2025/04/04 14:08:02
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−−−見た目荒屋【隠匿魔法で屋敷】−−−
「お帰りなさい、首を長くして待っていたわ…。」
弟妹の前だと言うのにヨハンセンへと寂しかったとばかりにハグをする。
「仲良くと言うか魔国の仕来りの話をしていただけよ、それにリルベル様がもし魔龍族と何らかの関わりがあるのであれば…。」
「タリスは姉上が魔族になった今も尚、聖魔法が使えると言う事は魔龍族でも地位の高い…、リュウトベック殿と血縁関係にあるのではと考えているんだろ?」
「な、な、何をそんな打算的な……、お兄様、ごめんなさい、有ります、打算有ります。
リルベルお義姉様がもしリュウトと血縁関係で今日の態度を知られてしまったら嫌われてしまうと…。」
ヨハンセンはジギタリス、サマエルに構わずリルベルを傍に寄せたまま明朝には姿が元の姿に戻ると二人へ話す。
「ジギタリス様、リュウトベック様は…。」
「リルベルお義姉様、その前に私をタリス、お義姉様を名前無しのお義姉様とお呼びさせて下さい。」
「えぇ、タリスと呼びしましょう、安心してね、番、何が有っても嫌いになれないのよ。
魂の繋がりなの、魔族を獣人族と同じにしたら叱られてしまうでしょうが獣人族にも番と言うものがあるの。
無いのは人間だけなのよ、だから平気で裏切れるのかしら……。」
ジギタリスとサマエルにもテレパシーの声は聞こえた。
「お兄様、ハイルってインキュバスのハイルなのですか?」
「兄上にお考えがあるのでしょうが…、私はまだインキュバスやサキュバスの性の奔放さを理解出来かねます。」
「エル、種族で違いがあります、理解しろとは言いませんが受け入れる事はしなければなりません。
タリスもです、二人は魔国の王族なのですから魔国の人々を大事にしなければなりません。
……明日には姿は戻るでしょう、スープだけでなく他の食事も頂けば体力は回復すると思います。
魔力は私が作る回復水を少しずつ飲みながら勇者と現人間国王の愚かな行為、被害少なく止めるべく共に戦いましょう。」
−−−フアナ王女(リリス)−−−
〈そこの貴女、朝食頂いたけどまたお腹が空いてきたわ、軽食頂けるかしら?〉
〈はい、フアナ王女様、ガレットとホットミルクは如何でしょう?〉
〈いいわね、料理長に頼んで来て頂戴、それから食べ終わったら城下に買い物にでも行こうと思っているの。〉
〈恐れながら王女様、明日は舞踏会です、メルビル様がいらっしゃらないですが…
エスコート役には騎士団長の次男様をと……。〉
〈嫌よ、だってあの方、弱そうなんだもの。〉
〈騎士団に入隊しておりますから弱いとは……。〉
〈いやぁね、夜の方が弱そうと言う事よ。〉
〈王女様……。(逆ハーレムのお噂は本当な様ね、離宮にいらっしゃらる男性方は王女様の……。)〉
〈エスコート役は侍従見習いの銀髪碧眼のあの人にするわ。
ドレス決めないとだわね、ピンクと白いビーズの買ったばかりのドレス有ったわよね?〉
〈ご用意いたします、装飾品は私共にお任せ頂けませんでしょうか?〉
〈いいわよ、但し誰よりも美しくして頂戴ね?〉
〈畏まりました。(王女様より美しい物を持つ者なんて居ないわよ、楽勝よ。)〉
王宮の騎士、警備兵、見習い侍従などだけではなく城下の庶民、既婚未婚、婚約者有無、未成年、未成年だけではなく男娼まで
好みの男を離宮に連れ込み逆ハーレム状態になっている。
城内城下でフアナの破廉恥な行動が真実として人の口々にのぼる頃には舞踏会当日となった。
舞踏会前、会場に入る時、貴族は馬車を降り会場外に居る民衆にアピールするため着飾り、羨望の眼差しで見られる。
王族並びに客員や他国招待王族などはバルコニーでの挨拶となればフアナの事で民衆がざわつくに違いない。
−−−荒屋【隠匿魔法で屋敷】−−−
「その前に勇者にヨハンセンと貴方達の叔父上を倒させないとね。」
「叔父様も愚かよね、お父様に任せておけば人間なんかに倒される事もなかったのに。」
「タリス……、しかし我らも兄上が人間国の見聞に行ってる時、子猫なんかの姿にされてしまったのだから
少しは叔父上も少しは力があると思うぞ。」
「ヨハンセン、大丈夫よね、ハイルにリリス、ただのインキュバスとサキュバスじゃないものね?」
ヨハンセンの魔法とリルベルの魔法で階級が上がり理性を持つインキュバス、サキュバスと成っていた。
−−−勇者、メルヒル一行、舞踏会一日前−−−
翌朝、ベルとお楽しみだったメルヒルは寝不足ながら起き上がりハイルとルチアが用意した食事を摂り早速、魔国の国境へと…。
「人間ではないか!何用だ!」
槍を構える警備兵にいきなりメルヒルが斬りかかる。
メルヒルに斬られる前、警備兵が現魔国王へと鴉を飛ばすと続々と魔物が集まってくるが……。
インキュバスとサキュバスばかりで色欲狂いのメルヒルはその集団に囲まれ色欲に溺れていく。
「ルチア、ベル、心配するな、インキュバスにもサキュバスにも我ら三人の姿は見えぬ、事が終わるまで姿が見えぬは不味いが
臭いや音などは防ぐ結界魔石を使おうとしよう。」
「ハイル様、それは?」
「そうか、ルチアは知らないのね、リルベル様が私達の為に作ってくれたのよ。」
「聖聖女…、いえ、リルベル様はそこまでお考えでいて下さったのですね。」
「あぁ、では結界を張り茶会でもするか。」
結界を張った後、三人は勇者の破廉恥極まりない行為を橋目で見ながら今後の事を話していく。
「あの獣勇者は現魔王を◯(あや)めてしまうのですね。」
「ルチア、現魔王はヨハンセン様のお父上、お母上を幽閉し、好き勝手に勇者と同じ様な事をしている、一部のうまい汁を吸う者しか着いていない人望もない人だ。」
「そんな、ヨハンセン様のお父上とお母上を…、リルベル様が知ればお心を痛めるでしょうね。」
「それが…、リルベル様は知っているんだ。」
「私はリルベル様に助けられた孤児だった、拾われ修道院で育ち、魔法が使えると判り孤児ながらも
西国の魔法学園に推薦して頂き…、恩も返せてません。」
何刻掛かってであろう勇者が満足げな姿で辺りを見回している。
「ハイル、ルチア、ベルはどこだ?まさか俺が居ない間に3Pか?ハイル、許さんぞ!」
「やれやれ、勇者様は色欲に取り憑かれて何が何でもそっち方面に持っていくな。」
「片付けて結界を解きましょうか。」
「気は進みませんが勇者の思う様に現魔王と対決しましょうか…。」
結界を解くと勇者には三人が並んで立っているだけに見える。
「ハイル、お前!……あれ?いや、何でもない、ここから極秘任務だ現王が魔国の資源を手に入れたいと言う
これから魔国王を倒しに行くぞ!」
「勇者様、何と仰いました?」
「魔国王を倒すと言ったが?」
「人間国と魔国は友好関係で…」
「煩い!王と勇者の俺の命令だ!着いてこい!」
「その必要はない、人間め!勇者め!」
現魔王が姿を現せた。