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2024/06/07 22:41:03 (yYbiglp6)
イメージは中世欧州です。

城下街の裏道にあるギャングやアサシンなどが集う酒場。
経営してるのは見た目はか細い老爺、この場を知らぬ初めて訪れる者は誰しもその老爺を胸倉を掴み脅しをかけるが老爺がジロリと目を動かすだけで圧倒され逃げ出してしまう。
それを見て大笑いする客たち、薄汚れた白いカーテンに隠されたような扉の向こうによく当たると言われている占い師がいる。
占い師は真深く被ったベール越しでも美しさわ判り、濃紫シースルーの着衣からもスタイルの良さから男共は恋人、妻、愛人は断られそれでと無理やり悪さをしようとする者は悉く街からも見なくなってしまう。

「フフッ、頃合いかしら?」
部屋で水晶に向かい手をかざしある人物に夢を見せていく。


〔止めろ!!私に触れるな、無礼者!!〕
夢の中である人物は何者かに拘束され陰部をいいように弄られている。
〔ウッッ…、止めろと言ってるではないか!!グウッ……、あぁぁあ、止めろ!挿れさせるな!グッアアッ……。
アァァアーー……、止めろ!イクッ、イキます!!ハァハァハァ……〕
体を痙攣させていると目を覚ます。
〔なんて夢だ!この私が……。〕

息を切らせ額からは汗が滴り、陰部は勃起し陰のうにも触れられた感覚がある、そして何より白濁した液体が腹を汚している。
〔まさか……夢精か……?否、そんなはずはない、風呂でメイドに出してもらってから休んだんだぞ。〕

「あの人はいい夢が見られたかしら?あとは頼んだわよ、愛しの相棒さん……。
私たちはあの方を復活させないといけないのよ。
復活したあの方も私たちの意のままによ?」

お相手は決まってます。
読んでくれたら嬉しいなぁ。
 
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30
投稿者:リルベル ◆NCfYZhhGkk
2024/10/21 22:57:23    (eCYdUB3P)
〘クスクス…、愛しの相方さん、視えてるわ、本当によく言ったものだわ、弱い者ほどよく吠えるね。
ハイルは上手に騎士になっているのね、館長でさえもインキュバスと気づいていないのね。
力の弱まった勇者が気づくわけもないわね、しかしハイルにマウント取ったところで一見紳士的な出立ちでルチアが不快を表してないのだから
勇者よりハイルに今の所は軍配が上がってるわね、力だって勇者よりハイルでしょうに…。
フフフッ、ハイルが魔国の者と知ったら勇者はどうするのかしらね?
その前にルチアには堕ちて貰うけれど勇者にもインモラルに堕ちて貰わないとなのよね…。
リリス、聞いてますか?勇者に襲われたらオートマタのベルの魔法を一部使えなくしようと思うの。
それでハイルに怪我をさせて……勇者の責任にする。
ベル、ルチアを襲ったから魔法が発動しなかった、ルチアを庇ったハイルが少し重めの怪我をする、どうかしらこの筋書きは?〙
〘リルベル様、仰せのままに…、そちらの魔法使いと騎士はどう始末を付けるのですか?〙
〘そうね、魔法使いは…魔法禁書が読めると王女に誘い出してもらって魔法を発動して自ら破滅してもらいましょうか?どうかしら愛しの相方さん?〙
〘騎士は如何されるのですか?〙
〘大事な大事な姉君を魔国に嫁がせたくない…、そうね、私、その大事な姉君とやらと接触してみようかしら…。
淑女の鑑と言われている信心深く心のお優しい女性らしいから…、暗部を擽るのも面白そうね、愛しの相方さん、手伝ってくれるかしら?
貴族のパーティーで接触してみようと思うの。エスコートよろしく頼むわ、その前にドレス一式揃えないとだわ。
愛しの相方さん、私の為に貴方の目の色の素敵なドレスと宝石をプレゼントして頂戴。〙



−−−礼拝後、出発−−−

「私はベル様の隣に座りたいです。」
「それはいい考えですが…、馬車は山道に向かいますので揺れる事が予測されます。
よろしければルチア殿、私の隣にお座りになりませんか?」
「ハイル様、宜しいのでしょうか?(あっ、でもベル様が汚らわしい勇者の隣に…。)」
「そうですね、男性に支えてもらって乗った方が安定しますものね。」
「俺もそう思う、ルチアとはベルより少し前に知った仲、親交を深めると言う意味でもいいと思うぞ、なっ、ハイル。」
「はい、勇者様。」
勇者メルヒルは主導権を握ろうと三人の名を敬称を付けずに呼び始めるがハイルはルチアにもオートマタにも紳士然で話し掛ける。
ルチアもオートマタもハイル同様、メルヒルと一線を置いている。

「ベル、貴女はギルドに所属していると聞いたが今まで噂も聞いたことがない。」
「えぇ、メルヒル様が最前線にいらっしゃる時にこの国へ移民として避難してきたので…。
戦争ですから仕方ありません、母国は東国の水龍に護られた国でした…、メルヒル様ならお分かりでしょう?」
「水と緑豊かなあの国か…、申し訳ないことをした。が中央国の勇者である私には王命で国統一と……。(不味いぞ、話題をそらさないと…。)」
オートマタの話を聞き額の汗を拭いながら話題を逸らせないかと、その時、馬車がガクンと揺れオートマタがメルヒルに抱きつく形となる。
リルベルが改造した人間の肌感、柔らかさをそのままにしたメルヒル好みの大きさの乳房がメルヒルの手に……。
「(ウヒョー、柔らけー、デケー、少し揉んでも大丈夫か?)」
「ンッ……、ァッ…。」
「(ベルは敏感なのか?聖女の裸は盗み見たが触ったことがない。惜しいことした、処刑前、襲わせる前に一発遣っとけばよかった…。)
ベル、大丈夫か?」
「はい、すみませんがメルビル様、揺れがおさまるまで支えてもらっても宜しいでしょうか?」
29
投稿者:ヨハンセン ◆LeY5PvBg4w
2024/10/07 22:21:04    (lJOSgsu1)
〘匂い袋か…あんなもの嗅がせたら、ただでさえ獣の勇者が、それしか考えられなくなり、やり死にするかもしれんが、それもまた一興か…
馬については魔国産のものに変えている故、発情する心配はないが、御者に影響されては困るな。
今回の御者はいつもの者と違い、若く新婚とのこと。ハイル、匂い袋を取り出すのは、パーティ一行が出発してからにしてくれ。それでいいかな?麗しの君よ。
あの匂いは好意を抱き始めた異性のことは、一層魅力的に感じて、何をおいても自分のものにしたいと、思うのであったな。。
修道女ルチアからハイルへ好意の目が向けられ、それに勇者が気が付いた時の表情も楽しそうだ。
ハイル、もう着く故、お前とのテレパシー通信はここまで。
麗しの君よ、パーティ壊滅は、ハイルとオートマタに任せて、われらはこちらで仕上げの準備をしようぞ。。〙
馬車が止まり、御者が馬車の扉を開けると、一行が降りて協会に入っていく。

ーーーーーーーーーー教会---------

旅支度を整え終え、再び部屋に入って来たルチア。
「ルチア殿、今までこういった旅のご経験は?」
「ハイル様、何分にも初めてのことゆえ、他の皆様のお邪魔にならないか心配で…それに私は戦うこともできませぬ。それに…」
「そんな心配なぞ要りません、私ハイルがルチア殿をお守りいたします。ルチア殿は治癒魔法を使える存在。パーティには必要不可欠です。それに何です?他に心配事でも…」
「い…いえなんでも…(館長様の前では流石に言えない…でも旅立ちの後すぐにでも、ハイル様には話しておこうかしら…)」
その時、扉がノックされ直ぐに開くと、四人が中に入って来る。
「これは王女様に勇者様。ヨハンセン殿にそちらは?」
ベル(オートマタ)を見て、ヨハンセンに問いかける館長。
「ああ、こちらは魔法使いのベル殿。攻撃魔法とサポート魔法を使えて今回のパーティに同行される。」

「そうですか、宜しくお願いします。こちらが同行するルチアになります。それに向こうが剣士のハイル殿。」
「ハイルと言います。宜しくお願いします、勇者メルヒル殿にベル殿でしたか?」
一瞬のうちにベルに目配せするハイル。
「ベル様宜しくお願いします、ルチアと言います。(勇者好みの肉感の方だわ……この方も勇者の餌食に…)」
挨拶をしていると、メルヒルの好色の目が嘗め回すように見てくるのを感じる。
そう思うと無意識のうちに、ハイルに身を寄せるルチア。その様子を見逃さないメルヒル。
「剣士ハイル殿か、はじめてお目にかかる。今回パーティのリーダーを務めさせていただくメルヒルと申す。」
ハイルに対してマウントを取るメルヒル。

〘麗しの君、見てるか。勇者がメルヒルに対してマウントを取ってるぞ。
ルチアがハイルに身を寄せたことにご立腹らしい(笑)〙

<ハイルと言います。勇者メルヒル様のご噂は、以前から伺っております。
以前の遠征では、敵将の首を取ったとか、その他の武勲のことも諸々と。
今回は青百合と青石を取って来るミッションで、強敵も出ないだろうからと、鍛錬を積んで来いということで、未熟ではありますが私に白羽の矢が立ちました。
色々と勉強させてください。宜しくお願いします。>
そう言ってメルヒルに対して頭を下げるハイル。
ハイルの言葉を聞き態度を見て、満足そうに笑みを浮かべるメルヒル。

<それではメンバーもそろったことだし早速出立しようか。〇〇山と言えば少し距離がある。明るいうちに少しでも進んでおきたいからな。>
そのメルヒルの言葉でメンバーが立ち上がるが、館長が出立のお祈りをささげてくれるとのことで、メンバーが旅立ったのは、それから半刻後の事だった。


28
投稿者:リルベル ◆NCfYZhhGkk
2024/09/23 07:05:30    (3h9RU2Vo)
〘ハイル、これから宜しくね、私はリルベル。
人間界の勇者なんて魔族の貴男からしたら赤子の手を捻る様なものかしら?
ヨハンセンの事は愛しの相方さんと呼んでいるの、その事を覚えていてね。
私からのお願いはオートマタのベルが持っていく匂い袋を馬車行ける所まで貴男が随時使って頂戴。
ハイルとオートマタには何の意味も無い匂い袋よ、ただメルヒルとルチアにはどうかしらね、何せ強力な媚薬使用の匂い袋だから…。
愛しの相方さん、馬に匂い袋の成分を摂取させてくれたかしら?発情したら可哀想だもの。〙
〘リルベル様、いくつか質問しても宜しいでしょうか?
なぜ人間界の聖女だった貴女様が魔族に手を貸すのですか?
貴女の目的は何でしょうか?まさかヨハンセン様の邪魔をする訳ではありませんよね?〙
〘質問に答えます、確かに私は人間界の聖女でした、しかし私は愛しの相方さんの手で魔族となったのです。
経緯はこれから会う勇者とこの国の王女、勇者の仲間により罠に嵌められ冤罪で屈辱的な拷問を受け処刑されたのです。
私の事だけでしたらここまで悪く思わなかったでしょう、しかし親しい人々の首も跳ねこの辺りは貴男にも観せて上げるわ。〙
〘……これはこの様な事が!魔族にもここまでのクズはおりません!
魔族には短い年月でも人間であったリルベル様には長い年月、そこでヨハンセン様と信頼関係を結んだのですね。〙
〘そうね、それに魔族は決して裏切れないのよね、愛しの相方さんが教えてくれたわ。
私の右腕には裏切りをしたら無限に復活出来ない様に契約の証が刻まれているわ、無論、愛しの相方さんに◯◯の箇所に証があるでしょ?〙
〘私はヨハンセン様と主従の契約をしております、ヨハンセン様、リルベル様を私が裏切れば同じ様になると言うことですよね?〙

ヨハンセンの返事後、リルベルからハイルに
〘ハイルは両刀なのですか、動物の交尾の様な物にして欲しいわ。〙



−−−教会、ルチア−−−

「(ハイル様は私の体を見てこないわ…、視線を感じないもの、この方は下劣な勇者や酒場の男性達の様な人とは違うのかしら…?)」
「館長殿、先程の話の続きですがルチア殿の同行の寄付金ですが王宮からの寄付金と私の報酬もと思うのですが如何でしょうか?」
「えっ?それをなさるとハイル様の報酬が無くなりますが…。」
「いえいえいえ、私は独り者でギルドに所属し衣食住と困っている訳ではないので…、申し訳ないがこの教会は随分、手入れがされていない様に見受けられる。
身寄りのない幼子達にも十分な食事や教育も必要とこの国の騎士…、忘れて欲しい。
私の事は剣士と言う事にしておいて下さい。」
「まぁ、騎士様が態々同行なさってくださるのですね、安心です。」
「本当です、ハイル殿、ルチアを宜しくお願いします。」



−−−酒場から教会までの馬車−−−

「王女様、心に命じておきます。」
〘リリス、共有ありがとう、疲れていませんか?〙
〘リルベル様、お心遣いありがとうございます、ヨハンセン様、聞きましたか?リルベル様が私にお優しい言葉を掛けて下さいました!〙
〘優しさだけじゃないのよ、ごめんなさいね、リリスを復讐の手助けの為に使ってしまって…。〙
〘勿体ないお言葉です!今の魔王より、より強い私が尊敬出来る主に主従したいのです。〙
〘それなら大丈夫よ、◯◯山から戻った頃には産まれる魔王を種にして力ある者が現れるわ。〙

「(聖女ベルとは違う…、このベルと言う女、中々いい体してる、旅の途中で発散させてもらうのに丁度いい、ルチアと3Pもいいが
此奴はどうやったら元に戻るのか……。)」
豆粒程になってしまったペニスに気づかれない様に(皆、気づいている。)手をやりどうにかならないかと考える。

教会に到着したと言うヨハンセンの声に現実に戻され馬車を降りると外作業をしている外から手伝いに来ていた修道士の会話が聞こえてくる。
「◯◯山の青石には欠損した体の部位を回復してくれたり失った機能を回復してくれたりする魔力が秘められてるらしいがまやかしではないのか?」
「否、まやかしではないぞ、実は俺が体験している、戦争で足を欠損し青石の使用を国王様から許可を得、回復させて頂いた。」
「あ〜あ、確かお前、勇者“様”を庇って怪我したんだったな、欠損までとは話は聞かなかったがな。」
「勇者“様”が庇われての怪我は外聞が悪かったんだろう、で、戦争は懲り懲りと言う事で修道士として生涯を終えたいと願い出たわけだ。」
「昔と違って一部の修道士、修道女も婚姻が認められる様になったもんな。」
「生涯独身を貫く者も多いがな、俺はルチア殿に王命が終わり次第、交際を申し込もうと思っている。」
「肉感のルチア殿か、俺は今の嫁、一筋さ。」

「(肉感のルチアの体を俺は知っているぞ。
ベルも青石で機能回復をしたら頂くとするか。)
ベル殿、修道院の館長様にご挨拶をしてから旅立ちましょう。」

勇者に気付いた修道士が深々と頭を下げ今の話聞かれたかなどこそこそと話している。
27
投稿者:ヨハンセン ◆LeY5PvBg4w
2024/09/22 18:37:54    (D7FZm4/m)
〘ハイルなら上手くやるさ。あいつは相手を完全に信用させてから堕とすのが得意だからな(笑)〙
リルベルへの意識はそのままに、ハイルへ意識を飛ばすヨハンセン。
〘ハイル、聞こえるか?〙
〘これは、ヨハンセン様。ご連絡首を長くしてお待ちしておりました。〙
ハイルにこれからの指令を伝えるヨハンセン。
〘畏まりました。人間界の街から、勇者メルヒルとやらの供をして、〇〇山まで行けば宜しいのですね。これから勇者と魔法使いに変身したオートマタが修道院に行くから、そこで修道女のルチアとやらと待っていて、合流しろと。〙
〘ああ、その道中ルチアとオートマタとよろしくやってくれ(笑)やりかたはお前に任すが、ルチアにはまず心をお前に対して開かせて、何事もお前に依存させるようにしろ。メルヒルがルチアにぞっこんだから、襲おうとしてるところを助けてやるのでもいい。なにパーティ内でメルヒルとの仲が多少ぎくしゃくしても構わん。最終的な手柄は全てメルヒルに渡るようにすることだけは、忘れないようにな。〙
〘畏まりました。楽しい旅になりそうです。それと意識の開放はどのようにすれば?〙
〘それについては、私とリルベルに対して、視線と共に常時開放しておいてくれ。都度指令も出すからな。〙
〘ではこれより修道院に向かい、ルチアという修道女と初対面を済ませて、二人を待っていることにします。〙
〘ああ宜しく頼む。リルベルからは何かあるかな?〙

ーーーーーーーーーー少し後の修道院---------

カンカン…カンカン…修道院表の重々しいドアに付けられているノッカーが数度叩かれる。
顔を出した修道女に、
「申し訳ありません、私ハイルという剣士をやっているものですが、ルチア様という修道女様はこちらにいらっしゃいますか?」
「ルチアですか…確かにいますが、どういったご用件ですか?」
「そうですか、良かった。」
白い歯を見せて微笑み、差しさわりのない用件を話すハイル。
「そうですか、国王様の命で…それはご苦労様です。ただいまルチアを呼んでまいりますので、こちらでお待ちを。」
そう通された部屋には、一人の男が座っていた。
修道女から話を聞いていたのか男が立ち上がり、
「これはこれは、私ここの館長をしております○〇です。剣士ハイル様、お役目ご苦労様です。ルチアはただいま参りますので、少々お待ちを。」

館長と話をしているとノックの音と共に、
「館長様、お呼びでしょうかルチアです。」
との声が聞こえてくる。
「ああルチア、旅路の用意の途中悪いね、入ってくれ。」
ドアが開き美貌の修道女が入ってきて、ハイルに視線が止まる。
「(だ…誰?まさか旅路のメンバー?あの勇者以外にも、男がメンバーにいるの?)」
「ルチア、こちらは剣士のハイル様。此度の勇者様との旅路に同道なさるそうだ。」
「ハイルです、邪魔にならないよう頑張ります。宜しくお願いします。」
白い歯を見せ微笑み、軽く会釈するハイル。
「ルチアと申します。こちらこそ足手まといにならないようにしたいです。宜しくお願いします。(あら、軽々しく握手求めてこないのね……男って酒場の男の人達や、勇者みたいな男ばかりじゃないって、ことかしら?)」
少し逡巡しながらも、自ら握手を求め軽く手を差し出すルチア。
「あ、これは失礼しました。女性から…」
差し出された手を一瞬握り、直ぐに離すハイル。その手を通してハイルの体温がルチアに伝わる。
「(この方は勇者とは違うのかも……いえ、まだわからないわ、気をつけないと…)」

〘掴みはまあまあのようだな、ハイル。ルチアの緊張が大分解けてきているようだ。その調子で頼むぞ。〙
〘はっ。ヨハンセン様ご希望に添えるように、勇者メルヒルを闇落ちさせて御覧に入れます。闇落ちさせた暁には、勇者メルヒルの尻穴を奪っても?〙
〘そうかハイル、お前は両刀使いだったな(笑)その時には好きにするがいいさ。〙

ーーーーーーーーーー酒場---------

〘おいおい麗しの君、国庫から三分の一とは。。前国王でも認めないぞ。今の国王はしみったれのどケチ。勇者メルヒルといえど、こんなことが知れたら間違いなく処罰されるだろうな、麗しの君の目的はそれなんだろうが…(笑)〙
リルベル・ベルとメルヒルの話が終わり、ヨハンセンが
「メルヒル様、ご用意が整いましたら修道院まで、馬車でお送りいたします。その後王女様と私は王宮に戻ります。後、剣士を一人修道院で待たせておりますので、ご一緒させてください。以前の剣士様には少し及ばないかも知れませぬが、腕の方は確かでございます。」
「うむ、ヨハンセン殿済まぬ。ではベル殿(くそっ、言い難いものだ…)参ろうか。リルベル殿、お手数をお掛けしたな。」

酒場を出て馬車に乗り込む勇者メルヒル・王女ルチア(リリス)・魔法使いベル(オートマタ)そしてヨハンセン。
ルチアとヨハンセンが奥の席に向かい合い、その横にそれぞれベルとメルヒルが座る。
ルチアが横に座ったベルの手を取り
「いい、ベルとやら。メルヒル様は私の許婚ですからね、色目なんか使わないでね。〘オートマタ、今までの私とメルヒルの記憶を共有しておくわ。その美貌ならメルヒルは間違いなく貴女を襲うはずですわ。リルベル様・ヨハンセン様、記憶の共有完了しました。これでよろしいでしょうか?〙」
26
投稿者:リルベル ◆NCfYZhhGkk
2024/09/20 20:21:32    (a3n8clw6)
〘リリスはルチアとして王宮に連れて行かなくてはならないわよね?代わりはオートマタにリリスの意識を入れて魔女として送り込むわ。
勇者が襲ったら意識を出して無反応なんて楽しくなくて?ハイルと交わる時は声も躰も乱れに乱れさせて…。
名前はそうね…、“ベル”にしましょう、少し意地悪かしら?瞳と髪を“ベル”の色にしましょう。
ハイルには勇者の事など考えられない様にルチアを虜にしてもらおうかしら?
ハイルには愛しの相方さんから伝えて頂戴、心から先に虜にしてあげてね、ルチアは純潔は散らされてしまったけど心清らかな乙女よ。と。
フフッ、楽しみがまた増えたわ、男としてのプライドをズタズタにして王女も今、魔王を産む“巣”としての役割を…。
体は動かないのに意識だけはある◯◯山から勇者達が戻るまでには産まれるけどそれまでお腹が膨らむのを混乱すればいいんだわ。〙



−−−酒場−−−

「大きな声を出して失礼しました、私、リルベルと申します。
そう、王様に命じられ◯◯山に行くのね、回復魔法の者は教会のシスターかしら?ジェードグリーンの髪色の者ね。
サポート魔法と攻撃魔法の者には心当たりがあるわ、今から転移魔法で呼びましょうか?」
「済まぬがお願いしてもいいだろうか、何せ王様の命じられた事なので早急に取り掛からねばならぬのだ。」
〘愛しの相方さん、少し力を貸してくれないかしら?“ベル”を演出的に登場させたいのよね。〙

リルベルが酒場の板床にお爺さんから借りた杖で魔法陣を結ぶと床が光りそこにティーブルーの髪色と瞳の“ベル”が姿を現す。
「ベル、突然の呼び出しに応えてくれてありがとう、こちらの勇者様がサポート魔法と攻撃魔法の者を◯◯山の祠に行くのに必要と言ってね。」
「リルベル様、お呼び出し頂き光栄です。」
「べ、ベル?……済まぬ、知人と名と髪色…、瞳が同じだったもので……。(この人はベルではない、ベルと同じ髪色と瞳をしているだけだ。)」
「リルベル様、この勇者様に着いて◯◯山に赴けけば宜しいんですね。」
「そうです、悪いわね、この勇者様のサポートをして欲しいのよ。」
「リルベルさんと言うのですね、そしてそちらの女性がべ、ベルさんですね、済まぬが共を頼む。」
「えぇ、それは構いませんが報酬は頂けるのでしょうか?私は攻撃魔法ギルドに所属してギルドにもそれなりの物を渡さなければならないのですよ。」
「◯◯山から戻り次第、国から報酬は出るはずだ。」
「はずでは困ります。」
「そうね、ベルにも生活がありますから必ずとお約束して下さいませ。」
人差し指を出し回すと一枚の紙、魔法紙に契約書と書かれている物をメルヒルに渡し、羽根のペンも渡す。

「勇者様、こちらに“よく読んで”サインをして下さいませ。」
リルベルの所作に目を奪われたメルヒルは禄に契約書を読まずにサインしてしまう。

“契約書”、旅が終わり次第、ベルに国庫の三分の一を渡し庶民から“爵”の位を与える。と言うものだった。
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投稿者:ヨハンセン ◆LeY5PvBg4w
2024/09/18 20:27:05    (dHwU.ECO)

〘ここまでのくず、魔国でもなかなかお目にかからん(笑)
それに自分の性技に絶対の自信を持ってるらしいところが笑えるわ。
私が勇者と同行?冗談はやめてくれ、そんなこと願い下げだ。
私はフアナ王女と王室に戻って、前国王の相手をせねば。。〙
周りに気づかれぬよう(実際にはまるわかり)装って、自分の股間を触り小さくなっていることを再確認して、消沈する勇者を目にしながら、
〘何者かに化けさせたリリスと、インキュバスのハイルを騎士ということで同行させよう。
メルヒルの仲間だった騎士は、他国へ出張中だしな。
魔法使いの人選は麗しの君に任せるよ。
メルヒルは一度手にかけた女は、全て自分にぞっこんになっていると思ってる節がある(笑)
ハイルとリリスが宜しくやってるところ見せつけてもいいし、ハイルにルチア襲わせてるところ見せつけても……
3P4Pなんていうのも乙かもしれんぞ(笑)
ルチアが本格的に壊れるかもしれんが、まあそれでもいいだろ。〙

ーーーーーーーーーー修道院のルチア----------

勇者一行が酒場へ出かけた後、割り当てられている4人部屋に戻り出立の用意を整えていたルチア。
「(やはり館長様に言って、誰かに代わって貰おう。)」
そう思い立ち館長室の扉をノックするルチア。
コンコン
「ルチアですが、館長様少し宜しいでしょうか?」
「あぁ、ルチアか入りなさい。」
ルチアが部屋に入ってきて、目の前に立つとソファを進めながら、
「どうかしたかね?ルチア。長旅になると思うが用意はできたかな?」
「あ、その…出立に際して祈りをささげていただければと(なんで?なぜさっきから思ってもいないことが言葉に…そうか、ここで誰かに代わって貰ったら、その誰かがまたあいつの餌食に。こんな思いをするのは私一人で……)」
「なんだそのことか。皆がそろって出立の時には祈りをささげるつもりでいるが。」
「そうですよね、その時は宜しくお願いします。(そうじゃない、私一人の為だけに祈って欲しかったのに……)」

ーーーーーーーーーー再び酒場----------

姿を現したリルベルのあまりの美貌と語気の強さに、一瞬言葉を失うメルヒル。
なんとか愛想笑いを浮かべて
「休んでいる方がおられたか、これは失礼した。。
ではここで用件を伝える。私たちは国王様の命により、〇〇山山頂の祠まで、青百合と青石を取りにいかなばならない。
ついては、道中魔物が出るかも知れぬゆえ、魔法を使えるものを探している。
貴女に心当たりがあるかもという話を聞いて、窺った次第。
回復魔法を使える者はいるのだが、攻撃魔法及び強力なサポート魔法もあった方がいいのでな。心当たりはござらんかな?」

24
投稿者:リルベル ◆NCfYZhhGkk
2024/08/27 17:57:53    (kVx60yGb)
〘そうだったわね、ただの“手慰み”だったものね。
それにしても髪の色も肌の色も容姿も大分、変わったわ、昔の容姿も好きだったけど今の容姿の方が好みだわ。
全く人間達は魔国に攻め入る何て馬鹿ね…、心の準備?私はただ愛しの相棒さんにも手を貸すけどこの能力で復讐をしたいだけよ。
許せないのよ、親しい人々を愚弄して私を嘲笑い…、貴方が復活させてくれたお陰で授かったこの力を使い…。
……入ってくるのね、憎い勇者が。〙
酒場の扉が開き、お爺さんの声が聞こえる。
このお爺さん、実はヨハンセンと繋がりがあり……。
「昨日にも此方に出向いた勇者、メルヒルだ。
占い師が居るはずだが……。」
「………あちらのカーテンの向こう側に居るよ。」
「入っても構わないか?」
「入らないでもらえるかしら?匂いが臭いのよ。
勇者らしいですが後ろ暗い事をしてますよね?
例えば…親しき人を裏切ったとか?」
「えっ?……私はその様な事は……。」
「偽りはいけません、ここ最近大事何かを失っているはずですが?」
勇者は焦り股間に手をやるとサキュバスのリリスは勇者から見えない様に口端を上げお爺さんは「シンボルが落ちとるわな。」と声を落とす。

「失礼、…カーテンの向こう側には今、体を休めている者が居るの。匂いを移されると困るのよ。」
「何を無礼な事を言っているだ!俺は勇者だぞ!」
リルベルが姿を現すと勇者の大口が開いたままとなる。
「(何と美しい…、王族のフアナ様より肌は滑らかそうだし黒髪も…、スタイルも…、顔も……。
正室には出来ないが側室に迎えなければ……、チンポが勃ったが無いに等しい…、取り敢えず俺の手技と舌で俺なしでは生きられない様にしてやろう!)」

〘穢らわしいわ、メルヒルの思惑読めてる?絶望に落とす事、簡単に出来そうだわ。
山頂に行く時、騎士に魔法使い、聖女を伴い赴かなければとしときましょうか?
フアナが…、リリスが同行よ、そうなると貴方も同行しないと駄目なのよね。
私も行こうかしら?〙


−−−復活−−−

「魔国の者が聖女を復活させたの?恩を売りたかったのかしら?でも残念ね、私は悪しき魔女らしいわ。
私を復活させても人間国との友好関係にはならないわよ?
幼少時代に育ててもらった優しかった牧師様もシスター様も正聖女になった時、後ろ盾になってくれたお養父様、お養母様も
貴族のマナーや教養を教えてくれたお義姉様も
まだ言葉もままならない義弟
私と親しかった執事にメイド達、友人達、婚約が決まっていた親友……。
拷問執行人が言ってたわ、フアナがメルヒルと騎士、魔法使いに裏取引をして私の希望を無くすと…、絶対許さない!!」
憎しみが恨みが復讐心が巨大な憎悪となり……。

「……私は人間ではなくなり魔の者になったと言う訳ね。」
包帯が巻かれた右手には闇魔法が宿り左手には元々の正聖女の魔法が残されたまま。

「これも貴方の希望通りかしら?」
ヨハンセンにもベルが闇魔法、それも最上位魔法の闇黒を作り出している事に驚きを隠せないでいる。
ここまで恨みが強い人間をヨハンセンも見た事が無かった。
23
投稿者:ヨハンセン ◆LeY5PvBg4w
2024/08/25 22:19:00    (ap3Q/r81)
〘別にそんなに恩に着る物でもないさ、前にも言ったように、最初は手慰みでやっただけだからな。それより馬車はもう酒場の前に着くぞ、心の準備はいいか。それに王国が魔国に攻め入ると分かったからには、麗しの君、君を復活させておいてよかったと、今更ながら思う。〙
ヨハンセンがそんなことを、テレパシーでリルベルと話している間に馬車は酒場の前に止まる。
「さぁ、着いたようです。メルヒル殿参りましょうか。」
ヨハンセンはそう言ってから続けて
「フアナ様はここでお待ちくださいませ。荒くれ共がいると、面倒ですゆえ。」
「何言ってるの?ヨハンセン。そんなもの共がいても、メルヒル様が守ってくださいますよね。」
メルヒルにしなだれかかるフアナ。

ーーーーーーーーーー10年前の王国広場----------

後処理を終え胴体を運ぶために、広場に戻って来る執行人達。
「おい、さっき飛ばした女の首と胴体が無いぞ、どうした?」
「あれっ、ほんとだ。誰か持って行ってくれたのかもな。」
「崖から下に落とすだけとはいえ、あんなとこに好き好んでいくやついるのか?〇しぶきや他の首はそのままだし…」
「いいじゃないの。俺たちの仕事が減ったんだから。」
「それも、そうだな(笑)」

〇しぶきを掃き広げその上に砂をかける執行人達。
「しかし、悪趣味だよな…いつまで置いておくんだろうなこの首」
「なんでも皇太子の希望とか…さっきの女も本当は無実だってもっぱらの噂だ。」
「おい、そこらへんで止めとけ。皇太子の耳にでも入ろうものなら、俺たちの首も離れちまうぞ。」
「ああそうだな、でも女の首と胴体が無くなったことだけは、報告しといたほうが良さそうだ。」
「止めとけ止めとけ。刑執行の場面には、皇太子も立ち会って、離れた瞬間には薄笑い浮かべてたぞ。それにわざわざ見に来るなんてことないさ。」
「そうかなぁ…」
「そうさ、それに見に来て首が無いことが分かっても、カラスが持って行ったと言えばいいだろ。」
「でもなぁ…」
そう言いながらも最終的には同僚の言うことを聞き入れ、報告しないことに同意する。
「胴体は崖下だし、首はカラスが持っていった。いいな。」

執行人の一人の心配通り、女の首が無いことを皇太子が知って激怒、執行人は刑に処されてしまった。
その後国中の捜索が行われたが、首の行方はようとしてわからなかった。

ーーーーーーーーーーヨハンセン回想----------

刑執行日から数日の後、女が復活している期待なぞなく、あばら家を訪れるヨハンセン。
扉を開けると、身体は動かせないながらも、キョロキョロと目だけ動かしている女の姿がそこにあった。
「これは驚いた、復活しとるわ。よほど、恨み・復讐心・未練等が強かったと見える。(笑)」

ベットに近づき、ベットに横たわる女を見下ろすヨハンセン。
「私か?そう警戒するな。私は魔国の者だが、国王の呼ばれて今は人間国に身を寄せている身。街を散策していたら、主の処刑場面に出くわしてな。この世への未練等を強く感じたので、手慰みに復活魔法を施した。本当に復活できるかどうかは、主の恨み・復讐心・未練等の強さに関わっていたが…」
壁際にある貧相な椅子に腰を下ろし
「復活なぞと余計なことをしたかな?」

ーーーーーーーーーー5年後----------

国王が退位して、皇太子が後を継いだ人間国。
新国王は前国王と違い、魔国との関係を友好から対立へと変化  させていった。新国王は勇者メルヒルを使い、魔国に攻め入る計画を考えていた。
前国王の執事に納まっていたヨハンセンは、その動きを知らない。
22
投稿者:リルベル ◆NCfYZhhGkk
2024/08/22 14:05:10    (CxhuDpLk)
〘愛しの相棒さん、王女の陰部とは逆に縮小化してあげただけよ?笑いを堪えてるだなんてもう笑っているじゃない。
勇者の子種を回収したからもう必要ないでしょ?それにこれから私と対面するのだから勃起されても迷惑だし汚らしい物など見たくないのよ!
あら、ごめんなさい、声を荒げてしまったわ。
私、もう愛しの相棒さん以外に触れられたくないのよ。
愛しの相棒さんを信用するまで10年近く掛かってしまったわ…。
掛かった年月分はこれから返させてもらうわ。〙



−−−リルベル回想−−−

「(……私は人への感情を持っていない、メルヒルにもただ女神に祈り人々の心を癒し平和をもたらしたかった。)」

邪に染まってしまったドラゴン退治に出向いたあの日。
砂漠の土龍成敗の時も、大海の水龍成敗の時も、火山の火龍成敗の時も、風龍の時も空龍の時も只只、仲間へ癒し魔法を唱えていた。

その他の人達も私は心に寄り添い、耳を傾け綺麗事だけではなく職を無くした者へは職を紹介した、勇者とその仲間たちと共に。

小さな揉め事はあるが平和となり王国に戻ってきた。
勇者メルヒル様、騎士様、魔法使い様と壊れた村や街、そのほかの場所を巡回するはずだった。

「メルヒル様ぁー、騎士様ぁー、魔法使い様ぁー、フアナと美味しいスイーツご一緒してもらえませんか?」
「否、私はベルと……。」
「ベル様、平和になった国々ですものお一人で赴いても大丈夫ですよね?」

出来ればメルヒルにも顔を出してもらいたかったが王都でも勇者は大事。
「はい、王女様、私一人で行ってまいります。」

突然、王女が叫び声を上げると床に焦げ跡がある。
「キャアッ!酷い、ベル様、メルヒル様達と離れるのが嫌だからと私に危害を加えるだなんて酷すぎます……。」
「…こんなに離れた場所からですか?」
「貴女は魔法を使えるじゃない!ドレスの裾が焦げてます。」
「ベル?そんなことを?」
「私は人を傷つける魔法、唱えられません、メルヒル様もご存知だと思いますが…。」
「何よ、ベル、私が偽りを言っていると言うの?」



−−−勇者とその仲間たちの回想?−−−

「メルヒル、本気か?」
「騎士、何をだ?」
「ベルを捨てて王女に乗り換えるって話よ。」
「あぁ、その事か、国に逆らえるわけ無いだろ?」
「そりゃ、そうだがお前等二人なら国を出て…。」
「お前がそれを言えた義理か?」
「俺は魔国に姉上を嫁がせたくないだけだ和平の為と言っているが魔国だぞ?俺が言う事を聞けば姉上は魔国に嫁がなくてもよくなるんだ!」
「魔法使い、お前もだ!」
「俺は隣国への魔法留学の費用を出してくれるって言うから…。」
「お前なら金がなくとも留学出来るだろ!」
「出来るさ、が、隣国の最高峰には留学が出来ないんだよ、我が王族の口利きがあっての留学だ。」
各々の欲望の為、ベルを切り捨てた、裏切った。



−−−王女の回想?−−−

「お父様、メルヒルが欲しいのよ!」
「しかしメルヒルは正聖女と…。」
「それもよ!なぜ王族の私が聖女でベルが正聖女なのよ!親も居ない孤児院上がりの女が!
しかも大公の叔父様に養女に貰われて!あのお姉様の義妹よ!しかもあの女が養女に行ってから跡取りが産まれて、大公の叔母様もお姉様もあの女を女神様扱いよ!」
「しかしベルに落ち度がない。」
「ならば落ち度があればいいのですね?」
国王に歪んだ笑みを見せる王女。



−−−再び、リルベル回想−−

「何よ、ベル、私が偽りを言っていると言うの?」

頭を振り自分は使えないと話すが…、今地下牢で拷問を受けている。
私はなぜ此処に居るのだろう、連行される前、王女の手から魔石が落ちた、炎の魔石。

鞭で打たれ体は揺さぶられる…、フアナ様に危害を加えた事を認めろと言われても
していない事をしたとは言えと応えても拷問は止まない。
「鞭打ちだけでは足りないようだな。」
「メルヒル様、…本当に正聖女様は王女様に?これだけ打っても声も上げませんよ?
「王女様が偽りを申していると言うのか!」
「いえ、決してその様な事は…。」
「(小声)お前、ベルに惚れてたろ?犯っていいぞ?」
「はぁぁああーーー?勇者様、何を!!」
「(小声)声が大きい!ベルに惚れてる奴ら連れてこい!精神的苦痛を味わえば吐くだろう…。


水責めでは窒息の思いを熱湯責めでは背中に火傷の思いを……色々な拷問。
一番辛かったのは…押さえつけられ辱めを受けた事だったかもしれない。

最後には民衆の前に引き摺られると石を投げられギロチンへ。
私を義娘としてくれたお義父様、お義母様、お義姉様、……まだ片言しか話せない義弟も親友も友人達、よくしてくれた執事やメイド達の頭も見える。

そして刃が頭と胴体を離す瞬間。
「家族をこの様にした人も、勇者も騎士も魔法使いも王族も石を投げた人間共も許さ……。」

人間としての命が尽き、次目を醒ました時には躰は動かないが目を動かすと全身に包帯が巻かれ質素だが清潔なベッドに寝かされている。

空腹感はない、痛みもない。
……誰が私をここに運んでくれたの?
どれくらいあれからどれくらい経ったの?
小屋の扉が開くとそこには男がいる。
「貴方はどなたなのかしら?人ではなさそうですが……私はギロチン刑で処刑されたはずです。」

男はギロチン刑は間違いない、その刑から時を止めているとも教えてもらった。
「そうですか…、時を止めずとも皆、滅んでしまったら良かったのに…。
……貴方は私を生かせて何が目的なの?」

恨みが籠もった目で睨みつける。
21
投稿者:ヨハンセン ◆LeY5PvBg4w
2024/08/21 16:42:42    (ht3obcSx)
〘おいおい、麗しの君。勇者メルヒルに何をした。館長との話も上の空で、自分の股間を弄ってるぞ(笑)後ろに立ってるから、丸見えで笑いこらえるのに苦労するわ。〙
「勇者殿、先程からそわそわしてどうかされましたか?」
館長から見てもメルヒルの態度がおかしく映ったのであろう、館長がメルヒルに声をかける。
「これは失礼しました館長殿。国王様の命を少し考えておりまして…〇〇山へ行って青百合と青い石を取ってこいとの命。行くのことに関しては全く問題は無いのですが、何分にも地理に不案内でして…国王様が仰るには、修道院に行けば〇〇山への道案内ができる者もいるだろうとのこと。誰かご紹介いただけますか?」
そう、何とかごまかすメルヒル。

「成程その話ですか。国王様からの知らせが来ており承知しております。」
館長は、フアナ王女の後ろに、ヨハンセンと並んで立っている修道女ルチアに視線を投げる。
「(ま、まさか私…いやぁ、勇者とは名ばかりの野獣のような男と一緒の旅など……)私ですか?分かりました館長様。(ま、また口から勝手に、考えてもいない言葉が…)」
「メルヒル殿、後ろに控えているルチアでいかがですか。お聞きの通り本人も了承しております。地理のも詳しく、回復呪文も使えますゆえ、重宝かと。」
先程の倉庫での行為を思い出し、一瞬好色そうな色を浮かべた目をルチアに向けるメルヒル。
「ルチア殿宜しくお願いします。」
「分かりました。メルヒル様の旅にご一緒出来て光栄です。(いやぁ、いやったらいやぁ……一緒に旅などしたら、勇者は又あのような行為を強要して…)」

「そうだ勇者殿。〇〇山に赴くのであれば、魔法を使えるものも同行された方が宜しいかと。魔法使いについては、町はずれにある酒場にいる占い師が、詳しいと思います。ルチアは先程、その当てを聞きに行って、危ない目に…」
「あぁ、あの酒場ですか。それでは早速…ルチア殿ちょっと行ってきますゆえ、その間に旅支度を整えて下さい。では、館長殿後程ルチア殿を迎えに来ます。」
立ち上がったメルヒルに王女フアナ(リリス)が声をかける。
「メルヒル様、馬車で先程の酒場まで、お送りします。いいですねヨハンセン。」
「もちろんでございます。フアナ王女様。早速行きましょうかメルヒル殿。では失礼します館長殿。」


「(あれは、魔国も王国も先代の王だったころだから10年位前か…いやもっと経つかな。あの頃は両国の仲も良好で、行き来も盛んだったが)」
馬車に乗り御者に行き先を伝えると、頭の中で回想を始めるヨハンセン。馬車はゆっくりと進み始める。

ーーーーーーーーーーヨハンセン回想----------

「父上(先代魔王)、人間国への使者私めに。人間というものこの目で見とうございます。姿かたちはそれほど変わらないと聞きますが……」
「ヨハンセン、お前も物好きだな。魔力の一つも使えない者たちみたいだぞ…まあいい行って勉強してくるがいい。」

人間国国王の執務室で国王に拝謁するヨハンセン。

「国王様、この度はお目にかかり恐悦至極に存じます。私、魔王〇〇の名代ヨハンセンと申します。」
「遠いところよく参られたヨハンセン殿。ゆっくりとしていってくれたまえ。」
ーーーーーしばしの談笑-----
「そうかそうか…気に入ったぞヨハンセン殿。しばらくの間我のそばにいて色々と話を聞かせてくれぬか。」
「私ももっと色々と見て回りたいと思っていたところでした。今魔王〇〇とテレパシーで連絡を取り、了承を取り付けます。」

テレパシーで魔王と話し、もう少しの間人間国にいることの了承を取り付けるヨハンセン。
「魔王〇〇の了承は貰いました。」
「テレパシーというのは便利なものじゃな。私どもにも使えるようになるものなのか?」
「さあ、私には何とも…」
「そうか…残念だが仕方ないな。寝所を用意させるので、それまでゆっくりと…」
「そうですか、それではちょっと街を見てこようかと。」
「案内を付けましょうか?」
「いや気ままに歩きます…それに我々は一度訪れた場所には、二度目からは簡単に行き来できますので。」

街へ出たヨハンセン、しばらく歩くと人だかりのする広場らしき場所にたどり着く。周りの人間の話を聞くと、これから処刑が行われるらしい。
「なんでもフアナ王女様の許婚である、勇者メルヒル様に色目を使った正聖女みたいだぞ。」
「正聖女が男に色目使わんだろ。」
「だからこれは偽物だって話になったらしい。あそこに並んでるのは正聖女の近しい親しかった者たちの首らしいぞ。」
「おぉ、怖い怖い…そこまでやるかね。」
そんなやり取りが聴衆から聞こえてくる。

暫くするとボサボサの髪、土気色の肌をした女が一人転がされるように引き連れられてくると、処刑台の上で聴衆に見せつけるように何度か鞭うたれ、斬首台に固定される。
「あの女みたいだな。ここからも分かるくらいに傷ついて…よほどひどく拷問されてたみたいだ……可哀そうに。。」
「おい、そんなこと口にして誰かに聞かれでもしたら。現国王様はまだしも、皇太子はやりたい放題の暴君だぞ。」
「あぁ、そうだったな……くわばらくわばら。おい始まるみたいだぞ、執行人が斧を…ウッ……」

斧が振り下ろされた刹那、飛び散る〇しぶき・胴体から離れる頭。
一瞬の静寂の後、広場を埋め尽くす悲鳴すすり泣き及び嘔吐き。
地面に飛んだ頭は、今まで並べられていた頭たちの横に置かれ、胴体は処刑台から外されてそこに放置され、執行人たちは後処理の為かその場を離れ、見物人たちも散っていく。

一人広場に残されるヨハンセン。
「なんという残酷さ、今の国王様のうちは大丈夫であろうが、代替わりしたときは、魔国に攻めてくるのではないか?それにしても不憫な女だ。どうせ時間はあることだし、手慰みに復活させてやるか(笑)あとあと何かに使えるかも知れんしな。」
首と胴体を〇〇山の祠近くのあばら家に瞬間移動させ、自身もそこにテレポートを。
取り敢えず手早く黒魔術を使い首と胴体を繋げるヨハンセン。
「顔の造作も変えないとな……これでいいか…後はこの女次第。恨みや誰かへの復讐心、この世への未練等が強ければ復活するであろうし、そうでなければ朽ち果てるのみ。」
傷を治す魔法を全身に施すと、土気色ではあるが元気な時には綺麗だったであろう肌に。

「全身に包帯を巻いて…これで良しと。後は時々見に来ることにしようか。……そろそろ王宮に戻らないと。。それに人間国の防御体制や武力も調べといたほうが良さそうだな。最初は物見雄山のつもりだったが、とんだ変わりようだ。」
魔王にテレパシーで事の次第を伝えた後、王宮へテレポートして戻るヨハンセン。
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