2024/04/20 22:08:22
(rquJjzXI)
咲夢さん、こんばんは。
ちょっとフィギア編を。
<林先生、先日はフィギアを貸していただきありがとうございます。おかげさまで、大盛況で……売り上げの方も(笑)>
<そう…それはよかった。>
そう言って、華丘商店街再開発の伴う、個人住宅部分の設計をしていた林に電話してきた人物、それは夢見堂オーナーの古城傑であった。
<でオーナー、今日は何??>
<フィギア二体お借りしてて言いにくいんですが、明日からちょっと海外出張に……先生はいかないんですか?国際フィギア博。。>
<行きたかったんだが、今年は本業の方が忙しくて無理かな(笑)>
<そうですか…それは残念です。帰国しましたら土産話を楽しみにしててください。>
<話だけじゃなく、土産も頼むよ(笑)それはそうと、貸してるフィギアの管理は大丈夫だろうね。>
<ショーケースの鍵はここにありますし、旅行にも持って行きますので、ご心配には及びませんよ。>
<まぁ、それはそうか…で、……>
海外出張の話からフィギア談義へと、時間は深更の及ぼうとしていた。
古城が林に電話をかけたころ、
<明日からオーナー海外出張だから、いよいよ実行するぞ。>
<それはいいけど、林とか言う作家が店に来ることはないのか?>
<あぁ、あいつはオーナーがいないと、店には来たことが無いから大丈夫だろ。>
<そうか、じゃあ、明日の開店時間に店に行くよ(笑)>
翌朝、開店直後の夢見堂店頭
<この顔に、俺が作ったボンキュッボンの身体付けたら絶対売れるぞ。>
<あぁ、お前顔の造形はなってないが、身体の造形だけは上手いからな。>
<店長。そりゃひどい言い方だな(笑)どうせなら本読んでる方だけじゃなくて馬と一緒の方も作るか(笑)インスピレーション沸いてきた。馬の一物大きくして、その前に女の人形を座らせるなんてどうだ(笑)>
<おまえそんなのも作れるのか(笑)>
<顔のマスター型さえ取らせてくれれば、後はいかようにも作ってやるよ(笑)>
<あまり派手にはやるなよ、目につく可能性が高くなるからな。それにここら近辺では扱わないこと。。>
<分かってるって、お前も心配症だな。じゃあ、明日の夜には返せると思う。>
そう言うと、預かったフィギア二体を大事そうに、身体の横に抱える常連客。
<分かった。絶対に傷つけるなよ。>