夕暮れ時、学校帰りにふらりと立ち寄った近所の小さな書店。店内には客もまばらで、静かなBGMとページをめくる音だけが響いている。私は新刊の棚の前で、女子高生の制服のスカートを軽く揺らしながら文庫本を立ち読みしていた。
背後からかすかな足音が近づき、私のすぐ後ろで止まる。次の瞬間、足元に違和感が走った。カチャリと小さな音を立てて、私の靴のすぐ内側に男のつま先がぐっとねじ込まれてくる。
(……あ、これ……)
瞬時にピンときた。以前ネットで見かけたことのある「靴カメラ」の仕業だ。逆さ撮りで、スカートの奥を狙っている。心臓が跳ね上がり、背筋にゾクゾクとした熱い戦慄が駆け抜けた。
恐怖よりも先に胸を占めたのは、怪しい背徳感だった。私は気づかないフリを装い、文庫本に視線を落としたまま、さり気なく両足を少しだけ開き、立ち位置を少し調整した。男がカメラの角度を合わせやすいように、ほんの少しだけ体重をかけ変えてあげる。
背後の男の息遣いが荒くなるのが伝わってくる。見られている、盗撮されている。その事実が頭の中を満たすたびに、下腹部がジワジワと熱くなり、制服の下で溢れ出した蜜が太ももを濡らしていく。我慢汁がダラダラと垂れていく感触に、立ち眩みにも似た興奮を覚えた。
数分ほど経っただろうか。満足したのか、あるいは怪しまれるのを恐れたのか、背後の足音は静かに離れていき、そのまま店の外へと消えていった。
残された私は、火照った身体を抱えながら、濡れた下着の不快感と最高の快感の狭間で立ち尽くしていた。
本を棚に戻し、逃げるように書店を後にした。つづく。
2026/09/23 10:04:00
(IUgAH0/l)