2026/09/21 12:01:09
(Nx3HKr9S)
先ほどの団員たちの獣欲に満ちた視線とは恐怖の種類が異なる、憎悪と殺意に満ちたようなドス黒いもの。
同じ女性でも、なんら同情がない理由を知ってしまった。
自分が間違っているとは思わない、間違えているのは世の中の方。
虐げられている獣人に手を差し伸べ、家族になってもらった。
ただそれだけのことが、どうしてこんなことに。
幼い頃、外遊中の街で、獣人の男の子が店から追い出されているのを見た。
「お父様、なぜあの子はお店入れないの?」
最初の疑問はそれだった。
その答えは単純で「獣人だから」というものだった。お父様も納得していないのか、お父様にしては歯切れの悪い説明だったのを覚えている。
その子が何かをしたわけではない、ただ獣人だからという理由で、差別を受けている。
大人になればなるほど、社会に根付く歪な構造がわかってきた。一方で獣人側にもなんら非がないとは言えない。獣人解放戦線は国家転覆を目指し、テロ活動をしている。民間人も巻き込むテロ行為はただの暴力だ。
不運が重なり、若くしてクリスティア家当主になった時心に決めた。
たまたま貴族に生まれ、多少の力があるなら、手の届く範囲でも世の中を変えよう、と。
だから、少なくとも領地内には獣人差別はないし、距離が近い使用人の人も獣人も、仲良く暮らしていた。
だけど、その活動のせいで、こんな目に遭っている。
地下室で裸に剥かれて口を犯され、浴室で男たちの欲を全身で受け止め…。
ウブなお嬢様には大変衝撃的で、フラッシュバックしてしまったが、結局軍人の力には敵わず、無理やりリードを使って地下に連れ去られる。
陽の日からはまた遠くなってしまった。
【お疲れ様です。私の方からは正しい順番で見られましたよ!見るデバイスの問題なのでしょうか…?】