「彼は優秀だ、部下としても…男としても…。
そして、おそらく夫としてもそうじゃないかな…?
それは彼の仕事ぶりを見ながら、彼の話を聞いていると何となくわかる…。」
追加の紅茶に口をつける由真の様子を眺める。
少し大きめのソファ。
男は何も言わずそのまま、由真の隣に腰を下ろす。
左から男、由真、寝息を立てる新木、の構図だ。
「それでも、満足していない…そう感じるのはなぜか…。
満足していない、満たされていない…それは不満、と同義。
もちろん君は口が裂けても彼に対して不満だとは言わないだろう。そもそも不満だと感じたことはないのかもしれない。
しかし、満たされていないと感じるのは紛れもない事実。
何が足りないのか…。」
正面を向いたまま話していた男がすっと顔を由真の方に向ける。
「男としての振る舞いが足りないんだ。
誠実であればいい、優しくあればいい…、それはとても重要なことだ。
でもね、それだけではダメなんだよ。
時には欲望に忠実に、時には有無を言わせず、時には抗いも許さない。
分かるかい…?」
そのまま男はそっと由真の身体に手を伸ばす。
ワンピース、その裾から伸びる太ももにそっと触れ、躊躇なくスカートの中へと入っていく。
遠慮などはない。
自分勝手に、我儘に、欲望のままに、女に手を出す…を体現するように。
男の太く、長い指先が透き通った柔肌の上を這い、弄っていく。
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