2025/07/21 00:47:30
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「ちゃんと振り返れてるね…。」
数分前の自分に起こった出来事、感じたことを冷静に振り返り言葉にする。
その正直な気持ちに、嘘は欠片もない。
これを言えば松井がどう思うか、そんなことはおそらく頭の片隅にもなったのだろう。
只言われるがままに、思ったこと、感じたことを口にした栞に、松井は笑みを浮かべる。
幸か不幸か、そのタイミングで車は目的地へとたどり着いたのか、店舗併設の地下駐車場へと入っていく。
明るい周囲が一変、地価の進むにつれて必要最低限の灯りだけが施された暗がりに包まれていく。
有名人御用達の店だけあり、地下に備えられた駐車場もまた車一台分のスペース置きに壁で覆われており、隣に止まっている車を覗き見るようなことができないように配慮されている。
基本的に駐車している車は前進駐車。
つまり、車に向かい道中さえ基本的覗くこと叶わないという状況になっていた。
その内の1台の駐車スペースへと車を滑り込ませる松井。
ゆっくりと減速し、ギアがパーキングに入り、サイドブレーキを掛ける。
「知らない感覚に戸惑っているね…栞。」
完全い車が停車したことで、少しぶりにしっかりと栞の方に視線を向ける。
スカートは捲れたまま、暗がりの駐車スペースでも少しの灯りが運転席側を照らしており、状態は確認できるほどに明るい。
改めてみれば股間部を中心に、清純な白の下着にはびっしょりとシミが広がっているのも確認できる。
身体ごと栞の方に向ければ、少し考えて男は改めて口を開いた。
「栞…、今後の為にもなるかもしれないからよく聞いてね…?
変なのかな…、と君は言ったけど…。
それは、何かと、誰かと比べるからそんな疑問が出てきてしまうんだ。
ヒットを打つことにも、速い球を投げることにも、足が速くなることにも興味がない人と比べて。
ヒットを打ちたいと望むことを、変なのかなって思うかい…?
思わないだろう…?
誰かと、何かと比べないことが大事なんだ。」
そっと栞の背に手を滑り込ませ、抱き起こす。
男は自分のシートベルト、そして栞のシートベルトを外すと
そのまま腕の中にいる栞を抱き寄せた、背に回る手、そして頭を抱えるように回した手。
松井は耳元に顔を寄せて、少し強く抱きしめながら。
「知らない感覚に戸惑わせてしまってごめんね…?
遠回しの説明ばかりじゃわかりづらいよな…。
だからはっきりと言ってあげるね…?
変じゃない…、誰かが変だと言っても、俺がそれを否定する。
だから栞には、なりたいものになってほしいし、欲しいものを欲しいと言ってほしい。
恥ずかしいのにぞくぞくしちゃう栞も。
触られて気持ちよくなっちゃう栞も。
見られたくてぱんつを濡らしちゃった栞も…、変じゃない。
むしろ、そんな栞をもっと好きになった。
もっと教えてあげたいって思った…。
栞にばっかり言わせるのも良くないね…。
言い方を変えるね…?
もっと恥ずかしい思いをさせたい。
もっと触りたい。
もっと、濡らしちゃう栞を…俺に見せてほしい…。」
そこにはもう練習、指導、という意味合いは含まれていなかった。
性的な成長、変化を遂げた少女への選手ではなく、男としてのアプローチ。
オブラートに包まず、まっすぐ雌の部分へのアプローチ。
きゅっと腕に力が少し入る。
抱き寄せた少女の身体は想像よりもはるかに小さい。
そして…。
「あと100日の過ごし方…決まったかい…?」
まるで吊り橋効果。
完全に性的な興奮、未知の快感に揺れる少女に、何を求めているかだけを問うような姑息な言葉遊び。
栞の内側を完全に丸裸にする、10日目の出来事。