2026/01/14 03:43:11
(p0LnydHE)
決めていた。
アナルでイクまでは、射精しない。
女性用下着を身につける。
家では、Hな格好で過ごす。
それは罰でも遊びでもなかった。
女性になるための準備だった。
男として生きてきた時間よりも、
女になっている自分を想像する時間のほうが、
ずっと長かった気がする。
三日目。
一度、アナニーをした。
ローションを使い、軽くほぐしただけで、特別なことは何も起きなかった。
それでも、何かが足りないと感じていた。
それは快感ではない。
「女になれていない」という感覚だった。
終わったあとも服を脱がなかった。
Tバックの布が、動くたびにアナルに触れる。
その感覚が、自分を現実から少し遠ざける。
――こんな格好をした女性がいたら、男は喜ぶ。
――女は、そうやって見られる存在だ。
そう思うと、胸の奥が静かに満たされた。
自分が男であることは、分かっている。
それでも、女として扱われたい気持ちは消えなかった。
射精してしまえば、戻ってしまう。
男に。
そう思って、寸前で手を止めた。
戻りたくなかった。
女性なら、入れられて、感じて、イく。
選ぶ側じゃない。
拒否できない側。
その「弱さ」が、
自分にとっては、女性である証のように思えた。
二度目のアナニーは、ディルドのフェラから始めた。
喉奥を突かれるたび、唾液が溢れ出す。
――女性は、命令される。
――求められたら、応えさせられる。
そう考えると、
自分が男であるという事実が、少し遠のいた。
ぬるぬるになったディルドを、アナルに入れる。
数回突き、抜き、また咥える。
一度入ったものを口に含むことへの抵抗は、
「女としては当然だ」と言い聞かせることで、
ゆっくり溶けていった。
苦しくて、辛いのに、
ちんぽは正直に反応する。
その反応すら、
「女が身体で答えてしまう感じ」に思えてくる。
再び、ディルドをアナルに突っ込む。
バック、正常位。
前立腺に当たっても、まだ足りない。
女になりきれていない。
騎乗位。
海老反りになる。
その瞬間、
自分の中で何かが噛み合った。
強烈な快感が、内側から広がる。
女性がイく時の姿が、
「なりたい自分」として重なっていく。
ちんぽが付いているのに。
でも今は、それが邪魔に感じられた。
女みたいな格好をして、
女みたいに、弱い立場で、
女みたいに、感じている。
――これが、なりたかった姿だ。
相手は男。
自分は女。
命令され、逆らえず、嫌でも従う。
現実は男同士だと分かっていても、
感じている自分は、確かに女性だった。
男としての尊厳や、プライドが崩れていく。
でも、それは失う感覚ではなく、
脱ぎ捨てていく感覚だった。
このまま、女性を抱けなくなってもいい。
それより、
自分が女性でいられる時間のほうが大切だった。
男との行為でしかイけない身体になってきている――
その考えは、恐怖よりも、
「女に近づいている」という安心に近かった。
いつの間にか、勃起は収まっていた。
男の象徴が、主張をやめている。
それが、少し嬉しかった。
それでも、腰は止まらない。
止めたら、女でいられなくなるから。
もう、限界だった。
深く突き、力を入れる。
同時に、アナルが勝手に締まる。
前立腺への刺激が、強まる。
苦しいのに、気持ちいい。
拒否できない快感。
そして――
ちんぽから、精子が溢れ出た。
それでも、
心の中では、女のままだった。
これは性癖なのか。
それとも、
ずっと女でありたかっただけなのか。
答えは、まだ出ていない。
ただ一つ確かなのは、
男に戻る気持ちが、以前より薄くなっていることだけだった。