−−−ダイニング−−−
莉奈母「お口に合って良かったわ、ねっ、莉奈ちゃん。
お味噌汁、莉奈ちゃんが作ったのよ。
うちでは割と色んな食材お味噌汁にするわね、レタスとミニトマトとかきゅうりと卵とじとかね。」
「お母さん、言わないでほしかったです…、もっと上手になってから作ったことを言ってほしかったよ…。
変わり種のお味噌汁驚かれるかもしれませんが美味しいんですよ。」
−−−散歩中の宙斗と莉奈父−−−
莉奈父「圧力をかけるつもりはないが恋人の宙斗くんと帰宅してその様に言うのであればお隣のご主人に正式に抗議せざる得ないな。
私は私の勤めてる会社がそれなりに大きいことを自覚しているし君も莉奈と付き合うにあたって二の足を踏んだと思う。」
その後、帰宅して用意したモノに歯ブラシを+し。
莉奈母「出来合いのソースなら家にあるバジルソース持っていったらどうかしら?サラダはあるわよね?」
莉奈父「夕食は坂本さんの居酒屋だね、お礼にも伺いたかったから丁度いい、宙斗くん、連絡つけてくれないかな?
それと送ってくれるのは嬉しいが私は君と〝店〟で飲んでみたいだが◯◯(莉奈母)、帰りタクシーで構わないよな?」
莉奈母「そうですね、明日、日曜日ですし皆で飲んだほうが楽しいですものね、宙斗さん、どうかしら?」
−−−その後−−−
荷物を持ち公共機関を使いまずはふたりで北町へ到着。
「父と母は16時くらいにこちらに来ると言ってましたし…、それまでふたりで居られますね。
折角、ドライブに誘っていただいたのに私の我儘でご自宅に越させて頂いてすみません。」
駅からどれくらいなのか、サカモトはどの辺りなのか
南町とは違い商店街があるのが楽しそうなどの話をしながらマンションまでの道を歩いている。
ーーーーー散歩から帰宅後、永瀬家ダイニングーーーーー
着替えを終えた宙斗
「分かりました。では大将…いや坂本さんの方に、連絡しておきます。
それとどうでしょう…来られるかどうかは分かりませんが、
三宅さんに声かけてみるのはどうですか?。」
最後の言葉は莉奈に向ってのもの。
その場で、サカモトに電話をして、
『大将、宙斗だけど。今日海とその連れいないよね。
今日18時くらいに4~6人で行くからさ。席だけ抑えといてよ。』
坂本『宙ちゃん…うん大丈夫、土日は海ちゃん仕事みたいだし、
二階堂紗栄さんに来てもらってるのも、平日の昼間だけだから。
うん分かった待ってる。』
電話を切ると、莉奈父・莉奈母に向き直り
「やはり弟(海斗)等は、週末に店に来ることはないみたいですので、
大丈夫です。」
莉奈父「うん、ありがとう。でも今人数を4~6人と言っていたみたいだが、
三宅さんが来られたとしても5人なんだが…もう一人というのは誰の事かな?」
「勝手に話しを進めてしまって申し訳なかったのですが、
良い機会ですので従兄の准一を紹介しておこうと思いまして…
婚約式の時には伯母さん夫婦に来てもらわなきゃですし、
その前に一目でもと思いまして。」
莉奈父「そうか、そうだな。気を使って貰ってすまないね。
(佐野准一か…調査会社の報告では素行・金銭関係には特段問題無しだったが、
勤め先には吃驚したな。まさか同じ会社だったとは。)」
「まあ、従兄もこれから連絡してみるので、来られるかどうかは分かりませんけど。」
ーーーーー永瀬家⇒道中⇒宙斗マンションーーーーー
「ではお父様・お母様、北町駅に向かう電車に乗る前に、
莉奈さんか私のスマホに連絡していただけますか。
北町駅まで迎えに行きます。」
莉奈父「分かった。ではまた後で。」
莉奈と宙斗は一足先に宙斗のマンションに向かうために永瀬家を後に。
玄関から出てきた莉奈と宙斗の姿を盗み撮りして、二人の姿を恨めしそうに
見ている隣家の息子。
隣家息子「くそっ、莉奈の奴あんな男と一晩同じ屋根の下に…
あの男もあの男だよ。結婚前の女の実家に泊まるなんて。色男ぶりやがって。
でもあの男の顔どこかで見たような気がするんだよな。どこでだっけかな。」
「莉奈、荷物持つよ。」
莉奈から半ば強引にバックを取り上げ、自らの肩にかける宙斗。
電車に乗りターミナル駅で乗り換えて、北町駅に降りマンションへ歩き出す。
「(莉奈がここを歩くのも、あの時以来か?あの時の事には、
触れないようにしといたほうがいいよな)居酒屋サカモトはこの路地を曲がって
少し行ったところね。で、僕のマンションはあの建物。」
歩きながら見えてきた、建物を指さす宙斗
「二棟ある建物の手前の建物ね。」
ゆっくり歩いて北町駅からは20分位、居酒屋サカモトからは7~8分の建物に入っていく莉奈と宙斗
ーーーーー宙斗マンションーーーーー
「この建物一応オートロックで、モニター付きのインターホンに防犯カメラが
付いてて、防犯には力入れてますって謳ってるけど、実際の効果は…
マンションの玄関は共連れとかが問題になってるし、もし相手の部屋番号を
知ってれば、玄関さえパスしちゃえば、部屋前までは直行できちゃうからね。」
言いながらオートロックを解除すると、莉奈を先に中に入れ、後をついてくる
怪しげな人物がいないことを確認すると中に入る宙斗。
「ここの最上階の角部屋801号室ね。」
そう話しながらポストから数通の封書と、数枚のチラシを手にする。
「こんなチラシが入れられてる時点で…(苦笑)」
−−−永瀬家→宙斗マンション−−−
「また隠し撮りです…、何度か気づいてるんですが何で隠し撮りなんてするんでしょうね?
荷物、大丈夫…、ありがとうございます。」
本当に不思議そうに宙斗に尋ねながら南町駅まで歩いていく、その間にご近所さんに挨拶をしたり「恋人?」など尋ねられたりで照れながら応えたり頷いたりと宙斗も会釈をしたり軽い挨拶をしてくれる。
電車に乗りながら「南町町内会、ご近所づき合いが濃いんですよ。」など話しながら北町駅へ到着しサカモトの場所、サカモトの先に商店街があるなどを聞きながら歩いているとマンションに到着する。
「オートロック何ですね、エントランスのことは(チラシ)仕方ないかと思いますよ。最上階のお部屋見晴らしはどうなんでしょう?同じ階には何世帯いらっしゃるんですか?
質問ばかりですみません…、大変お聞き難いのですが…海斗さんのお部屋は同じマンションなんですか?それともあちら側のマンション何ですか?
海斗さんとあまり顔を合わせたくないんです、母と藍ちゃんから注意されていて…、まだ諦めていないとか何とか…。」
エレベーター前で話しているとエレベーターが到着する。
続きます。
−−−お昼過ぎ仕込み中、サカモト−−−
予約表を見て女将「何?宙ちゃんから予約なの?」
坂本「あぁ、前に話した恋人とその親御さんが前々から俺に礼を言いたいと言ってたからさ、海ちゃんと二階堂さんが居ないかの確認な。」
女将「それにしても人数が多いみたいだけど…、准ちゃんも入るにしても…、そうか三宅さんね。
◯◯に今日手伝うように言っておくわ、三宅さんが来るとなると俄然手伝いに気合が入ると思うのよ、楽させてもらっちゃお。笑
本当に私がお昼も出られればいいんだけど…子どもたちのことがあるからそんなに出られないし…、◯◯さんのところあの女のせいで揉めに揉めたらしいわよ。」
坂本「そうだな…、顔にひっかき傷だらけの◯◯さんを見かけたし青果のとこの婿にも声掛けたらしいがあの婿は嫁にぞっこんだから平気だったがこれ以上被害が出る前に二階堂さんには辞めてもらうしかないな。」
女将(坂本には言ってないけど精肉のご主人も危うかったらしいし…、◯◯(息子)のためにもならなさそうなのよね。)
坂本「莉奈ちゃんの親御さんも来るならいつもより腕によりをかけないとな。笑」
女将「腕によりをかけるのも良いけど原価を考えてね。」
−−−駅前、紗栄と◯◯(坂本息子)−−−
紗栄「あれ?◯◯くんじゃないの?制服着て部活帰り?」
坂本息子「あっ、二階堂さん、こんにちは、はい、そうっす。」
紗栄「二階堂さん何て他人行儀ね、紗栄で構わないのに…、そうだ!これからお姉さんと出掛けない?」
食い気味に坂本息子「否、イイっす!店手伝わなきゃだし出掛けるなら好きな人と出掛けたいっす!」
紗栄「真面目なのねー。」と胸を腕に押し付けるように坂本息子の腕を取り離さない。
坂本息子「迷惑っす!止めてください!」
紗栄「照れないのぉ、ねっ、行きましょうよー。(美味しく食べてハマらせてあげる。(小声)」
「何してるの?くん、困ってるじゃないの。」
坂本息子「藍さん!これはその…、二階堂さん、早く離してください!」
藍「二階堂さんだったかしら嫌がっている相手、しかも望くんは未成年よ、不同意わいせつ罪よ。」
紗栄「そんな大袈裟な、ねっ、望くん、照れてるだけよね?」
食い気味、望「否、照れてないですし本当に迷惑です。」
やっとの思いで振り解き、抱き着かれていた自分の腕を拭うように払う。
紗栄「そんなに冷たくするならサカモト辞めてやるんだから!お昼混んでるから大将一人だと大変になっちゃうわね!」怒りながら北町駅への構内へと入っていく紗栄。
藍「まずかったかな?」
望「イヤイヤイヤ、親父、俺にあの女が近寄るの嫌がっていたから大丈夫だと…思う…。」
藍「望くん、偉かったよ。(頭撫で)きっぱり嫌なことは嫌と言えるのは勇気もいるしカッコよかったよ、大将には一緒に謝ってあげるわ。」
ーーーーー宙斗マンションーーーーー
来たエレベーターに乗り込み、目的階のボタンを押し、
「何世帯だったかな…?5世帯位?…マンションって近所付き合いあまりないから、
気にしたこと無くてよくわかんない(苦笑)…
エントランスの郵便受け見ればわかると思うけど。眺めはこれから自分の目で確かめてよ」
目的階に到着して、エレベーターから降りる莉奈と宙斗。
宙斗の部屋に向かいながら
「海は向かいのマンション、代わりと言っては何だけど、准…従兄が隣の部屋ね。
あいつ、莉奈が俺の部屋に住むって分かったら、莉奈見たさにこれまで以上に入り浸ると思うよ(笑)さあ着いた、ここが俺の部屋ね。」
鍵を開けるとドアを引き、
「どうぞ、莉奈先に入って。」
玄関の先には廊下、その両側にいくつかの扉、廊下の先にはレースのカーテンが引かれたガラス窓、その先には向かいのマンションのシルエットが見える。
「突き当りがリビングになってるから、とりあえずそっちに…一休みしたら良い時間だからお昼作るね。お昼食べたら部屋を案内してから、お父さんたちが来るまで時間あるから、マンションの周り少し案内するよ。」
ーーーーーサカモトーーーーー
店の扉を開けるとベルが鳴り、帰宅した望が厨房から確認できる。
大将「望お帰り…望悪いけど、今日夜店手伝ってくれ
予約入ってさ…もしかしたら藍ちゃんも来る…」
その言葉に被さるように、
藍「お邪魔します。」
坂本妻(女将)「あら藍ちゃん、いらっしゃい。嫌だよこの子ったら、いつの間に。
手の早いとこ誰に似たんだか…」
坂本を一瞥する坂本妻
藍「あ、あの、駅で偶然望君を見かけて…(参ったなぁ、もしかして勘違いしてる?)」
望「母ちゃん何言ってんだよ、藍さんに失礼だろ。藍さんは、
駅であの女(二階堂紗枝)に絡まれてる俺を、助けてくれたんだぞ。」
ーーーーー再び宙斗マンションーーーーー
「莉奈、ソファに座ってて。俺ちょっと准に電話しちゃうから。」
莉奈の横でスマホを取り出し准一に電話する宙斗だったが、相手が出る気配は無い。
「出ないや、まあまた後で掛けるか。そうか…莉奈何か飲む?」
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