生らしき二人に部屋を貸してくれる不動産はない…親の同意書が必要だとか身元保証人がとか…加えて敷金礼金の話をされては今のふたりにはどうにもならなかった。
これまで1人前のようにできていたのは親のおかげだと痛感させられた。

「やっぱり夏芽が言ってたように住み込みで働かせてもらえるところを探すしかないよな…」

不動産屋を何軒も周り、ふたりはコンビニでパンと牛乳を買って遅い昼食を海の見下ろせる公園でとっていた。

「海って薬飯いいよな…絶対この街で住むとこと仕事さかさなきゃな…」

海…夏芽にとっては三宅たちとの合宿を思い出させるものであったが、拓海の言葉に「うん…」と頷いた。

「このあと色んな店…飛び込んでみよう…」


パンを食べ終わるとふたりは、あちこちの店に飛び込んで「働かせて欲しい…」と頼んでみた…当然といえば当然、そんなに都合よく見つかるはずもなく、いつしか日は傾きかけていた。

「やっぱり簡単には見つからないな…それにしても疲れた…どうしよう?今日の夜…」

拓海1人なら公園で野宿してもいいのだが、夏芽をそんなところで野宿させたくはない…かといって必要以上の出費も避けたいところだ。

とりあえず駅に荷物を取りに戻った時、駅裏のいくつもの派手なネオンの看板が目に入った…ラブホテルだった。
入口には料金表が掲げられいて、泊まりなら普通のホテルより安く済むことを知り、ふたりは、その中でも料金の1番安いラブホテルに入った。
料金が安いだけに部屋にはドンと大きなベッドがあって、その脇に小さな2人がけのテーブルとイス、トイレと風呂はついているが、いかにも「する」ためだけの部屋…

「早く住むとこ探さなきゃな…」

拓海にとってラブホテルは初めて…仕方ない状況とはいえ、夏芽とラブホテルにいるということに妙にドキドキとしてしまう…

夏芽はラブホテルとか来たことあるんだろうか…ふとそんなことを考えてしまい、慌ててそれを打ち消す…そこから守るために2人で家を飛び出したのだから…

「先にお風呂に入って…お風呂から出たら明日のことを相談しよう…」


…………

拓海と夏芽が海の見える街を歩きまわっていたころ、学校では、拓海が三宅を殴ったことが既に広まっていた。
拓海が夏芽の腕を掴んで学校から足早に帰っていくのを見た生徒…
拓海や夏芽が揃って学校を休んでいること…
2人との連絡が取れないこと…
それらの理由で「2人は駆け落ちした」という噂までもが流れていた。
だが、夏芽の動画についての噂にものぼらなかった…

拓海に殴られ夏芽を連れ去られた三宅…この時点で2人が駆け落ちした確証もなく、また仮に噂が本当だったとしても動画をバラまく気はなかった…
あの動画は自分だけの「夏芽を脅す道具」であり、夏芽が居なくなり脅しの道具としての役目をなくしても、自分だけの「オカズ」…オカズを他人に分けてやりたくはないセコい考えのお陰で流出を間逃れていた…



この先ですが、夏芽ちゃんに風俗もいいですが、仕事も住むところも見つからず困り果て、考えた末に頼ったのは、ジムのインストラクターの美紀…どうでしょうか?
454
投稿者:黒崎 夏芽 ◆vy.SQ3GcuQ
2023/06/24 18:00:35    (.NltEvxy)

「な、なっ、夏芽ちゃんがっ!?私知らないですっ、拓海くんとは仲違いしてからあまり話もしてなかったみたいだし…」

夜勤明けで寝ていた美奈子は次郎の怒号で目を覚ます。
差し出された置き手紙を読むと、目を見開いて固まってしまった。
次郎から疑いの目を向けられるが、左右に強く首を振って否定する。
実際、夏芽は拓海との付き合いは消えていたと思っていたし、何より美奈子自身、負い目から夏芽を遠ざけていた。

(二人とも心配だけど…、でも、これで良かったのかも…。拓海くんと仲直りできて一緒になれたなら…。)

ーーーーーーーーーーー

「そうだね…、お金にも余裕はないし、お仕事とかも探さなきゃね」

リュックをコインロッカーにしまいこみ、今後について考える。

(もし、どうしてもお金に困った時は風俗だってなんだってやってやるんだから…。生半可な気持ちじゃこれからは厳しいだろうし…)

家を飛び出して、学校の友達や親などを振り切る形で出てきた二人。こうなった以上何でもする覚悟を決めていた。

「不動産会社行っても、多分審査とか通らないよね…。未成年二人だし…。どこか住み込みで仕事できるところとか探した方がいいかも。個人経営の食堂とか、二階で住まわせてもらったり…、みたいな?」

未成年二人で住むところを見つけるのは簡単ではない。とはいえ、補導を考えると野宿するわけにもいかず、今日中に住む場所を見つける必要があった。
453
投稿者:遠藤拓海 ◆Y2PumnYwuE
2023/06/21 04:19:01    (3Ag9tClz)

「逃走は北って…それドラマとか映画みたいじゃん!北もいいけど…俺たちは逃げるんじゃない…新しく出直すんだ!だから…南へ行こう…もっとも夏芽と一緒ならどこでもいいんだけど…」

拓海の提案に夏芽は頷いた…「逃げるわけじゃない…」拓海の言葉には夏芽への想いが詰まっていた。
この時はまだ予想以上の困難が待っていることなど思いもせず2人は自分たちの未来が光り輝くものだと信じていた。

「そろそろ時間だな…行こうか…」

東の空が明るくなりはじめたころ、2人は駅へと向かった。真っ赤に染まる朝焼けの空の下、2人を乗せた電車は南へと走り出した…


………

「お、お父さんっ!た、拓海がっ…拓海がこんなもの残して…」

拓海と夏芽の電車が出発した頃、目を覚まし拓海のメモを見つけた拓海の母親が父親を起こしていた。

「ど、どういうことだ?夏芽ちゃんと行くって…な、何かあったのか?あの2人…お前…何も聞いてないのか?」


夏芽の家でも時を同じくして先に目を覚ました次郎が夏芽のメモを見つけ美奈子を叩き起こしていた。

「あの2人…別れたんじゃないのか?美奈子…お前、夏芽があのガキと居なくなること知ってたんじゃないだろうな?どうなんだ?」

次郎にしてみれば、美奈子に拓海を誘惑させ、その現場を夏芽に見せることで2人が不仲になったことと、このところの調教で夏芽が快楽に溺れ出していただけに夏芽の家出は予想外のものであった。

三宅という男の存在も夏芽を追い込むことになっていたが、次郎は三宅の存在には気づいておらず、自分がアップした夏芽の動画が全ての原因で、自業自得といったところだ。

(くっそぅ!夏芽のヤツ…必ず見つけ出してやるからな!)


……………

何時間か電車に乗り、2人ご降り立ったのは、海が近くにある大きな街…
これから2人は住むところを探し仕事も見つけなければならない…ある程度の都市でなければ…と2人で決めたのだ。

「う~ん…風が潮の香りがする…ここが俺たちの街になるんだ…とりあえず荷物はコインロッカーに預けて住むところを探そう…」






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投稿者:黒崎 夏芽 ◆vy.SQ3GcuQ
2023/06/20 22:08:47    (xdsMnFJp)

悩んだ末、書き置きの横にメモを一つ残して家を出た。
書き置きには、『お義父さんへ。お母さんをよろしくお願いします』とだけ、書いておいた。

まだ約束の時間には全然早いが、次郎は勝手に夏芽の部屋に入ってくるし、いつばったり出くわすかわからず、そっと裏口の窓から外に出た。

深夜に一人で出歩くのは初めてで、補導などされないか、ビクビク怯えながら公園を目指した。

「ふぅ…、怖かった…。暗めの公園だし、ベンチで待ってれば見つかったりしないよね…。」

公園に着くと、ベンチに腰掛けて約束の時間を待つ。
電灯が少なくて薄暗い公園は、一人で待つ分には心細く、嫌な想像ばかりしてしまう。

(お義父さんにバレてて連れ戻しに来たりしたらどうしよ…。そもそも拓海来なかったら…。)

グルグル嫌なことばかり考えてしまい、ベンチに深く腰をかけて星空を見ながらひたすら待った。

「ううん、全然待ってないよっ。さっき来たばっかり。」

本当は2時間近く待っていたが、背後から拓海の声がして、満面の笑みで出迎える。
約束通り来てくれたことが何よりも嬉しかった。

「あ、あはは…、うん、ちょっと寒かった…。あったかいし、拓海の匂いがする…」

全然待ってない、と強がったものの、少し肌寒くて震えていたのがバレ、そっと上着をかけられる。
優しさや温もりに触れ、隣に座る拓海に肩を寄せる。

「早く朝になるといいね…、北の方に行こうよ。こういう逃亡する時はそういう決まりじゃない?」

手を握り、身を寄せ合いながら戯れて笑い合った。
今この瞬間だけは誰の邪魔もない二人だけの世界だった。
451
投稿者:遠藤拓海 ◆Y2PumnYwuE
2023/06/20 21:32:07    (BiySDqNB)

さすがにこの時間になると、街はしんと静まり返り人影はない…たまに通り過ぎる車のライトに気づくと物陰に身を隠した。
夜間パトロールのパトカーにでも見つかったら間違いなく職質される。
もしそんな事になったら夏芽との約束も果たせず、今回の計画も親に知れてしまうだろう…

足早に待ち合わせの公園へと向かう…まだ約束の3時より早く着いた。
公園へ足を踏み入れると、すでに公園に着いていた夏芽が拓海の元に駆け寄った。

「ごめん…待たせちゃった?」

どうやら夏芽は1時間以上前から公園に来ていたようだった。
始発まで2人は公園の遊歩道脇の東屋で時間を潰すことにした。

「寒かったろ?」

拓海は、自分が羽織っていた上着を夏芽にかけてやる…もうすぐ夏ではあったが、この時間はまだまだひんやりとして、長い時間公園で待っていた夏芽は少し肩を震わせていた。

拓海は夏芽の肩を抱き手を握った…その手の指には、おもちゃのリングがはめられたまま…

「俺…頑張って…いつか本物の指輪をプレゼントするから…」

夏芽は「うん…」と頷いた。



450
投稿者:黒崎 夏芽 ◆vy.SQ3GcuQ
2023/06/19 18:24:37    (iBdtQJV/)


無言で抱きつき、拓海も夏芽の背中に手を回し、抱きしめる。
すれ違いあった二人だったが、抱きしめ合うとやっと一つになれた実感が湧き上がる。

「え…っ、い、嫌かも…、家帰るの…」

拓海から一旦家に戻って支度しよう、と提案されると、表情を曇らせて嫌がる。

(お義父さん家にいるはずだし、お母さんは確か夜勤だけど…。動画のことがバレてたら面倒だし、事が大きくなってたら最悪お母さん家にいたり…)

と考えるが、「制服のまま夜中や平日動いてたら警察に補導されちゃう」と諭され、仕方なく頷く。

「絶対来てね、3時だから寝ちゃわないようにね。やっぱりやめた、とか絶対嫌だからねっ」

別れ際になれば寂しくなってしまい、自分でも鬱陶しいと思いながらも何回も確認してしまう。
その度に拓海が苦笑いして優しく頭を撫でてくれた。

「拓海が望むなら、エッチなことだって何だってする…、恥ずかしいこととか、あと、痛いこととか全部頑張る…。だからずっと一緒にいてね…」

夏芽はそうして拓海の手を両手で包むように握る。美奈子のレイプ事件から拓海の性癖がサディスティックなものと勘違いしているが、それでもいいと口にする。
拓海は夏芽の痴態を思い出して表情を曇らせるが、夏芽は首を振って続けた。

「ロマンチックな話じゃないけど…、でも大事な話だと思う。だって、私たち、け、けっ、け…結婚するでしょ…?将来…」

そう言って顔を真っ赤にして俯いた。
今はまだ子供で到底結婚なんか無理だが、結婚も夢みている。そういう意味でも拓海を選んだということ。

「ね、私さ、まだこれ持ってるんだよ?拓海が昔お祭りの屋台でプレゼントしてくれたやつ。もう一回、プレゼントしてくれてもいいんだけどなあ…」

スクールバックのポケットから取り出したのは、小さい指輪のおもちゃ。リングにハートの石が埋め込まれたソレは300円くらいで売られていたおもちゃだが、当時プロポーズされたような気分になったのを覚えている。

拓海にリングを渡し、そっと左手を差し出す。
恥ずかしそうに手を取る拓海と目が合い、クスクス笑い合って、左手の薬指にリングが通った。

プレゼントされた小学生のときはブカブカで入らなかったけど、今は少しキツイくらいだった。

ーーーーーーーーーーーーー

(玄関から入ったらお義父さんに見つかるかも…。裏口のほうの窓、いつも鍵開けてるし、そこからこっそり中に入ろう…)

自宅に着いたものの、義父に会うのは嫌で、ローファーを脱いでこっそり窓から侵入する。
足音を立てないように忍足で二階の自室へと向かった。

「バイト代、手伝いの名目だからほとんどないけどちょっとは足しになるかな…。着替えは適当に詰めて…っと。…下着、ポケット付きのしかないけど、仕方ないか…」

ジムのバイトは手伝いという形だからほとんどないが、お小遣い程度に貰っていた。貯金箱を崩し、数万円程度のお金を封筒に詰めてリュックに入れる。
着替えを二、三日分入れ、リュックのチャックを閉めた。

「黙って出て行くと…、警察に通報されて面倒になるかな…。それにお母さん、泣いちゃうかも…。書き置きくらいして行くか…」

『拓海と一緒になります。お母さん、今までありがとう。そして、ダメな娘でごめんなさい』

(こんな感じかな…?お礼と謝罪も入れられたし、長々と書いてもね…。まだ1時前だけど、早く家出ちゃお…。)

制服から動きやすい格好に着替え、そっと自室を出た。

449
投稿者:遠藤拓海 ◆Y2PumnYwuE
2023/06/19 09:21:28    (TGv0Qwz4)

幼い頃から一緒に時を過ごしてきた2人のファーストキスは、甘いものではなかった…夏芽が自分から舌を差し入れ絡ませてきたのだ。


(な、夏芽っ…?)

思ってもいなかった夏芽の行動に拓海は驚き唇を重ねながら目を見開くが、夏芽は目を閉じているため、それには気づかない…
拓海の脳裏に義父に向かって舌を出し、その舌に義父ご吸い付く場面が浮かぶ…拓海はそれを打ち消すために夏芽の舌に舌を絡ませていった。

長い濃厚なファーストキスが終わると、夏芽は俯いたまま呟いた…「もう居場所がないかもしれない……」と…


それはおそらく、動画のことで夏芽を脅していた三宅が拓海に殴られたことと夏芽に逃げられたことに腹をたて動画ごバラまかれることを心配してのことだろう…その動画が夏芽の母親の美奈子にまて知れるかもしれないのだ。

「うん…2人てどこか遠くに行こう…2人で今度は砂の城じゃなく本当のお城を作るんだ…」

俯いたままの夏芽は、拓海のその言葉を聞いて思い切りだきついた…拓海もまた夏芽を強く抱きしめた。


………

(ホントにこれでよかったのか…いやこれしか夏芽を助ける方法はないんだ…)

夏芽を家の近くまで送ったあと、自宅に戻った拓海は荷造りをはじめた。
とりあえずの着替えと大した額の預金のない通帳…当面生活に必要なものをバックに詰め込む。

夏芽とは夜中の3時にあの公園で合流、電車の始発まで公園で時間を潰し誰も2人を知らない所まで行く予定だ。
今頃、夏芽も同じように荷造りをしているに違いない…

夜もふけ時計の針は2時半を指していた。
拓海は足音を立てないよう階段を下りると両親の寝室の襖を少し開け眠っている2人に頭を下げた。

『夏芽と誰も知らない所へ行く。今までありがとう』

そう書いたメモを残し家を出た…



448
投稿者:黒崎 夏芽 ◆vy.SQ3GcuQ
2023/06/18 22:57:02    (lrwubej7)

「はぁっ、はぁ…っ、ぅぅっ、ひぐっ、うぅ…っ、ぁっ!」

大粒の涙を太ももに溢し、激しい呼吸を繰り返して泣きじゃくる。
いつか拓海のお嫁さんになることを夢に見ていた夏芽だったが、いかに汚れてしまったか、自分で口にした途端、堰き止めていた感情が溢れ出してしまった。

「……っ、す、好き…って、私を…?嘘…っ」

肩を掴まれ無理やり拓海の方を向かせられ、想いを聞かされる。
拓海も恋愛感情を抱いてくれているとは思っていなかったが、「嘘じゃない」とはっきり言ってくれた。
いつの間にか荒く乱れた呼吸が落ち着き、二人はじっと見つめ合う。

「拓海…、好き…、ずっとずっと前から…。」

そして、目を閉じ、そっと拓海に顔を近づける。
そのまま唇を重ね、初めて拓海とキスをした。

「ん…っ、んん…っ、ん…、ちゅっ、んっ」

淡い二人のキスだったが、夏芽は拓海の口内に舌を入れ、濃厚なキスをする。
舌を入れた際、拓海は目を見開いて驚いたが、夏芽は目を閉じていて気がついていない。
夏芽はもはや恋人同士のキスがどういうものなのか、普通のキスとは何か、わからなくなっていた。
ただこうすれば男が悦ぶということだけ無意識に刷り込まれていた。

(拓海とキス…、嬉しいな…。まるで夢みたい、目が覚めたら、まだあの別荘のところにいたりして…。拓海の匂い、温もり…、まるで死んじゃったお父さんみたいに安心する…)

長いディープキスを終えて唇を離すと、名残惜しそうに二人の唇の間に唾液が糸を引いて橋をつくった。
濃厚なキスに驚いている拓海をよそに、夏芽は頬を赤らめて、恥ずかしそうに視線をベンチの木目に落とす。

「…それと、私の方こそ酷い態度ばっかりでごめんね。私にとってお母さんは自分のことより大切だから…。」

それこそ美奈子の幸せのために、義父の調教を受け入れたほど。

「でも、もう疲れた…、全部…。もしかしたらもう家に居場所ないかもしれないし…。どっか逃げちゃおっか…?」

ここには三宅を殴り倒して逃げ出してきた訳で。もし三宅が怒り狂って動画をばら撒いた場合、最愛の母にも知られているはず。愛している義父と寝ているとあれば、きっと美奈子は娘であっても…。


【いえ、お気になさらず…。お忙しい時は無理はしないで、ゆっくりで大丈夫です。私もしょっちゅう間を空けてしまうこともありますので…】
447
投稿者:遠藤拓海 ◆Y2PumnYwuE
2023/06/18 11:54:15    (mmJ3N16K)

過呼吸きみになりながら大粒の涙をボロボロとこぼす夏芽…ケンカをしたり嬉しいことがあったりした時にすぐに泣く夏芽だが、こんな泣き方をしたのは初めて…いや1度だけあった…夏芽のお父さんが亡くなった時だ。

「そんなことないっ!夏芽は何があっても夏芽だっ!」

拓海は夏芽のほうを向きを肩を掴んだ。

「小さい頃からずっと一緒にいて…それが当たり前だと思ってた…だけど…俺があんなことして…夏芽が俺の前からいなくなって初めてわかった…俺は夏芽がいないとダメなんだって…俺は…俺は夏芽が大好きなんだ!
小さい頃、身体が小ちゃかった俺をいつも夏芽が助けてくれて…だから今度は俺が夏芽を…」


夏芽の肩を掴む右手がズキズキと痛んだ…


おはようございます。
レスできなくてすいませんでした。このところめちゃめちゃ忙しくて…いいところなのに…


446
投稿者:黒崎 夏芽 ◆vy.SQ3GcuQ
2023/06/15 21:23:16    (MClOvEwO)

下着姿の夏芽にカメラのレンズが向けられ、写真を撮られ続ける。
腕で身体を隠そうとするが、三宅に「隠すな』と言われ、両手を背中側で組んで俯いた。
そして、下着も脱げ、と言われ…

「…ぅ、うう…っ、えっ、なっ、拓海っ!?」

ブラのホックを外そうとしたその時、怒号とともに幼馴染が乱入してくる。
戸惑い、目をまん丸にしていると、腕を掴まれて部室から連れ出される。

(な、なんで拓海が…?下着姿見られたし…、でも、昔は一緒にお風呂入ってたし、別に気にすることでも…。いやいや、それどころじゃないでしょ…)

空き教室で脱いだ制服を渡され、混乱しながら身につける。
拓海はほとんどこっちを見ず、無言で腕を掴んで夏芽を引っ張って外に連れ出す。

(掴む力強くて痛いな…。でも、安心する…。)

拓海はぎゅっと力強く腕を掴み、少し痛むけど、離さないという意志が伝わってきて、心強く感じる。

ーーーーーーーーーーーー

公園に着くと、二人並んでベンチに座る。
夏芽もどう声をかけていいか分からず、黙って地面を見ていた。
拓海が口を開くと、説明しようにもできず、居心地悪そうに身を縮めて俯く。
そして、「脅されて…」と拓海が口にすると、大袈裟なほど身を震わせて反応してしまう。

(脅されてって、その通りだけど…。でも、お義父さんとのことなんて言えるわけないし…。)

拓海に事情を知られているとは知らず、一人表情が青ざめる夏芽。

(そういえば拓海、三宅のこと殴ってたよね…。正直スカッとしたけど、逃げ出したし怒ってるだろうな…。もしかして、もう動画のことばら撒かれてたり…。そしたらもう家に帰れないよ…)

黙ったままのせいか、グルグル考えてしまい、額に汗をかく。
そうしていると、次第に夕暮れから陽が落ち、暗くなり始めた。

「わ、私も覚えてる…。かっこいい子いるな、って思って話しかけたんだ…。一目惚れ、だったのかもね。」

全裸で散歩して、放尿、露出自慰までした公園。
卑猥な思い出で上書きされていたけれど、どんどん昔のことを思い出していく。

(お母さんに酷いことしたことは許せないけど…、よく考えたら拓海があんなことするタイプじゃないよね…。お母さんが美人だから…とか思ってたけど、そういやお義父さんが妙に優しかったのも変だったような…?)

初恋の相手を憎しみの相手に変えてしまったあの事件のことを思い出し、口をつぐむ。
あの時のことを詳しく聞こうかとも思ったが、拓海のことを信じることにした。

「嬉しい…けど、私、汚れちゃったんだ…。その、詳しくは言えないけど、妊娠してないだけ奇跡なの…。私、拓海にふさわしくない…っ、守ってもらえる価値なんてないよ…っ!」

次郎に犯され、三宅に犯され、その度に中出しされたことを思い出す。ファーストキスの前にペニスをしゃぶり、アナルセックスでイキ狂うような身体になってしまった。
会員達に言われた『ビッチ』という言葉が頭によぎり、過呼吸気味になりながらボロボロ泣き出してしまった。

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