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無知病弱令嬢

投稿者:サリーナ ◆yPwHPtuzPE
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2024/02/25 19:43:48 (usFLROVs)

「ケホ…ッ、ケホッ、ごめんなさいね、貴方をこんな屋敷に縛り付けてしまって…」ベッドに横たわり、枯れそうな吐息で咳き込む少女。絵画から出てきた女神のような現実味のない美しさである一方、不治の病に犯されており、貴族の娘であれど婚約することもできず、長年辺境の屋敷に『療養』として付き人の貴方と幽閉されていた。日に日に弱っていく身体のことは自分がよくわかり、そう長くもないことを悟っていた私は、部屋を出ようとする貴方に声をかける。「あの…、こんなこと、どうかと思うのですが…。その、私はもう暫くの命です。しかし、一つ心残りが…。その、婚姻もできず、女の悦びというものを知らぬことが心苦しいのです。不埒なことを申しているのは分かりますが…、【中文以上、描写好きな方お願いします。男女問わず・相談から。性に無知であるこちらを利用し、嘘の常識(変態プレイ)を教え込んだり、気遣うフリして身体を使うような方お待ちします】
 
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289
投稿者:リズベット ◆lNAsH6PeMw
2026/04/27 21:02:49    (ZU5Z2xvA)

客室を改造し、たくさん並べられた机には大小年齢入り混じる獣人たちがペンを握って座っている。
犬や猫、ウサギなど…、さまざまな種が混じり、教壇風の台に立つ女性を見つめていた。

「じゃあ、今日は自分の名前を書いてみてごらん。慌てなくていいし、綺麗に書けなくていいの。まずはやってみて、出来たら私に見せてね。」

この屋敷の主人となるリズベット・クリスティアは、朝食前、夕食前の時間を使い、使用人である獣人達の一部に文字や歴史、文化を教えている。

虐げられ、差別の対象となっている獣人達は基本的に学ぶ機会が与えられていない。
そのせいで大人の獣人であっても読み書きができないことが多いどころか、歴史も文化も知らないため、なぜ自分たちが差別されているのかもわかっていない者も多い。

(人間と獣人が対等になるには、学問は必要不可欠…。それに、いつか自立するにしても、何もわからないままなら、また搾取されるだけだわ…)

この屋敷で「使用人」として雇っているのは、ほとんどが奴隷として搾取されていた獣人たち。
リズベットが買い取る形で「保護」し、この屋敷で生活している。
リズベットの理想としては、ここで疲れきった心身を休め、物事を学び、いつかは屋敷の外でも暮らしていけること。
…ただ、世の中が変わらない限り、なかなか難しいことも分かっているが。

獣人達は、少し見た目の特徴が異なるだけで、人となんら変わらない。

慣れない手つきで一生懸命ペンを握る姿を見て、ふう…とため息をつく。

それと同時に、ドタドタと廊下を駆けてくる音が聞こえてきた。
この時間仕事をしているのは、リズベットの授業をある程度修了した、大人の獣人ばかりであらはずだが…。

ドアを勢いよく開け、息を切らしながらメイド服の獣人が叫んだのだった。

「リ、リズベット様っ!!屋敷の外で、倒れている獣人がいましたっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーー

「やっと目を覚ました…大丈夫?」

報告を受けたリズベットは、その獣人をベッドに運ばせた。所々怪我をしている上、やつれていたように見えて、衰弱している恐れがあったが、目を覚ました様子を見て胸を撫で下ろした。

目を覚ました猫の獣人は、目の前の人間を警戒している様子。
おでこに乗せていた冷えタオルが落ちてしまったので、そっと手を伸ばしたが…。

パシッ!!

手を払いのけられてしまった。
少し赤くなった手をさすりながら、少し困ったように苦笑いし…

「…いきなりごめんね…。後で食事を運ばせるから、それは食べてちょうだい。貴方に危害を加えたり、酷いことはしないわ。それだけは信じてちょうだい?…シオン、あとは任せていいかしら。私だと怖がらせてしまうから…」

どんな事情があって、道端に倒れていたのかは知らない。人間でも、獣人であっても、困っている者を見捨てることはない。それはリズベットの信念であった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ああ、なんてリズベット様はお優しいのだろう。
見ず知らずの獣人のため、ベッドを手配し、傷の手当てまでなさった。
彼が目を覚ますまで、献身的に濡らしたタオルを交換し、無事であるよう祈りを捧げ続けている。
私はこんな主人に拾っていただけて、心底嬉しいと思う。娼館で無理やり働かされていた子らは、人間が心底嫌いだった。
いつか少しでも多くの人間を殺して死のうとも思っていた。
そんな荒んだ私を救ってくださったリズベット様には心から感謝している。

私は、リズベット様に拾っていただけた、第一の僕。どんな時でもお側にいると心に誓っている。

手当てがひと段落ついた頃、獣人が目を覚ました。良かったと思うと同時に、安堵したリズベット様を見て、私も安心した。どんなことであっても、我が主人が悲しむ姿は見たくない。

自然と微笑んでしまうのだが、リズベット様が伸ばした手を払いのけた姿を見て、

「…フーッ!!」

思わず犬歯をむき出しにして、リズベット様の背後から、殺してやると言わんばかりに睨みつけてやった。
思いっきり飛びかかって殴りつけてやりたい気分だが、リズベット様はそんなことを望まないことを知っている。
だから、今回だけは許してやる、猫人

ーーーーーーーーーーーーー

「リズベット様、少しお時間よろしいでしょうか?」

湯浴みを終えた私を待っていたように、シオンが廊下に立っていた。犬人の特徴的なモフモフの尻尾をフリフリしながら。
ちょうど私も、あの怪我人のことが気になっていたところで、自室へと彼女を招いた。
シオンが紅茶を淹れながら、報告を始める。

「あの猫人の手当てはあらかた終えました。食事も食べられているので、ひとまずはご安心ください。足の骨折がひどいので、歩くのは少し時間がかかるかもしれませんが…」

「そう…、それは良かったわ。ありがとう、シオン。」

「…それで、お話ししたいこというのは、その猫人のことでして…。話せる状態にはあると思うのですが、自分のことは話さないのです。人間を怖がって、警戒しているといえばそれまでなのですが…。」

そういいながら、シオンはテーブルに刃がむき出しの短刀を置いた。
泥に塗れ、刃がボロボロになったそれは、荒い使い方がされたのは容易に見て取れる。

「あの猫人が持っていた荷物に入っていました。警備のため、武器は取り上げたのですが、…その、柄をご覧いただけますか?」

「…これは「獣人語」ね…。」

「やはり、そうですか…。リズベット様の授業で学んだので、もしやと思ったのですが…」

『獣人語』
それは、かつて大昔の話。
人間たちはまだまだ文明が発達しておらず、獣人達は、その身体能力を持ってこの世界を支配していた時代。
獣人達は各種族に分かれ、争いに明け暮れていた。
終わりのないいがみ合いに終止符を打とうと、各種族の長が集まり、和平を結んだ。
そして生まれたのが、「大獣人国」。
獣人であれば、犬人だろうと猫人、兎人だろうと、平和に暮らす大国。その国で作られた獣人の共通言語が『獣人語』だった。

…しかし、その数十年後、鉄器や火薬を手にした人間に滅ぼされ、世界の支配体系は逆転。
人間が世界の王となって、獣人は隅に追いやられる存在になり、獣人語は忘れられた言語になった…。

「今は使われていない言語ですが、獣人のための獣人による国家建設を目論む『獣人解放戦線』は獣人語を使用していると聞きます。…あの者は、もしかすると獣人解放戦線のメンバーかもしれません。もしそうなら、リズベット様にあらぬ疑いがかけられるかも…。ただでさえリズベット様は私たちのせいで…。」

シオンが険しい顔でカップの中の紅茶を見つめる。
私も顎に手を当て、考えざるを得ない。
あの怪我人は、もしかすると獣人解放戦線のメンバーではないのか…。
私も、獣人達が不当に差別され、苦しみを背負わされる世の中は変わってほしいと強く願う。
でも、それは暴力によって成し遂げられるべきものではない。憎しみが憎しみを生み、終わりのない地獄の始まりだから…。
だからこそ、テロリズムによって世界を変えようとする獣人解放戦線とは相淹れることはない。
獣人に寛容的なクリスティア家は、国の制度と真反対を向いており、疎まれているのは知っている。一方で、古くからの歴史ある名家であり、憲兵達も簡単には手出しできないことも。

「…でも、それでも、彼は怪我をしているし、助けを必要としているわ。あれだけ怪我をして、空腹で倒れていたんだもの。何か事情があるはず。彼の口から直接話を聞いてからでも遅くないわ。」

私の出した結論は、リスクを背負ってでも助けることだった。
シオンは口にしなかったが、「追い出すべき」と言いたかったのだろう。本当に正しいのはそっちの選択肢だと私も思う。

幼い頃、山道を馬車で走っていた時のこと。
山の天気は変わりやすく、突然の嵐に襲われ、土砂崩れに巻き込まれたことがある。
馬車は土に埋もれ、変形したドアは当然開かず、私はわんわん泣いてしまった。
そんな私たちを助けてくれたのが、山に住んでいた獣人達だった。

その時でも人間と獣人の間には、ひどい軋轢があったのだけど、彼らは私たちを助け、怪我の手当てをした上で領地まで送り届けてくれた。

その親切な彼らは、迫害されてあの山に住んでいることを知り、私はこの世界の歪みと戦うことを決めたのだ。

この程度で折れてやるもんですか。


【遅くなってごめんなさい。サリーナ改め、リズベットです。
少しずつ書いていたので、変なところがあったり、読みにくいかもしれません…。
矛盾しているところとかもあるかもですので、適宜修正してもらえると助かります】
288
投稿者:アレックス ◆TtvdjKFYvk
2026/04/12 22:19:59    (tLYtNx.3)


「猫のお爺さん…大丈夫?お足が悪いの?1人で歩ける?」

「ありがとうねぇ…人のお嬢ちゃん…昔の傷が痛んだだけだから少し休めば大丈夫さ…ところで一緒にいるのはお友達かい?」

「うんっ!レックスとはね…今はお友達だけど…大きくなったらお嫁さんにしてもらうんだ!」


「そうか…お嫁さんか…きっと可愛いいお嫁さんになるんだろね…もうすぐ日が暮れるから急いでお家に帰るんだよ…ありがとうね…お嬢ちゃん…」



(獣人のお嫁さんか…そんなことが平気で言える時代になったんだな…こんな光景をあのお方がご覧になったら…さぞや…)

「………リズベット様…」




これは今から80年くらいむかし…心優しいひとりの貴族のご令嬢が、時代の大きな波に飲み込まれ過酷な運命に翻弄させられながらも気高く生きたお話です…

当時のこの国には、王族を頂点とした厳格な身分制度が存在していました。
獣人である私たちには、人権などいうものは与えられておらず、平民以下の家畜に近い扱いでした。

どんな扱いを受けていたかをお話する前に獣人について少しお話したほうがいいかもしれませんね…

獣人…文字通り獣のような人です。けれど本物の獣のように全身を毛で被われていることは殆どありません。
種族個体により異なりますが、その種族のもつ特徴的な部分…鋭い爪や牙や角など外見的なものを持つ者や驚異的な視力や聴力、臭覚を持つ者など様々ですが、獣人として人と区別されるのは隠しようのない尻尾と耳でした。
人と同じ言葉を話し、同じような感情を持っていながら、尻尾と耳が運命を大きく分けるのです。


獣人のオスの力は平均でも人間の男の数倍…中には何十倍という者もいて、重労働や軍隊の兵力として重宝され、過酷な現場や戦争の最前線に送り込まれては命を落とすことも多いのです。
その一方で獣人のメスは、誕生率が低く絶対数は少ないものの、その殆どが容姿に優れていて、観賞用や愛玩道具として高値で取り引きされ、「獣人の女と一度ヤッたら人間の女など抱く気にもならない…」と公言する者が出るほど…いわゆる名器揃いと言うことなのでしょう…

それはさておき、人間からそんな扱いを受けながらも獣人たちが反抗もせずにきたのは、獣人の成長速度が大きく関わっていました。
人と比べ獣人の成長速度はやく2倍…つまり見た目は20歳でも実は中身はまだ10歳の子供なのです。洗脳教育を施すにはちょうど良かったのでしょう…


そんな中、ある年の夏に大きな事件が起こりました。
王都にある王立学園の生徒が多数惨殺されたのです。

事の起こりは、王立学園の林間学校に参加した2年生100名のうち16歳の3人の貴族の令息が、魔獣が出るから危険とされた林間学校とは湖を挟んだ対岸へ興味本位で立ち入ったことでした。
血気盛んな彼らは、魔獣退治と意気込みましたが、肝心の魔獣の姿は影もありませんでした。
その代わり彼らが見つけたものは、黄色と黒の縞模様の尻尾を持つ…絶滅したとも言われる虎族の獣人のメスだったのです。


「お、おい…あ、あれ見てみろよ…獣人のメスじゃあないか?」

「ああ…しかもあの尻尾の模様…虎族のメス…」

彼らは、お互いの目を見つめニヤリと笑うと獣人の女の子に近づきました。

「ちょっと道に迷っちゃったんだけど…」

見た目は彼らと同年代に見えた獣人のメスでしたが、実際にはまだ8歳の子供…魔獣が出ると人間の近づかない山で父親と2人て暮らしていた彼女には、初めて見る人間てあり、人間の恐ろしさなど知りもしませんでした。

知らぬが故にその獣人の女の子は3人に簡単に捕まり近くにあった廃墟となった元炭焼き小屋へと連れ込まれました。

その後のことは容易に想像がつくでしょう…3人は泣き叫ぶ女の子の顔や腹を殴り大人しくさせ服を破り襲い掛かったのでした。
2人が女の子の身体を押さえつけ、もう1人が犯す…それは繰り返し交代で行われました…この年頃の男の精力は底なしですから…

散々獣人の女の子を犯したあと、彼らは女の子を解放することもなく炭焼き小屋に拘束しました…翌日もその翌日も3人で…時には仲間を大勢引き連れて…彼らは獣人の女の子を弄んだのです…
さらに酷いことに林間学校を終える前日、監禁凌辱の件を隠すため女の子を縛り上げ重しをつけ湖に沈めたのです…
しかしその重りは外れ暫くして湖に岸に女の子の遺体は打ち上げられたのてす。

この時の遺体の状況は目を覆いたくなるようなものだったそうです…顔や身体はアザだらけ…肛門は無理やり繰り返し犯されたのかザクロのように割れ、膣には異物が詰め込まれ…女の子の行方を探しまわっていた父親が遺体を発見し放った悲しみと怒りに溢れた咆哮は、近くの森から鳥たちが恐怖て飛び去るほどのものだったそうです…


そしてあの凄惨な事件は起こりました…亡くなった女の子が、爪が肉に食い込むほど固く握りしめられた手の中に持っていたのは、王立学園の制服のボタンでした…怒りに我を失った父親の獣人は帰り支度をする林間学校へと襲い掛かりました…
虎族の強さは、獣人の中でも群を抜いており、足の爪は一振りで10人近くの首を弾き飛ばし、その鋭い牙は人間の頭蓋骨など簡単に砕くほど…100名の生徒と数名の教師の約8割が逃げ遅れ命を失ったのです…

この事件は国中に大きな衝撃となり走り抜けました…王立学園ということで命を失った生徒の殆どが上位貴族の子息令嬢で、「獣人を取り締まれ」と言う声が大きく上がったのも当然のことでした…
獣人を取り締まる法律はいくつも通り、街に住む獣人は、獣人というだけで収容所に収容され重労働を強いられました…獣人にとって更なる冬の到来といえました。

話の始めにこの国には厳格な身分制度があるとお話しましたが、それは王都をはじめとする大きな街のことで、街から遠く離れた小さな町や村では、平民と獣人が争うことなく共存していたのも事実で、私の恩人でもあるリズベット様のお父上が治める辺境の領地ては身分制度などないも同然…それほど人間と獣人は仲良く暮らしていたのです…ですが…この法律によりリズベット様のお父上の領地も例外でなくなりつつありました…

ここで私とリズベット様の出会いについてお話ししたいと思いますが、それには私自身の話からしなくてはなりません…
私たち家族が暮らしていた小さな町も、リズベット様のお父上の領地と同じように人と獣人は、いい関係を保っていました。しかしあの事件以降、私たちの町でも獣人に対する風当たりは強くなり、少しずつギクシャクしたものに変わっていきました…

父親は、働いていた農場を理由もなく解雇されました…住んでいた小屋から追い出され…

蓄えもなく、その日食べるものにすら困る有様…両親は、私と幼い弟を食わずためにやむなく、ある村で畑の野菜を手を出しました…それを村人に見つかり袋叩きに会いました…

大根一本です…たった一本の大根を盗んだだけで両親は…

何処をどう走ったのかさえ覚えてはいません…幼い弟の手を引きながら「逃げろっ!」そんな言葉が遠くから聞こえたような…


あの日いらい、両親とは会っていません…あの場で殺されたか…それとも憲兵に引き渡されたか…

私は弟とともに山の中をさ迷い続けました…泥水を啜り、木の根を食べ…もう限界でした…2人て木の根元に座り込み生きることを諦めかけた時、私たちの前に現れたのは数人の獣人の兵士でした。

あの王立学園の事件のあと、山に立て籠もった虎族の獣人の下に、人間から弾圧を受け逃げてきた獣人たちが徐々に集まり、いつしか50人を越える集団となっていました。
これが後ほど解放戦線と呼ばれる組織のはじまりです。
国のあちこちで こういった集団ができるのは、自然の流れだったのでしょう…人間の数倍の力を持つ獣人が集まれば国にとって脅威となります。
それをより強い力で抑えつけようとすれば反発もまた大きなものとなり、人間と獣人の間にはもうどうしようもないほどの大きな溝ができてしまったのでした。

国のあちこちで出来た小さな集団は、時が経つにつれて横の繋がりを持つようになります…それを実現したのは、虎族の獣人の下で参謀役ととなった狐族の獣人だと聞いています。

形的には「獣人の解放」という崇高な目標を掲げて一つになったわけですが、全ての獣人が同じではありませんでした。
本当に獣人の自由を願い戦う者、単に人間への恨みを晴らしたいだけの者…様々でした。

私は助けてくれた集団に入り武器を手にしましたが、彼らのやっていることは野盗や山賊と同じでした。
山の近くの街道を通る旅人を襲い身ぐるみを剥いだり…
私が解放戦線と称した集団から逃げ出す決意を固めるまでにそう時間はかかりませんでした。
けれど組織からの離脱には厳しい制限があり、
脱走兵には執拗なまでの追手が…
私は足跡を消すために川の中を歩いたり、死んだ動物の皮を剥ぎ匂いを誤魔化したり…たいへんな逃亡でした。
そんな私が目指したのは、噂で耳にしたある貴族の領地でした。そこは獣人に対する取り締まりが激しくなった今も獣人が住める場所があるとのことでした。
確証などありませんでしたが、あの時の私には僅かな希望にすがるしかなかったのです。

「ここ…なのか…?」


噂に聞いた貴族の領地へと足を踏み入れましたが、夜中ということもあって獣人どころか人間の姿さえありませんでした。
ふらはらと彷徨うように丘の上に見える大きな屋敷を目指しましたが、私の体力はもう限界で、屋敷の近くで道に倒れ込んでしまいました…


「やっと目を覚ました…大丈夫?」

目覚めた私の耳に優しい声が聞こえ、声のすらはうへ目を向けると、朝日が差し込む窓を背にひとりの女性が立っていました…








287
投稿者:**** 2026/04/12 22:14:57(****)
投稿削除済み
286
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2026/04/12 22:10:31    (tLYtNx.3)

こちらこそ、ありがとうございました。

慌てなくてもいいので、リズベットの人柄の分かるレスをお願いしますね。

入院中にレスしたあれを上げておきますので、それで新たにスタートとしましょう。


285
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2026/04/12 22:00:35    (ICnz4y1K)

「まさか、サリーナのこんな姿が見られようとはな。」

「ふふっ、全てはアレクのおかげなのです。病を患った私をずっと支えてくれたのですから…。」

レイウスの腕に支えられたまま、扉が開くまでの時間に、先ほどのことを思い返す。

アレクと2人っきりで話していたの時にむせてしまったサリーナを見て慌てふためくアレク。
咳き込むことが常だった、離れにいた頃を思い出してしまって、1人でクスクス笑ってしまった。

生の終わりを悟ったサリーナが口走ってしまった、「女の喜びを知りたい」という願い。
ベッドの上で読む本の描写の一つでしかなかったそれは、嘘から始まって現実になった。

扉が開き、ヴァージンロードを歩くサリーナとレイウスを、たくさんの祝福の歓声が出迎える。
幼い頃から病弱で露出が少なかったサリーナだが、使用人の親類伝いに人柄が民衆に広まっているうえ、100にも届く王族や貴族の求婚を断り、しがない使用人を選んだことで、一般庶民からの人気がかなり高まっていた。

壇上に上がり、アレクと並んで大司教の前に立つ。
神聖で荘厳な空気の中、サリーナはチラチラアレクを横目で見ては、たまに目が合って笑顔を見せた。
自分が元気になり、好きになった相手と結婚ができるなんて現実味がなく、物語の登場人物になったような気がして、ふわふわ落ち着かなかった。

左手の薬指に指輪が嵌められる際、
アレクに触れられたことで、一気に現実感が増し、感極まって泣いてしまいそうだった。

「…嘘の夫婦じゃなくて、本当の夫婦になれますね…っ」

離れでの2人だけの秘密。
零れ落ちそうな涙を誤魔化すように、小声でアレクに囁いて、悪戯そうに笑ったのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「みろ、サリーナが指輪を…。どうにも嬉しいような、寂しいような…。世の父親というものは、こんな想いをするのだな…。…メイサ?聞いているのか…?」

「…っ、え、ええ…っ。聞いていますとも…っ。」

(全く、馬鹿アレク…っ!オマエのプレゼントのせいで、せっかくのサリーナの晴れ舞台に集中できないじゃないっ!)

最前列に立つメイサは顔を真っ赤にして、口元を両手で覆っていた。
端から見れば、娘の結婚に感動して泣いている良母だが、事実は異なった。
クリトリスの根本を締め上げる小さなリングは、包皮を剥いて肉豆を露出させ、少し風が吹いただけで感じてしまうほど敏感にしていた。

風はもちろんのこと、スカートの内裾に擦れたり、式場を包む祝福の歓声や拍手の振動でさえ、メイサは何度も軽く絶頂してしまっていた。
とはいえ、直接触ったわけではなく、浅いところでイっているだけで、むしろ悶々としたものが溜まっていくだけ。

(…っ、サリーナには悪いけれどっ、初夜の邪魔をしてでも、抱いてもらわないと割に合わないわよっ!)

時折こちらをニヤニヤ見つめるアレクを、恨めしそうに睨みつけるメイサだった。


【改めまして、お疲れ様でした。
今度はもう少し早く返せると良いなと思いつつ、次のイメもよろしくお願いしますね。
私もこんなに長くお相手していただけたのは初めてでした。だいたいいつも、リアルの方で疲れてしまい、返す気力がなくなって、そのままフェードアウトになってしまうパターンが多く…。
私のわがままを聞いてくださった、お付き合いを続けてくださって、本当にありがとうございました。】
284
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2026/04/06 06:40:27    (2hQmSaZq)

無理されないでください。

のんびりと待っていますから。

くれぐれも体調だけは、崩されないようにしてくださいね。


283
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2026/04/05 22:08:37    (/BeX2n4y)

お疲れ様です。
お返事遅くなっていてごめんなさい。

4月から別の部署になっていて、慣れないのでちょっと疲れていて…。

来週末にお返ししたいと思うので、少しお待ちくださいませ
282
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2026/03/22 00:18:48    (ROhLaKiK)

大聖堂の大きな扉が開かれると、レイウスにエスコートされ純白のウェディングドレスに身を包んだサリーナが姿を現し、アレクが待つ祭壇に向かいヴァージンロードを一歩一歩と進む。

聖堂を埋めつく来賓たちの目は、一斉に花嫁へと向けられ、その神秘的とも言える美しさに声にならない感嘆があがる…王家からの第二皇子を初めとした国内の貴族や他国の王族貴族らから…
招待客の目は、祭壇で待つアレクにも向けられたが、それは紛れもない嫉妬の視線だった。

公爵令嬢と使用人との恋物語は、庶民が芝居や唄で知ったように、その話は社交界で広まり貴族であれば知らぬ者はいないか、庶民とは違い貴族たちからは「平民ごときが…」と思い見下す者も多くいたが、実際にアレクを見てその考えを改めることになる。
立派な体躯は、力仕事と喧嘩により培われたものであったが、それはまるで鍛え上げられた騎士のようでもあり、悪い目つきも鋭い眼光と捉えられた…いずれも「あのレイウス公が認めた男」というフィルターかかかっていたためだ。


平民と蔑み見下すより味方にしたほうが得ととらえた…何もかもがアレクにいい方へと流れた。

式は厳かな雰囲気で進み、帝都からわざわざこの結婚式のために駆けつけた大司教の声が大聖堂に静かに響く…

「汝アレク、プリムローズはサリーナ、フローレンスを妻として如何なる時も慈しみ愛することを誓うか?」


「誓います…」


アレクに続きサリーナもまた誓いの言葉を口にする…それに引き続き指輪の交換が行われた。

アレクはサリーナの左手をとり、その細い薬指に指輪を嵌める…サリーナの目にはうっすらと涙ぎ浮かび、改めて本当の夫婦になった実感を噛み締めているようだ。


アレクは、そんなサリーナを微笑みを浮かべ見つめながら、最前列のメイサにもチラリと目を向けた。
花嫁の父親らしく涙をハンカチで拭うレイウスの隣で、メイサも目を潤ませていたが、それは娘を嫁に出す母親のものではないことをアレクだけが知っていた。

式がはじまる前、アレクはメイサの部屋を訪れていた…式の前にサリーナの母であるメイサに挨拶をするという建前だった。


「とうとうこの日になりました…メイサ様にも私からお送りしたいものがあります…コレです…」


アレクは、そう言い、とても指にはめる事ができないやうな小さなリングを見せ、メイサにドレスの裾を捲り上げるように伝えた。
何かにつけ反抗的だったメイサも口ではブツブツ言いながらも素直に従いドレスの裾を捲り上げた。
ここ最近、メイサは、何時でもアレクからの誘いを受けられるように下着をつけておらず、アレクの手によって陰毛を剃られ無毛になった下半身を晒した。
片足を椅子にかけさせたアレクは、そこにしゃがみ込むと肉豆を剥き出し小さなリングをはめ指先でクリトリスを刺激しはじめた。

クリトリスは、すぐに反応し、みるみるうちに膨れ上がり、はめ込まれたリングがその肉豆の根本を締め付ける形となる。


「これは、先日返してもらった隷属の指輪を作り直したもので…もうひとつの結婚指輪だと思ってください…」


(ここに居る全員…誰もメイサがクリトリスの根本を締め付けているリングのせいで目を潤ませているとは思ってないだろうな…あとでパンパンに膨れ上がったクリトリスを甚振ってやるか…)


厳かな式のなか、アレクはひとり良からぬ事を考えていた…



始めてから2年…ようやく結末となりましたね…
こんなに長くお付き合いした方は、初めてでした。ありがとうございました。とても楽しいイメでした。

というかまたリズベットのお話も始まりますね…改めてよろしくお願いしますね。

281
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2026/03/17 23:37:25    (98JnZiRW)

(私はなんでこんな素直にこんなところに…。)

自分で理解不能なほど、水の流れのようにスルスルと簡単に部屋へと連れ込まれてしまった。
口では嫌だ嫌だと言いつつ、ロクに抵抗しようともしない。
この日のために用意した服を脱がされ、あっという間に裸に剥かれ、男達に囲まれる。

嫌がって怒っていた割に、ショーツでも吸いきれなかった愛液が、べっとりと太ももについており、アレクは口元を歪めた。

「じゅるっ、んっ、はむ…っ、ん…っ!激し…っ、ぁんっ❤︎」

アレクにも似た巨根にメイサは釘付けになり、根元まで口いっぱい頬張り、舌技を披露することになった。
後ろからはアレクに突かれ、上下串刺しの状態に。
下船の者どもに犯されている事実に興奮し、尻穴を犯されながら、トロッとした愛液が糸を引いて床に垂れ落ちる。

貴族として生まれ、家のために嫁いだ。
レイウスはそんなメイサを心から愛し、花のように大切にされたが、愛を満たすことはできても、欲求を満たすことはできなかった。

血に刻まれた強烈なM性。
アレクに借金のカタにされ、名も知らぬ男のペニスをしゃぶることに興奮している時点で、もはや歯止めが効いていなかった。

「んぁあああっ!!んほぉ゛ぉっ、イく゛っ!!イっちゃうぅぅっ!!!」

最近ペニスを呑み込めるようになったアナル。小柄な身体に見合うような小さな窄みだったが、目一杯広がってアレクのイチモツを受け入れている。
その状態で割れ目にまで挿入されれば、もはやまともではいられなかった。

内臓を潰すような圧迫感、雄に犯されている実感が強く、下の酒場に響くのでは、と心配になる程大きな喘ぎ声をあげ、何度も潮を吹いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「サリーナ様、とてもお綺麗でございますわ。」

「ふふっ、ありがとうございます。式まで少し休みますから、下がって良いわ。」

ウェディングドレスの着付けを行っていたメイドを下がらせ、ふうっと一息つく。
鏡を見ると、血色良く、艶やかな自分の顔が映る。
体調が悪くなることはほぼなく、やつれて青白い顔をしていたあの頃がもはや懐かしい。

(『女の幸せを知ってみたい』だなんて…、今考えると非常識なお願いでしたね…。しかし、本当に夢を叶えてくれるなんて…)

ベッドの上で読む本の物語でしか知らない世界。女として生まれたからには、死ぬ前にどうしても体験しておきたかった。ある程度死を覚悟していたからこその、あの願い。

アレクは嫌な顔をせず、真剣に付き合ってくれて、一方的な恋心さえ受け止めてくれた。
サリーナから見たアレクは、白馬の王子様に等しかった。

コンコン、とノックの音がして、アレクの声が聞こえると、駆け寄っていて扉を開ける。

「アレクっ、とうとうこの日が来ましたねっ。」

純白のドレスに身を包み、フローレンス家の女を示すティアラを頭を飾る。
金糸のような長い髪はベールに合わせてまとめてシニヨンヘアを作り、丁寧に施されたメイクは元来持つ美しさを倍増させている。

ふわりと香るモスクの匂いは、サリーナの純粋無垢な印象をどこか蠱惑的に思わせる。

世界中の貴族や王族が婚姻を申し出ても手に入られなかった美女が、アレクの目の前にいた。
280
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2026/03/04 20:22:27    (T65ygc7i)

「まさか…ご領主様の奥方がこれほど淫乱だったとは…へへへ…このフェラも そこいらの娼婦なんか足元にも及ばねぇ…」


男は、背後から開発されたばかりの尻をアレクに犯され時折眉間にシワを寄せながらもペニスにしゃぶりつくメイサを見下ろし口元を卑猥に歪ませた。

借りを返すカタに使われると知り、不機嫌そうな顔を見せたメイサ…それは表面上のことであったのは、服を無理やりに脱がせた時、履いていたショーツが濡れぼそっていたことで明らかとなるのだが、メイサの態度を変えたのは、アレクのツレの男のペニスを見た瞬間からだ。
男のペニスはアレクのモノと甲乙付け難いほどだったからだ。


「だろ?俺も初めての時は、ぶったまげたぜ…」


「ああ…たしかにな…気を抜くとすぐにでもイっちまいそうだ…すげぇ舌使いだな…たまらねぇな…」


アレクのツレごとき男にしてみれば、メイサは雲の上のような存在…特別な行事の際にレイウスの隣に控え慎ましやかで清楚な姿は見る影もなく、旧家に伝わる秘技を遺憾無く発揮する姿は、それだけで十二分に男を刺激するに足りた。


「漏らすなよ…お楽しみはこれからだぜ…」


アレクはメイサの尻と繋がったまま、身体を後ろに倒し仰向けになると、両手でメイサの両脚を抱え広げた。


「メイサ様…これはきっと気にいりますよ?思い切り楽しんでください…」


尻を犯されたまま脚を広げさせられたメイサの割れ目に男はペニスを充てがうと涎のように愛液を溢れさす膣口にゆっくりと押し込んだ。
ヴァレンシュタイン家の秘技を学んだメイサにとっても初めての二穴責め…薄い粘膜を隔て擦れ合う肉棒にメイサの口から悲鳴のような声が漏れ出す。


「サリーナを他の男に抱かせるわけにはいきませんからね…これはメイサ様だけですよ…」


下から尻を突き上げるアレクと激しく腰を打ちつける男の間でメイサは狂ったような声を発し、アレクの囁く言葉など聞こえているかもわからないほど気をやり続けた…


““““

その日は、前日の大雨が嘘のように空は晴れ上がり、天からの祝福のように雲ひとつない青空が広かった…サリーナの結婚式当日だ。

城下にある大聖堂…そこで行われる婚姻の儀のあとパレードが通る道には花が敷き詰められ、その両サイドの建物は飾り付けられた。
サリーナが病気から回復し帰還した時より更にきらびやかであった…それほど領民たちが待ち望んだ日でもあった。

領民たちが、これほど盛り上がったのは、領主の娘の結婚ということもあったが、病気で余命僅かの姫と感染するかもしれない状況で懸命に世話をした使用人との恋物語が吟遊詩人の詩にもなり広まり、身分の差のこの恋物語は人々を感動させたことも大きな要因となっていた。
一部の人間以外、アレクを誠実な青年だと思い込み、、無知なサリーナに対して嘘八百を並べ自分好みの女へと調教したことや領主の奥方までも卑劣な手を使いモノにしたことなど知る由もない…当のサリーナ初めとして、ほとんどの人間は騙されていた。


(ついに今日から俺はフローレンス家の人間だ…まさかあの話がこんなことになるとはな…)


礼服に着替えサリーナが支度をする部屋へと向かうアレクは、感慨深げにあの療養地での夜を思いだしていた。


(あの時は、死んじまうサリーナをただ楽しむだけのつもりだったが…まさかメイサまでも…クククッ…あとはレイウスさえ居なくなれば…)

レイウスがこの世を去れば、必然的に公爵位は娘婿のアレクに譲渡される…広大な領地の主となるのも時間の問題…更にサリーナが娘を産めば、その子は必ず美しいはず…その娘を王家に嫁がせれば…アレクの野望はとめどなく広がる…



「サリーナ…準備は終わりましたか?」

部屋を訪れたアレクは声をかけたが、サリーナを見て固まった…

「ああ…な、なんと美しい…」

見慣れたはずのサリーナの美しさだったが、この時出た感嘆の声は紛れもなく嘘偽りのないものだった…






















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