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無知病弱令嬢

投稿者:サリーナ ◆yPwHPtuzPE
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2024/02/25 19:43:48 (usFLROVs)

「ケホ…ッ、ケホッ、ごめんなさいね、貴方をこんな屋敷に縛り付けてしまって…」ベッドに横たわり、枯れそうな吐息で咳き込む少女。絵画から出てきた女神のような現実味のない美しさである一方、不治の病に犯されており、貴族の娘であれど婚約することもできず、長年辺境の屋敷に『療養』として付き人の貴方と幽閉されていた。日に日に弱っていく身体のことは自分がよくわかり、そう長くもないことを悟っていた私は、部屋を出ようとする貴方に声をかける。「あの…、こんなこと、どうかと思うのですが…。その、私はもう暫くの命です。しかし、一つ心残りが…。その、婚姻もできず、女の悦びというものを知らぬことが心苦しいのです。不埒なことを申しているのは分かりますが…、【中文以上、描写好きな方お願いします。男女問わず・相談から。性に無知であるこちらを利用し、嘘の常識(変態プレイ)を教え込んだり、気遣うフリして身体を使うような方お待ちします】
 
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293
投稿者:アル ◆gYmL6gUGPQ
2026/05/18 01:17:27    (Z3RgIlU1)

『い、嫌っ…も、もうやめてください…』』

『へへへ…何が嫌だ!散々馬鹿にした俺たち獣人に犯されて オマンコから涎を溢れさせているくせに…まだまだ終わらねぇよ…次のヤツも待ってるからな…』


熊族の男は、全裸の女の腰を押さえつけ激しく腰を突き入れると自らの腰を震わせた。
ペニスを引き抜くと同時に女の膣からは大量の精液がドロっと溢れ出す…

『次は俺の番だな…ほれ…尻をこっちに向けな…』


猪族の男は女を無理やり四つん這いにさせると背後から精液を垂れ流す膣へとペニスを押し込んだ。

『や、辞めて…も、もう…もう嫌!た、助けてっ!!』



「ハッ…!」


(ま、またこの夢か…)


アルは、女の悲鳴でベットの上で飛び起きた。
額からは大粒の汗が滴り息は荒い…しばらくして落ち着くの待ち庭へと出た。

はっきりとした時間は分からないまでも深夜には違いなく庭に人影はおろか、クリスティア家に仕える獣人たちの寮とも言える建物の窓に明かりすらない。


(このところ毎晩…あんな夢ばかり…僕は一体どうしてしまったんだ…)


アルがクリスティア家に来た頃も毎晩のように悪夢にうなされていた。その夢は、人間たちに暗い森で追われる夢だ。
逃げても逃げても追手は止まず父母に続き弟が捕まり、その手は自分にも…そこでいつも目を覚ます事を繰り返していた。
だが、その夢も最近は見なくなっていた…それはクリスティア家にいられる安心感からのものだと思われた。
そんなアルたったが、このところ見る夢は解放戦線の幹部連中がさらってきた人間の女を犯す夢…泣き叫ぶ女を薄ら笑いを浮かべながら次から次へと犯し続けるのだ。


解放戦線のとあるグループに拾われたアルは、猫族ということもあって身体は小さく戦闘には向かない…与えられた仕事は、主に偵察任務や見張り役だった。
夜目もきき身の軽さからも偵察には向いており適任と言えたが、見張り役のほうは誰もがやりたがらない退屈な仕事であったため、新入りのアルが無理やり押しつけられたとも言えた。

そもそも解放戦線の立て籠もる山にわざわざ近づく者などいるはずもなく、もしあるとしたならば国が軍を差し向けることくらいしかないのだが、国のあちこちに点在する大きな解放戦線の拠点も多く、そちらの対処に精一杯で、片田舎の小さな拠点に手を回す余裕もない。
見張りとは所謂名目だけの仕事であった。

そんなアルの目を引いたのは言うまでもなく、その狂宴だった。

初めて見る人間の女の身体…母親以外初めて見る女の裸にアルの目は釘付けになった。
自分たち家族を引き裂いた人間たちが泣き叫ぶ様子に気持ちが昂った…間接的ではあったにせよ、人間たちに対しての仕返しした気分を味わえたのだ。
同時にその光景はアルの男を刺激したのは言うまでもなく、アルの初精はこの時だ。

さらわれて来た女たちは、毎晩のように幹部連中に弄ばれ、次の獲物が手に入ると、その女たちは部下たちに下賜される…部下たちに下賜された女たちは、より悲惨な目にあい、自ら命を絶者もいれば、廃人のように反応しなくなる者ばかり…そうなった女は処分され山に埋められるのだ。
アルは、獣人ならではの外見こそ大人に見えたが子供であり、部下たちからも仲間には入れてもらえることはなかった。
アルが女に触れられるのは、処分のために山の奥に埋めるために運ぶ時くらいだった。


私を拾ってくれた解放戦線のグループの山賊や野党まがいの行いに嫌気が差し逃げ出したのですが、あの頃の私は、どこか狂っていたのかもしれません…さらわれて来た女たちが酷い目に遭っているにも関わらず可哀想とは思わず、どちらかと言えば興奮すら感じていました。
自分たちが受けた仕打ちへの仕返しとばかりに…


庭に出たアルは、井戸から水を汲む上げると何口か水を飲み顔を洗った。井戸の水は冷たく心地よく、火照った頭と身体を冷やしてくれ、ズボンの中で痛いほどの勃起を見せていたペニスも少し落ち着きを取り戻した。


(大恩があるリズベット様なのに…)


アルは、大きなため息と共に頭を抱え込み座り込んだ。
夢の中で解放戦線の幹部連中に犯され悲鳴を上げた女は紛れもなくリズベットだったのだ。しかもリズベットを同時に犯す3人の中のひとりは…

前と後ろの穴を同時犯されるリズベットの髪のを掴み卑下た笑いを浮かべながら猛り狂ったペニスを口へと押し込む男はアル本人だった…



今こうして安心して暮らせていられるのも全てリズベットのおかげだ…その事を十分過ぎるほど分かっているため自己嫌悪に陥ってはいたが、こんな夢を見る原因もアル本人は薄々気づいていた。

クリスティア家の屋敷に来て間もない頃は、どこかか警戒していたのか、気持ちに余裕もない状態だったが、身体も元気になり働きはじめた頃には心にも余裕ができ周りの様子にも気を配ることもできた。
そんな中でリズベットは特別な存在だった。

療養中も何度も様子を見に来てくれ、仕事ができるようになった今も顔を見るとにこやかにに話しかけてくれる…目を惹かれるのは、容姿は勿論のこと…その優しさであり人柄だ。

そう思っていた…こんな夢を見るまでは…


話しかけてくれるリズベットからほのかに漂う鼻を擽る香り…甘く脳髄を溶かすような匂いを嗅ぐとピンクの霧がかかり下半身に血が集まるのを感じる…
話をするにも まともに目を見ることもできず伏し目がちな目にはドレスの胸元を突き上げるふたつの豊かな膨らみ…去って行くリズベットの後ろ姿で揺れる尻…

こんな事を考える自体、不敬であり人としてあるまじき事だ。

アルは立ち上がると屋敷の表側の庭へと足を踏み入れた…外灯もなく真っ暗だったが、夜目のきくアルにとっては何のこともない。
広大というほどではないしろ、広い庭はよく手入れされており、花壇にはガーベラの花が夜風に揺れていた。


「この花はリズベット様かお好きなんじや…」

ふと庭師の爺さんの言葉が頭に浮かんだ。
薔薇のような華やかな美しさはないが、ピンと伸びた茎の上に咲くガーベラの淡い色とりどりの花は、まさにリズベットのように思えた。

(もう戻ろどう…明日の仕事もあるし…)



庭をひと回りしたアルは、寮のある屋敷の裏へと足を向けた。
屋敷の裏に回った時、小さな小屋が目にとまった…そこはクリスティア家の洗濯物が集められていはずの小屋だ。アルの足は何故だが小屋へと向かった。

クリスティア家には、獣人以外にも人族の使用人も大勢いる…それら衣服やタオルなど洗濯物一切は、この小屋へと運ばれ、担当の使用人がまとめて洗濯することになっていた。
当然のことなからリズベットの衣服などもだ。


小屋の中は、誰もいるはずもなく明かりもない…真っ暗な状態だったか、アルの目には中の様子がはっきりと見て取れた。
小屋の奥には山のように積み上げられた洗濯物…それとは別に木箱がひとつ置かれていた。
初めてこの小屋に入ったアルだったが、ひと目見てこの木箱の中に何が入っているのかが分かった。
おそらくリズベットのものだと…

アルは何かに引き寄せられるようにその木箱に近づいた…蓋こそ閉じられていたが、僅かに漏れ出す匂いを嗅ぎ分けた。


震える手で木箱の蓋を開けると、ムワッとして強烈な匂いが立ち込めた…リズベットの匂いだ。

中を覗き込むと、そこにはタオルなどのほか今日リズベットが身につけていた衣服が…手に取るとアルは迷わず衣服に顔を埋めた。


(ああ…リズベット様の匂いだ…)

冷たい井戸の水を飲み顔を洗い、風の吹き抜ける庭を歩き落ち着きを取り戻していたアルだったが、気持ちは目覚めた時よりも昂っていた。

顔を埋めた衣服を離すと、木箱の中のものをひとつずつ取り出した。

(あ…あったっ!)


木箱の底のほうから取り出したソレはリズベットのショーツだった。
おそらくシルク素材のものと思われるショーツの手触りは、自分たちの木綿のものとは違いサラサラとした感じであったが、衣服などよりも濃厚な匂いが立ち込めていた。

「こ、これが…リズベット様のパンティ…」

思わず声を漏らした…小さく丸められた塊を両手で広げ目の前にかざした。
後ろ姿で揺れる尻が思い浮かぶ…アルの股間は痛いほどの勃起を見せていた。

深夜の誰もいない真っ暗な小屋…アルは躊躇うことなくスボンを脱ぎ捨てた。
解放されたペニスは、もうすでに我慢汁を僅かに溢れ出しており、興奮の度合いの大きさを示していた。


「リズベット様…リズベット様…」


アルはショーツに顔を埋めるとペニスを激しく扱いた…大きく息を吸い込みリズベットの匂いを堪能する…ついさっき見た夢と重なり直接リズベットの股間に顔を埋めている気分になる。

アルはショーツを裏返した…二重になった部分には、薄っすらと縦に染みがつき、汗と僅かアンモニア臭とは別の匂いが…

アルは、狂ったように鼻を擦りつけ舌を伸ばした…


「ここにリズベット様のが…」


頭の中で山の砦で見た女たち姿が浮かぶ…獣人のペニスを咥え込み涎のように愛液を溢れさせていたグロテスクとも言える割れ目を…

リズベットのショーツが唾でベトベトになるころ、アルは大量の精液を吐き出した…それでもアル興奮は収まらず、次に取り出したブラジャーをペニスに巻きつけ激しく扱いた…

何度も欲情を吐き出したアルは我に返り、後始末をして急いで小屋をあとにした…どうしようもない罪悪感に苛まれながらも、アルのこの行為は、毎晩のように繰り返された…


❝❝❝

「おお…シオンさん…お久しぶりですね…」


ダーウェルの副官のロナウドは、偶然通りかかったシオンに声をかけた。
この日は、任務でクリスティア領と別の貴族の領地視察の帰り道でダーウェルの希望によりクリスティア家に立ち寄ることになった。
ダーウェルがリズベットに面会…口説き落とそうとしている間の時間潰しのため屋敷の中を見て回っていた。


「今日は、ダーウェル様の付き添いでお屋敷に伺いました…」


人間…特に憲兵隊の人間には警戒心を高めていたシオンだが、ロナウドに対しては、僅かながらも警戒を緩めていた…憲兵隊の副官でありながら、獣人に対する態度は人族と区別することもなく、より獣人族に気を遣ってくれているようだ。
これはロナウドの表向きの顔であり、裏では指揮官のダーウェルよりも獣人に対して差別意識を持っていたのだが…

「お久しぶりぶりですね…ロナウド様…」


リズベットに纏わりつくダーウェルに対して事務的に頭を下げるだけのシオンもロナウドには対応を変えていた。
憲兵隊の隊員と使用人の事でもめた時にもロナウドが動いてくれ、大ごとにならず済んだこともある。
リズベットの側近中の側近であるシオンの懐柔のためたが、シオンは全くといってそのことには気づいていない。

2人が話をしている脇をアルが偶然に通りかかった…アルは、2人に頭を下げ立ち去ったが、アルを見つめるシオンの様子に何かを感じた。


(あの猫族の獣人と何かあったのか?少し探りを入れてみるか…)


「初めて見る顔ですね…最近雇った獣人ですか?」


「ええ…あの者は、リズベット様に助けていただいたのに…あっ…な、何でもありません…わ、私があの者が気に入らないだけで…」


シオンがロナウドに気を許していたためたろうか、思わずアルのことを話しそうになり、慌てて口をつぐんだ。

「そうですか…詳しくは聞きませんが、何か困った事があったら相談してください…お力になりますよ…あっ…ダーウェル様がお戻りのようてす…それではまた…」




ダーウェルがリズベットに見送られ屋敷から出てくるに気づいたロナウドはシオンに軽く頭を下げ立ち去った…





まだまだ色々書き加えたいところですが、今日のところはこの辺りで…













































292
投稿者:リズベット ◆lNAsH6PeMw
2026/05/17 05:03:18    (zrvuJ4li)


「それでね、その時シオンが怒っちゃったの。ふふっ、流石にあの時はみんなで謝ったわ。」

あれからほとんど毎日、アルの病床に顔を見せて、少しの時間だとしても会話をするようにしていた。
基本的にはアルは黙っていて、リズベットがどうでも良いような話をするだけ。

「リズベット様、またアルの所へ…?奴め、リズベット様のお話を無視するどころか、自分のことは名前しか話さないなど…っ。」

「シオン、やめて。私がしたくてしてるの。誰とも知らない屋敷にずっといると、心も休まらないじゃない。少しでも私のことをわかって欲しいから、一方的に私が話すのよ。」

相手が解放戦線の関係者かもしれないことから、シオンは良い顔しなかったが、リズベットに逆らうことはなく、その時間は部屋の外で待機するだけだった。

シオンは治療の合間を見て、尋問のようなことをしようとしたが、察したリズベットに釘を刺されてしまった。

「シオン、彼を問いただすようなことはやめてね。怖がって逃げてしまうかもしれないわ。」

「し、しかし、素性ははっきりさせた方が…。危険人物だったらどうするのです…!」

「彼の目を見ればわかるわ。きっと、身体だけじゃなく心にも、いろんな傷を負ってきたのよ。もし仮に獣人解放戦線の者だったとしても、ここでやり直せばいいの。貴女が人生をやり直したように、でしょ?」

そう言われてしまったら、シオンは何も言えなかった。…後に、なあなあにしてしまったことを後悔することになるとは思いもしなかった。


リズベットとシオンが出会ったのは、リズベットが他領土の外遊中の出来事だった。
リズベットの強い希望により、スラム街を視察することになった。スラム街は獣人差別が色濃く出る地域だ。ここで、世の中の現実を知るつもりだった。

「…酷いわね、衛生面も、倫理観も…。人間が神様になったつもりかしら…。」

変装したリズベット含む要人たちが、護衛に囲まれながら進む。スラム街は獣人を食い物にする商売が多く、娼館も立ち並ぶ。女の獣人たちは見目麗しいうえ、基礎体温も高い。要は抱くには最適な相手だ。
底辺層に位置する人間たちがより下を見るために、獣人をより厳しく扱っている、反吐が出るような光景だった。

「ギャァァアアーーーーッ!!!!」

男の声だが、耳をつんざくような甲高い悲鳴が突然響いた。
護衛の静止も振り切り、悲鳴が聞こえた娼館の中に入ると、玄関から見える長い廊下の先で、男がうずくまって倒れていた。股間を抑えているが、真っ赤な血が木目を汚している。

その男を見下ろすように立つ、銀髪の獣人。綺麗な顔立ちをしているが、ゾッとするくらい冷たい瞳で男を見下ろしていた。
口元に真っ赤な血がついていて、男の股間を噛んだのだと一目で分かった。

客に怪我をさせて、この獣人がタダで済むわけがない。それを承知で、反抗したのだ。

…ああ、もう死んでしまいたいんだ。

そう悟った瞬間、勝手に口が「この獣人は私が買い取りますっ!慰謝料や身請け金は言い値で払います。私はクリスティア家のリズベットです、ここは私の顔を立てていただきますわ!」

変装をやめ、身分を明かし、無理やりに場を収めることに成功した。男も不能になるほどの怪我ではなく、スラム街の出来事でもあり、お金で解決できることでもあったのが幸いだった。

あの時、最期に人間に反抗して死のうとしていたシオンは、今は人生をやり直している。
アルもきっとそうなってくれる、そう信じていた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「リズベット様、その…、ダーウェル様がお見えになられたのですが…。」

私はその言葉を聞いて、露骨に表情を曇らせてしまった。不機嫌になったように見えたのか、リス獣人のレイはオロオロ慌て始めた。その可愛らしい様子に少しだけ心を癒されつつ、それでも億劫でため息が出るのを止められなかった。

「ダーウェル様、ごきげんよう。御用がおありなら、呼びつけてくだされば良いのに。大したもてなしもできず、恥ずかしいですわ。」

(今月でもう3度め…。前回は何やら宝石を持ってきたけれど…、今回は花束か…。そろそろ諦めてくれないかしら…。)

リズベットが産まれた時に母は亡くなり、尊敬していた父は7年前、ちょうどリズベットが17歳の頃に風土病で倒れてしまった。クリスティア家は長く続く血筋を大切にする家柄。若くても女であっても、リズベットが当主となるしかなかった。

美しく、童顔な上、人形のような細いくびれと豊満な胸元はまさに男の求める理想の体型。しかし、求婚は少ない。リズベットの獣人保護思想は当然噂になっていて、要は避けられていた。
まだまだ結婚する気はないリズベットにとって好都合であったが、ここ最近、憲兵団の指揮官であるダーウェルから熱烈なアプローチをかけられており、はっきり言って困っていた。

憲兵団の指揮官であれば、当然家柄もよく、かつ、権力もある。
無碍にはできず、その気がないことを悟ってもらうしかない。

「まあ、こんなに見事な真紅の薔薇、見たことがありませんわ。」

薔薇の花言葉は「愛」。いつものアプローチであることを悟る。突き出された花束には手を伸ばさず、代わりに指先で花弁に触れる。

「こんなに素敵な薔薇、私だけがいただいてしまうのは少々気が引けますわ。私だけが独り占めしてしまったら、皆に叱られてしまいそうです。ダーウェル様がよろしければ、玄関先に飾ってもよろしいでしょうか?花瓶に入れて、皆で楽しみたいのです。」

(うぅ、ちょっと無理があるかしら…?でも、受け取るのだから顔は潰していない…わよね…?)

こんなやりとりを何度繰り返せば良いのだろう。引き攣った笑顔を見せるダーウェル様の顔をあえて見ず、薔薇に見惚れたフリをする。

ああ、早く帰ってくれないかしら。
シオンとお茶が飲みたいわ…。


【お待たせしてしまった上、ご質問を見逃していてすみません。
リズベットは24歳で、17歳の頃に父を亡くし、それから当主を始めました。父の頃から獣人に寛容な政治をしてましたが、リズベットの代になって加速。18の頃、シオンと出会い、以後獣人の保護にも手をつけ始めた…。って感じです。
シオンのことも書ければ良いと思って無理やり入れてみましたが、補足的なプロフィールもつけておきます。

シオン(23)
ハスキー族の獣人で、ウルフカットの銀髪。170センチの高身長で三白眼の瞳を持つイケメン系美人。胸はDカップほどで、しっかり女性らしい体型。幼い頃から娼館で働かされていたので、身体の性感帯は開発済み。アナルや乳首でも意志に反して簡単にイってしまう。リズベットには隠しているが、今でも人間を嫌悪している(リズベットは大好き)。】
291
投稿者:アル ◆gYmL6gUGPQ
2026/05/05 12:24:22    (wxXHRNWu)

私は、そのままクリスティア家で世話になった訳てすが、ここへ来るまでの経緯はおろか、自分のことを何も話せませんでした。
藁にも縋る想いでかこクリスティア家の領地を目指したにも関わらず、私の人間への不信感は根深かったのです。

自分の素性すら話さない私に、リズベット様はどこまでも優しく接してくれました。
意識を失い目覚めた直後に差し伸べられた手を払い退けたにもです。
当主として忙しい業務の傍ら、わざわざ時間を割いては私の部屋に顔を出しては様子を見に来てくれました。
リズベット様が私の知る人間とは違うことは、これまでの事で十分過ぎるほど分かってはいました。頭では理解できていても、父と母を捕らえたあと私と弟に向けられた憎悪に満ちた目が脳裏にこびり付いており身体が拒否反応を示すのです…
そんな私でしたが、怪我が治るころには日常会話ができる程度まできを許すことができるようにはなっていました。
これは、頑なに殻に閉じこもったままの私に根気よく接してくれたリズベット様のお加減でした。


「ほ、ほんとですか?僕をこのお屋敷で?」

リズベット様は、屋敷で働かないかと言ってくれました。
怪我が治れば屋敷を出されると思っていた私にとってこのお話は願ってもない事で、私は迷うことなくこのお話をお受けすることにしました。

屋敷での私の仕事は、手の足らない部署の手伝い…所謂雑用係で決して楽な仕事ではありません…時にはキツく叱られたりもしましたが苦ではありませんでした。
屋敷で働く人たちは、私が獣人であるにも関わらずひとりの「人」として仲間として扱ってくれたからです。

ただひとり、いつもリズベット様に付き従う犬族のシオンさんだけは、私に対して壁を作っているように感じていました。
シオンさんのリズベット様に対する気持ちの大きさは、ほかの使用人たちからも聞かされていたので、私がリズベット様の手を払い退けた事が許せないのだと思っていましたが、私が解放戦線のメンバーだったことを疑われているなどとは、この時の私は考えてもいなかったのでした。


❝❝❝❝


「隊長…その顔は、またダメでしたか?」


「ああ…俺の気持ちを分かっていながら話を上手く逸らすだけで、なかなか色良い返事を聞かせてはくれん…俺の目溢しのおかけで何事もなくいられるのにな…あの女は…」


獣人規制法の元、帝都に本部を置いた特別憲兵団は、東西南北4方面に方面隊を設置し、その近隣領地を監視と取り締まりすることした。
いずれも高位貴族の優秀な子息から選ばれたが、クリスティア家のある北部方面隊にはダーウェルという男が着任した。

ダーウェルの家は、商売が上手く高位貴族の中でも群を抜く潤沢な資金をようしている。噂によれば違法な奴隷売買にも手を染めているらしい…

ダーウェルは、そこの三男坊で、優秀な2人の兄とは違い、金にものを言わせ女や酒、ギャンブルと遊びほうけるどうしようもない男だ。
世間体を気にしたダーウェルの親は、政府高官に賄賂を送り北部方面隊長の座を買い与え体裁を繕ったのだ。

今、隊長室て会話する2人は、ダーウェルとその副官ロナウドである。
ロナウドは、ダーウェルの親がつけた副官であり、いつもニコニコとした表情をしながらも、その目には冷たいものを秘めた頭の切れる男だ。


「クリスティア家には、金で買ったネズミを送り込んでありますから…そのうちいい情報も得られることでしょう…今しばらくお待ちください…ダーウェル様…」


ダーウェルがリズベットを見初めたのは、北部方面隊の隊長としての就任式のパーティーだった。
親から体よく帝都から追い出される事になり不機嫌だったダーウェルだったが、近隣領地の領主を招いたそのパーティーでダーウェルはひと目でリズベットを気に入ったのだ。
腰まである長い金髪は艷やかに輝き、年相応のまだ幼さの残る顔とアンバランスな熟れた身体…帝都で遊んだ女たちが霞むほどだ。

この日からダーウェルはリズベットを手に入れようと躍起になった。
視察だと理由をつけ度々クリスティア家を訪れ、その傍らでクリスティア家の事をロナウドに調べさせた。

調査によれば、クリスティア家のリズベットは、国の獣人に対する方針とは真逆を向いており、法に照らせば即時に制裁を加えることもできるほどだ。それでもクリスティア家は皇族との深く長い繋がりがあり簡単に手出しはできないことも分かった。

言い逃れができない確たる証拠を手にするには、まだまだ時間がかかることを考え、ダーウェルはリズベットを口説き落すことにした。
自分が手心を加えていることをほのめかせながら、時には花束を手土産にするも、下心丸出しのその態度を上手く逸らされ続けていた。

私がクリスティア家で働き出したのは、ちょうどダーウェルがリズベット様の態度に苛立ちはじた頃でした。
私の存在がリズベット様に多大な迷惑をかけることになるとは、この時の私は考えてもいなかったのです…


遅くなりました。
色々考えていると なかなか上手く話がまとまらなくて…



290
投稿者:アル ◆gYmL6gUGPQ
2026/05/03 12:45:20    (9aQKAxku)

返事が遅くなってしまっていて申し訳ありません。
もう少しお待ちください。

名前ですが、「アル」で進めようと思いますので…

少し確かめたいことがあって…

リズベットは、貴族家の当主?それともお父上が?あと年齢など教えいただければと…

289
投稿者:リズベット ◆lNAsH6PeMw
2026/04/27 21:02:49    (ZU5Z2xvA)

客室を改造し、たくさん並べられた机には大小年齢入り混じる獣人たちがペンを握って座っている。
犬や猫、ウサギなど…、さまざまな種が混じり、教壇風の台に立つ女性を見つめていた。

「じゃあ、今日は自分の名前を書いてみてごらん。慌てなくていいし、綺麗に書けなくていいの。まずはやってみて、出来たら私に見せてね。」

この屋敷の主人となるリズベット・クリスティアは、朝食前、夕食前の時間を使い、使用人である獣人達の一部に文字や歴史、文化を教えている。

虐げられ、差別の対象となっている獣人達は基本的に学ぶ機会が与えられていない。
そのせいで大人の獣人であっても読み書きができないことが多いどころか、歴史も文化も知らないため、なぜ自分たちが差別されているのかもわかっていない者も多い。

(人間と獣人が対等になるには、学問は必要不可欠…。それに、いつか自立するにしても、何もわからないままなら、また搾取されるだけだわ…)

この屋敷で「使用人」として雇っているのは、ほとんどが奴隷として搾取されていた獣人たち。
リズベットが買い取る形で「保護」し、この屋敷で生活している。
リズベットの理想としては、ここで疲れきった心身を休め、物事を学び、いつかは屋敷の外でも暮らしていけること。
…ただ、世の中が変わらない限り、なかなか難しいことも分かっているが。

獣人達は、少し見た目の特徴が異なるだけで、人となんら変わらない。

慣れない手つきで一生懸命ペンを握る姿を見て、ふう…とため息をつく。

それと同時に、ドタドタと廊下を駆けてくる音が聞こえてきた。
この時間仕事をしているのは、リズベットの授業をある程度修了した、大人の獣人ばかりであらはずだが…。

ドアを勢いよく開け、息を切らしながらメイド服の獣人が叫んだのだった。

「リ、リズベット様っ!!屋敷の外で、倒れている獣人がいましたっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーー

「やっと目を覚ました…大丈夫?」

報告を受けたリズベットは、その獣人をベッドに運ばせた。所々怪我をしている上、やつれていたように見えて、衰弱している恐れがあったが、目を覚ました様子を見て胸を撫で下ろした。

目を覚ました猫の獣人は、目の前の人間を警戒している様子。
おでこに乗せていた冷えタオルが落ちてしまったので、そっと手を伸ばしたが…。

パシッ!!

手を払いのけられてしまった。
少し赤くなった手をさすりながら、少し困ったように苦笑いし…

「…いきなりごめんね…。後で食事を運ばせるから、それは食べてちょうだい。貴方に危害を加えたり、酷いことはしないわ。それだけは信じてちょうだい?…シオン、あとは任せていいかしら。私だと怖がらせてしまうから…」

どんな事情があって、道端に倒れていたのかは知らない。人間でも、獣人であっても、困っている者を見捨てることはない。それはリズベットの信念であった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ああ、なんてリズベット様はお優しいのだろう。
見ず知らずの獣人のため、ベッドを手配し、傷の手当てまでなさった。
彼が目を覚ますまで、献身的に濡らしたタオルを交換し、無事であるよう祈りを捧げ続けている。
私はこんな主人に拾っていただけて、心底嬉しいと思う。娼館で無理やり働かされていた子らは、人間が心底嫌いだった。
いつか少しでも多くの人間を殺して死のうとも思っていた。
そんな荒んだ私を救ってくださったリズベット様には心から感謝している。

私は、リズベット様に拾っていただけた、第一の僕。どんな時でもお側にいると心に誓っている。

手当てがひと段落ついた頃、獣人が目を覚ました。良かったと思うと同時に、安堵したリズベット様を見て、私も安心した。どんなことであっても、我が主人が悲しむ姿は見たくない。

自然と微笑んでしまうのだが、リズベット様が伸ばした手を払いのけた姿を見て、

「…フーッ!!」

思わず犬歯をむき出しにして、リズベット様の背後から、殺してやると言わんばかりに睨みつけてやった。
思いっきり飛びかかって殴りつけてやりたい気分だが、リズベット様はそんなことを望まないことを知っている。
だから、今回だけは許してやる、猫人

ーーーーーーーーーーーーー

「リズベット様、少しお時間よろしいでしょうか?」

湯浴みを終えた私を待っていたように、シオンが廊下に立っていた。犬人の特徴的なモフモフの尻尾をフリフリしながら。
ちょうど私も、あの怪我人のことが気になっていたところで、自室へと彼女を招いた。
シオンが紅茶を淹れながら、報告を始める。

「あの猫人の手当てはあらかた終えました。食事も食べられているので、ひとまずはご安心ください。足の骨折がひどいので、歩くのは少し時間がかかるかもしれませんが…」

「そう…、それは良かったわ。ありがとう、シオン。」

「…それで、お話ししたいこというのは、その猫人のことでして…。話せる状態にはあると思うのですが、自分のことは話さないのです。人間を怖がって、警戒しているといえばそれまでなのですが…。」

そういいながら、シオンはテーブルに刃がむき出しの短刀を置いた。
泥に塗れ、刃がボロボロになったそれは、荒い使い方がされたのは容易に見て取れる。

「あの猫人が持っていた荷物に入っていました。警備のため、武器は取り上げたのですが、…その、柄をご覧いただけますか?」

「…これは「獣人語」ね…。」

「やはり、そうですか…。リズベット様の授業で学んだので、もしやと思ったのですが…」

『獣人語』
それは、かつて大昔の話。
人間たちはまだまだ文明が発達しておらず、獣人達は、その身体能力を持ってこの世界を支配していた時代。
獣人達は各種族に分かれ、争いに明け暮れていた。
終わりのないいがみ合いに終止符を打とうと、各種族の長が集まり、和平を結んだ。
そして生まれたのが、「大獣人国」。
獣人であれば、犬人だろうと猫人、兎人だろうと、平和に暮らす大国。その国で作られた獣人の共通言語が『獣人語』だった。

…しかし、その数十年後、鉄器や火薬を手にした人間に滅ぼされ、世界の支配体系は逆転。
人間が世界の王となって、獣人は隅に追いやられる存在になり、獣人語は忘れられた言語になった…。

「今は使われていない言語ですが、獣人のための獣人による国家建設を目論む『獣人解放戦線』は獣人語を使用していると聞きます。…あの者は、もしかすると獣人解放戦線のメンバーかもしれません。もしそうなら、リズベット様にあらぬ疑いがかけられるかも…。ただでさえリズベット様は私たちのせいで…。」

シオンが険しい顔でカップの中の紅茶を見つめる。
私も顎に手を当て、考えざるを得ない。
あの怪我人は、もしかすると獣人解放戦線のメンバーではないのか…。
私も、獣人達が不当に差別され、苦しみを背負わされる世の中は変わってほしいと強く願う。
でも、それは暴力によって成し遂げられるべきものではない。憎しみが憎しみを生み、終わりのない地獄の始まりだから…。
だからこそ、テロリズムによって世界を変えようとする獣人解放戦線とは相淹れることはない。
獣人に寛容的なクリスティア家は、国の制度と真反対を向いており、疎まれているのは知っている。一方で、古くからの歴史ある名家であり、憲兵達も簡単には手出しできないことも。

「…でも、それでも、彼は怪我をしているし、助けを必要としているわ。あれだけ怪我をして、空腹で倒れていたんだもの。何か事情があるはず。彼の口から直接話を聞いてからでも遅くないわ。」

私の出した結論は、リスクを背負ってでも助けることだった。
シオンは口にしなかったが、「追い出すべき」と言いたかったのだろう。本当に正しいのはそっちの選択肢だと私も思う。

幼い頃、山道を馬車で走っていた時のこと。
山の天気は変わりやすく、突然の嵐に襲われ、土砂崩れに巻き込まれたことがある。
馬車は土に埋もれ、変形したドアは当然開かず、私はわんわん泣いてしまった。
そんな私たちを助けてくれたのが、山に住んでいた獣人達だった。

その時でも人間と獣人の間には、ひどい軋轢があったのだけど、彼らは私たちを助け、怪我の手当てをした上で領地まで送り届けてくれた。

その親切な彼らは、迫害されてあの山に住んでいることを知り、私はこの世界の歪みと戦うことを決めたのだ。

この程度で折れてやるもんですか。


【遅くなってごめんなさい。サリーナ改め、リズベットです。
少しずつ書いていたので、変なところがあったり、読みにくいかもしれません…。
矛盾しているところとかもあるかもですので、適宜修正してもらえると助かります】
288
投稿者:アレックス ◆TtvdjKFYvk
2026/04/12 22:19:59    (tLYtNx.3)


「猫のお爺さん…大丈夫?お足が悪いの?1人で歩ける?」

「ありがとうねぇ…人のお嬢ちゃん…昔の傷が痛んだだけだから少し休めば大丈夫さ…ところで一緒にいるのはお友達かい?」

「うんっ!レックスとはね…今はお友達だけど…大きくなったらお嫁さんにしてもらうんだ!」


「そうか…お嫁さんか…きっと可愛いいお嫁さんになるんだろね…もうすぐ日が暮れるから急いでお家に帰るんだよ…ありがとうね…お嬢ちゃん…」



(獣人のお嫁さんか…そんなことが平気で言える時代になったんだな…こんな光景をあのお方がご覧になったら…さぞや…)

「………リズベット様…」




これは今から80年くらいむかし…心優しいひとりの貴族のご令嬢が、時代の大きな波に飲み込まれ過酷な運命に翻弄させられながらも気高く生きたお話です…

当時のこの国には、王族を頂点とした厳格な身分制度が存在していました。
獣人である私たちには、人権などいうものは与えられておらず、平民以下の家畜に近い扱いでした。

どんな扱いを受けていたかをお話する前に獣人について少しお話したほうがいいかもしれませんね…

獣人…文字通り獣のような人です。けれど本物の獣のように全身を毛で被われていることは殆どありません。
種族個体により異なりますが、その種族のもつ特徴的な部分…鋭い爪や牙や角など外見的なものを持つ者や驚異的な視力や聴力、臭覚を持つ者など様々ですが、獣人として人と区別されるのは隠しようのない尻尾と耳でした。
人と同じ言葉を話し、同じような感情を持っていながら、尻尾と耳が運命を大きく分けるのです。


獣人のオスの力は平均でも人間の男の数倍…中には何十倍という者もいて、重労働や軍隊の兵力として重宝され、過酷な現場や戦争の最前線に送り込まれては命を落とすことも多いのです。
その一方で獣人のメスは、誕生率が低く絶対数は少ないものの、その殆どが容姿に優れていて、観賞用や愛玩道具として高値で取り引きされ、「獣人の女と一度ヤッたら人間の女など抱く気にもならない…」と公言する者が出るほど…いわゆる名器揃いと言うことなのでしょう…

それはさておき、人間からそんな扱いを受けながらも獣人たちが反抗もせずにきたのは、獣人の成長速度が大きく関わっていました。
人と比べ獣人の成長速度はやく2倍…つまり見た目は20歳でも実は中身はまだ10歳の子供なのです。洗脳教育を施すにはちょうど良かったのでしょう…


そんな中、ある年の夏に大きな事件が起こりました。
王都にある王立学園の生徒が多数惨殺されたのです。

事の起こりは、王立学園の林間学校に参加した2年生100名のうち16歳の3人の貴族の令息が、魔獣が出るから危険とされた林間学校とは湖を挟んだ対岸へ興味本位で立ち入ったことでした。
血気盛んな彼らは、魔獣退治と意気込みましたが、肝心の魔獣の姿は影もありませんでした。
その代わり彼らが見つけたものは、黄色と黒の縞模様の尻尾を持つ…絶滅したとも言われる虎族の獣人のメスだったのです。


「お、おい…あ、あれ見てみろよ…獣人のメスじゃあないか?」

「ああ…しかもあの尻尾の模様…虎族のメス…」

彼らは、お互いの目を見つめニヤリと笑うと獣人の女の子に近づきました。

「ちょっと道に迷っちゃったんだけど…」

見た目は彼らと同年代に見えた獣人のメスでしたが、実際にはまだ8歳の子供…魔獣が出ると人間の近づかない山で父親と2人て暮らしていた彼女には、初めて見る人間てあり、人間の恐ろしさなど知りもしませんでした。

知らぬが故にその獣人の女の子は3人に簡単に捕まり近くにあった廃墟となった元炭焼き小屋へと連れ込まれました。

その後のことは容易に想像がつくでしょう…3人は泣き叫ぶ女の子の顔や腹を殴り大人しくさせ服を破り襲い掛かったのでした。
2人が女の子の身体を押さえつけ、もう1人が犯す…それは繰り返し交代で行われました…この年頃の男の精力は底なしですから…

散々獣人の女の子を犯したあと、彼らは女の子を解放することもなく炭焼き小屋に拘束しました…翌日もその翌日も3人で…時には仲間を大勢引き連れて…彼らは獣人の女の子を弄んだのです…
さらに酷いことに林間学校を終える前日、監禁凌辱の件を隠すため女の子を縛り上げ重しをつけ湖に沈めたのです…
しかしその重りは外れ暫くして湖に岸に女の子の遺体は打ち上げられたのてす。

この時の遺体の状況は目を覆いたくなるようなものだったそうです…顔や身体はアザだらけ…肛門は無理やり繰り返し犯されたのかザクロのように割れ、膣には異物が詰め込まれ…女の子の行方を探しまわっていた父親が遺体を発見し放った悲しみと怒りに溢れた咆哮は、近くの森から鳥たちが恐怖て飛び去るほどのものだったそうです…


そしてあの凄惨な事件は起こりました…亡くなった女の子が、爪が肉に食い込むほど固く握りしめられた手の中に持っていたのは、王立学園の制服のボタンでした…怒りに我を失った父親の獣人は帰り支度をする林間学校へと襲い掛かりました…
虎族の強さは、獣人の中でも群を抜いており、足の爪は一振りで10人近くの首を弾き飛ばし、その鋭い牙は人間の頭蓋骨など簡単に砕くほど…100名の生徒と数名の教師の約8割が逃げ遅れ命を失ったのです…

この事件は国中に大きな衝撃となり走り抜けました…王立学園ということで命を失った生徒の殆どが上位貴族の子息令嬢で、「獣人を取り締まれ」と言う声が大きく上がったのも当然のことでした…
獣人を取り締まる法律はいくつも通り、街に住む獣人は、獣人というだけで収容所に収容され重労働を強いられました…獣人にとって更なる冬の到来といえました。

話の始めにこの国には厳格な身分制度があるとお話しましたが、それは王都をはじめとする大きな街のことで、街から遠く離れた小さな町や村では、平民と獣人が争うことなく共存していたのも事実で、私の恩人でもあるリズベット様のお父上が治める辺境の領地ては身分制度などないも同然…それほど人間と獣人は仲良く暮らしていたのです…ですが…この法律によりリズベット様のお父上の領地も例外でなくなりつつありました…

ここで私とリズベット様の出会いについてお話ししたいと思いますが、それには私自身の話からしなくてはなりません…
私たち家族が暮らしていた小さな町も、リズベット様のお父上の領地と同じように人と獣人は、いい関係を保っていました。しかしあの事件以降、私たちの町でも獣人に対する風当たりは強くなり、少しずつギクシャクしたものに変わっていきました…

父親は、働いていた農場を理由もなく解雇されました…住んでいた小屋から追い出され…

蓄えもなく、その日食べるものにすら困る有様…両親は、私と幼い弟を食わずためにやむなく、ある村で畑の野菜を手を出しました…それを村人に見つかり袋叩きに会いました…

大根一本です…たった一本の大根を盗んだだけで両親は…

何処をどう走ったのかさえ覚えてはいません…幼い弟の手を引きながら「逃げろっ!」そんな言葉が遠くから聞こえたような…


あの日いらい、両親とは会っていません…あの場で殺されたか…それとも憲兵に引き渡されたか…

私は弟とともに山の中をさ迷い続けました…泥水を啜り、木の根を食べ…もう限界でした…2人て木の根元に座り込み生きることを諦めかけた時、私たちの前に現れたのは数人の獣人の兵士でした。

あの王立学園の事件のあと、山に立て籠もった虎族の獣人の下に、人間から弾圧を受け逃げてきた獣人たちが徐々に集まり、いつしか50人を越える集団となっていました。
これが後ほど解放戦線と呼ばれる組織のはじまりです。
国のあちこちで こういった集団ができるのは、自然の流れだったのでしょう…人間の数倍の力を持つ獣人が集まれば国にとって脅威となります。
それをより強い力で抑えつけようとすれば反発もまた大きなものとなり、人間と獣人の間にはもうどうしようもないほどの大きな溝ができてしまったのでした。

国のあちこちで出来た小さな集団は、時が経つにつれて横の繋がりを持つようになります…それを実現したのは、虎族の獣人の下で参謀役ととなった狐族の獣人だと聞いています。

形的には「獣人の解放」という崇高な目標を掲げて一つになったわけですが、全ての獣人が同じではありませんでした。
本当に獣人の自由を願い戦う者、単に人間への恨みを晴らしたいだけの者…様々でした。

私は助けてくれた集団に入り武器を手にしましたが、彼らのやっていることは野盗や山賊と同じでした。
山の近くの街道を通る旅人を襲い身ぐるみを剥いだり…
私が解放戦線と称した集団から逃げ出す決意を固めるまでにそう時間はかかりませんでした。
けれど組織からの離脱には厳しい制限があり、
脱走兵には執拗なまでの追手が…
私は足跡を消すために川の中を歩いたり、死んだ動物の皮を剥ぎ匂いを誤魔化したり…たいへんな逃亡でした。
そんな私が目指したのは、噂で耳にしたある貴族の領地でした。そこは獣人に対する取り締まりが激しくなった今も獣人が住める場所があるとのことでした。
確証などありませんでしたが、あの時の私には僅かな希望にすがるしかなかったのです。

「ここ…なのか…?」


噂に聞いた貴族の領地へと足を踏み入れましたが、夜中ということもあって獣人どころか人間の姿さえありませんでした。
ふらはらと彷徨うように丘の上に見える大きな屋敷を目指しましたが、私の体力はもう限界で、屋敷の近くで道に倒れ込んでしまいました…


「やっと目を覚ました…大丈夫?」

目覚めた私の耳に優しい声が聞こえ、声のすらはうへ目を向けると、朝日が差し込む窓を背にひとりの女性が立っていました…








287
投稿者:**** 2026/04/12 22:14:57(****)
投稿削除済み
286
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2026/04/12 22:10:31    (tLYtNx.3)

こちらこそ、ありがとうございました。

慌てなくてもいいので、リズベットの人柄の分かるレスをお願いしますね。

入院中にレスしたあれを上げておきますので、それで新たにスタートとしましょう。


285
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2026/04/12 22:00:35    (ICnz4y1K)

「まさか、サリーナのこんな姿が見られようとはな。」

「ふふっ、全てはアレクのおかげなのです。病を患った私をずっと支えてくれたのですから…。」

レイウスの腕に支えられたまま、扉が開くまでの時間に、先ほどのことを思い返す。

アレクと2人っきりで話していたの時にむせてしまったサリーナを見て慌てふためくアレク。
咳き込むことが常だった、離れにいた頃を思い出してしまって、1人でクスクス笑ってしまった。

生の終わりを悟ったサリーナが口走ってしまった、「女の喜びを知りたい」という願い。
ベッドの上で読む本の描写の一つでしかなかったそれは、嘘から始まって現実になった。

扉が開き、ヴァージンロードを歩くサリーナとレイウスを、たくさんの祝福の歓声が出迎える。
幼い頃から病弱で露出が少なかったサリーナだが、使用人の親類伝いに人柄が民衆に広まっているうえ、100にも届く王族や貴族の求婚を断り、しがない使用人を選んだことで、一般庶民からの人気がかなり高まっていた。

壇上に上がり、アレクと並んで大司教の前に立つ。
神聖で荘厳な空気の中、サリーナはチラチラアレクを横目で見ては、たまに目が合って笑顔を見せた。
自分が元気になり、好きになった相手と結婚ができるなんて現実味がなく、物語の登場人物になったような気がして、ふわふわ落ち着かなかった。

左手の薬指に指輪が嵌められる際、
アレクに触れられたことで、一気に現実感が増し、感極まって泣いてしまいそうだった。

「…嘘の夫婦じゃなくて、本当の夫婦になれますね…っ」

離れでの2人だけの秘密。
零れ落ちそうな涙を誤魔化すように、小声でアレクに囁いて、悪戯そうに笑ったのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「みろ、サリーナが指輪を…。どうにも嬉しいような、寂しいような…。世の父親というものは、こんな想いをするのだな…。…メイサ?聞いているのか…?」

「…っ、え、ええ…っ。聞いていますとも…っ。」

(全く、馬鹿アレク…っ!オマエのプレゼントのせいで、せっかくのサリーナの晴れ舞台に集中できないじゃないっ!)

最前列に立つメイサは顔を真っ赤にして、口元を両手で覆っていた。
端から見れば、娘の結婚に感動して泣いている良母だが、事実は異なった。
クリトリスの根本を締め上げる小さなリングは、包皮を剥いて肉豆を露出させ、少し風が吹いただけで感じてしまうほど敏感にしていた。

風はもちろんのこと、スカートの内裾に擦れたり、式場を包む祝福の歓声や拍手の振動でさえ、メイサは何度も軽く絶頂してしまっていた。
とはいえ、直接触ったわけではなく、浅いところでイっているだけで、むしろ悶々としたものが溜まっていくだけ。

(…っ、サリーナには悪いけれどっ、初夜の邪魔をしてでも、抱いてもらわないと割に合わないわよっ!)

時折こちらをニヤニヤ見つめるアレクを、恨めしそうに睨みつけるメイサだった。


【改めまして、お疲れ様でした。
今度はもう少し早く返せると良いなと思いつつ、次のイメもよろしくお願いしますね。
私もこんなに長くお相手していただけたのは初めてでした。だいたいいつも、リアルの方で疲れてしまい、返す気力がなくなって、そのままフェードアウトになってしまうパターンが多く…。
私のわがままを聞いてくださった、お付き合いを続けてくださって、本当にありがとうございました。】
284
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2026/04/06 06:40:27    (2hQmSaZq)

無理されないでください。

のんびりと待っていますから。

くれぐれも体調だけは、崩されないようにしてくださいね。


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