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異常な純愛 ~56歳のSに開放される28歳キャリア女~

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1: 異常な純愛 ~56歳のSに開放される28歳キャリア女~
投稿者: ボボン ◆xFdiJVsBLY
第一章 満たされない疼き
加藤海、28歳。情報処理室の室長として若くして抜擢された有能なキャリアウーマン。
表向きはいつも完璧だった。クールで聡明、隙のない美貌。誰もが憧れる存在。
しかし、夜のベッドの中だけは違った。
海は毛布の中で膝を抱き、太ももを強く擦り合わせながら、胸の奥にぽっかりと空いた虚無感に苛まれていた。秘部がじんわりと熱を持ち、蜜が溢れ出す感覚を、必死に無視しようとしていた。
大学時代、彼女は五人の男性と交際した。
四人までは皆、とても優しかった。気遣いが細やかで、愛情を言葉と態度でしっかり伝えてくれる「いい人」ばかりだった。
それなのに、誰も続かなかった。
セックスをしても、優しく抱かれ、丁寧に愛撫されても……海の体は本当には燃え上がらなかった。
心の奥底で常に「もっと……」と渇望していた。
もっと強く、もっと乱暴に、自分を完全に支配してほしいという、抑えきれない欲求が。
そして五人目。
彼ははっきりとこう言った。
「俺はSだ。お前を調教してやるよ」
その言葉だけで、海の下腹部が熱く疼いた。
ミニスカートを強要され、セックスの最中に尻を強く叩かれたとき、痛みとともに甘い痺れが子宮の奥まで響き、「あっ……」と声が漏れた。
しかし、それでも足りなかった。
本能が求めている「何か」には、まるで届いていなかった。
その後、海はネットで本格的なSMの世界を知った。
縄で厳しく縛られ、涙を流しながら犯される女。
鞭で打たれ、屈辱の中で何度も達してしまう女。
そんな描写を、息を荒げながら何度も読み、太ももを濡らしながら指を這わせてしまった夜もあった。
しかし、次の瞬間、海は激しく自分を否定した。
「ありえない……私、そんな変態じゃない」
「私はただ、普通に人を愛せないだけなんだ……」
それ以来、海は恋愛を完全に封印した。
けれど、夜になると疼きは消えない。
ベッドの中で海は、静かに太ももを擦り合わせながら、自分の秘部が熱く濡れていることを、はっきりと自覚していた。
(私は……本当は何を求めているの……?)
真面目で真っ直ぐな海は、
自分の中に潜む、歪んだ欲望の存在を、
まだ認めることができずにいた——。
 
2026/06/28 07:56:23(deEBMSs3)
37
投稿者: ボボン ◆xFdiJVsBLY
ID:bobonbon
第27章 二股の舌

「おはようございます…梵様」

「おはよう。施術部分は化膿してないか?」

「はぃ…ピアスはもうすっかり……そして、口も……もう普通に喋れますよ」

これがここ二ヶ月の、二人の朝の挨拶だった。
イヤーカフ越しに聞こえる梵様の声が、今日も海の耳を優しく満たす。

二ヶ月前、矢島は海をアメリカに連れて行った。
知り合いのアーティストに会いに。

「海、お前の身体をまた、作り変えたい……元には戻せない……いいかい?」

「まぁ、生活に支障はでないから……どうする?」

海は少しだけ考えてから、穏やかに答えた。

「……私の……私の身体はどうでもいいですよ……梵様のお好きにしてください……観光できますか? フフ」

意外な答えに、矢島は一瞬、戸惑ったように目を細めた。

「あっ……ああ、西海岸だからね。ビーチにも行こうか」

アメリカから戻って、二ヶ月が経ち、海も普段通りの生活に戻っていた。
海の舌がヘビのようになっていること以外は——。

朝の支度を終え、海はスポーツブラの感触を確かめるように、軽く胸に手を当てた。

「スポーツブラはどうだい?」

「はぃ……ピアスが擦れなくて、とても快適ですよ。ありがとうございます」

「ならよかったよ。下の方も膿んだりしてないか?」

「……梵様に、気遣って頂いていますから」

海は少し照れくさそうに微笑み、自分の唇の内側を、無意識に舌で触った。

二股になった舌先が、軽く触れる。

最初の頃は違和感で仕方なかったのに、今はもう、自分の一部になっているのが分かった。

(この舌も……梵様がくださったもの……)

「さぁ、出勤だ。行っておいで」

「はぃ……行ってきます、梵様」

「ああ。待ってるよ」

こうして海は、いつもと変わらない朝を終え、会社へと向かった。

---

デスクで仕事をする海。
コーヒーを飲もうとマグカップを口に近づけると、舌先がカップの縁に触れ、いやらしく二股に分かれた。

「ンッ……」

その感触が、自然とフェラチオを想像させる。
つい、矢島のものを、この舌で……と思ってしまう。

(梵様……解禁してくださるのかな……舐めたいな……この舌で……)

部下が話しかけてきた。

「室長、もう噛んだ舌はいいんですかー?」

「アメリカ旅行で舌噛んで帰ってくるなんて、災難でしたねぇ」

「もう、弄らないでよ」

「はーいw」

誰にも知られることのない、海の変貌。
それが、なんだか嬉しい。

矢島が自分に向ける嫉妬心も嬉しい。
矢島がこんな自分を見て興奮するのも嬉しい。
そんな自分が、嬉しかった。

(私は……梵様のものになっていく……それが、こんなに嬉しいなんて)

矢島を喜ばせたいあまり、家で一人、自分の指を舐めて練習までしていた。

今日は施術部分の確認で、矢島に逢える。
その思いだけで、海の心は弾んでいた。

---

「梵様……つきました」

「お帰り。記しに立って、少し待っていておくれ」

「はぃ……」

ここでは服なんていらない。
そんな言いつけを守り、部屋に入るときはいつも全裸で、矢島のデスク前の「記し」に立つ。
呼ばれない限り、そこから動かない。
泊まる時は、ケージで眠る。

海は、仕事をする矢島をうっとりと見つめ、次第に濡れはじめる。
それが、海のもう一つの日常だった。

(見ていてくださる……私を……この身体を……)

「よし、今日はこんなものかな……おいで、海」

「はいっ!」

小走りで矢島の元へ行き、足にすがりつく。
矢島に頭を撫でてもらうと、海は目を細めた。

「施術跡が見えないよ。ここへ座りなさい」

デスクのモニターの前に座らせられ、脚を大きく開かれる。

秘部をじっと見られ、矢島の指が優しくクリトリスピアスに触れた。

「あっ……」

「敏感になったな」

こくっと頷く。

「ねっとり濡れてるじゃないか」

こくこくと頷く。

愛液をすくうように、矢島の舌が下から上へとなぞる。

「あっ……ああっ……」

そして、クリトリスピアスを軽く弄んだ。

ビクンッ ビクンッ ビクンッ

そのたび、海の身体が小さく弾む。

「ああ~~ン……」

「これは検診だぞ……フフ」

「……ごめんなさい……でも……」

今度は乳房を指でなぞられる。

「あ~~~ン……」

乳首を摘ままれ、ピアスの穴を確認される。

「ンッ……」

左右の乳首を、入念に舐められた。

「あん……あん……あ~~~ン……」

矢島は両手で海の顔をそっと抑え、低く命じた。

「舌を出しなさい」

海は息を荒くしながら、トロンとした目で矢島を見つめ、口を開けて舌を出した。
割れた舌先から、涎がゆっくりと垂れる。

「もう、赤みもないな。よし、完治だよ」

矢島が口づけをする。
矢島の舌が海の口に入り、二股の舌先を丁寧に弄んだ。

「ンンッ……ンッ……ンッ……ンッンッ……」

「プハァ~~~……」

長い口づけが終わる。

「触ってごらん」

矢島は海の手を取り、自分の股間に当てた。

「ああ~~……梵様~……こんなに……なってますぅ……」

「ああ、キスでこんなになるとはな……子供じゃあるまいし……ハハハ」

「梵様は私を見てるとき、いつも少年のような目ですよ? フフ」

「今日はリハビリだな。ベッドへ行こうか」

---

矢島は静かに服を脱ぎ、全裸になった。
すでに硬く熱を帯びたものが、海の目の前で軽く脈打つ。

「手を後ろに」

「はぃ……」

海は言われるままに両手を後ろに回す。
矢島は慣れた手つきで、麻縄を手首に巻き付け、高手小手にしっかりと縛り上げた。
さらに両足首も一つにまとめ、海は脚を開くことも、大きく踏み出すこともできなくなった。
動けるのは、身体をくねらせて這う方法だけ。

「苦しいかい?」

「……はぃ。梵様が……抱きしめてくれているみたいで……」

矢島はベッドに仰向けに寝そべり、海を見下ろすように言った。

「じゃあ、その舌で、私の全部を綺麗に舐めなさい。
ヘビのように這い回ってな」

「はぃ……」

海は縛られたまま、膝を使ってゆっくりと矢島の身体に近づく。

動くたびに、乳首のピアスが肌に擦れ、小さく鋭い刺激が胸に走る。
膝を動かし進と、クリトリスのピアスが直接圧迫された。

「あっ……ん……ピアスが……擦れて……」

それでも海は止まらない。
矢島の脚、腹、胸を、二股の舌で丁寧に舐め回しながら、くねくねと上っていく。

矢島はほとんど動いていない。
なのに海には、まるで二人で深く絡まり合っているように感じられた。

(梵様の肌を……私の舌で……辿っている……)

海は顔を矢島の首筋に埋め、割れた舌で執拗に舐め上げる。
さらに顔全体を、しつこく舐め回した。

「……くすぐったいぞ」

「ごめんなさい……でも……もっと……舐めさせてください……」

「……おちんちん……舐めたいです……この舌で……梵様のを……お願い……させてください……」

矢島は少しだけ目を細め、海の頭を軽く押した。

「いいだろう。好きなだけ舐めなさい」

「はぃ……!」

海はうねうねと身体をくねらせ、矢島の股間へと下りていく。

硬くそそり立ったものの根元に、まず割れた舌先を押し当てた。

熱い。
脈打つ感触が、舌に直接伝わってくる。

海は両足首を縛られたまま、何とか正座の姿勢を取った。
脚を閉じているせいで膝がしっかり閉じ、上半身を前に傾けると、自然とバランスが不安定になる。

高手小手で両腕が後ろに引かれているため、体を支えることもできず、顔を矢島の股間に近づけるたびに、肩と首に負担がかかった。

「……んっ……少し……辛いです……」

そう言いながらも、海は割れた舌を出し、根元から丁寧に舐め上げた。

「でも……このまま……舐めます……」

後ろ手に縛られた不安定さ。
それでも海は、くねるように上半身を揺らして、熱心に舌を動かし始めた。

動くたびに乳首のピアスが太腿に擦れ、クリトリスのピアスがかかとの上で圧迫される。
辛いはずなのに、その刺激が、海の呼吸をさらに熱くしていた。

熱心に舌を動かしているうちに——
ふと、バランスを失った。

上半身がつんのめるように前へ倒れ、矢島の熱いものが、勢いよく喉の奥まで突き入った。

「ん゛っ……! ん゛ぐぅ……!」

深い嗚咽が喉から漏れ、涙が即座に溢れる。
それでも海は、口を離そうとしなかった。
苦しくて、息ができなくて、それでも、舌を動かし続ける。

矢島は動かない。
ただ、海が自分から嵌まり込んでくるのを、静かに受け止めていた。

海は涙を流しながら、何度も同じことを繰り返す。
少し体を起こそうとしては、またバランスを崩して喉奥まで咥え込む。
ノーハンドのまま、自分の不安定さで深くまで咥えさせられる形になっていた。

「ん゛っ……ん゛ぐ……ん゛……!」

頭の中が、徐々に真っ白になっていく。

(梵様……)
(梵様……)
(梵様……)

苦しさよりも、その名前が大きく響く。
喉を貫かれる痛みも、涙も、涎も、全部が「梵様」という言葉に溶けていく。

海の目はもう、焦点が合っていなかった。
ただ、上目遣いに矢島を見つめたまま、トランス状態のように何度も喉を差し出しては、嗚咽を漏らしている。

---

矢島がゆっくりと起き上がり、海の頭を優しく撫でた。

「今度は、私の番だ」

海は口を離させられ、仰向けに寝かされる。
それだけで、もう身体が熱く高揚していた。

矢島に触れられるだけで、甘い声が漏れる。

舌が肌に触れただけで、挿入されているかのような喘ぎを上げる。

「あんっ……梵様……あっ……あんっ……」

足の縄を解かれ、脚を大きく広げられた瞬間、喘ぎ声が一層激しくなった。
身体中が、すでに性感帯のようになっていた。

クリトリスを念入りに愛撫される。
叫び声のような喘ぎが部屋に響く。

「ひゃうっ……! あっ……あっ……梵様ぁぁ……!」

クリトリスを舐められながら、乳首のピアスを両手で引っ張られた。

「ぎゃーーーーーーーっ……!」

「気持ち良すぎ……っ……! だめ……おかしくなる……っ……!」

ギシギシと鳴る縄の音までが、海を責め立てるように感じられた。
白目を向きそうになる。
まだ逝っていないのに、意識が飛びそうだった。

矢島が覆い被さり、ゆっくりと挿入する。
海の中はすでに、受け入れる準備ができていた。

そして、耳元で低く囁かれた。

「逝きなさい」

その瞬間だった。

海は矢島を乗せたまま、大きく弓なりに反り、硬直した。

「ンッ………………………………………………」

呼吸が止まる。
時が止まったような、長い沈黙。

「クッ~~~~~~~~~~ッ……」

長く息を吐き出した次の瞬間、海は意識を手放した。

矢島は腰を動かし続ける、海の身体はゆさゆさと揺れていた。
26/07/30 22:25 (wklXR8sQ)
38
投稿者: ボボン ◆xFdiJVsBLY
ID:bobonbon
第28章 晒された記し

朝。
海はケージの中で、ゆっくりと目を覚ました。

身体を少し動かしただけで、太腿の内側にぬるりとした感触が広がる。

昨夜、意識を失う前は…その後に注がれ続けた梵様のものが、まだ自分の中からゆっくりと溢れてきているのが分かった。

(……出てる……梵様の……)

嬉しい…恥ずかしい。

胸の奥が甘く満たされる。
自分の意志とは関係なく、梵様に使われ、満たされていたという事実が、海を静かに悦ばせていた。

ジャラッ……と、首の枷に繋がった鎖が小さく鳴る。

「起きたか」

ケージの外から、矢島の低い声がした。

「おはようございます……梵様……」

声が、少しだけ上ずる。
まだ脚の奥に、梵様の感触が残っているから。

「身体はどうだ?」

「……熱いです。でも……幸せです……」

矢島は小さく笑い、ケージの扉を開けた。
海は四つん這いのまま、外に出る。

「今日は休みだな。少し、旅行に行こうか」

「……旅行、ですか?」

「ああ。混浴の露天風呂があるところだ。昼間から入れる」

海は顔を上げ、矢島を見つめた。
膣から伝う感触が、再び意識に上る。

(旅行……梵様と……外で……混浴…初めて…)

「……はぃ。お供します」

矢島は満足そうに頷くと、海を立たせた。
海は全裸のまま、静かに頭を下げて待つ。

「まず、これだ」

細いシルバーのチョーカーが、首に巻かれる。
留め具が後ろでカチャンと音を立てて閉じると、三本のチェーンが胸の前に垂れ下がった。

ダイヤの連なるチェーンがキラキラッと光る

矢島は海の乳首を指で摘まみ、リング型のピアスに左右のチェーンを通す。
チェーンには少したるみがあり、通された瞬間から、軽い金属の重さが乳首にかかり続ける。

「んっ……」

最後の一本は、下へ。
お腹を伝わせるように下ろし、クリトリスのピアスに通す。

3つのピアスはチョーカーと繋がり、チェーンのたるみが、程よくテンションをかける。

「あっ……」

三本すべてが繋がれた瞬間、海は自分の身体が「繋がれている」ことを強く意識した。
裸だと、身体を少し動かすと、チェーンが揺れて、3つのピアスが振動する。

「鏡を見ろ」

海は部屋の姿見の前に立たされる。

鞭の跡が、乳房にも、お腹にも、太腿にも、背中にも残っている。

(……これが、私……)

「どうだ?」

「……恥ずかしいです。でも……梵様の記しが沢山……とても嬉しいです」

矢島は短く頷くと、用意していた服を手に取った。

「着せるぞ」

まず、フワッとしたゆったりしたタンクトップ。
風が吹けば下乳が覗きそうな、薄い生地だった。
チェーンの上から被さると、鎖の存在が生地の下でわずかに分かる。

次に、ローライズのショートパンツ。
腰骨がほぼ見えてしまう低さで、お腹を伝うチェーンが、パンツの中へと消えていくのがはっきり分かる。

最後に、帽子を深く被せ、サングラスをかけさせる。

「公共の場だ。顔は晒すな。
俺の世界なら何とでもできるが、知り合いに見られるのはまずいだろう」

「……はぃ。ありがとうございます」

「喜ぶな。アンダーグラウンドの決まりのようなものだよ、私の宝物だからな」

その言葉に、海の胸が甘く締め付けられた。
たるんだチェーンがわずかに揺れ、乳首に重さがかかる。
下のチェーンも、歩くたびに秘部を優しく主張する。

「さあ、行くぞ」

「はぃ……」

海は小さく息を吸い、矢島の後に続いた。
一歩歩くたびに、三本のチェーンが静かに自分を主張する。

それが、今日の旅の始まりだった。

---

車に乗り込むと、海は助手席に座らされた。
ローライズのショートパンツが股に食い込み、クリトリスへと続くチェーンを軽く圧迫する。
たるんだ乳首のチェーンは、フワッとしたタンクトップの下で、走るたびに小さく揺れた。

「シートベルトをしろ」

「はぃ……」

ベルトを引く動作だけでも、チェーンが乳首を優しく引っ張る。
海は小さく息を吸い、窓の外を見た。

車が走り出すと、振動が直接敏感な場所に伝わってくる。
特に下のチェーンは、座り直す度に秘部をくすぐるように動いた。

(……動くたびに……繋がってるって、分かる……)

山道に入ると、景色が徐々に緑深くなっていく。
矢島はほとんど何も言わない。
ただ、時折海の方を短く見やるだけだった。

その視線だけで、海の内側が熱を帯びる。

しばらくして、サービスエリアに車が停まった。

「少し休憩する。降りろ」

「はぃ……」

海は帽子を深く被り直し、サングラスの位置を確かめてからドアを開ける。

足を地面につけた瞬間から、視線を感じた。

キッチンカーで焼きそばを焼いていた男が、手を止めてこちらを見ている。

トラックの運転席から降りてきた作業着の男が、短く口笛のような息を吐いた。

観光バスの降車口付近にいた中年の男たちが、露骨に視線を這わせる。

さらに、親子連れの父親までもが、妻と子供に気づかれないように視線をくれた。

海は思わず、ローライズのショートパンツを引き上げる。

鞭の跡が、太腿に薄く残っている。
フワッとしたタンクトップの下では、チェーンの存在がわずかに分かり、風が吹くたびに下乳が揺れそうになる。

「あ、あのおねーさん、怪我してる」

小さな子供の声が、はっきりと聞こえた。
母親が慌てて子供の手を引きながら、「ダメでしょ、指差したりしちゃ」とたしなめる。

その光景さえも、海の耳を赤くした。

(見られてる……傷も……チェーンも……)

矢島は海の少し後ろを歩きながら、低く言った。

「気にするな。顔は隠している。身体は、俺が晒していいと思ったものだけだ」

「……はぃ」

海は俯き加減に歩き出す。

一歩ごとに、たるんだ乳首のチェーンが重さを伝え、下のチェーンがショートパンツの中で秘部をくすぐる。

矢島は海の背中に視線を感じている男たちを、穏やかな目で見返した。
誰も、それ以上近づいてはこなかった。

「ソフトクリームを買ってこい。そこで食べろ」

「……はぃ」

海は売店に向かい、バニラのソフトクリームを受け取る。

終始、店員の女性は海の胸元の傷や胸の先端に目線を向けていた。

屋外のテーブルに座り、帽子の鍔の下から周囲をうかがう。
先ほど視線をくれた男たちの何人かが、まだこちらを見ているのが分かった。

ソフトクリームを舌で舐めようとした瞬間、二股の舌先が自然と分かれた。
冷たい甘みが、割れた舌の間に入り込む。

(……この舌で、舐めてる……見られてるのに……)

海は耳まで赤くしながら、ソフトクリームを丁寧に舐め続けた。

チェーンが、風に少し揺れる。

ソフトクリームを食べ終えると、矢島は顎で自販機の方を示した。

「何か飲め。俺にも一本頼む」

「はぃ……」

海は自販機の前に立ち、ボタンに手を伸ばす。
取り出し口の飲み物を取ろうと、少し屈んだ瞬間、ローライズのショートパンツがのお尻がずり落ちる、本来あるはずのパンティの生地が見えない。
代わりに、お尻の割れ目がくっきり見える。

あっ…

隣の自販機に来ていた男が、思わず視線を固定させる。
海は気づかないふりをして、二本の缶を取り出した。

矢島に缶を渡し、小さく息を吐く。

「よし、行くか」

矢島が自然に腕を差し出す。
海は少し迷ってから、その腕に自分の腕を絡めた。

カップルのように見える距離。
でも、海の首から伸びるチェーンは、近い人なら存在に気づくだろう。

観光バスの前を横切るとき、先ほどから視線を送っていたおじさんたちが、露骨に二人を見ていた。

その視線の中で、矢島は何気ない仕草のように、海の尻を軽く撫でた。

「んっ……」

短く、甘い声が漏れる。
撫でられた場所が熱を持ち、チェーンがわずかに揺れる。

おじさんたちの視線が、一瞬より強くなったのが分かった。

それでも矢島は、まるで何もしていないかのように、海を先導して車へと向かう。

海は帽子の鍔に顔を隠すようにして、腕を組んだままついて行った。
耳まで赤いのが、自分でも分かる。

(見られてる……梵様に、触られている…私を……)

車に乗り込むとき、海は小さく息を吐き、シートに身体を沈めた。
まだ、お尻に残る揉まれた手のの感触が、熱い。

---

車がサービスエリアを出て、再び山道を走り始めた。
海は助手席で、まだお尻に残る矢島の手の感触を意識していた。

窓の外は、深い緑の山々が続いている。
カーブを曲がるたびに、たるんだ乳首のチェーンが小さく揺れ、クリトリスへと続く鎖がショートパンツの中で秘部をくすぐる。

「……後、どの位ですか?、梵様」

「そうだな。もう少しで着く」

矢島は短く答え、カーナビの画面を見た。
海は帽子を少し深く被り直し、サングラスの隙間から矢島の横顔を盗む。

(これから……初めての……混浴露天風呂……)

傷も、ピアスも、チェーンも、全部が光の下に晒される場所。
考えてしまっただけで、内側が熱くなる。

しばらくして、車が小さな旅館の駐車場に滑り込んだ。

木造の落ち着いた作りの宿で、入り口には「混浴露天風呂」の小さな案内が出ている。

「着いたぞ」

「はぃ……」

海はシートベルトを外し、チェーンの感触を確かめながら車を降りる。
山の空気が肌に触れて、少しだけ涼しかった。

部屋に入ると、矢島は荷物を置き、海に浴衣を渡した。

「これを着ろ。そのまま風呂に行く」

「はぃ……」

海は三本のチェーンがついたまま、浴衣を羽織る。
薄い生地の下で、乳首のチェーンの重みが引き続きかかり、歩くたびに下の鎖が秘部を意識させた。
帯を締めると、ちょうどクリトリスへのチェーンが、わずかに圧迫される位置になった。

浴衣の襟を合わせても、首のチョーカーから伸びるチェーンの一部が、襟元からキラキラと覗いて光った。
隠しているつもりでも、完全には隠せない。

二人は廊下を歩き、温泉の案内に従って進む。
脱衣所の入り口で、矢島が足を止めた。

「俺は先に入っている。中で待ってるぞ」

「……はぃ」

矢島は男湯の暖簾をくぐって消えた。

海は一人、女湯の暖簾の前に立つ。
深く息を吸い、意を決して暖簾をくぐった。

脱衣所は静かだった。
棚の籠に、女性物の服が綺麗に畳んで置いてある。
人がいる気配はしないが、服がある以上、すでに中に入っている女性がいるのだろう。

(……混浴の方に、いるのかしら)

海は浴衣を解き、畳んだタオルを持ち、ゆっくりと浴場への戸を開ける。

湯気と、少し硫黄めいた匂いが顔にかかった。
昼間の光が、露天の方から柔らかく差し込んでいる。

湯船には、すでに何人かの男たちと、他のカップルらしき組がいた。
岩の陰で肩を寄せ合っている男女や、少し離れて湯に浸かっている中年の夫婦。

矢島は、少し離れた場所の岩に腰を下ろし、海の方を見ていた。

海はタオルで身体を隠すようにして、一歩、湯気の中へ踏み出した。
プラチナのチョーカーが、光を受けて細く光る。

いくつかの視線が、自然とこちらに向いたのが分かった。

矢島の姿を見つける。
矢島は首を横に、小さく振った。

隠すな、という合図だった。

海は一瞬だけ躊躇し、それからタオルを岩の上に置いた。

全裸のまま、膝までしかない湯の中を、ゆっくりと矢島の元へ歩き始める。

昼間の光の下で、身体中の傷がはっきりと晒された。
乳房にも、お腹にも、太腿にも、背中にも、お尻にも——鞭の跡が残っている。

モデルのように整ったスタイル。

陰毛の処理されたツルツルの秘部。

そして、首のチョーカーから伸びる三本のチェーンが、左右の乳首とクリトリスのピアスを繋いでいる。

すべてが、湯気の中で露わになっていた。

周囲の男たちや、他のカップルの視線が、一斉に海に集まる。

誰もが口をわずかに開けたまま、固まっていた。
歩くたびにチェーンが揺れ、傷のある肌が光を反射する。

海は俯き加減のまま、それでも歩を止めなかった。
矢島の元にたどり着くと、ようやく小さく息を吐いた。

「浸かって、暖まりなさい」

「……はぃ」

海は矢島の隣に腰を下ろし、湯に肩まで浸かる。
周りの人々が、遅れて我に返ったのが分かった。
視線はまだ、完全には離れていない。

矢島は海の頭を、ポンポンと優しく撫でた。

「何でこんなことをするのか、と思ってるだろう?」

海は湯気の中で、小さく頷く。

「勿論、私の淫欲のためもある。
だが、もう一つ理由がある」

矢島は周囲を軽く見渡してから、海の耳元で続けた。

「私は目が二つ、口が一つ、腕が二本、ペニスが一つしかない。
それ以上の愛をお前に注ごうと思うと、何でも使う。
ここにいる奴らも使う。
そして、『この子は私の宝物だ』と知らしめる」

「つまり、ここにいる連中は、大人のおもちゃと同じだ。
私がお前の心を揺さぶるために使っているに過ぎない」

矢島は海の髪を指で梳きながら、低く笑った。

「だから、楽しみなさい。
視線も、羞恥も」

海は胸の奥が、熱く締め付けられるのを感じた。
見られている。
晒されている。
なのに、梵様の言葉が、そのすべてを「愛」に変えてしまう。

「……はぃ。梵様」

海は湯の中で、矢島の腕にそっと寄りかかった。
チェーンが水面で、細く光っている。

「のぼせるぞ。こっちに座れ」

矢島が隣の少し高い岩を示し、海をそこに座らせる。
湯から上半身が上がり、傷のある乳房と、そこから伸びるチェーンが再び露わになった。

矢島は何気ない仕草のように、海のチョーカーから伸びるチェーンを軽く指にかける。

「んっ……」

軽く引かれるだけで、乳首が同時に引き上げられ、甘い声が漏れる。
矢島は辞めない。
小刻みに、チェーンを引いたり緩めたりを繰り返す。

「見られてるぞ」

「……はぃ……あっ……」

矢島はさらに、クリトリスに繋がるチェーンを、クイクイと短く引いた。

「ああっ……!」

海の腰が小さく跳ねる。
声が、湯気の中に溶けきれずに残った。

その反応に反応するように、水面から鼻と目だけを出した男たちが、ゆっくりと距離を詰めてくる。
ワニのように、音を立てずに近づいてくる視線。

(こっちに……くる……)

海の息が、自然と荒くなる。

「脚を開け」

矢島の低い声。

海は小さく震えながら、ゆっくりと脚を開いていく。

一定の距離を保ったまま、男たちが間近まで来て、海の股間を見つめている。

何人かは、すでに自分の股間を手で押さえていた。

「彼等を見なさい」

海は息を荒くしながら、トロンとした下目で、目の前の男たちを見た。

(ああ……こんな近くで……見られてる……)

「梵様……気持ちいい……」

「そうだろ?」

矢島は海の耳元で続ける。

「クリトリスを触って見せてやれ」

海の指が、震える。

それでも、命じられた通りに、自分の秘部に手を伸ばし、クリトリスのピアスを優しく指で転がした。

「んっ……あっ……やらしい……です……」

自らオナニーを見せる形になる。
男たちの呼吸が、明らかに変わった。
股間を押さえる手が、より強くなったのが分かる。

耐えきれなくなった男たちが、一人、また一人と、その場を離れていく。
残された視線も、熱を帯びたまま、ゆっくりと遠ざかっていった。

海は脚を閉じることができず、矢島の肩に顔を寄せた。

「……見ていました。私の……一番恥ずかしいところを……」

そして、小さく、確認するように続けた。

「梵様……見て頂けましたか……?」

矢島は海の髪を撫でながら、短く笑った。

「ああ。いい子だ。ちゃんと見ていたよ」

その言葉に、海の身体から力が抜けるのが分かった。
男たちの視線より、梵様に見てもらえたという事実の方が、よほど海を満たしていた。

「……よかった……です……」

すでに身体の芯まで熱くなっている海は、矢島の腕の中で小さく顔を上げた。

「梵様……私の物だって、見せつけてもいいですか……?」

矢島は海の髪を梳きながら、短く笑った。

「ああ。ご褒美だよ。
舌を出さずに、ほおばりなさい。手は使うな」

「はぃ……」

海はチラリと、近くにいるカップルの女性たちの方を見た。
牽制するような、それでいてどこか誇らしげな視線。

それから、湯の中で矢島の前に位置を変え、ゆっくりと顔を寄せる。

熱いものを、口の中に含んだ。

「……ンッ……」

舌を出さず、ただ深く、ねっとりとほおばる。
やらしい水音が、湯気の中に小さく響く。

出し入れを繰り返すたびに、首から伸びるチェーンが揺れ、乳首とクリトリスが同時に刺激された。

「ンッ……ジュル……ンッ……」

ビクビクと、海の腰が小刻みに震える。
感じているのに、口は離さない。
矢島は黙って海の頭を撫で続けていた。

近くのカップルの女性たちが、顔を赤くして、視線を逸らしきれずに見ている。
海は横目でそれを確認しながら、それでも奉仕をやめなかった。

(見なさい……)
(私たちが、こんなに愛し合っているのを……)

優越感が、羞恥と混ざり合って、海の内側を甘く満たしていく。
チェーンが揺れるたびに、敏感な場所が疼き、海の喉が小さく鳴った。

矢島の手が、海の髪を優しく掴む。

「いい子だ……続けろ」

「ンッ……はぃ……」

海は、見られていることすら快感に変えながら、ねっとりとほおばり続けた。

矢島は海の頭を優しく引き上げ、口から熱いものを離させた。
糸を引く唾液が、顎から胸へと伝う。

「いい子だ。今度は、こっちだ」

矢島は海を抱き上げるようにして、湯の中でゆっくりと体位を変える。
周囲の視線が、再び熱を帯びるのが分かる。

「んっ……梵様……」

熱いものが、そのまま奥まで入り込んできた。
チェーンが揺れ、乳首とクリトリスが同時に引っ張られる。
海は声を殺しきれず、小さく喘いだ。

矢島はゆっくりと腰を動かす。
海をイかせるためではなく、自分の快楽を優先するように。
それでも海の中は、すでに受け入れてしまっていた。

「あっ……んっ……奥に……」

矢島の動きが、徐々に深く、強くなっていく。
海は脚を絡めそうになって、我慢する。
達してしまいそうな波が何度も来るのに、許可が出ない。

「……んあっ……梵様……私……」

「我慢しろ」

短く命じられ、海は歯を食いしばるようにして耐える。
やがて矢島の腰が強く沈み、熱いものが奥に注がれた。

「……っ」

海の中が、ゆっくりと満たされていく。
自分はイケていないのに、身体の芯が熱く、甘く、充足感に包まれる。

矢島は海の耳元で、低く囁いた。

「お前は、後でな」

「……はぃ。ありがとうございます……」

矢島は海を抱きしめたまま、少しだけその姿勢を保った後、ゆっくりと抜いた。
次の瞬間、海の身体をひょいと持ち上げ、湯船の外の岩の上に座らせる。

白濁したものが、すぐに内股を伝ってゆっくりと垂れ始めた。

矢島も湯船から上がる。
二人は何も隠さず、そのまま歩き出した。

海の太腿を伝う白濁が、昼間の光の下ではっきりと見える。
歩くたびに、わずかに糸を引いて落ちる。
三本のチェーンが揺れ、傷のある身体が、完全に晒されていた。

周囲の視線が、二人を追う。
それでも矢島は、海の手を引くようにして、脱衣所の方へとゆっくりと歩いていった。

海は、内股を伝う熱を感じながら、俯き加減について行く。

(……出てる……梵様のが……見られてる……)

恥ずかしさと、満たされた感覚が、同時に海を支配していた。
26/08/01 11:40 (thB2ySKQ)
39
投稿者: ボボン ◆xFdiJVsBLY
ID:bobonbon
第30章 本気のお仕置き


数日が経ったある朝。

海は鏡の前に立ち、自分の身体を見つめていた。
鞭跡が、薄れてきている。
深い傷は残っているものの、あれだけあった赤い線が、日に日に目立たなくなっていた。

それは、恐怖にも似た感情だった。

ピアスはある。舌も割れている。
なのに、身体中の傷が薄れていく焦燥感。
いつも矢島に抱きしめられているような安心感が、消えようとしているように感じた。

海はイヤーカフをつけた。

「おはようございます……梵様」

「おはよう、海。声が暗いな。何かあったか?」

「梵様……仕事休んで、伺ってもいいですか?」

「どうした?」

「梵様……寂しいです……すごく……寂しいです……」

矢島の声が、少し低くなった。

「悪い子だな……すぐ来なさい。お仕置きが必要なようだね」

「……はい。海は悪い子です……どうか……お仕置きを……」

「わかった」

海は会社に連絡を入れ、すぐにタクシーで向かった。

矢島の部屋に着くと、海は服を脱ぎ、床の「記し」に立った。
涙が、ポロポロと止まらない。

「梵様……!」

「さみしかった……です……」

朝の会話で海の情緒が不安定なことに気づいていた矢島は、なだめるように海を抱きしめた。

「悪い子の海は、どうした? 言ってごらん」

「ヒック……ヒック……」

「傷が……傷が……無くなりそうですぅぅぅぅ……」

「そうか。最近の海はいい子だったからな……お仕置きしてなかったな」

「はぃぃぃぃ……ヒック……ヒック……」

「梵様が居なくなるようで……うっ……うっ……」

「こわかったのぉぉ……」

矢島は海の頭を優しく撫でた。

「どこにも行かないよ。安心しなさい」

少し間を置いて、矢島は静かに続けた。

「そうか。私の淫欲だけで傷つけるのは、と思っていたが……」

「寂しいか……」

「私も、本気をぶつけてみようか……」

「おいで」

---

緊縛部屋に到着した海は、いつもの高手小手ではなかった。

両手首を一つにまとめられ、そのまま天井のカラビナに掛けられて、思い切り引き上げられる。

「ああああんっ……!」

足先がようやく床に触れるか触れないかの状態。
背伸びを強いられ、身体のどこも隠れる所がない、無防備な姿勢だった。

「ハァ……ハァ……ハァ……」

「今日のお仕置きからだな」

「……はぃ」

矢島はまず、手で海のお尻を一発強く叩いた。

「パァンッ」

「アンッ……」

「えっ……? これだけ……?」

「お仕置きはこんなものだよ」

矢島は海の顔を見上げるようにして、静かに言った。

「海。私の愛を注ぐ。本気だよ」

「……ありがとうございます」

背伸びの姿勢でふらつきながらも、海は情熱的な視線で矢島を見つめた。

矢島は部屋の隅から、一本の長い鞭を手に取った。
6フィート。ほぼ矢島の身長と同じ長さの一本鞭だった。

海の目の前で、素振りをする。
どこにも当たっていないのに、鋭い音が部屋に弾けた。

「パァンッ」
「パァンッ」

「これは一本鞭だ。6フィート。
今の音は、先端が音速を超えたときに出るクラック音だよ」

矢島は鞭を軽く揺らしながら、続ける。

「これをまともに当てると、大変なことになる。
身体に巻き付けば、激痛が走る」

海の喉が、くんと鳴った。

「……もう、止まらないよ」

矢島は構えた。
フルスイングではなく、サイドスロー。
横から、コントロールした軌道で鞭が走った。

「ピシッ」

「ぎゃーーーーっ……!」

お腹に、一本の赤い線が浮かび上がる。
熱く、鋭い痛みが、表面だけでなく奥まで響いた。

「ピシッ」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ……!」

「ピシッ」

「ひゃーーーーっ……!」

海は足をばたつかせ、天井に吊るされたまま身をよじる。
それでも逃げ場はない。

矢島は表情をほとんど変えず、サイドスローを重ねていく。
太腿、尻、腰、お腹。
一本、また一本と、赤い線が増えていく。

「ピシッ……ピシッ……パァンッ……」

小さなミミズ腫れが、熱を持って浮かび上がる。
皮が少しめくれるような浅い傷も交じり始めていたが、血が滴るほどではなかった。

「もっと、痛がっていいぞ」

「ひぃ……っ……あ゛っ……あ゛っ……!」

叫び疲れた頃、海の身体は小刻みに痙攣し、火で焼かれたような熱が全身を支配していた。

矢島は鞭を置き、海の顔を両手で挟んだ。

「よく頑張ったな。本当に可愛い。愛おしい」

すでに興奮しきった矢島は、海の片足を抱え上げ、後ろからゆっくりと沈めていった。

「ああああんっ……!」

「ああん……ああん……あっ……あっ……」

「ああああんっ……気持ちいい……」

海は吊るされたまま、熱く腫れた肌を意識しながら、矢島の顔を見つめた。

「梵様……あっ……あああああん……」

「見てて……くれましたか……? あああああん……」

「この跡が……つくところを……ぉぉぉ……」

「ああああんっ……!」

矢島の腰が深く沈むたびに、新しく刻まれたミミズ腫れが引きつり、甘い痛みが走る。
海はそれを、恥ずかしがるでもなく、むしろ誇るように身体を震わせていた。

「梵様の……本気を……感じられて……あああん……嬉しい……」

「もっと……見てて……この身体を……っ」

感情が高ぶった海は、普段以上に素直に、自分の欲しがっているものを口にしていた。

矢島は抱えていた片足をゆっくりと下ろし、天井のカラビナから縄を外した。

かかとが床に着いた瞬間、海の膝ががくがくと震える。

それでも矢島は、まだ繋がったまま海を抱きかかえるように支えた。

鞭跡の残る乳房を、大きな手で優しく、しかし確実に掴む。
耳元で、低い声が落ちた。

「寂しい思いをさせたな。主失格だ」

海は首を小さく横に振った。

「そんなこと……ないです……。私が、勝手に……不安になっただけで……」

「お前の嗜好を知っていた。なのに、物足りない管理をしていたよ」

矢島の声には、はっきりとした反省の色があった。

「すまない」

「そんな……謝らないでください……」

「いや。もう、こんなことにはしない」

「……はぃ」

海は縛られたままの両手で、自分の秘部に触れた。

繋がっている部分を、指先で確かめるように撫でる。

(……まだ、入っている。梵様が、私の中にいる……)

「まだ、入ってます……」

矢島は海の耳を甘噛みした。

「あっ……んっ……ハア……」

続いて、首筋に歯を立てる。

「ああっ……」

さらに、結合部を触っている海の腕に、噛みつく。

「イッ……あああああん……」

「もっと……強く……」

矢島は言われるままに、歯に力を込めた。
海の肌に、はっきりと歯型が沈む。

「ハァ~~~ッ……イッ……あっ……んっ……」

「梵様……っ」

痛みで顔が仰け反る。
なのに、海の内側は熱く疼いていた。

矢島は血がにじんだ歯型を、ゆっくりと舌で舐めた。

「あああああん……」

しみるような痛みが、甘い快感に変わっていく。

「お前を傷つけていいのは、私だけだ。安心しなさい。誰にも傷つけさせない」

その言葉が、鞭の痛みより深く、海の身体を走り抜けた。

(……これだ。この声だ。この熱だ……)

「はい……あああああん……」

「気持ちいい……あああああん……梵様……気持ちいいのぉぉ……」

矢島は海に膝をつかせ、顔を床につけさせた。
縛られた両手は、それでも結合部から離れない。
自分の中に梵様がいることを、指で確認し続けている。

「ほら……梵様……っ」

「入ってる……入ってるぅ……」

矢島は海の尻を一発強く叩いた。

「パシッ」

「あああああん……もっと……」

叩きながら、深く沈める。

「パシッ」

「やんっ……気持ちいい……」

「パシッ」

「あっ……あっ……凄いっ……」

「パシッ」

「んーーーっ……お尻がジンジンする~~……」

矢島の動きが、徐々に激しくなっていく。
海は床に顔をつけたまま、甘い声を漏らし続けた。

「海……海……」

「梵様……っ……んっ……んーーーっ……」

「逝こう」

「はーーーーーーーっ……いっくぅーーーーーーっ……!」

深いところで矢島の腰が止まり、熱いものが注がれる。

「イッ…………てる……っ……」

二人とも大きく肩を上下させながら、荒い息を繰り返した。
矢島は海に覆い被さるようにして、ゴロンと海を乗せたまま仰向けに転がる。

まだ深く繋がったまま、互いの熱を感じ合いながら、ゆっくりと意識が沈んでいく。

海は横を向き、矢島の胸に顔を預けたまま、小さく呟いた。

(……消えない。梵様は、消えない……)

そのまま、重なったまま、眠りについた。
26/08/02 16:36 (Dujcc6Xe)
40
投稿者: ボボン ◆xFdiJVsBLY
ID:bobonbon
第31章 唯一無二


朝。

海はいつものように目を覚ますと、まず全裸になる。

鏡の前に立ち、昨夜までに刻まれた傷やピアスを確認してから、スマホで全身の写真を撮った。

指定された通り、矢島に送信する。

イヤーカフを耳に装着し、小さく息を吸った。

「おはようございます、梵様。
……見ていただけましたか?」

「ああ、見ていたよ。いい子だ」

その一言で、胸の奥がゆっくりと温かくなる。
(今日も、ちゃんと見てくださっている……)

海の朝が、静かに始まった。

出勤し、いつものように業務をこなしていると、珍しく大学時代の友達・裕子から連絡が来た。

『久しぶり~! 今夜空いてる? 飲もうよ』

イヤーカフ越しに、矢島の声がした。

「行っておいで。俺は傍にいる」

「……はぃ。ありがとうございます」

(梵様が許可してくださった。それだけで、もう十分だ)

---

待ち合わせの居酒屋で、裕子と再会する。
大学時代、成績を競い合ったライバルであり、友達でもあった女性。
今もキャリアウーマンとして独り身で働いている。

「海~、久しぶり! 元気だった?」

「ええ、なんとか」

裕子は席に着くなり、今の年下彼氏の話を始めた。

「ねえねえ、聞いてよ。彼、年下なんだけどさ、舌が本当に凄いの。クンニが上手くて、あれはもう……頭が真っ白になるっていうか。私、声出さないタイプだったのに、もう我慢できなくて」

(私は……いつも…最後は、気絶ね……)

海はグラスに口をつけたまま、「ふ~ん」とだけ返した。

「それにね、この前カーセックスしたんだけど、駐車場で誰か来るんじゃないかってドキドキして……それがまた興奮して。若いから体力もあるし、激しいのよ。終わった後もすぐ次、みたいな」

(私は……フフフ)

裕子は嬉しそうに、湯気が立つように話を続ける。
海は相槌を打ちながらも、心の中では全く動かなかった。

(……羨ましい、とはちっとも思わない。
 私の方が、ずっと深く、熱く、所有されているもの)

「そっちはどうなの? 最近」

海は一瞬、矢島のことを思い浮かべて、目を細めた。

「……仕事ばっかりよ」

隣の席の若いサラリーマンたちから声をかけられる。
「よかったら一緒に飲みに行きませんか?」

裕子が「え~、どうする~?」と海に振る。

海の目には、矢島以外の男の顔は、すべてモザイクがかかったその他大勢にしか映っていなかった。
声も、笑顔も、何か遠いもののように感じる。

「興味ないんで」

冷たく言い放つ。

「え~、少しくらいいいんじゃない? 息抜きよ、息抜き」

「嫌よ。貴女も若い彼氏に怒られるわよ」

(私は、もう他の誰かと笑って飲む気にもなれない。
 許可されていないから、ではない。
 ただ、必要がないだけだ)

結局、二人だけで店を出て、近くのバーへ向かった。

普通のバーだった。
裸同然の男女も、ステージで縛られた人もいない。

ただの、普通のバー。

なのに、海は場違いな感覚を覚えた。
以前は何とも思わなかった空間が、今はどこか落ち着かない。
空気が薄い、とでも言うような。

イヤーカフから、矢島の声が落ちる。

「海、楽しんでるか? 友達、面白い子だな」

海はカウンターで、思わず「ふふっ」と一人微笑んだ。
(……そばにいてくださっている)

「どうしたの、急に」

裕子が不思議そうに覗き込む。

「ちょっと思い出し笑いよ。ふふっ」

「なーにーそれー」

海は小さく息を吐いた。

「……少し、楽しめた」

「それよりさ、彼氏いないんなら、彼の友達紹介しようか? いい男いるのよ~。優しくて、年収も安定してて」

「遠慮しとくわ。私は今が、一番幸せだもの」

「えーー、なによー、彼氏いるの?」

「そんなんじゃないわよ」

(そう、そんな簡単な関係ではないのよ。
 恋人、という枠に収まるものじゃない)

海はまた、小さく笑った。

---

バーを後にする頃、矢島の声がした。

「海、楽しかったか? 久しぶりだろう、女子会は」

「はい……楽しかったですけど……梵様に逢いたくなりました……ふふっ」

「今日はもう遅い。気をつけて帰りなさい」

「はい」

(……帰ったら、写真送ろうかな。
 でも、その前に、ただ梵様の声をもう少し聞いていたいな)

---

家に帰り、シャワーを浴びてベッドに入ると、スマホが鳴った。

矢島からのメッセージ。

『このURLを確認しなさい。
私達のアカウントを作った。ここに裸の写真を毎朝アップしなさい。
ボカシを入れてな。モザイクアプリも送る。
このサイトは普通のSNSではなく、こっち寄りのサイトだから安心しなさい。
カップルアカウントや女性のアカウント、それを狙う男のアカウント。
色んな嗜好の人がいるぞ。色んなアカウントや掲示板を見てみるのも面白いぞ』

「……はい、わかりました」

海はベッドの中で、送られてきたサイトを開き、ゆっくりと巡回し始めた。

最初に目に入ったのは、緊縛の画像だった。
腕を後ろ手に固定され、胸が美しく縛られている。

(……これ、私もされた。梵様が縛ってくださった縛り方だ)

次に、バラ鞭で尻を叩かれている女性の写真。
肌が赤く染まっているが、ミミズ腫れまではいっていない。

(これは……痛いのかしら。赤くなっているだけだな。
 私が受けた乗馬鞭や一本鞭の方が、ずっときついのかな)

スワッピングの投稿を開く。
夫婦が他の男女と交わる写真が並んでいた。

海は思わず、眉を寄せた。

(梵様が、他の女性と……? 無理。無理よ。
 私、耐えられない。絶対に嫌)

複数プレイや、快楽責めの画像を見ても、海の反応は同じだった。
「自分もされた」ものには静かな共感を覚え、
「梵様が他の誰かにする」想像には、強い拒絶が湧く。

(こんなに多くの人が、それぞれの形で繋がっている……凄い)

昔、自分が調べたのはSMのビデオや小説ばかりだった。

作り物ではない、一般の人たちも、こんなにもたくさんいる。

自分だけではないのだと、少しだけ心が軽くなる感覚があった。

そして同時に、海は改めて思った。

(梵様は……私に、これだけのことを与えてくれている)

痛み、拘束、露出、所有、羞恥、快楽、管理。

ここで見る様々な嗜好の多くを、すでに矢島は海に経験させ、身体に刻み込んでくれていた。

(……凄い人だ。私の梵様は。
 私は、こんなにも深く、導かれている)

海はさらに、主従関係について綴られた投稿をいくつか開いた。

厳しいルールを課す主。
毎日の報告を義務付ける主。
失敗すれば即座に罰を与える主。

どれも真剣で、熱を帯びている。
それでも海は、どこかで「違う」と感じた。

(……梵様は、もっと深い)

毎日の写真報告も、イヤーカフでの管理も、
ここに書かれている多くの主がしていることを、すでに超えている。
なのに、矢島は「管理が甘かった」と自分から謝った。

嫉妬する、とも言った。
私の元彼を気にし、上書きすると言った。

(他の主は、ここまでしないのではないかしら)

海はスマホを胸に抱き直した。

(私の梵様は、唯一無二だ)

痛みを与え、傷を刻み、所有を示しながら、
それでも私の不安を拾い、責任を認め、
「もうこんなことにはしない」と言ってくれた人。

(……幸せだ。私は、こんなにも深く、愛されている)

海は目を閉じたまま、小さく繰り返した。

「梵様……」

その声は、感謝と、静かな幸福に濡れていた。
26/08/03 16:25 (DbLWvX5x)
41
投稿者: ボボン ◆xFdiJVsBLY
ID:bobonbon
第32章 日常の異世界


「ふぅ……おはようございます、梵様」

「おはよう。鞭跡は綺麗に残ってるね。投稿画像は見たよ。最近、コメントがついてるね」

「やらしいコメントばっかりです……😳」

「ハハハ、そんなものだよ」

「私には、梵様の記しがちゃんとついているのに、ほいほいについて行くわけないのに」

「そうだな。海は私の宝物だ。誰にも渡さんよ。海が去ろうとしない限りな」

「そんな……そんなことするわけないじゃないですか! 梵様……意地悪です……もう……」

「わかった、わかった。ほら、仕事の時間だ。行ってきなさい」

「はい、行ってきます。また会社で」

「ああ、行っておいで」

---

いつものように、バリバリのキャリアウーマンとして仕事をこなす海。

イヤーカフから、突然矢島の声が落ちた。

「海、四階の非常階段に来なさい」

「……はぃ」

ガチャン、と非常口のドアを開ける。
矢島が手すりに背を預けて立っていた。

海は小走りで近寄り、矢島の胸に飛び込むように抱きついた。

「梵様……どうしたのですか?」

「ん? 逢いたくなった。ハハハ」

(……嬉しすぎるーーーっ)

「私は、いつも逢いたいですよ? ふふっ」

矢島は海のシャツのボタンに指をかける。

「ぼ……梵様?」

「ダメなのか?」

「……いえ……でも……ここは……会社で……」

「会社じゃだめか? 加藤室長」

シャツのボタンをすべて外され、スポーツブラをたくし上げられる。

高層ビルのビル風が、むき出しの乳首を冷たく撫でた。

「あんっ……」

昼間の光を受けて、乳首ピアスが細く光る。

矢島はスマホを取り出し、二人の姿を撮った。

「ほら、いい感じだな」

「……はぃ。待ち受けにしたいくらいです」

矢島は片手で海の両腕を後ろ手に押さえ、もう片方の手で乳房を撫でる。

乳首ピアスを軽く弾く。

「あっ……あぁぁん……」

「良い声で鳴くね、加藤室長」

「んっ……やめて……そんな……呼び方……」

片方の乳首を指で弄び、もう片方を口に含む。

「あ~~~っ……あぁぁん……」

「こんな……あぁっ……ところで……」

矢島はスマホを海に渡した。

「ツーショットを撮ってくれ」

「えっ……はぃ……」

海は片手で矢島の頭を抱き、もう片手でスマホを自分たちに向ける。

胸を責められながら、震える指でシャッターを切る。

「ああっ……んっ……あっ……んっ……」

「カシャッ……ああっ……カシャッ……んーーーっ……」

「……恥ずかしい……カシャッ……ああっん……」

「海、逝きなさい」

海は首を横に振り、片手で自分の口を押さえる。

「んーーーっ……んーーーっ……ん……」

「う゛う゛う゛う゛う゛……」

震える手で持ったスマホが、連写を繰り返す。

「カシャッカシャッカシャッカシャッ」

矢島は痙攣する海をそのまま抱きしめた。

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」

海は矢島の耳元で、色っぽく囁く。

「気持ちいい……ですぅ……」

「ふふっ、いい子だ。私にもしなさい」

「……ありがとうございます」

海はしゃがんで、ズボンのファスナーを開けた。
矢島もすでに硬く充血している。

まずは、熱を帯びた先端に割れた舌を優しく押し当てる。

亀頭の裏側をゆっくりと這わせ、二股の舌で左右から挟むように舐め上げた。

我慢汁が糸を引き、海の唇に触れるたびに、小さく息を吸う。

(……愛おしい。梵様の、熱い……これが、私のだ……)

根元まで舌を滑らせ、浮き上がった筋を丁寧になぞる。

片側の舌先で敏感な先端を刺激しながら、もう片方でカリを撫でるように動かす。

唾液を絡め、ねっとりと、愛おしむように舐め続けた。

「上手くなったな」

「ンッ……」

(……初めて、褒められた。嬉しい……もっと、感じさせてあげたい……)

海は矢島の腰を両手で支え、ゆっくりと口を開いて含んでいく。

(……梵様は、手を使われるのを嫌う。だから、口だけで……)

ノーハンドのまま、深く、丁寧に頬張った。

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「ジュポッ……ジュポッ……ジュポッ……」

そのとき、下の階から足音が聞こえた。

海の背中が強張る。
心臓が大きく跳ね、バクバクと激しく鳴り始めた。

(……誰か、来る……? 胸を出したまま、しゃがんで奉仕している加藤室長……
 こんな姿を見られたら……)

想像しただけで耳まで熱くなる。

なのに、舌は止まらない。
心臓の鼓動が、自分でも分かるほど激しかった。

矢島は動じず、海の頭を軽く押さえたまま腰を沈める。
海は涙目になりながらも、離さなかった。

足音は、しばらくして遠ざかっていった。

海は安堵と興奮で、さらに深く矢島を飲み込む。

嗚咽し、涎をたらしながら奉仕を続ける。

矢島が頭を押さえつけ、熱いものを海の口内に放った。

「ハァ……ハァ……ハァ……」

ポンポンと頭を撫でられ、海は照れたように目を細める。
唇についたものを指で拭い、その指を舐めた。

「ふふっ……ふふっ……」

「嬉しそうだな、変態娘が」

「ふふっ……はぃ」

二人で、海が撮った写真を見る。
最初の一、二枚は矢島が乳首を舐めている姿が写っていたが、後はほとんどがブレブレだった。

「ハハハ、手ブレ補正機能を超えるか」

「ふふっ……すみません」

「気に入った写真をSNSにアップしておきなさい。」

「…はぃ」

矢島がスポーツブラを戻し、シャツのボタンを留めてくれる。

「ありがとうございます……」

「さぁ、シャツをスカートに入れて戻りなさい」

「はぃ……ありがとうございました」

海は小さく息を整え、非常階段を後にした。

胸の奥と口の中に、まだ矢島の熱が残っていた。
26/08/03 22:42 (vTn6liOl)
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