2024/11/28 17:06:14
(TC6blS0F)
「素敵な指輪、ありがとう、自宅以外では外さないわ、ふふっ、占い師の時もね。
ヨハンセン、指輪、守護魔法が掛かってるわね?それと私の魔法が暴走しない様にも制御魔法も…、私、そこまで弱くないわよ?」
そう言うリルベルだが指輪を自身の目の前へと上げ、繁々と見たあと幸せそうな笑みでヨハンセンを見上げると。
「同じ鉱山から採れたタンザナイトで貴方にはイヤーカフを着けて欲しいわ、指輪のお返し、それから牽制の意味も込めてね、人間国で貴方の本当の姿で生活してないものね。
男女問わず貴方に魅入ってしまって一々相手にしていたら参ってしまうものね。」
「縁者等の前で最初の交わりで…、聞いた事も読んだ事もないわ、根元から二つに可能なのね、そう言う事は普段は一つなのね?
交わる時だけ二つに別れるの?それとも意のままに別ける事が出来るの?その辺りは…その時になったら教えて頂戴。」
人間だった時、凌辱され純潔ではない、魔族も処女性に重きを置いているのだろうか?
魔族として産まれ変わった私は誰にも穢されていない物とされているのか?
ヨハンセンは今まで女性と交わりを持っていないのだろうか?その疑問を口にはせず。
「種族が違えば習慣も違います、体の作りも違うでしょう、人間国では貴族と職業によって魔法が使えますが民達は使えません、その為に魔石が存在します。
魔族は言葉が話せない者でも下級魔法は使えるものね、魔力の少ない者も下級魔族よりは魔法が使えます。
魔族の事はこれから勉強していきます、ヨハンセンはどうやら魔族の中でも高貴な地位に居るみたいですから…。」
まだヨハンセンの地位など教えられていないがそんな事は関係ない、掛け替えのない者へとなっているヨハンセンの腕の中に納まると
魔の子村のカラマツの上にテレポートし祭りの準備を見ているとハイルとオートマタからテレパシーが。
〘ハイルにリリス、貴方達はつつが無く事を運んでいるわ、ただこの村にも復讐対象者が居ただけよ。
彼等を狂わせ嬲ってやりたいのよ、リリス、勇者と事が済んだら祭りに誘い出して頂戴、勇者、貴女の色香にやられてまだ発情が治まっていない筈よね。〙
〘リルベル様の仰る通りですが私の膣内に挿れるのには躊躇している様です、色欲狂いの勇者もこれ以上は危険だと思っているのかも知れません。〙
「愛しの相方さん、孫娘以外に時間停止魔法を使ってもらえないかしら?回想魔法と時間停止を両方使えないの。」
ヨハンセンが時間停止をすると孫娘が混乱して辺りを見回している、その前に姿を現すリルベル。
「お嬢さん、こんばんは。」
「貴女はどなたですか?何故、みんな止まってしまっているの?」
「私はリルベル、…人間だった時にはベルと言いました。」
「ベル…様…、まさか、ベル様!!正聖女様!おいたわしや!」
「あら、貴女、私を知っているの?」
「父さん、いいえ、父から聞きました、私を守る為に祖父が無実の罪の正聖女様を魔女と…、淫売と罵り妖女と言い、石を投げたと…。」
「お父様は?」
「父はこの村でただ一人、正聖女様の無実を訴え廻りました、祖父に止められても、でもある日……狩猟に行ったっきり戻りませんでした。
幼馴染の彼に父の後をつけた彼の父を見たと教えられました。」
「それから?」
「父は事故に見せかけられ祖父に命じられて彼の父に殺されたんだと思います、王国は怖いです、勇者もそれ以上に…恐怖でしかありません。」
「貴女はどうしたいの?」
「判りません、どうしたらいいのか…。」
「辛い思いをするけど私に何が起こったか見てみる?」
頷くと娘に回想魔法を…、娘の体は激しく動き顔を歪め、涙を流し荒々しい息を吐き叫び出す。
「酷い!酷い、私……、あぁぁぁあーーー!」
叫び倒れる孫娘に回復魔法を施すと立ち上がる。
「正聖女様、貴女はこんなにも酷い目に遭ってしまわれた、人々を正聖女様の憎む対象になってしまわれた事は悲しいですが
私この村を正したい!幼馴染の彼と正聖女様を信じる者達、王国を恨んでいる者達と共に。」
「村長と彼の父親の命、その他、私を罵り石を投げつけた者達の命はなくなるわよ?」
「それでもです。」
「今この村に勇者が居るわ、貴女はこれからカラマツの下で勇者に犯されるわ、村長の前で……、その他の女性達も…、それでもいいの?」
「勇者に穢されてしまうのですね……、それでもです、正聖女様。」
涙を流しながら孫娘が答える。
「そう…、その気持があるのなら協力なさい、今夜、貴女はカラマツの下で村長の目の前で犯される。
村長と愚か者達の記憶と時戻しをし記憶に残る様、それから悪夢を見せてあげるの。
大切な人が勇者の子を孕み森の湖に女性達は身を沈めていくその光景を何度も何度も…、気が狂った頃に最低限に施してあげていた治癒魔法を止めるの。
私を信じた者達には悪夢は見せないわ、それから…、貴女も勇者などに穢されない、ただ村長に幻想を見せるだけよ。
ただし私を信じなかった淫乱聖女と罵った女達は勇者が犯すわ。
貴女はその幼馴染と勇者が王国に戻る前に勇者が村に何をしたのかを国中に知らしめるの。」
「貴女様を陥れた村長の孫娘の私は復讐の対象にはならないのですか?
私がするのは勇者がした事を王国の新聞社に知らせるだけで宜しいのでしょうか?」
「えぇ、対象者ではないわ。ただし手先になってもらうわよ?これから犯される女性達、止める村の人達を惨殺する勇者、名が地に落ちるわ。
色欲狂いの勇者が村を襲ったと…、この魔石を新聞社に渡しなさい、村長の記憶を映す魔石よ。
王国だけでなく各国の空中に映像と声が映し出される、それを見たら勇者はどうなるかしらね?」
「正聖女様を信じる者達まで…嬲り殺されてしまいませんか?」
「本当に私を信じている者達は隠匿魔法を施すわ。」
「隠匿…魔法…ですか?」
隠匿魔法の説明をしそれから……。
「貴女のお父様は生きていらっしゃるわ、大怪我を負って森の精に匿われているわ。」
〘ヨハンセン、魔の子村は後始末したあと魔神の総本山として使っていこうと思うのだけどどうかしら?
人間なのに魔神信仰をする…、暫くは隠れ村として結界を掛けて王国に見つからない様にして魔族の協力村と言う事にしなくて?〙