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麻紀 6

投稿者: ◆BvdMrPnKyU
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2010/12/07 06:49:28 (XrKjvAwX)
続きです。
11時頃目が覚めた。カーテンを閉めた薄明かりの中に麻紀が静かに座っていた。
麻紀「おはようございます。」
俺「おはよう。何時から起きてるの?」
麻紀「10時頃です。」
俺「寝れた?」
麻紀「初めは緊張して寝れなかったんですけど気付いたら寝てました(笑)」
初めて麻紀の笑顔を見た。可愛かった。
俺「お腹空いてる?」
麻紀「少し減ってますけど大丈夫です。」
また麻紀は遠慮した。
俺「俺がお腹空いてるから食べに行かない?」
麻紀が遠慮しないように聞いた。
麻紀「はい。行きたいです。」
俺「じゃあ顔を洗ってくるから待ってて。」
準備をして外に出たら雪は止んですっかり晴れていた。車で行こうと思っていたが、路面が凍結してる所がありスタッドレスタイヤをはいていても、怖かったので歩いて行ける喫茶店に二人で行った。食事を終え家に帰り麻紀とまた話し始めた。
俺「家族はいつ帰ってくるの?」
麻紀「仕事があるから日曜日の夕方です。」
俺「じゃあそれ迄には帰らないとね。」
俺は麻紀を帰らしたかったからはっきりと言った。
麻紀「……帰りたくないです。」
俺「俺も月曜から仕事だから無理だよ」
麻紀「……」
泣きそうな顔をしてうつむいている。
俺「親はなんだかんだ言って心配してるから帰らないといかんよ」
続けて言った。
麻紀「……私修さんに何されてもいいのでしばらく泊めてもらいたいです。」
麻紀は意地でも帰りたくないらしい。
俺「中学生なんか相手にできないよ。」
麻紀「……お願いします。帰りたくないです。」
俺「日曜日の夕方までならいいよ。それ以上は絶対無理だよ。」
俺ははっきり断った。
麻紀「わかりました。」
話しはこれで終わり、夜までテレビやDVDを見て時間を潰した。この夜麻紀と俺の忘れられない夜になった。
131

麻紀 5

投稿者: ◆BvdMrPnKyU
削除依頼
2010/12/07 04:39:11 (XrKjvAwX)
続きです。

麻紀「広い所にすんでるんですね?」
麻紀は家の中を見ながら言った。3DKのアパートに一人暮らしだから広いはずだ(笑)
(因みに俺は、日本の最大手の自動車会社の枝に当たる一応一流企業で働いてて22歳の時には手取りで月25万位でボーナスは手取りで50万以上は貰っていた)
俺「まぁ一人暮らしなら広いよね。」
話ながらリビングに通した。
麻紀「羨ましいです。家は狭いし古いので。」
辺りをキョロキョロしながら話してきた。明るい部屋で麻紀を見たがかなり痩せている。コンビニで抱きかかえた時に思ったが本人を見て納得した。ただ綺麗好きな俺は麻紀の汚れたスエットと臭いが気になって仕方なかった。
俺「麻紀ちゃん風呂に入る?」
麻紀「…入りたいです。」
恥ずかしそうに覚悟を決めた様に答えた。
俺「風呂温めなおすから待ってて。」
麻紀「はい。」
顔を赤くして麻紀は答えた。
俺「追い焚きしてるから身体洗ってる最中に温かくなるから入っていいよ。」
麻紀「ありがとうございます。」
麻紀はお風呂場に向かった。麻紀が風呂に入った音を確認したら俺は風呂に向かった。麻紀の汚れたスエットを洗濯したかったからだ。洗濯をする為に脱いだ服を見たがスエットと下着とキャミソールしかなかった。かなり寒かったんだろうとかわいそうに思った。麻紀が風呂に入っている間に布団をひいて、ストーブで部屋を暖めておいた。洗面所に俺のスエットを置いて俺はリビングで一服しながらテレビを見ていた。しばらくして麻紀が風呂から出てきた。
麻紀「お風呂ありがとうございます。」
麻紀がそう言ったので麻紀の方を見てビックリした。麻紀はバスタオルを身体に巻いて恥ずかしそうに立っていたからだ。麻紀のその姿にもビックリしたがもっとビックリしたのが肩と腕の青アザだった。
俺「スエット用意したから着なよ。」
麻紀「…でも」
俺「いいから着なよ。せっかく暖まったのに冷えちゃうよ。」
麻紀「わかりました。」
俺は麻紀の青アザを見て抱く気はなくなった。
麻紀「服ありがとうございます。」
俺「アザどうしたの?」
麻紀「……」
俺「親?」
麻紀「……」
俺「俺も昔親父にやられたよ。俺は三回親父に骨折させられたけどね(笑)」
麻紀「修さんの親も?」
俺「うん。だから家をでて一人暮らししてるんだ。」
など一時間位麻紀と話した。麻紀の家庭は今のお父さんは本当のお父さんでは無く2番目のお父さんらしい。麻紀が生まれる前に離婚して一才の時に今のお父さんと再婚したらしく、小6まで知らなかったが学校を卒業する時に戸籍謄本?を提出する事があってたまたま見たら判明したらしい。しばらく黙っていたらしいが、ある時父親に怒られたときに「本当のお父さんじゃ無いくせに。」と言ってしまったらしい。その後虐待が始まり中1の途中からアザが目立って学校に行かせてもらえなくなり、ご飯を食べようとすると舌打ちされたりして段々痩せていって、耐えられなくなり家出したらしい。
俺「そろそろ寝ようか?布団ひいてあるから寝ていいよ。俺はこたつで寝るから気にせず寝ていいよ。」
麻紀はビックリしている。抱かれると思っていたからだ。
麻紀「私が布団で寝て修さんがこたつで寝るなんてできないです。だから私がこたつで寝るから修さんが布団で寝て下さい。」
麻紀は遠慮してきた。
俺「いつもこたつで寝てるから気にしなくていいよ。襲わないから安心して寝ていいよ。(笑)」
麻紀「色々ありがとうございます。おやすみなさい。」
麻紀は安心したように言った。
俺「おやすみ。」
麻紀は部屋に入って行った。正直麻紀と深い関係になって、居座られたら面倒だなと思ったから抱かなかった。しばらくして洗濯物を室内で干して俺もリビングで眠りに就いた。
132

麻紀 4

投稿者: ◆BvdMrPnKyU
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2010/12/05 22:11:34 (TFG/hrl0)
続きです。

麻紀はおにぎりとお茶を受け取ったが驚いている。
俺「お腹空いてるんだろ?それ食べたら送って行くから早く食べな、食べないなら俺の朝飯になっちゃうよ」
笑いながら麻紀に言った。
麻紀は頭を下げたら無言で、恥ずかしそうに食べ始めた。
俺「家は近いの?どの辺り?」
食べている麻紀に俺は聞いた。
麻紀「…○○市です。」
隣の市だが市の境近くだから車で5分位の所だ。
麻紀「でも家には帰りたくないので送って行かなくて結構です。」
麻紀は半泣きになりながら俺に言ってきた。
俺「こんな時間で大雪に中学生を置いていけないから送って行く。」
俺は麻紀に言ったが頑なに断ってきた。
麻紀「私は家に帰りたくないので、何してもいいのでどこかに連れていって下さい。」
麻紀は俺に涙を流しながら言ったきた。
俺「中学生にそんな事できない。だから家に送って行くよ。」
帰りたくない気持ちはなんとなく分かったが麻紀に断った。
麻紀「家に帰っても親も弟も旅行に行ってて誰も居ないから心配もされてないから大丈夫です。」
号泣しながら俺に言ってきた。
俺「じゃあ今から家に行って誰も居なかったら、連れて行くよ。だから詳しい場所まで教えて。」
俺は麻紀にそういいながらも、さすがに娘一人残して旅行は無いだろと思いながら麻紀の案内で家まで向かった。
麻紀「ここです。」
麻紀が言った場所はかなり古いトタン造りの平屋の家だった。未だこんな家が合ったんだと思うぐらいボロボロだった。麻紀の言う場所は確かに電気も着いていなかった。
俺「本当にここ?違う場所言ってない?」
麻紀は無言で車から降りて家の鍵を開けて入って行っき2分後にビニール袋を持って戻ってきた。
麻紀「やっぱり誰も居ませんでした。どこかに連れていって下さい。」
麻紀は俺に言ってきた。
俺「分かった。でも俺は仕事が終わった後だから家に帰りたいから俺の家に行くよ。それでもいい?」
麻紀に聞いたら麻紀は無言で頷いた。 麻紀の家から家まで走る間に麻紀に何を持って来たのか聞いたら
麻紀「下着です。」
恥ずかしそうに言ってきた。
自宅に着いて麻紀と一緒に家に入った。
俺「ここだよ。どうぞ」
麻紀「お邪魔します。」
緊張しながら麻紀は家に入ってきた。
133

麻紀 3

投稿者: ◆BvdMrPnKyU
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2010/12/05 07:42:28 (TFG/hrl0)
続きです。
俺はタバコを吸いながらブラックを飲み、女の子はカフェオレを飲みながら話し始めた。
俺「大分暖まってきた?」
女の子「…はい」
塞ぎがちに警戒しながら話している。
俺「良かった。ごめんね。突然車に乗せちゃって。」
女の子「いえ、本当にすいません。」
突然の事でまだパニックになっていたが少し落ちついてきた様子だ。
俺「でもこんな寒い日にどうしたの?」
女の子「……」
黙っている。
俺「言いたくないなら別にいいけど」
明らかに俺を警戒してる。身の危険を感じてる様子だ(笑)ただ俺はロリでもないし、ガリガリの女にも興味は無いからこの子には興奮もしなかった。
俺「大丈夫だよ。俺は君に何もしないから。俺が怖ければ、すぐに降りてもいいよ。」
普通のテンションで言った。
俺「名前聞いてもいい?」女の子「……麻紀です」
やっとありがとうございます。 すいません以外の言葉を聞いた。
俺「麻紀ちゃんはいくつなの?」
麻紀「14歳です」
俺「中2?」
思わずビックリしてコーヒーを吹き出しそうになった。なんせ今は夜の11時を回ったところ。更に外は大雪だからだ。
麻紀「はい。」
中2は不味いだろ。送って行かなきゃと思った。
俺「こんな時間まで外にいたら親が心配してるから送って行くよ」
麻紀に言った。
麻紀「……」
また無言だ。
俺「家どの辺り?」
続けて聞いた。
麻紀「帰りたくないし、帰れないから大丈夫です。」俺はこの言葉と服装でなんとなく確信が持てた。 おそらく家には居場所がなく親から適当な扱いを受けていると。 と考えていると………グゥ~ と腹の音が聞こえた。俺は無言で車を走らせ別のコンビニに行き車を降りた。おにぎり3個とお茶を買い無言で麻紀に渡した。
134

麻紀 2

投稿者: ◆BvdMrPnKyU
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2010/12/04 23:22:15 (pk04V//W)
続きです。

約10分くらいたったら車の中が、むちゃくちゃ臭くなってきた。女の子からだ。でも俺はこの臭いを知っている。過去に自分も同じ臭いを放っていた。何日も着替えていない風呂に入ってない汗や体臭、髪の毛の臭いだ。俺は昔、親から全く愛情を感じた事が無い複雑な家庭環境だったから分かった。この子もかな?と思いながら車の窓を少し開けた。
女の子「…えっ…!?」
窓を開けた音で気が付いて飛び起きた。
俺「起きた?大丈夫?」
女の子「えっ…誰ですか?」
かなり驚きながら聞いてきた。
俺「寝てたか気を失ってたかわ分からなかったけど、身体か以上に冷たかったし、声をかけても返事が無かったから、あわてて車に乗せて暖めたんだよ。良かったらこれ飲みな、暖まるよ」
景品のカフェオレを差し出した。
女の子「ありがとうございます。でも大丈夫です。」
カフェオレを遠慮してきた。
俺「俺、ブラックしか飲まないから、いらないなら捨てちゃうよ。景品で当たったやつだから遠慮しなくていいよ」
と差し出した。
女の子「それじゃあ、いただきます。ありがとうございます」
カフェオレを遠慮がちに飲み始めた。
会話をしながら初めて顔を確認したが、顔はまあまあ、芸能人でいえば元モ○娘。の後○真希の目をほんの少し広げた感じ(笑)かな。ただかなり痩せている。髪の毛はボサボサ、最近の若い娘に比べ全くおしゃれじゃ無いし、大雪が降ってるのに薄着過ぎたのにビックリした。カフェオレを飲みながらゆっくりと話し始めた。
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