2016/05/09 14:45:07
(Kxvp5Vcx)
口火をきったのは、なんと、香菜であった…
『ねぇねぇ、梨香さん。私ね、礼ちゃんしか知らないんだけど…他の人ってどうなの』
『とうって、何が…』
『う…ん、おちんちんの大きさは、別々なんだろうけど、感じ方とかぁ』『そりぁ~違うに決まってるでしょ』
『そうなんだぁ、だよねぇ~違うよねぇ~』
『香菜、セックスには、相性があるのよ。そうでしょ、梨香ちゃん』
美代子が口をだす。
自分の娘の前で、平気で浮気話をする母親である。この先の展開が、ちょっと不安だ…
『梨香ちゃんは、礼ちゃんとの相性、どうだったの、他の人と比べて』
『ん…香菜には悪いけど、一番良かった…』
『え~、そうなの、じゃあ、梨香さんは、どうして別れたの』
『香菜、セックスだけじゃないの。大人の事情があったのよ』
『大人の事情ねぇ~、でもこの前、梨香さん言ってたよねぇ~礼ちゃんと別れて失敗したって』
『こらっ、香菜、それは言うなって言ったのに』『あ~梨香さん、照れてる、まだ礼ちゃん好きなんでしょ。でもだめ~』『そうよ、大好きよ。香菜がいない時、奪っちゃうからねウフフ』
『もぅ~、いくら梨香さんでも、ダメダメ』
梨香をからかうつもりが、逆にからかわれて、膨れっ面の香菜…
『香菜、あなたはまだまだ、子供なんだからね。梨香ちゃんをからかうなんて無理、アハハ』
『もぅ~お母さんまで』『香菜は、恋愛経験が無いんだから…』
『恋愛経験かぁ~ん…でもいい。礼ちゃんがいるからね、礼ちゃん』
俺の顔を見て、微笑みながら、どや顔を…
『頼む。俺には振らないでくれ…ガールズトークには、参加したくない』『なんでぇ~楽しいでしょ』
『いいから、振らないでくれよ』
そんな事を言ってると…
『ねぇ、礼ちゃんの体験、聞かせてよ』
ほらきた、美代子が急に振ってくる。
こうなるのが嫌で、黙っていたのに…
『俺の話ねぇ~別に面白くもないから、美代子さん、貴女の経験豊かな話、聞かせてよ』
『娘の前で、出来る話じゃないしぃ…』
『いいじゃない。お母さんの恋愛聞きたい』
香菜が言うと、酔ってるせいか、話し出した。
浩司との結婚までの話とか、セックスとか…
『娘の前でなんだけど、夫婦のセックスなんて、十数年経つと、ただの儀式のようなものよ。新鮮さがない…だから、演技して…』
二人は感心して聞いていたが、香菜が…
『だから、浮気したりするのかなぁ~』
『そうよ。男の人だって同じなんだから…』
『じゃあ、お父さんも浮気しているの…』
少し考えていたが…
『お父さんもしてるわよ。だから、毎年下着を贈ってくるのよ…』
香菜が沈み混んでしまった。
美代子は、そんな香菜に、追い討ちをかけるように…
『香菜、よ~く聞きなさい。お母さんは、浮気相手を知ってるけど、家庭を壊したくなかったの。あなたと浩司さんで、私の相手探していたみたいだけど…』
『そんなぁ~お父さんが浮気してるだなんてぇ~、信じられない』
お父さん子というか、ファザコンの香菜にとっては、かなりのショックで、益々、沈み混む…
『これが現実なのよ。相手教えましょうか』
『み、美代子さん、もう止めましょう。香菜が可哀想です』
『そうだよ、もういいから、香菜が…』
『可哀想とか、そう言う問題じゃないの。現実を知らない方が、もっと可哀想なの』
確かにそうである…
ただ、今の美代子は、自分にかかった火の粉と、石塚への嫉妬心だけである…
『香菜、よ~く聞きなさい。お父さんは、もう、何年も前から、浮気してるのよ。あの石塚と…』『えっ、石塚…』
『そう、石塚仁美よ』
香菜は、まさかといった顔をしたが、急に泣き出し、2階の部屋に…
『梨香、悪い。ちょっと行ってくれないか』
『いいのよ梨香ちゃん、ほっとけば…』
『美代子、お前って奴は、何考えてんだ』
私は美代子の頬に平手打ちを…
『礼ちゃん…』
『いいから、梨香、行ってやりな』
梨香が慌てて2階に行く…美代子は、目に涙をためながら…