2025/06/23 22:05:22
(jeTZvHYj)
——発展場でボクが覚えた、フェラで愛するということ。
あの日、ボクはほんの「経験を増やしたい」っていう気持ちで発展場に足を運んだだけだった。
普段メスタチで支配する快感ばかりを優先していたせいか、メスネコのスイッチが中でうずいてたんだろうね。ちょっとした会話のなかで、「フェラでイクことできる」って話をしてた人と目が合ったとき、直感したの。
——この人なら、ボクの「知りたい」っていう渇きを埋めてくれるって。
色々な知識に触れてきたが、その人はまだボクが知らないことをたくさん知っていた。フェラについての座学を幅広く提供してくれたその人は、ボクにとって魅力的だったんだ。
——心の底にある知識欲は歯止めが効かなかった。上の階(ヤリ部屋)に行こうってボクから誘った。
人気の少ない片隅で、誰にも見られない位置。
それだけで少し安心できたのか、自然と膝をついて、ズボンに手をかけてた。
その人は驚いたように笑って、「え、ほんとにやるの?」って聞いてきたけど、ボクは小さく頷いて、静かにおちんぽにキスを落とした。
はじめは、ゆっくり。
これからご奉仕の練習をさせてもらうおちんぽにご挨拶のキス。先から根本までたくさんたくさんキスをした。
亀頭にちゅっと吸い付いてから、舌先でぺろぺろ。唇で挟んで、吸って、また離して。
ちゃんとムードをつくるように、焦らして、でも気持ちよくなってもらえるように心をこめて。
「すごいね、キスだけで立たされちゃった」
そう言われて、内心くすぐったくなってしまった。
でも、まだ本番じゃない。
ボクは口を軽く開いて、ずるっ…と音を立てて咥えこむ。たとえイラマをされてもこの人ならって思えた。詰まりに気をつけながら喉まで、内側で舌を這わせて、根元に向かって唾液を絡ませながら蠢かせた。喉でしごくんじゃない、舌と唇で攻める。それでも腰が浮いた瞬間、こっちがゾクッとした。
「本当に初めて?練習要らないよ…その舌…ほんとやばいね……」
ふふ、もっと褒めて……って思いながら、今度は減圧を意識して、口の中でバキューム。
ちゅぽっ、じゅるっ…という音が空間に響いて、周囲に気づかれそうでちょっとスリル。
でもそれが逆に背徳感を煽って、ボクのメスネコモードは完全に暴走してた。
それだけじゃなく、片手で根元を掴んで、唾液でローションのようにぬるぬるにして、ねっとりと上下。
手コキとバキュームを組み合わせて、刺激を混ぜることで射精感覚を高めるやり方——その人が「イカせテク」として教えてくれた方法だった。
「はぁっ……やばい、イクかも……」
その一言で、ボクの奉仕心はピークに達した。
奥まで一気に咥えて、舌を根元から蠢かせながら最後のバキューム。
何度も心配された。離さないと口内に出してしまうからって。今だけはそれこそがボクの望みだった。そしたら、びゅっ…びゅっ…って、熱い精液が一気にボクの口の中に飛び込んできて——
ボク、飲まずにそのまま舌の上で味わって、ぐちゅぐちゅ咀嚼して見せたんだ。
口を開けて、糸を引く白濁をゆっくりと晒して。
「えっ……飲んじゃったの……?」
心配そうに見られたけど、ボク、にっこりして、最後にぺろって舌を出してから喉を鳴らしてごっくん。
そのあと、精液と唾液でぬるぬるになった竿を優しくお掃除フェラ。
根元まで丁寧に、そして名残惜しそうに吸い尽くした。
お別れの時間が迫ってきた最後、抱き寄せてもらいながらの軽いキス。たとえわずかな時間でも価値ある時間だった。
思い返せばこれはご奉仕じゃなくて、もはや「貪り」だったかもしれない。
でも、そこに嘘はなかった。
「経験」なんて建前だったけど、本当は、あの人に「認めてほしかった」んだと思う。
褒められて、愛されたくて、ボクはメスネコになった。
あの場所で教わったフェラの全部。
舌の使い方も、唇の締め方も、手コキとの合わせ技も、それによって僕自身が相手を愛し、精液を愛おしく受け止めるという感覚も——
あのとき、ぜんぶボクの中に刻み込まれた。
そして今も、こうして誰かを愛すとき、あの経験が活きてる。
……ごめんね。
あのときのボク、もう止まれなかったんだ。
でも——あれが、メスネコモードのボクにとっての「愛のはじまり」だったのかもしれない。