2025/08/21 22:29:05
(OiHUGsWE)
堂本の司会で滞りなく進められていくオープニングセレモニー。
神妙な面持ちで話を聞いている社員たちに目をやり
「心の声:ようやくここまで来たか。長かったな…」
末席に並ぶ胡々希に目を向け
「心の声:引っ越しの時の業者アルバイトの慌てようったら無かったな。
俺が顔出しただけでしどろもどろになって…
逃げるように井ノ上さんから離れて行ったっけ。
それにしても井ノ上さん何着ても似合うよな。
あのウェアを引きちぎって、大きいおっぱい晒して舐め倒したいもんだ。」
顔に笑みが浮かんでいたのか、その様子を目にして隣の目黒が
目黒「小声:社長、ようやくリニューアルオープンですね。笑みが漏れてますよ」
と声をかけてくる。
「小声:あ、あぁまあな…(心の声:井ノ上君のこと想像してたら、笑みが浮かんでたか…いかんいかん。)」
今度は招待客の方に目を向ける亮平
「心の声:見た所井ノ上さん目当ての特別会員は、勝ちゃんと横山さん・北斗君他は2~3名ってとこか。
女性の特別会員は大西君が連れて来てくれた人で5名くらい、今まで通ってくれていた人でこれも5名くらいか。
まあ滑り出しとしては上々かな。
それにしても勝ちゃん、スポーツクラブまでお目付け役付きかよ。」
そんなことを思っていると、司会の堂本から挨拶を求められ演台の前に。
一度大きく深呼吸をしてから徐に口を開く。
「只今ご紹介に預かりました、佐久間スポーツジム社長の佐久間亮平です。
私の父が開きましたスポーツジムを引き継ぎ、ここまで大きくできましたのも、すべて会員の皆様のおかげでございます。
ここで改めて感謝を述べさせていただきます。
ありがとうございました。」
一歩下がり、深く礼をする亮平。直って再び演台に近づき言葉を続ける。
「新一号店リニューアルオープンに当たり、2名の新規インストラクター・トレーナーを採用させていただきましたので、既存のインストラクター・トレーナーと同様に可愛がっていただけてらと思います。
それでは2名の新規インストラクター・トレーナーからそれぞれ意気込み等、一言貰いたいと思います。
先ずは大西丈一郎君。
大西君は弊社が新規に採用するグループレッスンに興味を持って、転職してきてくれました。
では大西君。お願いします。」
亮平に代わり演台の前に立つ大西。
「只今ご紹介に預かりました、大西丈一郎と言います。
同業他社からの転職組になりますので、それなりの経験はあります。
皆様の体つくりのお手伝いができればと思っています。
宜しくお願いします。」
大西が話し終え軽く礼をすると、パチパチと拍手が起きる。
その拍手が収まると、大西の代わりに再び演台の前に立つ亮平。
「続きましてもう一人の新入社員、井ノ上胡々希さんになります。
井ノ上さんは大学でスポーツ関連の講義を受講しており、
インストラクター・トレーナーになることを夢見て弊社に、入社してきてくれました。
井ノ上さん、宜しくお願いします。」