2024/02/25 18:23:22
(9yu.wXjL)
「へぇ…そうなんですか…。
綾乃ちゃん…頭いいのに、それでも勉強するなんて…熱心だなぁ…。
工藤さん…、勉強得意だったんですね…。」
いつになく饒舌な工藤が、綾乃の現状を事細かに話してくれる、大凡のことは先にLINEで真緒ちゃんから聞いていた為知ってはいたものの、自分への信用の一部と考えれば耳を傾けた。
不思議なものだ…。
-俺への信用はいったい、どこから来るんでしょうね…。
自分が盗撮されても気づかない摩耶さん、はともかく、それだけ盗撮を懸念しながらも、自分の家にカメラが仕込まれていることに気づかないなんて…。
綾乃ちゃんの重ね履きのことにしてもそう…。
良い父親であろうとして…、でも、ちょっと空回りしちゃってる感じ…。
嫌いじゃないですけどね…だって、ありがたいから…。-
冗談交じりに失礼なことも言いながら笑い返し、工藤も笑っている。
翔也の存在は少し気にはなったが、気づいても何か言えるわけでもない。
むしろ、真緒ちゃんの注意をそらしてくれる都合の良いサポートアイテム…くらいのもんだろう。
「あ、はい…ありがとうございます。
綾乃ちゃんにもよろしくお伝えください。」
-扱いやすい…ねぇ…。
綾乃ちゃんもそうだけど…、結局本当の娘の中身、見えてないんじゃないかなぁ…。
ねぇ、工藤さん…。
心配してるだけ、じゃ、何も守れませんよ…?-
摩耶共々、2階へと消えていく背中を見守りながら、口元は緩んでいた。
-さて…、こっちはっと…。-
台所の脇で、弟の相手をしながら家事を進める真緒の姿。
-やっぱり、摩耶さんの血が濃いんだろうな…。
本当に父親は工藤さんなのか…?なんてな…。-
ゆっくりと立ち上がると、仕事に区切りをつけたようにキッチンへ。
今日は家に着いた時には、キッチンに真緒がいたためカメラを仕掛けることはできなかった。
小手調べと行くか、とばかりにスマホを手荷物と
「翔也君…、だいぶ落ち着いてきたね…。
少し前までは、摩耶さんがいないとだめ、って感じだったのに…。
成長は早いなぁ…、まぁ君もだけどね、真緒ちゃん…。
随分、雰囲気変わったね…びっくりしたよ…何かあったの?」
常にパンツスタイルでしか見かけることのなかった真緒。
その彼女がスカートを履いているところなんか見るわけないと思うほどに、その印象が強かった。
それだけに、自然な疑問としてそんな言葉を投げかけている。
少し近いか…と思えたが、翔也を気にしている風を装えば自然と身体を寄せることができ
手元の位置を確認すれば、そっとスマホの録画画面を起動してスカートの下へと滑り込ませた。
自分でも驚き程に、自然と動いてしまう。
慣れなのか…、何かの前兆か…。
想像もしない展開に発展するとは…、その時は知る由もない。
【すいません、投稿されるタイミンツがつかめず遅くなってしまいました。
130番の投稿削除は、摩耶さんですか…?】