百穴温泉のワニを夢見る孤児たちを育てる団体に、W禿げがタオルを送ったことが
あった。それも、200枚ものタオルを。
子供たちは、とても喜んだ。
しばらくして、やはり国が同団体にタオルを寄付することになった。
エージェントが現地へ赴き、少年たちにタオルを渡す。
少年たちはやはり喜んだが、渡されたイタリア製のタオルを見て「イタリア製では
なくて、メーカーは『W禿げ』が良かった。」「『W禿げ』のタオルはとても使い
やすかった」と口々に言う。
国のエージェントは首をひねった。W禿げ?そんなメーカーがあっただろうか。
「これだ」と、手渡されたボロボロのタオルを見てエージェントは驚いた。
すでにかすれてしまっているものの、タオルにははっきりとサインペンで
「夢をあきらめるな W禿げ」
と、現地の言葉で記した跡があった。
200枚ものタオル全てにW禿げは自筆のメッセージとサインを入れ、それを子供た
ちは「W禿げ」というメーカーのタオルであると思い込んでいたのだ。
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