[麗奈を部屋に迎えに行った時の久遠]
障子が開いた瞬間、彼女の肩が一度だけ上がった。
胸騒ぎと安堵が、同じ顔の上で重なっていた。次は何をされるのかの恐れと、放置が終わったことへの救い。どちらが勝っているかは、まだ本人にも整理できていないのだろう。その未整理な表情が美しい。
待っていたのか、と自分に問うている顔。問うている時点で、答えはもう傾いている。
[いわゆる調教室に戻り]
「一度縄を解こう。それは魅せるための縛りだからな」
今の亀甲縛りのことをいう。
久遠の指先が、麗奈の肉体を縛り上げていた亀甲縛りの結び目にかけられる。手慣れた仕草で結び目がほどかれ、スルスルと音を立てて、麻縄が緩み始めた。
首元から肩、そして胸元を抑え込んでいた亀甲の交差が、一本ずつ丁寧にするりと解かれていく。全身を支配していた縄の抱擁から、ゆっくりと解き放たれていく……
白く滑らかな素肌には、縄跡が幾重にも走り、血流の戻りとともに赤紫色のラインとなって浮かび上がる。
縄から解かれたはずの肌が、ドクドクと脈打つように熱く疼く。空気に触れるだけで強い過敏さを訴え、まるで目に見えない透明な縄で今なお抱きすくめられているかのような錯覚が麗奈を支配した。
首輪だけの姿になった麗奈に指示する久遠
「いいか? これより、麗奈の調教を始める」
調教…馬や犬、あるいはサーカスの動物を訓練し、主人の指示に従うよう飼い慣らすことを指す、その言葉。
それを麗奈に対して、久遠は躊躇なく投げかけた。
「床に座り、額を擦り付け、私に挨拶をしなさい。『調教をお願いします』と。理不尽かもしれないが、それが性奴隷としての立場を身に刻むための、最初の礼節として覚えなさい。」
久遠の視線は、首に嵌められた革の首輪と南京錠へと落ちる。
「その首輪も、お前が私の所有物である証として授けたものだ。生涯、大事にしなさい」
【書き込み方についてお返事をいただき、ありがとうございます。
進捗についても慌てず進めていければと思います。書けない時があるのもお互い様ですので、無理のない範囲で楽しく続けていきましょう。
久野と久遠の件も、予測変換だろうなと思っていましたのでどうぞお気になさらないでくださいね。】
その部屋に着くと座る様に言われ
>一度縄を解こう。それは魅せるための縛りだからな
(魅せる…?……久遠様に、と言う訳では無いのだろうか…では誰に…)
1秒先の事さえ分からない麗奈は久遠様の言葉ひとつひとつで心が震える。
食い込んでいた縄は久遠様の手により見事に解かれていく。
締め付けが緩み、呼吸が多くできる。
だが、縛られている感覚は残っている。
緊縛は身体だけを縛るものでは無いかもしれない…
>いいか、これより、麗奈の調教を始める。
ずしんと身体に伸し掛る言葉。
麗奈は久遠様に言われた通り、座った姿勢で床に額を擦り付け
『調教をお願いします』
と言った。
久遠様は首輪を指し
>お前が私の所有物である証として授けたものだ。生涯、大事にしなさい
と…
生涯…私はこれからずっと……
時間、期間、場面 等の事を言われると麗奈は一層不安になる。
【お返事頂きありがとうございます。
承知いたしました。
ありがとうございました。
お名前を間違えた事も寛容なお心に感謝致します。】
麗奈の顔は、不安でいっぱいのようだ。無理もないことだが……。
不安や苦しみのことばかり考えてしまうのだろう。しかし、調教の行き着く先は、絶対的な快楽と主への依存だ。
「……立ち上がりなさい」
久遠の冷徹な命に従い、麗奈は力が入らない膝を押し立てて立ち上がった。全身には朱色の縄跡が幾重にも残り、首輪だけを纏った全裸の姿。
部屋の隅には、重厚な木製の椅子がひとつ、ぽつんと置かれていた。
「その椅子に浅く腰掛けようか」
麗奈が促されるまま腰を下ろすと、久遠はすぐさま彼女の両腕を取り、頭上で束ねて縛り上げると、椅子の背の裏側で縄尻を止めた。
続いて久遠は、麗奈の膝元へ屈み込んだ。
躊躇する暇もなく、久遠の手によって麗奈の太ももが左右へ大きく広げられる。そのまま椅子の肘掛けに脚を乗せられ、左右の足首が強固に固定された。
両腕は脇を晒すように頭上へ固定され、両脚は限界まで開かされた広範な「M字開脚」の姿勢をとらされる。
腰を前へ突き出され、恥部を隠す術もなく前方へ完全に晒し出された体勢。白く滑らかな太ももの内側、そしてその最奥にある秘めやかな綻びが、照明の光の下で無防備に露わとなった。
固定を終えた久遠は一歩下がり、椅子の上で惨めな姿を晒す麗奈の全身を、冷ややかな品定めをするような眼差しで見下ろした。
縄の食い込む様もよく映えるが、何度見ても良い身体の女だ。
だがやはり、この陰毛はプレイの邪魔だな。この先に行う淫紋の施術にも、ない方が都合が良い
久遠はあらかじめ用意しておいたハサミ、カミソリ、ソープを椅子の横のテーブルに置いた。
「丁寧に手入れされているが……その陰毛はすべて剃り落とす」
久遠はハサミで荒く毛を短く刈り込むと、ソープを手にとり麗奈の股間に塗り伸ばし始めた。
優しく丁寧に、まるで愛撫するように泡を馴染ませていく。
冷ややかな手つきとは裏腹なその穏やかな感触に、麗奈の身体が小さく動いたようだ。
「……次はカミソリだ。動くなよ」
【麗奈さんの陰毛はどんな形ですか?陰唇は丁寧に言ってもらいましたが毛は?
教えてくれるとリアルの私の妄想が広がります…】
今度はもっと苦しい事か、胸が張り裂けそうな恥辱か。
重厚な扉は防音材も突き抜ける悲惨な叫び声を閉ざす為か。
どうしても怖い方へ考えがいく。
久遠寺に言われた通り、ふらふらと立ち、ずっしりとした椅子に浅く腰掛けた。
次の瞬間、久遠様は両手を頭上で束ねて縛り、両脚の膝をすくいそれぞれ肘掛けに載せると足首を動かぬ様きつく結んだ。
浅く座ったせいでぱっくり割られた股間の奥は突き出され、奥の奥まで晒している。
幼児が尿を足す時に大人が膝をすくうあの体制だ。
麗奈は恥ずかしさに唇を噛み締めた。
久遠様がハサミとソープとカミソリを持ち
>その陰毛は全て剃り落とす
とハサミで短く切り揃えてから、ソープを塗り込んでいく。
久遠様は敏感な部分に丁寧に指を這わせ、優しく滑らせ、麗奈は感じてしまい…小さく震えた。
…思えば久遠様を見下ろした事は初めてではないだろうか…
神聖な儀式の様で不思議な気持ちになるり、麗奈は心も震わせてしまう…。
【私は色素が薄めで、体毛があまり無いのです。
脇の下や脛も生えてなくて。
陰毛は割れ目から恥丘にかけて薄く生えてます。
下の方や横に広がり過ぎない様にカットはしています。
剃ると直ぐちくちくするので剃らないでいます。】
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