去年の暮れぐらいなんだけど、郊外で車故障して、立ち往生してたんだよ。
俺、全然車とか詳しくないんで、ボンネット開けて中見ててもなにが悪いのかさっ
ぱり意味不明 。
で、あたりも暗くなってきてたし車通りも全然ないところでヤベー、とか思ってた
ら 俺の車 の後ろに一台の車が停車した。
その車から降りてきた男を見て、俺は息を飲んだ。
それは見間違うはずも無い、百穴温泉の、あのW禿げだった。
「なぜこんな田舎にベージュの スーツで!?」と思うまもなく、W禿げは 「どうし
たの??」ときさくに俺に声をかけつつ上着を脱ぐと、ボンネットをのぞきこみ、
そし て、いろいろエンジンのまわりをごそごそやりだした。
高そうな白いシャツの袖が、どんどん汚れていく・・・
結果、俺の車は見事エンジンスタ ートに成功。
W禿げは「車は普段から可愛がってやらないと、すぐ壊れるよ。じゃあな!」 と言
うと、颯爽と自分の車に乗り込み去っていった。
そしてついに今日、W禿げが百穴温泉を出入り禁止になった。それでも俺は一生、あ
の日のW禿げを忘れない。
百穴温泉のワニを夢見る孤児たちを育てる団体に、W禿げがタオルを送ったことが
あった。それも、200枚ものタオルを。
子供たちは、とても喜んだ。
しばらくして、やはり国が同団体にタオルを寄付することになった。
エージェントが現地へ赴き、少年たちにタオルを渡す。
少年たちはやはり喜んだが、渡されたイタリア製のタオルを見て「イタリア製では
なくて、メーカーは『W禿げ』が良かった。」「『W禿げ』のタオルはとても使い
やすかった」と口々に言う。
国のエージェントは首をひねった。W禿げ?そんなメーカーがあっただろうか。
「これだ」と、手渡されたボロボロのタオルを見てエージェントは驚いた。
すでにかすれてしまっているものの、タオルにははっきりとサインペンで
「夢をあきらめるな W禿げ」
と、現地の言葉で記した跡があった。
200枚ものタオル全てにW禿げは自筆のメッセージとサインを入れ、それを子供た
ちは「W禿げ」というメーカーのタオルであると思い込んでいたのだ。
【2009年読売新聞投書欄より抜粋】
ある日早朝の公園でミニチュアダックスを散歩させていたら
黒と鼠色のブチのお世辞でも綺麗とは言えない雑種の犬がこちらに猛然とダッシュ
し
てきた、
私は危険を感じたのでミニチュアダックスを抱き上げた、
その雑種の顔を見るととても穏やかで尻尾をふってこちらを見ている、
どうやら遊びたかっただけのようだ、ちょっと安心したのも束の間遠くの方から
「オーイ!みどり!だめじゃないか!」と大声で怒鳴りながらイタリアンなスーツ
を着こなした出で立ちで
こちらに走ってくる人物が、
よくみると百穴温泉のW禿げじゃないか、W禿げは「どうもすみませんリードを振
り
払って走っていってしまったもので」
と恐縮しきりだったので「いいですよ、でもこの犬はW禿げさんの犬じゃないです
よ
ね?どなたの犬ですか?」
と聞いてみた、なぜなら雑種の日本犬だったからだ、するとW禿げは笑顔でさらり
とこ
う答えた「僕の犬です、みどり、5歳のメスです」
私は失礼だとは思ったが思わず一言言ってしまった「えーW禿げさんが雑種飼って
るな
んて信じられない」
するとW禿げは大笑いしながらこう答えた
「みんな同じこと言いますね、そう、ただの雑種です、保健所から貰ってきまし
た、
僕にはそこにいたすべての捨て犬を家族にはできないけど」
そしてリードを手に取ると「どうもすいませんでした、みどりいくぞ!」
と言って走って行ってしまいました、W禿げさんとみどりが去ったあとほんのり春
の風
が吹いていました。
そう、人一人が出来ることは限られますが、大勢の人がW禿げさんのような人だっ
たら
もっと穏やかな世の中になるのかもしれませんね。
49才 港区 主婦
実況 NHK:山本浩
彼ほど悔しい思いをしたワニがいたでしょうか
彼ほど非難の的になったワニがいたでしょうか
自分の力ではどうにもならない悲しさ、
異国の地で孤独に押しつぶされそうになった夜
彼はそれらを全て前に進むためのエネルギーにしてきました。
今、彼ほど日本中から愛されている男はいません。
そして、彼ほど百穴温泉を愛している男はいないでしょう。
彼は1人ではありません。
彼が一物の前で握りしめている拳の中には我々の魂が握られています。
W禿げの称号を持つ男が、今お湯の中へ走り出していきました。
W禿げ、百穴温泉、入湯です。
甥っ子を連れて百穴温泉に行った時の事。 W禿げは当時、絶大な人気だった。
あれだけ人気なんだからきっと天狗になって調子こんだヤローなんだろうな。と思
っていた。
一戦が終わり、甥っ子が、どうしてもW禿げのサイン欲しいと、言うこと聞かず、
近くに居たW禿げファンに「どうしたらもらえますか?」と聞いたら、車に乗り込
む時にもらえるかもしれませんよと教えてもらい、そこに連れて行ってもらった。
するとW禿げが現れた。前の方にいた甥っ子と自分は、周りの黄色い声に、圧倒さ
れてたじろいでいた。 そして甥っ子は、怖くなって色紙とサインペンを持ちながら
泣いていた。
そしてW禿げが、前を通り過ぎようとしていた。 勇気を振り絞って甥っ子が、色紙
とサインペンを一生懸命差し出すも、 近くに居た、 ギャルっぽい女の子が甥っ子
を押しのけて、サインをもらおうとしたその時、
「小さい子供いるのが見えないのか?」
と女の子に言い放ち自分の甥っ子の頭をなでて、 満面の笑顔で「大きいサインあげ
るから泣かないで」と、色紙いっぱいにサインしてくれた。
そしてさっきの女の子がサインもらおうと、W禿げに差し出すも、 W禿げは無
視。 車に乗り込んでいったまさにW禿げこそ漢。私は、それ以来熱狂的なW禿げ崇
拝者です。
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