ナンネットID のアカウントをお持ちですか? ログイン ログイン
ナンネットID
 
1

無知病弱令嬢

投稿者:サリーナ ◆yPwHPtuzPE
削除依頼
2024/02/25 19:43:48 (usFLROVs)

「ケホ…ッ、ケホッ、ごめんなさいね、貴方をこんな屋敷に縛り付けてしまって…」ベッドに横たわり、枯れそうな吐息で咳き込む少女。絵画から出てきた女神のような現実味のない美しさである一方、不治の病に犯されており、貴族の娘であれど婚約することもできず、長年辺境の屋敷に『療養』として付き人の貴方と幽閉されていた。日に日に弱っていく身体のことは自分がよくわかり、そう長くもないことを悟っていた私は、部屋を出ようとする貴方に声をかける。「あの…、こんなこと、どうかと思うのですが…。その、私はもう暫くの命です。しかし、一つ心残りが…。その、婚姻もできず、女の悦びというものを知らぬことが心苦しいのです。不埒なことを申しているのは分かりますが…、【中文以上、描写好きな方お願いします。男女問わず・相談から。性に無知であるこちらを利用し、嘘の常識(変態プレイ)を教え込んだり、気遣うフリして身体を使うような方お待ちします】
1 ... 10 11 12 13 14 15 16 17 18
レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
132
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2024/08/29 02:01:57    (SFZn1kys)

「サリーナ様…馬車の準備はできました…さぁ街に出かけましょう…」


今日は街で祭りが行われる日…半月前にサリーナと約束を交わした日だ。

「昨夜はよく眠れなかったのではないですか?」

馬車を走らせながらアレクはサリーナに尋ねた。

この半月でのサリーナの変わりようはアレクも驚くほど…破瓜の痛みに涙ぐんでいた時がはるか以前のように思えるほどだ。

アレクの巻いた「祭りの日に街へ…」という餌の効果は絶大で、ザーメンミルク摂取に1番効果的と騙されたとも知らずにセックスへの前向きな姿勢はアレクを喜ばせた。
痛いだけのセックスも元々の敏感体質も相まり尻同様…それ以上の快感を感じられるようになるにはアレクが思っていたよりも早かったのだ。
膣の入口近くを張り出したカリ首で擦り上げられることと奥をペニスでグラインドされることが特に気に入ったようで、野太い喘ぎ声を上げるほどに感じるようになっていて、出かける前日ということで軽く済ませるはずのセックスは濃厚なものとなった。

「実は今日のことが楽しみで…あまり…子供みたいですね…」

少し腫れた瞼を擦りながらサリーナは照れくさそうに笑う…

「そうですか…それほど楽しみに…この半月…サリーナ様の頑張りには私も驚いています…大量のザーメンミルクの摂取したおかげか、体調もすこぶるよろしい様で…今日は思い切りお楽しみくださいね…でも申し訳なく思っていることもございます…サリーナ様にそのような粗末な格好をさせてしまい…もっとお洒落をして頂きたいとも思いますが…万が一にもお父上に知れることになっては…」

レイウスの住居でもある城からは遠く離れた僻地…サリーナの顔を知る者などいないはずだ。
金色の美しく長い髪をひとつに纏めスカーフを被り、服は村の娘たちが着るようなものを身につけさせた…ぱっと見はそこいらの村の娘のようだが、その女神にも例えられた美しさは隠しようがなく、お洒落をして出かけたなら必要以上に目立ち、何処かの貴族か姫君だと噂になるかもしれない…そんな噂はあっという間に広がるもので、遠く離れたレイウスの耳にも入るかもしれないのだ。

詫びるアレクにサリーナは首を横に振り、自らの粗末な格好など全く気にもしていないようだ。
そんなことより街に出かけられることを心底嬉しいというような笑顔を見せる…

馬車をゆっくりと走らせ2時間あまり…郊外の広場に馬車を停め2人は街の中心を目指した。
寝不足であろうサリーナの足取りは軽く、普段はゆっくりの歩調は早くアレクの手を引っ張るほど…
街の中心部へ近づくにつれ、デコボコした道が石畳になり、2人と同じ方向に向かう人の数も徐々に増えはじめた。
遠くからは太鼓や笛の音が風にのり聞こえてくると、サリーナはアレクを急かすように手を引っ張る始末…
どれほど楽しみにしていたのかがアレクにも伝わる。

(ふふふっ…よほど嬉しいようだな…まぁ…まずは思い切り楽しませてやるか…そのあと…)


アレクがサリーナを祭りに誘ったのは積極的にザーメンミルクを摂取させるため…そして…

目を輝かせて前方を見つめ歩を進めるサリーナはアレクの顔に浮かんだ意味深な笑みに気づくことはなかった…










133
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2024/09/01 11:55:19    (gLC6SGLI)

「はいっ!準備はバッチリです…っ。うふっ、うふふっ!」
すこぶる上機嫌で大袈裟に頷き、満面の笑顔でアレクを見つめ返した。

あれから半月ほど、毎日のように精液を求め続け、アレクと行為を重ねていった。
膣でもすぐにイけるほどではないが、セックス中に一回はイけるようにもなってきた。

アレクに少しずつ仕込まれ、自ら腰を振ることもあり、テクニックを身につけつつもあった。

それは全て、今日この日のため。

ザーメンミルク…、もとい薬のおかげで、体調が良くなっており、ここ暫くのサリーナは健康体に近い状態だった。

アレクが用意した庶民衣装に身を包み、スカーフで髪を纏めた格好で馬車に乗り込み、プラプラ足を前後させている。

「ザーメンミルクは本当に凄いですっ!これだけの効能があるなら、生命の素になるというのも全然不思議ではありませんね。…そんな、粗末だなんて…。厚い生地で丈夫、実用的なお着物ですし、色味も控えめで落ち着いていて、とても可愛らしくて気に入りました…っ。へ、変じゃないでしょうか…?」

二時間ほどの馬車の移動も、サリーナが話しかけ続け、長い旅路も心なしか早く着いたような気がした。

「わあっ、わあ…っ!アレクっ、お囃子の音がここまで聞こえてきますっ!まだ遠くなのですよね?街全体が祭りに包まれているのですねっ」

ぐいぐいアレクの手を引き、足早にはしゃぐサリーナに慌ててアレクが日傘を差す。

「…あっ、見てくださいアレクっ。お花屋さんにあるあの花は、本来この季節には咲かないものなのです。つまり、温度や湿度などを完璧に管理した、店主様の努力の賜物ということですね。」

「うふふっ、見て見てっ、アレクっ!鴨が列になって歩いていますっ。鴨さん達もお祭りに行くのでしょうか?」

「…失礼。貴方はお父、ぁ、いえ、レイウス公についてどのようにお考えでしょうか?…はいっ、そうですよねっ!レイウス様はとても聡明で民想い。世界一の名君ですっ!…あわわっ、アレク…?まだお話が…っ」

祭りに早く行きたい気持ちもありつつも、初めて訪れた街で興味を引くものがたくさんあり、都度足を止めてしまう。

常にキョロキョロ楽しそうなものを探し、ついにはアレクが目を離した隙に父について聞き取りを行い始め、正体がバレてはまずいと、アレクに手を引かれて引き離されてしまった。

「…はい、はい…。うぅ、ごめんなさい…。お父様が民にどう思われているのか、直接聞いて見たかったのです…。…それにしても、先ほどからすごく視線を感じるのです。服の着方は私も勉強しましたが、間違ってはいないはずなのに…。似合っていないのでしょうか…?」

街民と同じような衣装だとしても、整った顔立ちや気品ある立ち振る舞い。顔がいい女が歩いているというだけで、どうしたって視線は集めてしまうほか、衆目の中での行動に慣れていないサリーナは無邪気に跳ね周り、たわわな胸元が揺れているのもまた、異性の視線を集める原因にもなっていた。
134
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2024/09/01 19:05:00    (bZnOGfA8)

(すごいはしゃぎようだな…まぁ…仕方ないか…)

祭りのメイン会場てもある港近くの広場までは まだまだ距離がある…それでも風にのり時折聞こえてくる太鼓や笛の音に道行く人々もどこか浮ついた雰囲気だった。
幼い頃から病弱でベットに伏せってばかりだったサリーナにとって街に出かけるだけでも気持ちが高ぶるのだろう…ましてや街全体が祭りの雰囲気に包まれた今、サリーナの気持ちはアレクの想像以上…

お囃子が聞こえる方向へアレクの手をグイグイ引っ張るサリーナだったが、目に留まるモノひとつひとつに興味を示し、そのたびにたちどまるほど…

「そうですね…もしかしたら輸入さらた花かもしれませんね…この街には外国から色々なものが入ってきますからね…」

(まるで子供だな…とても精液を飲んだり野太い声で尻でイったりするとは思えんな…)

はしゃぎすぎる感のあるサリーナの相手をしながらアレクは苦笑いを浮かべた。

(それにしても…サリーナにあの格好をさせて正解だったな…)

サリーナ自身は気づいてはいないようだが、道行く人々からの視線をアレクは感じていた。
粗末な格好でありながら綺麗な顔立ちは隠しようがなく、ひとつに纏めた金色の髪も体調の良さから艶々と以前よりも輝きをましていて、揺れるボニーの尻尾は本物の金細工のようだった。
加えて病気から食も細く痩せていた身体にも肉がつき、より女らしい身体つきになっていて、服越しにもたわわな胸の膨らみはその存在を誇張する…くびれた腰は、これも肉づいた尻の丸みをより強調する…当然のことながら男の好奇な目を集めてしまう…
男たちは、想像の中でサリーナの裸体を思い浮かべ、同時に隣でサリーナの手を取るアレクに妬んでいるに違いない…
この男はこの女の…と…

アレクにとって男たちからの妬みと羨望に満ちた視線は優越感を刺激するものだった。

(この女のは俺のものだ…俺のチンポを咥えるし尻の穴でも…見せてやりたいぜ…)

アレクもまたサリーナとは違う意味で祭りで浮つく街の雰囲気を楽しんでいた…


「サ、サリーナ様…お話はそのくらいで…さぁ…広場の方へ行きましょう…」

アレクが慌ててサリーナの手を引っ張ったのも無理はない…色々なモノに興味を示していたサリーナが、レイウスのことについて街の人間に聞き始めたのだ。
娘として愛する父親が民にどう思われているかを知りたかっただけのようだが、万が一にもサリーナの素性が知れることになれば、これまでのことが全て泡と消えるどころか、レイウスの耳にでも入れば命すら危うくなる…

「サリーナ様…お気持ちは分かりますが…レイウス様のことはちょっと…もっと気をつけいただかないと…」

アレクの忠言に「ごめんなさい…」と謝るサリーナだったが、気持ちはどこか上の空で、すぐに目についたものに興味を示す始末…

(まぁ…こんな辺境の街だし…さほどの心配は無用だとは思うが…)

仕方ない…といった顔でサリーナの手を引き広場へと歩を進めた…




135
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2024/09/02 05:16:22    (9JQPGSIa)

連レスになります。



路地を抜け広がった空間に出た瞬間、あれほどはしゃいでいてサリーナが呆然と立ち尽くした。
サリーナが目にしたものは、彼女の人生で初めての光景なのだろう…

広い広場を囲むように露店が並び、広場の中央付近では大道芸人が芸を披露している…大勢の人が露店で買い食いをし、大道芸人の芸に拍手を送っていた。

「は、早くっ!早く行きましょうっ!」

しばし呆然としていたサリーナだったが、アレクの手を引っ張り広場へと…

「はははっ…そんなに慌てなくても…」

サリーナには、そんなアレクの言葉すら耳に入っていないようだった。
祭りの日に街に行く…それはサリーナへの餌のはず…事実、餌を目の前にぶら下げてからサリーナはザーメンミルクの摂取に励むようになり、得られる快感も相まりアレクか呆れるほど積極的にもなった。
全てアレクの思惑通りではあったが、サリーナの喜びようは、そんなアレクすら(連れて来てよかった)とつい思ってしまう…

「サリーナ様…昼食の店を予約してはありますが…もしサリーナ様かお望みなら…あちこちの露店で買い食いなどはどうでしょう?イカを焼いている店やクレープやミニカステラの店もありますし…フルーツを飴やチョコで包んで売ってもいますから…」


136
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2024/09/04 20:59:53    (6fmfxfJv)

「先程は本当にすみません…、アレクは怒っていますか…?」

叱られた子供のようにアレクを見上げて呟く。
「怒っていませんよ、ただ心配になってしまっただけです」と答えるアレクに、再び笑顔になって、もう一度謝罪の言葉を口にした。

手を引かれながら歩き続け、ようやく祭りの会場へと足を踏み入れた。

「すごいっ、すごいですっ!賑やかで、楽しげで、みんな幸せそうです…っ!」

大きな広場全体が会場となっており、お囃子の音に負けないほどの歓声や笑い声が響き渡っている。
額に汗をかきながらもハンカチで拭い、アレクの袖をぐいぐい引き、今にも駆け出しそうな勢いで歩を進めた。

「か、買い食いしたいです…っ!!本で読んだことがあるんです…っ。お祭りに行って食べる屋台の御食事はとても美味しく、筆舌に尽くし難いと…。」

少し大げさかもしれないが、街に対して幻想を抱きつつあるサリーナからすれば仕方のないこと。
日傘を差すアレクの手を引き、興味を惹く屋台を探すが、正直どれもこれも気になるものばかり。

「わあっ、雲みたいな…。ええっ!?あれが飴なのですか…っ!…これは、丸いボールみたいですね…。中にタコが入っているのですか?…た、食べてみたいです…っ!」

サリーナが虚弱であるからこそ、手を引いているアレクだが、周りから見れば仲良く手を繋いでいるだけ。
かたや異彩を放つ美女であり、親しげにしていることさえ、嫉妬を生むほど。

たこ焼きの屋台の前で、油っこいジューシーな匂いに釣られて立ち止まる。普段はこのようなジャンクフードは口にしないが、慣れない環境を、普段よりも歩いて運動したこともあり、空腹が激しかった。

「ごめんください。こちら、一つくださいませ。…アレク、こちらで払ってください。お父様からいただいたお小遣いですっ」

小脇から取り出したのは、例の過保護なレイウス公からの駄賃が入った布袋。封を緩めて確認すると、中にはぎっしり金貨が詰まっており、総額払えば屋台三つはこの場で買えるほどだった。

金貨一枚を払い、大量のお釣りをもらいながら、アツアツのたこ焼きを受け取るサリーナ。

「いただきます…っ。…ぁっ、熱っ、ぁっ、熱い…っ、んっ、んぐっ、ふぅ…っ、美味しいですっ!店主様は達人ですねっ!」

熱がりながらも一口食べ終え、満面の笑みで店主に話しかける。美人に褒められたせいか、露骨に機嫌を良くしながら照れる店主だったが、

「アレクもどうぞ、食べてください。傘をお持ちですから、私が…。少し屈めて、口を開けてください…。熱いですからね、ふぅーっ、ふぅーっ…!…はい、あーんっ。」

目の前の見せつけるような光景に、舌打ちする店主だった。
137
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2024/09/05 03:44:51    (xdY2mX8G)

(羨ましいだろ?)

日傘を持つアレクにサリーナは手が塞がっているために自らの手でたこ焼きをアレクの口へと運ぶ…
たこ焼きが絶品だと褒められ上機嫌たったたこ焼き屋のオヤジの顔が羨ましそうに露骨に変わった。
サリーナは、そんなことには全く気づいてもいないようだったが、アレクは優越感に浸っていた。
みずぼらしい格好をしていてもサリーナの美しさは隠しようもなく、仲よさげな様子は男なら羨ましく思うことだ。


「サリーナ様…花火は暗くなる頃に始まります…レストランから食事をしながら…とも考えましたが…この日だけ…花火が上がる間だけ湖に咲く花をサリーナ様にはお見せしたいと思うのですが…ただ一旦街を出てひとつ丘を越えねばなりません…」

1年に1度湖に咲く花…それを聞いたサリーナは目を輝かせた。
ベットに伏せり外出もままならないサリーナは多くの時間を読書に費やした。
そのサリーナも「湖に咲く花」など本ですら知識として得られず興味津々といった様子だ。

「い、行きますっ!見たいですっ!」

目を輝かせてアレクに応えるサリーナ…

「では…そういたしましょう…でもまだ暗くなるまでには時間があります…買い食いはこの辺にして買い物にお付き合いください…」

「はい…」と答えるサリーナの耳元に口を寄せてアレクは呟いた。

「私たちの夜のために必要なモノを買いに行きますので…」

私たちの夜に必要なモノ…その言葉にサリーナの顔が赤く染まる。
夜の営みのために使う衣装…下着…あるいは道具…アレクが口にした言葉の意味をサリーナも察したのだ。
夜の営みはサリーナにとって大量のザーメンミルクの摂取ができると同時に大きな快感を得る時間でもあり、サリーナにも大切なものとなっていた。

(顔を赤らめるくらい恥ずかしいくせにセックスに使うとなると拒否はしないな…クククッ…店ではもっと恥ずかしい顔をさせてやる…)

サリーナを調教するため高価なモノを大量に買ったことでアダルトショップの店主とは顔見知りになり、いつかサリーナを見せると約束していたのだ。加えて顔なじみとなった店の常連客たちにサリーナを見せびらかしさらなる優越感を味わうためだ。

そんなこととも知らずにサリーナはアレクに手を引かれ、広場から何筋か奥まった通りへと向かった…


138
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2024/09/09 22:02:54    (ZXkxYCbz)
すみません、明日から明後日くらいのお返事になりそうです…。
もう少しだけお待ちください…
139
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2024/09/11 19:10:23    (Ekt.ZRBR)

「アレク、私楽しいですっ。こうしてお外でアレクと色々お出かけして…。まるで夢のようです…っ!」

事情を知るアレクからすれば、『一生味わうことのなかった外出…、ましてや祭りの街に出かけるなど、あり得ないことに対する喜び』の言葉だが、周りからすればそんなことは分からず、『バカップルが見せつけるようにいちゃついているだけ』に見えている。

嫉妬や苛立ちのような視線が集まる中、アレクは優越感に浸っていた。

この美女の口付けはおろか、毎朝フェラチオで目が覚めて精液を飲ませ、あろうことかサリーナの方からSEXをせがむ始末。

今だって唐突に唇を奪ったとしても、サリーナは少し恥ずかしがるくらいで嫌がりはしない。
アレクが周りに勝ち誇るのも無理はない話だった。

「…花火!ずっと、ずぅーっと、憧れていたのです…!いつか、素敵な殿方と…なんて。ふふっ、夢が二つも叶ってしまいますね…っ。」

元々甘いものは好きだったが、体調のせいで制限されていた。今はザーメンミルク(こっそり飲ませられている薬)のおかげで、体調はすこぶる良く、抑圧されていた反動とも思えるほど、よく食べるようになった。

そんなサリーナは、両手に団子やフルーツ飴を持ちながら、『湖に咲く花』という単語に目を輝かせる。
病床に伏せながら女の悦びを求めるほど、恋や愛に対して乙女的な理想を持っているサリーナ。

サリーナがアレクに向ける瞳は、時折熱っぽいものに変わっていることに、アレクは気がついていた。

「…まあ…っ。でも、っ、ぅ、分かりました…。」

(夜…、夜って、あのコト…ですよね…っ。恥ずかしい下着や道具…、でも、大事なことだから…)

もじもじと恥ずかしがりながらも、決して否定はしない。
口元に手を当て、頬を赤らめる可憐な仕草を見せるが、町娘衣装の下は無論、卑猥なシースルーの下着。

アレクに手を引かれるまま、祭りの喧騒を外れ、連れ込み宿や風俗店が立ち並ぶ、治安の悪いエリアに向かっていくことになった。
140
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2024/09/11 23:20:27    (rTkpiJDX)

サリーナの手を引き、広場を離れ狭い路地へと足を踏み入れた。薄暗くなりかけた路地は日頃ならば路上に屯する輩を多く見かけるのだが、祭りの当日ということもあり人影は殆ど見かけない。
連れ込み宿や如何わしい店のネオンだけが妙に目につく…

そんな中でも特にケバケバしい電飾の店が例のアダルトショップだった。
一般人が見れば下品なほどの電飾だが、そんなモノを初めて見るサリーナにとって鮮やかに映ったようで「鮮やかで綺麗ですね…」と夜の営みで使うモノと聞いて恥じらいを見せた顔は、どこかワクワクしているように見えた。

「さぁ…入りましょう…」

中の見えないようスモークが貼られたガラス戸を開け店内に足を踏み入れたサリーナが辺りを見渡し立ち尽くした。

壁の造り棚には、サリーナも知るバイブやローターの他に見たこともない道具類が並べられていて、数体あるマネキンはサリーナ自身が身につけているような卑猥な下着が着せられていた。
その数の多さに驚いたことと急に込み上げてきた恥しさに思わず俯いてしまう。

「こんなところで恥ずかしがるほうがヘンに思われますよ…今日は祭りで客が少ないようですが、普段なら私たちのように夫婦や恋人同士で賑わっています…洋服や必需品を買いにきたくらいに思ってください…それが普通ですから…」

アレクが思わず立ち止まってしまったサリーナの耳元で囁いた。
それは当然のことながら嘘であったが、サリーナにそれが分かるはずもなく「はい…」と頷き顔を上げたが、その顔はほんのりと赤く染まっていた。

「いらっしゃい…旦那…今日は何かをお求めで?」

ひとりの男がアレクたちに近づき声をかけた…この店の主だった。

「今日は奥さまもご一緒なんですね…伺っていた以上にお美しい方ですねぇ…」

顔を上げたたサリーナだが、まだ恥ずかしいのか目を伏せたまま…それをいい事に主はサリーナの全身に舐めるような視線を向けた。
普通ならば愛する妻にそんな視線を向けられ夫が抱く感情はアレクにはない…優越感しかなかった。

「ありがとう…自慢の妻だよ…このあと湖まで行くんだが…それまでに買い物をしようと思ってね…何かオススメはあるかい?」

「それでしたら…いくつかあります…さぁ…こちらへ…奥さまも…」

主は二人を伴い店の奥へと向かった。
そこにはガラスのケースにサリーナが見慣れたモノやそうでないモノがズラリと並べられていた。

「このバイブなんてどうです?太さも長さも他とは比べものになりません…あぁ…でも旦那のモノを型どったアレと比べると見劣りしてしまいめすねぇ…どうでした奥さま…あの旦那さんのモノを型どったバイブの使い心地は?」

アレクの隣で小さくなっていてサリーナだったが、突然に話を振られ慌てた。

「は、はい…あ、あの…そ、それは…」

サリーナか口籠るのも無理はない…振られた質問もそうだが、いつの間にか店にいた数人の客が二人の近くに不自然に集まっていたからだ。


(ま、まじかよ…な、なんていい女なんだ…)

アレクたちが店に入った時、それに気づいた客の第一印象だ。
商売女や愛人を連れてくる客もいる…そんなことに慣れている店の客たちだったが、サリーナを見て呆然となった。
大凡こんな店にはあまりにも場違い…身なりこそみずぼらしいものの、その美しさとどことなく溢れ気品の高さに、その反応は当然と言えた。
それと同時に客たちの想像は一気に膨らんだ…この美しい女が何を買うのか…


客の男たちはサリーナの声に聞き耳を立てた。
男のモノを型どったバイブの使い心地…女がどう答えるのか…

「サリーナ様…主がお聞きですよ…商品の感想を聞く…これは普通のことです…さっきも言ったように恥ずかしがるほうがヘンなのですよ…」

(クククッ…男たちが聞き耳を立てるぞ…恥ずかしいだろう…お前のそんな顔は俺をゾクゾクさせるんだ…さぁ早く答えろよ…)



141
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2024/09/12 18:19:12    (8BL9OVFh)

「わあ…っ、綺麗…。カラフルでキラキラしていますね…っ。S…M、クラブ…?何の同好会なのでしょうか…。」

路地に入ってからも変わらずキョロキョロし続けるサリーナ。
いかがわしい単語の意味もわからず、首を傾げながらも綺麗なネオンの灯りに目を奪われている。

「ここが、その、例の…。」

(アレクが下着や道具を仕入れているというお店…。…もしかして、もっと気持ちいいものがあったり…。)

ザーメンミルクを摂取する機会だけのはずだが、サリーナは女の悦びに夢中になりつつあった。
何も知らない無垢な身体から、手練のアレクに時間をかけて丹念に開発されたおかげで、快楽に抵抗感が全くなくなっていた。

(な、ぁっ、なにこれ…っ!?やっぱりそういう専門のお店なんだ…。)

店に入ると膨大な変態グッズの数に圧倒される。
スタンダードな道具類から、ドラゴンや触手などの架空の生物を模したディルドや、マネキンが着ている紐としか形容できないようなマイクロビキニなど。
全てが夜の営みのためのものであり、それを使う自分を想像してしまって、顔を赤くして立ち尽くす。

「…はい。普通、なのですものね。慣れてなくて、すみません…。」

アレクに囁かれ、小さく頷いて店内に歩みを進める。

近づいてきた男に目も合わせられず、床に目を伏したまま。

元来人見知りをする性格でもないサリーナ。
顔を上げられない要因は周りの道具類なのは見て明らか。

「は、はい…。アレクの妻、です…。」

アレクが用意した町娘の衣装。
ドレスなどよりも、肌に張り付くようなシルエットであり、身体の凹凸がわかりやすいものになっている。

生地の下の裸体を想像する、店主の舐めるような視線に気が付かず、俯いたまま。

店主に案内され、アレクと共に店内の奥へと歩みを進める。

店主とは挨拶だけだと思っていたが、先導する様子に少し戸惑いを覚えていた。

(夜のことって、こんなにオープンなものなのでしょうか…?お父様もお母様もお話ししてくださらなかったし…、隠すようなことでは…、でもアレクは普通にしているし…。)

店主がついて来た戸惑いと、恥ずかしいのが合わさり、俯いたままグルグル頭の中で考えていた。
アレクと店主の会話は聞いていなかったが、唐突に話を振られ、「え?」と素っ頓狂な声をあげてしまう。

驚いて顔を上げると、3人を遠巻きに囲むように客が集まって来ていた。
なんとも言えない圧を感じつつ、アレクと繋いでいる手のひらが、じわりと汗ばむ。

(普通…、普通なの…?バイブって、お昼とかに自分でする時に使うやつ…でしょう…?)

アレクに諭されてもモジモジ口籠るが、店主が「もしかして、あまりお気に召しませんでしたか…?特注だったのですが…」とわざとらしく悲しげな声をあげ、観念したように、サリーナは俯いたまま口を開いた。

「その、えっと、…はい。すごく、良いです…。」

「どういったところが?…ああ、いえ、特注で作ることも多く、今後の参考にしたく…。」

「え、ええ…?」

詳しくなんて感想など言えない。
ましてや数人程度だとしても、他人が周りを遠巻きに囲っている。

しかし、アレクが耳元で「変なことではないですから…、普通のことです。恥ずかしがることはないですから…」
と囁く。そうは言われても恥ずかしいのは恥ずかしい。

俯いたままのサリーナの顔を、アレクが少し覗き込むと、耳まで顔を真っ赤にしながら少し汗をかき、眉を八の字にして、困ったような、恥ずかしがるような、怯えるような、アレクが初めて見る表情をしていた。

「…ぅ、あの、えっと…、アレク…その、夫のが入っている時と、おんなじところがお腹の中で、その、擦れるというか…。そのバイブを使っていると、夜のことを思い出して、…ぅ、他のよりも気持ちいい…のです…。」

(こんなこと、アレクにも言ったことないのに…、早くここから逃げたい…。)

ボソボソと断片的に口を開いた。
かつて参加していた社交会の頃とは大違いな、吃るサリーナの姿。
自然と周りの視線は下腹部辺りに集中し、それを感じたサリーナは、もう片方の手でお腹の辺りの生地をぎゅっと掴む。

アレクの手を握る力も強くなり、身を寄せるように身体をより密着させる。

恥ずかしくて不安な時、何かあればアレクが助けてくれる…。

アレクに全幅の信頼を置いている証拠の仕草だった。
1 ... 10 11 12 13 14 15 16 17 18
レス投稿フォーム
名前
トリップ[]
本文

投稿文に自動改行は行われません、適宜改行を行ってください。 # タグ使用不可
削除パス[]
※投稿ミや募集の締め切り等のご自身の不注意や都合による削除依頼はお受けしておりません。削除パスを設定してご自分で削除下さい。
「sage」
※投稿を上げない
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。