2019/10/07 06:29:41
(G/vuprdH)
「ええ、時間とかにはきっちりしてるリッコが、連絡欠かすからちょっと心配した。
でもその様子だと大丈夫そうね、安心したわ。」
言葉通り、心底ホッとしたように表情を緩ませる私。
それから『レイ』さん達に男性紹介された話を黙って聞きます。
胸ばかり気にするなんて、身体目当てじゃないか…そう感じて注意を促したいと考えました。
けれど、(タブレットからの洗脳電波に影響されて)また音信不通になっては困る、とにかく今はリッコの精神が安定しているようだから今はこれでいい…などと様子を見ようという思いが強く働き、相づちをうつだけで終わってしまいました。
「あ、伊藤さん本多さん、おはようございます。
いいな、朝帰りを許してくれるご主人なんて、羨ましいです。」
『おはようございます、長野さん。
悪いところ見られちゃったわ。』
『おはようございます。
たまにははめを外さないと、専業主婦なんて身がもたないわよ。
良ければ今度、長野さんもどう?』
「えっと、飲みたいですけど、うちは夫がそういうの許してくれそうにないから、難しいかな。ごめんなさい、あはは。」
『あらラブラブなのね。
のろけられちゃった、うふふっ。』
もちろん二人の旦那さんは、タブレット洗脳によって妻の不在を認識できていないだけでした。
伊藤さん達も、やはり洗脳によって夫の許しを得たと思い込んでいただけ。
そんなことに気付く筈もなく、軽い世間話をしてから通りすぎます。
そしてその日の定時連絡…
「リッコ、あなたお酒なんて大丈夫なの?」
『それは大丈夫ですよ。
先輩が仕事辞めた頃は未成年でしたけど、もうそれなりに飲む機会は経験してますから。
ただ、実際昨日は嬉しくて浮かれすぎたかも、えへへ。』
リッコはそのお遊びの男性に興味を持っている様子でしたが、具体的な話はほとんど『胸』への興味ばかり。
危険に感じつつも、たしかにリッコのバケモノおっぱいでは、気に入ってくれる稀有な人はなかなかいないかも…と、私の思考も洗脳電波に毒されつつありました。
「いずれにしても、翌朝の仕事のことも考えて、深酒は駄目よ?」
そう言うのがせいぜいだったのです…
「…もう!
お酒はほどほどにしときなさいって。」
「初デートでブラ見せたり外したりなんて!
そんなこと…」
今回は、見逃せない話が多く、ついつい小言じみた口調になってしまう私。
リッコもタブレットの反対側でやや怯みますが、私の口調が柔らかく変化していきます。
それはタブレットからの洗脳電波が強くなったから…そして先日リッコに電話をブツ切りされた時のように、優しい口調でキツい言葉を浴びせるのでした…もちろん無意識に。
「そうね、その『ユウ』さんだっけ?
そんなバケモノじみた胸を心から愛でてくれるなんて人、もう二度とリッコの前に現れてくれないわよ…確率的に。
だから離しちゃ駄目よ。
しっかり掴まえて、バケモノみたいな胸も、しっかり掴んでもらいなさい?」
洗脳された者同士の、異様な会話が交わされます……
【わかりました。
ありがとうございます。】