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無知病弱令嬢

投稿者:サリーナ ◆yPwHPtuzPE
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2024/02/25 19:43:48 (usFLROVs)

「ケホ…ッ、ケホッ、ごめんなさいね、貴方をこんな屋敷に縛り付けてしまって…」ベッドに横たわり、枯れそうな吐息で咳き込む少女。絵画から出てきた女神のような現実味のない美しさである一方、不治の病に犯されており、貴族の娘であれど婚約することもできず、長年辺境の屋敷に『療養』として付き人の貴方と幽閉されていた。日に日に弱っていく身体のことは自分がよくわかり、そう長くもないことを悟っていた私は、部屋を出ようとする貴方に声をかける。「あの…、こんなこと、どうかと思うのですが…。その、私はもう暫くの命です。しかし、一つ心残りが…。その、婚姻もできず、女の悦びというものを知らぬことが心苦しいのです。不埒なことを申しているのは分かりますが…、【中文以上、描写好きな方お願いします。男女問わず・相談から。性に無知であるこちらを利用し、嘘の常識(変態プレイ)を教え込んだり、気遣うフリして身体を使うような方お待ちします】
 
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投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2025/12/21 00:10:48    (t35ca9CD)

「メイサ様…お加減はいいがですか?サリーナ様も大変心配しておられましたよ…」

サリーナとの夜を十二分に楽しんだアレクは、翌日の午後、メイサの部屋を訪ねた。


「それにしても驚きました…まさか宴の席でとは…でも残念でしたね…もう少しの辛抱だったのに…私も残念でなりません…」


いかにもメイサとの一夜を楽しみにしていたかの(うな言い回しであったが、アレクの顔を見てメイサはすぐに気づいた。
元々、メイサと一夜を過ごすつもりもなく、初めからサリーナを選んでいたことを…
これまでのアレクの事を思えば、ひとつだと言ったローターのスイッチも嘘だった事も十分に考えられるのだ。
あの純真なサリーナが自分と同じ刺激を受け続けて平気でいられるはずはない…今さらながらアレクに弄ばれただけと知りメイサは唇を噛み締めた。


「お前という男は…」

アレクに溺れる反面、すっかりアレクに嵌ってしまった自分自身に腹が立ち、その怒りをアレクにぶつけようと恨めし気な目を向けた。


「そんな怖い目で見ないでください…サリーナ様は私にそんな目を向けたことなど一度もありませんよ?私の言う事を何でも素直に受け入れてくれますし…私は、そういう素直なサリーナ様が…女性が好きなんです。
素直に自分の気持ちを伝えてくださり、お願いされたら断れないでしょう?そうは思いませんか?」


メイサと一夜を共にしなかったのは、いかにもメイサのせいとでも言いたげな言い草だった。

メイサはギュっと唇を噛み締めた…確かにアレクに言うようにアレクのペニスとテクニックに完全に堕ちながらも「抱いて欲しい…」と素直に言えずにいたのは、公爵夫人としてのプライドだ。
没落しかけた実家の伯爵家から、この国で皇族に次ぐ権力を持っレイウスに見初められ、これまで公爵夫人ときて恥じないようにと努力し、臣下からも領民からも慕われ尊敬される立場になるためにどれ程の研鑽を積み重ねてきたことか…
そんな自分が庭師の…そこらのゴロツキのような男に平伏すなどできなかったのだ。

アレクにとってもメイサのそんな気持ちは分かっていたことで、ある意味、メイサの反抗的な態度もいたぶるための材料ともなり、サリーナとは違う面白味があったのも事実だったが…


「そこで…メイサ様にはひとつお願いがあるのですが…メイサ様のご実家のバレンシュタイン家には、母から娘に代々受け継がれる技があるそうですね…サリーナ様は若くして病に倒れ、それすらまだ伝えてないはず…それを今、結婚前に果してもらえないかと…」


メイサもレイウスとの成婚前に母親から教えられた技…口淫での舌の使い方や乳房による奉仕に交わる際の腰の使い方…ありとあらゆる性技…それをサリーナに伝えろというアレクの言葉に、アレクが何を考えているのか分からずジッと目を見つめた。


「いかがです?私が身体を提供しますので…」


かねがねサリーナとメイサ…3Pを計画していたアレク…サリーナもメイサからの教えとなれば承諾もするだろうし、メイサにとっても教育として名分もたつ…

サリーナとメイサ…絶世の美女2人が取り合うようにペニスに舌を這わせ、自分が先にと股を開く姿を想像してニヤリと笑った…

(クククッ…楽しみだぜ…あれだけ俺に抱かれるために我慢したメイサだ…何とかしてサリーナを言い包めるはず…上手く話を進めたら褒美をやらないとな…)


「それでは…良い返事が聞ける事を楽しみにしています…あっ…それからお身体を大事になさってください…レイウス様に心配をかけないように…」


ローターを仕込んだ張本人がレイウスの名まで出し皮肉に満ちた言葉を吐き薄ら笑いを浮かべる様子に悔しさを感じながも、サリーナにどう話を切り出せばいいのか考えるように床を見つめるメイサを残しアレクは部屋を出た…



271
投稿者:**** 2025/12/20 17:23:40(****)
投稿削除済み
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投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2025/12/18 17:29:06    (77cycEk0)

「あの方が例のアレク様ですって…」

「サリーナ様がおっしゃっていたとおり、凛々しくて男らしい方ですね…」

酒宴が開かれた中、多くのメイドたちが働く中、コソコソと内緒話をする者たちも多かった。
サリーナは体調維持のために城内を散歩することが多く、メイドらともよく世間話をする。
その際に語ることの多くはアレクの話であり、サリーナの目に映った、まるで物語に登場する王子様のようなアレクは、多くの時間を城内で過ごすメイドたちの好奇心をくすぐった。

目つきが鋭く、どちらかというと怖い顔に分類されるアレクであるが、意図しないサリーナの広報活動によって、「凛々しくてかっこいい」とされていた。

それはレイウスにおいても同じであり、アレクが頼まなくても

「アレク、これはお母様の故郷の領地で獲られたお魚だそうです。ふふっ、いつか二人で行ってみたいですね」

アレクの困惑をよそに、サリーナはやけに楽しそうにして機嫌が良い。
それもそのはずで、アレクとの結婚にはやはり否定的であったレイウスが徐々に心変わりし、今では「娘婿」と呼ぶほどになったからであり、関係を認められたことが嬉しかったのだった。

そのようにしてアレクに話しかけ続けているサリーナは、グラベルからの視線には到底気が付いていない。
ドレスの裾から伸びる御御足、コルセットでより凹凸を強調された胸元…、かつて自らのモノを嬉しそうに咥え込んだ潤いある唇…。

至近距離でこちらを見つめる大きな瞳や、舌を絡ませた時の甘い唾液。弾力ある柔らかさの乳房は張り詰めた果実のようであり、今でもあの日の感触が手に残っている。
そして、なんと言っても挿入した時の感動や背徳感は一生忘れられないだろう。

アレクがいない間、何度もサリーナを私邸に呼んでしまったことは仕方がないこと。

最も、薬が盛られていないサリーナは、 酔いはすれど、あの日のように酩酊することはなく、悶々だけ募っていたが。

視線を送るグラベルをよそに、手を握り合う二人。
握られた手をサリーナも両手で握り返し、ジッとアレクを上目で見上げる。

「あの時は…、今思うととっても非常識なお願い事でしたね…。普通の人生に憧れてしまったのです。ただ生きて、最後に老いて死ぬ当たり前のことに…。私と一緒に来てくれたのがアレクで本当に幸運でした、貴方が居てくれたから私は…。ずっとずっと、私と一緒にいてくださいね…。その、…、こ、今晩も…。」

最後に小声で付け足し、頬を赤らめて視線を逸らす。
サリーナに忍ばされたローターは定期的に振動するが、そこまで激しいものではない。
最初はびっくりしていたものの、慣れてきたら平静を装うことは簡単であり、しっとり膣を濡らす程度の効力はあれど、必死になって我慢しなければいけないものではない。

一方で、メイサの方は1日中激しく振動しており、立って歩くことさえもままならないほど。
激しく責め立てているくせに、サリーナと手を取り合ってイチャつくアレクが目に入り、恨みがこもった視線を向けた。

サリーナも少し呻き声を上げて身を捩ったため、やはり同じように快感を堪えていると認識する。

(サリーナをあんな男に汚されて…、溜まるもんですか…っ。絶対、イかない…んだから…ぁっ)

サリーナを守る、という建前を自分に言い聞かせ、ぎゅっとドレスの裾を握りしめて堪えるメイサ。
愛娘を守る…という高尚な想いではなく、心の根っこの方には、やはりアレクに抱かれたいという気持ちがあった。
数ヶ月もの間、リーゼロッテや名も知らぬ男たちに弄ばれたが、アレクほどのテクやペニスを持った者はいなかった。

気持ち良かった一方で、不満に似たものが募っていた。

内股を擦らせながら、ワインや食事に手をつけず、懸命我慢していたが、アレクがスイッチを少しいじるだけで簡単にダムは決壊した。

「〜〜〜ッ、はぅっ、ん゛ん゛ッ❤︎❤︎!!!」

ガチャンッ!!と激しく皿やグラスを倒しながら、メイサがテーブルに突っ伏した。
びくんっ、びくんっと小刻みに痙攣し、顔は真っ赤に。
食事に手をつけていなかったこともあり、当然急病が疑われた。
真っ先に動いたのはレイウスであり、小柄なメイサを抱きしめたが、アレクによってイかされた負い目があるメイサはまともに顔を見れなかった。

歯を食いしばって何とか嬌声を堪えたものの、寸前で我慢し続けた身体は大袈裟に反応してしまった。

レイウスに抱き抱えられながらも、メイサは小さく「ごめんなさい…」と繰り返すだけだった。

突然のことにサリーナも驚き、ショックを受けてアレクの腕に縋った。

「ど、どうしましょう…、お、お母様が…っ。」

当然脳裏によぎるのは自身が経験した病気。
自分と同じ血を引いているのだから、何があってもおかしくはない。
不安な表情でメイサを見送るが、その真相はただ絶頂しただけと知っているアレクは少し笑いそうだった。

不安で心が弱っているところに付け入るのは女を落とす常套手段。

アレクが部屋まで送りながら、メイサについて力強く励ますため、少しずつサリーナも元気を取り戻していった。

「私の病気も治してくださったのですし、アレクがそういうならきっとお母様も…。お母様、とても疲れていそうな様子でしたし、疲労が祟ったのかもしれませんね…。…やはり、アレクと居ると安心できて、心が落ち着きます…っ」

この件でもより一層アレクを信用してしまい、離さないようにぎゅっと強く腕に抱きついた。
269
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2025/12/09 16:33:58    (sJhlSVim)

「今宵は近しい者だけを集めたささやかなものてはあるが、我が娘婿の帰還を祝う宴だ…楽しんでくれ…」

長い長方形のテーブルの上座にレイウス、その右手にメイサ、デオドール、グラベルが座り、左手にはサリーナ、アレク…その他レイウスを支える重臣たち…
レイウスの乾杯の音頭で始まった宴たが、テーブルのうえには豪華な食事が並び、大勢の給仕のメイドたちも忙しく働いていた。


(えらく扱いがいいな…)

アレクがそう思うのも当然だった…サリーナの全快祝いのパーティーの場でサリーナが欲しいと言った時、常に冷静なレイウスが顔を真っ赤にし激怒したのたから…
外堀を埋めるために懐柔してメイサやテオドール、サリーナを餌にまでしたグラベル…3人か必死になだめても怒りが収まらなったレイウスをどうにか落ち着かせたのは、生まれて初めてレイウスに逆らってまでアレクを庇ったサリーナだ。
サリーナが間に入ることは予想していてたまのの、あの時だけは「ヤバい」と肝を冷やしたほどだ。
そのレイウスがアレクを婿と呼び、重臣を集めて宴を開いたことも驚きだったが、何よりレイウス本人の機嫌が良い事だった。

これはメイサやメイサを嵌めるために手を組んだリーゼロッテからのアレクに都合のいい報告によるところが大きくはあっただろうが、やはりサリーナがその役目をアレクの期待以上に果たしてくれた結果と思われた。

アレクがプリムローズ家に行き留守の間、サリーナは頻繁にレイウスと食事を摂っていたようで、メイサが不在の間は、ほぼ毎日…その場でサリーナは、幽閉先のことを話したに違いない。
不治の病にかかった自分の運命と父親であるレイウスの苦しい立場を理解し受け入れたサリーナは、幽閉先での生活をありのまま伝えたのだろう…
次第に弱っていく中で、庭の小さな花や夜空の星の煌めきを美しいと感じたなど些細な事から、レイウスやメイサに会えない寂しい気持ち、そしてアレクが自分のためにしてくれたことまで…
人を妬んだり恨んだりする娘でないと分かっていながらもレイウスにとってサリーナの言葉は罪悪感を煽ったのだ。
サリーナがアレクとの結婚を望み、それがサリーナにとって幸せなのだというのであれば、それを許し祝ってやることが、せめてもの罪滅ぼしになると思うのも当然かもしれない。

アレクは宴の席を見渡した…両手以外の重臣たちもアレクに対して思うところはあるだろうが、不平などを口や態度にも出さないのは、デオドールが手を回してくれているようで今のところは心配はない。
心配があるとしたら、それはむしろデオドールだ。
デオドールとは息子の件で味方にはつけたが、所詮は利害関係…自分や息子に不利益なことがあれば牙を剥く可能性は少なくない。


(ヤツの息子はまだ20歳そこそこだったな…今のうちに丸め込んでおくか…メイサを使えば簡単に堕ちるだろう…デオドール同様、優秀らしいからな…それより…)


アレクはグラベルへと目を向けた。
デオドールと酒を酌み交わしながらもチラチラとサリーナに目を向けていることには気づいていた。

(サリーナをスケベな目で見やがって…アイツだけは絶対に許さん…)

グラベルを味方につけるためにサリーナを餌にしたのはアレクだ…サリーナに薬入りの酒を飲ませグラベルに手を出させたた張本人ではあるが、グラベルがサリーナの身体を好き勝手に舐め回した挙げ句、中出しまで…あの時の怒りはいま思い出してもはらわたが煮えくり返るようだ。


(俺のいない間も何度も酒の席を設けみたいだし…2匹目のドジョウを狙いやがって…もう一度、俺が酒の席を設けてサリーナに手を出させるか…そな現場をレイウスに見せたら…クククッ…それでヤツは終わり…)


「………ク?アレク…どうしました?」

あれこれと考えを巡らせていたアレクは、サリーナに話しかけられ我に返った。

「い、いえ…何でもありません…少し感慨に浸っておりました…こんな席に私がいることが今も信じられない気分です…これもみなサリーナ様のおかげですね…あの時、サリーナ様からのあの申し出がなけれぱ…サリーナ様の身にもしものことがあったならば、私は今も庭師の父の手伝いをしていたことでしょう…あの申し出の相手に私を選んでくださったこともですが…何よりサリーナ様がお元気になられたことが私には嬉しいのです…」


アレクは、そっとサリーナの手をとった…よからぬことを考えていたことを誤魔化すように…


(んっ?)

そんな時、アレクは視線を感じ、視線の方へと目を向けると、そこには恨めしそうな目でアレクを見つめるメイサがいた。
顔を赤らめ何かに耐えるように時折目をギュと瞑り唇を噛み締めている…傍目には酒に酔ったかのようにみえるが、メイサはローターの刺激に必死で耐えていたのだ。

(そこまでして俺とやりたいってか…クククッ…そんな恨めしそうな目で…あっ…そうか…メイサはサリーナも自分と同じようにローターの刺激に耐えていると思ってるんだったな…)

アレクはポケットに手を入れるとサリーナのローターの振動を少し強くした…サリーナは「んっ…」と小さな声を漏らし俯き肩を震わせる…メイサの目には、サリーナも刺激に耐えていると見えたはず…
メイサはスイッチが2つあることは知らない…サリーナと同じ刺激が自分にも与えららていると思っていたが、元々サリーナには微弱な振動しか与えておらず、対してメイサにはサリーナよりも強い振動が絶え間なく送り続けられていた。
はじめから我慢した方を選ぶつもりはなく、サリーナと1夜を過ごすつもりでいたのだ。
そうとも知らずにメイサは刺激に耐えていたのだ。

(そろそろ引導を渡してやるか…宴にも飽きてきたことだし…早くサリーナと…)


アレクはメイサのローターの振動をMAXに切り替えた。

「ううっ…!」

これまで何とか刺激に耐えてきたメイサだったがいきなりの強い刺激に声を発してテーブルに突っ伏した。

「メ、メイサっ!?ど、どうした!?」

レイウスが驚いのは当然だった…これまで何事もなかったメイサが突然声を上げ平伏せ肩で息をし顔を真っ赤にしたのだ。

「医者だ!医者を呼べ!メイサ…しっかりしろ!今、休ませてやる!」

宴の会場が騒然となる中、レイウスは医者を呼ぶように叫ぶとメイサを抱き上げた。

「アレク…すまんな…せっかくの宴だったが…」


「いえ…私のことは…それよりもメイサ様を…」



サリーナも心配そうにレイウスを見送り、アレクの腕にすがる…


「大丈夫ですよ…レイウス様がついておられますから…明日にはきっとお元気になられているはず…今はレイウス様にお任せしましょう…サリーナ様…お部屋までお送りします…」


気をやっただけと分かっているアレクの言葉は力強く、サリーナの不安を打ち消すには十分だった…










)









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投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2025/12/06 00:19:55    (PQZ5/E7w)

「アレク、寂しかったです…っ。アレクがそばにいないことなど、あの屋敷に行ってからは無いも同然でしたもの…。」

アレクに壁に押し付けられ、全く抵抗することなく、大きく片足を広げて割れ目を曝け出す。
アレクはリーゼロッテやメイサ、リーゼロッテ領内の娼館などでさんざ女遊びをした一方、サリーナは禁欲に近い日々を送っており、もはや限界。
この期間はメイサもいなくなったことから、レイウスとよく食事を摂っており、心は満たされていたが身体は欲求不満そのもの。

唇を重ね、舌を絡ませながら抱き合ってお互いを求め合う。
何も知らない無知なサリーナだからこそ、性に貪欲であり、従順に堕ちていく。

立ったまま中に精を吐き出され、抜かずのまま、サリーナが壁に手をつくように体勢を変えて立ちバックに。
そのまま射精を受け止め、一度休憩しようとしたアレクだったが…。

「…まだ時間ありますよね…?…その…。」

ルシアによって散々焦らされてきた身体は物足りない。すでに何度も絶頂しているが、子宮の疼きが止まらなかった。

アレクの袖を摘んで引き留めるが、はっきりと口にすることはできない。
察したアレクによって、お姫様抱っこされて、天蓋付きのプリンセスベッドに運ばれる。
ポーっとアレクを見上げるサリーナは完全に恋する乙女であり、アレクの思い通りそのものだった。

そのまま何度も種を植えられ、やっと満足したサリーナ。
何を言われるでもなく、のそのそとベッドを降りて床に跪き、ベッドの淵に腰掛けるアレクの股間に顔を埋めた。
愛液と精液が混じったドロドロの肉棒を躊躇なく咥え、ぺろぺろ舌を這わせて綺麗にしていく。

「ふぁ…れ…?、…んっ。これはもしかして…、チョコレートでしょうか…っ?経済が発展しているプリムローズ寮内では、たくさんの甘味があると聞きましたが…」

「お土産」と聞き、頭を撫でられながら笑顔を浮かべてアレクに問う。
定期的に医師が身体を診ている関係上、甘味は制限されており、デザートに飢えていた。
そのため手渡されたソレをチョコ細工のものか何かと勘違いしたが、苦笑するアレクに否定され、少しだけがっかりしてしまった自分を恥じることになった。

「ん…っ、な、中に入ってしまいましたが…?」

卵のようなソレは簡単にサリーナの膣に沈み、中腹あたりに留まる。
体内に遺物が入っている不快感に似た感覚に少し怯えながら、アレクを見つめるが…

「ひゃぅんっ❤︎な、なにを…?」

ヴヴヴ…、と音を立てて膣内のローターが動き出し、ビクンっと跳ねて声を漏らしてしまう。
ローターの音は下腹部に近づいたうえで、よくよく耳を澄まさないと聞こえない程度。
音でバレたりする懸念はなさそうだが、慣れない快感の堪え方を覚えなければいけない。

しかし、イかずに我慢をすれば、夜の楽しみが増幅するとなれば頑張るほかない。
サリーナの性格上、嘘はつかないため、日中は必死になって我慢することになるだろう。

「必ず、夜また会いましょうね…っ。本当はもっとずっと一緒にいたいのだけど…」

名残惜しそうに別れた後、本日のお祈りを済ませるため、礼拝堂へ向かう。
道中、廊下の掃除をしていたメイドがサリーナに気がつき、礼をして…。

「サリーナ様、お身体の具合はいかがでしょうか?本日は少し肌寒くなるようですので、どうかお気をつけて…」

「…え、ええ…。大丈夫よ、カミール…。お掃除、いつもありが…っ、ひゃぁんっ❤︎」

(こんな時に、振動が強く…っ。声が漏れちゃう…❤︎)

それまでは微弱な振動だったのに、たまたまなのか、女中と話したタイミングで、ローターが強く動き出した。
甲高い悲鳴を聞き、メイドのカミールが駆け寄るが、手で制して先を急ぎフリをしてその場を去った。

(うぅ、びっくりしました…。でも、何も知らない人の前でだからなのか…、なんだかすっごく気持ちよく…。もしかして、お庭に出てもっと多くのメイドの前でなら、もっと…)

などと、よからぬことを考えてしまうサリーナだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「なによ。」

返事も待たずに部屋に入ってきたアレクを睨み返し、一言だけ吐き捨てるメイサ。
リーゼロッテとアレクのせいで散々な目にあっており、恨みを抱くのは当然。
ほぼ毎日のようにストリップさせられ、オークションにかけられ、名前も知らない男に抱かれる日々。
屈辱的で最悪な日々だったはず…。だが、エルフの血が黙っていないことをアレクは知っていた。

メイサも興奮し、楽しんでいたことを指摘されるが、視線逸らして口どもるだけで、はっきりと否定できない。
サリーナの母親らしい、正直な一面だった。

(…チッ。結局アンタも噛んでたってことじゃない…。リズにも、もう会えないのね…。結局、話し合うことはできなかった…。)

怒りや後悔、その一方で感じる安堵。
複雑ではあるけれど、レイウスにバレる危険が減ったことは確かな喜びだった。
病気が治ったサリーナと共に生きていけることができる今、こんなことで日常を破壊されたくない。

「…、は、はあっ!?サリーナは病気が治ったばかりだし、アンタの猿みたいな性欲をぶつけられたら、また身体を壊しちゃうわよっ。」

サリーナを心配するような口ぶりだが、要はアレクに抱かれたいだけ。
オークションで勝った男どもは、結局金で女を買うだけの男であり、アレクほどのテクを持つ者はいなかった。
メイサはシチュエーションにこそ興奮していたものの、満足しきれていなかった。

「な…っ、サ、サリーナにもすでにこれを…っ?…ぐっ、わ、分かったわよ。我慢してやるからっ、今夜は私の部屋に来なさいよ…っ」

睨みつけながらもショーツを下ろし、自らローターを中に入れるメイサ。
愛娘を守るため…という大義名分を口にしながら、アレクの身体を望むメイサを見て、どっちが猿なんだか、と心の中で悪態をつくアレクであった。

ーーーーーーーーーーーー

「ぅ、たまに振動強くなって…。なんなのよ、これ…。リズも変な商人と取引してんじゃないわよ…っ」

ブツブツ愚痴をこぼしながら、早歩きで廊下を歩くメイサ。
プリムローズ領から戻ってからというもの、部屋に篭りっぱなしだったが、流石にレイウスに挨拶をしなくてはいけない。
下腹部に手を当てると、膣の中の異物をより強く感じられる。

(こんなもの挿れられる前に、さっさと挨拶しておくべきだったわ…)

などと後悔していると、曲がり角の先でサリーナを見つけてしまった。
中庭に通ずる扉の前で立って、何やら考え事をしているような様子だったが、向こうもこちらに気がつくと、ぱあっと笑顔になって駆け寄ってくる。

「お母様っ、お久しぶりでございますっ!どうしてすぐに会いに来てくださらなかったのですか?」

ぎゅっと抱きしめられ、ふわっとローズのような良い香りがする。
いつもの笑顔、変わりない様子。元気な姿は微笑ましいが、メイサだけは知っている。

(…サリーナも、ローター入れている…のよね…?)

サリーナはメイサの状況を知らないが、メイサだけは知っている。
ぎこちない笑顔を浮かべて抱きしめ返し…、

「…ごめんね、お母様少し疲れてしまって…。サリーナは元気にしてたかしら?」
一生懸命、母を努めようとした。


【お待たせしました。
最後の方はなんとなく思いついて二人を出会わせてしまったので、先の展開に影響しそうなら無視しちゃってくださいっ】
267
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2025/12/01 20:45:19    (gKw.ZSbh)
お疲れ様です。
今週の木曜日…、遅くても金曜日の夜にお返しできそうです。

去年くらいからお返事のペースが遅くなってしまって大変申し訳ないです…。
去年から秘書業務をしているのですが、単純に忙しいのと、出張があると必ず随行しなくてはならず、なかなかお返事が作れなくて…。

台湾や大連などに行ったりもしますが、現地ではほとんどついて回るだけで、特に危ないことはなさそうなので安心してください(?)

あんまりリアルのことを喋るのもアレですが、流石に待たせることが多すぎて、事情を少しだけお伝えしたくて…。

これからも長いおつき合いになるかもですが、よろしくお願いします。
266
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2025/11/25 08:23:19    (Rz7RmLOT)

おはようございますあ

喜んで頂けてホッとしています。
初めは、リズベットの執事が倒れた私を見つけるたころからはじめようと思ったのですが、何か上手くいかない気がして…

この話、常にアレクのように話のメインとして登場することもできないですからね。
なよで私が語り部となって昔の話をするという形にしました。
もう一つの理由は、必要だけれど、それをイメとしてやり取りしなくても、その場面、または過去の場面へも持っていけますし、ベストかなと…


そんなに長くはない出張のようてますが、気を付けて行ってきてください。
なにかといま話題の所ですから…

アレクとサリーナの話もすぐに終わらせようとしましたが、またゲームを始めてしまい、もう少し続きそうですし…(笑)




265
投稿者:サリーナ ◆lNAsH6PeMw
2025/11/24 23:06:29    (BcYFRiVs)



お疲れ様です。
まずは体調を大事に、無理はなさらないでくださいね…っ!

サリーナたちの方はお返事を作るので、少しお待ちください。

そして、リズベットの方なのですが、想像の100倍素晴らしいです!
うまく伝えられなかった、漠然とした世界観をきちんと理解していただけて、頭の中を覗かれてしまった気分です!

まずはサリーナの方のお返事を作りつつ、隙があればリズベットのキャラが分かるようなお返事も作りたいと思っています。

実は今週、また台湾に3日ほど行かなくてはならず、少し準備でバタバタしていて…。
例によって遅い返事になりそうですが、お待ちくださいませ。
264
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2025/11/23 16:43:15    (/uYp2eNI)

(おいおい…もうぐっしょりじゃあねぇか…クククッ…やりたくて仕方ないってか…)

濃厚なキスを交わしたあと、もう我慢しきれないと言うようにドレスの裾を捲り上げるサリーナ…下着すらつけておらず、太ももにまで垂れるほど愛液を溢れさせる姿にアレクは心の中でニヤついた。
誰もが女神の如く敬愛の念を寄せるサリーナ…物欲しそうな潤んだ目でアレクを見つめる姿を誰が想像できるだろう…


「サリーナ様…私も…です…この3ヶ月…ずっとサリーナ様を想い我慢しておりました…」

アレクを想い身体の疼きに絶え続け、我慢しきれずルシアにマッサージを頼むものの、アレクの指示で気すらやらせてもらえず悶々とした日々を過ごしたサリーナとは違い、度々プリムローズ家に訪れるメイサを好きに抱き、プリムローズ家当主であるリーゼロッテとも関係を持っていたアレク…何も知らないサリーナは疑いもせずアレクの言葉に嬉しそうな顔を見せた。

その場でズボンとパンツを脱ぎ捨てアレクはサリーナに近寄り壁に押し付ける…サリーナの片足を持ち上げ、涎を垂らしバックリと口を開けた割れ目めがけ下から腰を突き上げた。

「サリーナ様…愛しています…」

メイサもリーゼロッテもいい女には違いない…だがやはりサリーナは格別だった。
何も知らないサリーナを自分自身の手で好みの女に仕上げてきたのだから…
片足を抱えたまま腰を打ちつけながらキスを交わし蜜のような唾液の味を楽しむ…どこをどう攻めればいいかを把握仕切ったサリーナの身体…アレクはサリーナの反応を久しぶりに楽しんだ。


「サリーナ様…実はお土産があるんです…」


何度かサリーナに気をやらせ射精を終えたアレクは、膝まづきお掃除フェラを当たり前のようにするサリーナの頭を撫で言った。

「プリムローズ家はご存知のように他国とも貿易をしています…知り合いになった商人から手に入れたものなのですが…」


お掃除フェラを終えたサリーナを立たせたアレクはポケットの中からウズラの卵のようなモノを取り出した。

「これは面白い仕掛けがあって…」


サリーナに少し脚を広げさせるとアレクは卵のようなモノをサリーナの膣の中へと押し込み下着を履かせた。

「こうしてこのスイッチを入れると…」


アレクがスイッチを押すと同時にサリーナの膣の中へ押し込まれたモノが振動をはじめた。
遠隔ローターだった。

「面白いでしょう?サリーナ様にはこのまま夜まで過ごしてもらいます…時々振動が強くなったりしますが、我慢してくださいね…その代わり我慢しただけよるの楽しみが大きくなりますから…」


1日中ローター刺激に耐えろという無理をおしつけるが「夜の楽しみ」と言われればサリーナが断るはずもなく素直に受け入れた。


「このままサリーナ様と過ごしたいのですが、メイサ様や両手様にもご挨拶に行かねばなりません…名残惜しいのですが、晩餐の時にまた…」


アレクは、もっと一緒にいたいというサリーナをなだめ部屋をあとにすると、ディドール、グラベルへの挨拶を済ませメイサの部屋へと向かった。


「メイサ様…ただいま戻りました…」


アレクがメイサに挨拶をしてもメイサは怒ったやうに黙ってアレクを睨みつける…それも当然だろう…


形的には、アレクもリーゼロッテに正体を暴かれメイサを罠に嵌めたようにはなっているが、したたかなアレクが素直にリーゼロッテに従っていたとは思っていない…むしろ裏でアレクが動いているのてはないかという疑念すらあったからだ。


「とうかされましたか?プリムローズ家てのこと…まだ怒っておられるのですか?あれは私も仕方なくやったことですし…なんだかんだ言ってもメイサ様もそれなりに楽しんでおられたのでは?人前て裸になり、オークションにまでかけられ…興奮していたでしょう?隠してもムダですよ…」

「そ、そんなことは…」

アレクの言葉に反論しかけたメイサだが、アレクのニヤリとした顔を見て言葉を濁した。


アレクの言う通り興奮したのは紛れもない事実だったからだ。


「でももうリーゼロッテ様から何も言ってはこないはずです…ここへ帰る時にリーゼロッテ様にはメイサ様にはこれ以上手を出さないよう釘を刺しておきましたから…あの方も納得してくれましたので…」

その言葉を聞いてハッキリとした…やはりリーゼロッテの裏で糸を引いていてのはアレクだったと…怒りが湧くが、それと同時に安堵が広がった。
あのままリーゼロッテにいいようにされ続ければいつかレイウスにバレてしまうのではないかと不安でならなかったのだ。

あの日以来、アレクとの交わりはなく、オークションで競り勝った輩に身体を弄ばれたが、皆自分の欲望を満たすだけで、メイサ自身はアレクから与えられたような快感を得られずにいた。

「そ、それなら…わ、私は…またアレクだけの…」


メイサの言葉は、またアレクに抱かれたいと言っているのは明らかだった。


「お望みとあれび…しかし…ここにはサリーナ様もいらっしゃいますし…メイサ様だけどいうわけには…そこでひとつゲームをしませんか?」


アレクはサリーナに仕込んだ同じローターを取り出した。


「実はサリーナ様にもこれと同じモノをアソコに入れてもらっています…メイサ様にもこれを入れてもらい、気をやらずに我慢できたほうのお部屋に今晩行く…というのはどうでしょう?スイッチはひとつ…私がスイッチを入れれば同じ時にしんどうし刺激を与える…面白いでしょう?大丈夫てす…サリーナ様にはこのことは言っていませんから…」


アレクはメイサの返事を待った…ポケットの中の2つのスイッチを握りながら…




お待たせしてすいません。
ようやく本編のひうのお返事が書けました。

ところでリズベットのほうは、どうでしたか?少し書き方を変えてみたのですが…



















263
投稿者:アレク ◆TtvdjKFYvk
2025/11/20 16:05:18    (uM0Grkyi)

実は現在、入院中です。
前回の右目に続き今回は左目の手術で、まだ見えない状況です。
元々右目は視野の下半分は薄暗く歪んで見えるような感じなので、変換ミスや誤字脱字に気づかないかもです。
そんな状況なら大人しくしていろって話ですが、ジッとしている以外やる事もなく…なので本来ならばサリーナとアレクの話の続きを書くべきなのでしょうが。これまて考えてきたリズベットの物語の触りを見て頂こうかと…

私は、解放戦線からの脱走兵でリズベットに助けられた獣人という設定です。話の都合上、お互い一つの役柄ではなく多数の人物にならないといけませんが、そのあたりはよろしくお願いします。



「猫のお爺さん…大丈夫?お足が悪いの?1人で歩ける?」

「ありがとうねぇ…人のお嬢ちゃん…昔の傷が痛んだだけだから少し休めば大丈夫さ…ところで一緒にいるのはお友達かい?」

「うんっ!レックスとはね…今はお友達だけど…大きくなったらお嫁さんにしてもらうんだ!」


「そうか…お嫁さんか…きっと可愛いいお嫁さんになるんだろね…もうすぐ日が暮れるから急いでお家に帰るんだよ…ありがとうね…お嬢ちゃん…」



(獣人のお嫁さんか…そんなことが平気で言える時代になったんだな…こんな光景をあのお方がご覧になったら…さぞや…)

「………リズベット様…」




これは今から80年くらいむかし…心優しいひとりの貴族のご令嬢が、時代の大きな波に飲み込まれ過酷な運命に翻弄させられながらも気高く生きたお話です…

当時のこの国には、王族を頂点とした厳格な身分制度が存在していました。
獣人である私たちには、人権などいうものは与えられておらず、平民以下の家畜に近い扱いでした。

どんな扱いを受けていたかをお話する前に獣人について少しお話したほうがいいかもしれませんね…

獣人…文字通り獣のような人です。けれど本物の獣のように全身を毛で被われていることは殆どありません。
種族個体により異なりますが、その種族のもつ特徴的な部分…鋭い爪や牙や角など外見的なものを持つ者や驚異的な視力や聴力、臭覚を持つ者など様々ですが、獣人として人と区別されるのは隠しようのない尻尾と耳でした。
人と同じ言葉を話し、同じような感情を持っていながら、尻尾と耳が運命を大きく分けるのです。


獣人のオスの力は平均でも人間の男の数倍…中には何十倍という者もいて、重労働や軍隊の兵力として重宝され、過酷な現場や戦争の最前線に送り込まれては命を落とすことも多いのです。
その一方で獣人のメスは、誕生率が低く絶対数は少ないものの、その殆どが容姿に優れていて、観賞用や愛玩道具として高値で取り引きされ、「獣人の女と一度ヤッたら人間の女など抱く気にもならない…」と公言する者が出るほど…いわゆる名器揃いと言うことなのでしょう…

それはさておき、人間からそんな扱いを受けながらも獣人たちが反抗もせずにきたのは、獣人の成長速度が大きく関わっていました。
人と比べ獣人の成長速度はやく2倍…つまり見た目は20歳でも実は中身はまだ10歳の子供なのです。洗脳教育を施すにはちょうど良かったのでしょう…


そんな中、ある年の夏に大きな事件が起こりました。
王都にある王立学園の生徒が多数惨殺されたのです。

事の起こりは、王立学園の林間学校に参加した2年生100名のうち16歳の3人の貴族の令息が、魔獣が出るから危険とされた林間学校とは湖を挟んだ対岸へ興味本位で立ち入ったことでした。
血気盛んな彼らは、魔獣退治と意気込みましたが、肝心の魔獣の姿は影もありませんでした。
その代わり彼らが見つけたものは、黄色と黒の縞模様の尻尾を持つ…絶滅したとも言われる虎族の獣人のメスだったのです。


「お、おい…あ、あれ見てみろよ…獣人のメスじゃあないか?」

「ああ…しかもあの尻尾の模様…虎族のメス…」

彼らは、お互いの目を見つめニヤリと笑うと獣人の女の子に近づきました。

「ちょっと道に迷っちゃったんだけど…」

見た目は彼らと同年代に見えた獣人のメスでしたが、実際にはまだ8歳の子供…魔獣が出ると人間の近づかない山で父親と2人て暮らしていた彼女には、初めて見る人間てあり、人間の恐ろしさなど知りもしませんでした。

知らぬが故にその獣人の女の子は3人に簡単に捕まり近くにあった廃墟となった元炭焼き小屋へと連れ込まれました。

その後のことは容易に想像がつくでしょう…3人は泣き叫ぶ女の子の顔や腹を殴り大人しくさせ服を破り襲い掛かったのでした。
2人が女の子の身体を押さえつけ、もう1人が犯す…それは繰り返し交代で行われました…この年頃の男の精力は底なしですから…

散々獣人の女の子を犯したあと、彼らは女の子を解放することもなく炭焼き小屋に拘束しました…翌日もその翌日も3人で…時には仲間を大勢引き連れて…彼らは獣人の女の子を弄んだのです…
さらに酷いことに林間学校を終える前日、監禁凌辱の件を隠すため女の子を縛り上げ重しをつけ湖に沈めたのです…
しかしその重りは外れ暫くして湖に岸に女の子の遺体は打ち上げられたのてす。

この時の遺体の状況は目を覆いたくなるようなものだったそうです…顔や身体はアザだらけ…肛門は無理やり繰り返し犯されたのかザクロのように割れ、膣には異物が詰め込まれ…女の子の行方を探しまわっていた父親が遺体を発見し放った悲しみと怒りに溢れた咆哮は、近くの森から鳥たちが恐怖て飛び去るほどのものだったそうです…


そしてあの凄惨な事件は起こりました…亡くなった女の子が、爪が肉に食い込むほど固く握りしめられた手の中に持っていたのは、王立学園の制服のボタンでした…怒りに我を失った父親の獣人は帰り支度をする林間学校へと襲い掛かりました…
虎族の強さは、獣人の中でも群を抜いており、足の爪は一振りで10人近くの首を弾き飛ばし、その鋭い牙は人間の頭蓋骨など簡単に砕くほど…100名の生徒と数名の教師の約8割が逃げ遅れ命を失ったのです…

この事件は国中に大きな衝撃となり走り抜けました…王立学園ということで命を失った生徒の殆どが上位貴族の子息令嬢で、「獣人を取り締まれ」と言う声が大きく上がったのも当然のことでした…
獣人を取り締まる法律はいくつも通り、街に住む獣人は、獣人というだけで収容所に収容され重労働を強いられました…獣人にとって更なる冬の到来といえました。

話の始めにこの国には厳格な身分制度があるとお話しましたが、それは王都をはじめとする大きな街のことで、街から遠く離れた小さな町や村では、平民と獣人が争うことなく共存していたのも事実で、私の恩人でもあるリズベット様のお父上が治める辺境の領地ては身分制度などないも同然…それほど人間と獣人は仲良く暮らしていたのです…ですが…この法律によりリズベット様のお父上の領地も例外でなくなりつつありました…

ここで私とリズベット様の出会いについてお話ししたいと思いますが、それには私自身の話からしなくてはなりません…
私たち家族が暮らしていた小さな町も、リズベット様のお父上の領地と同じように人と獣人は、いい関係を保っていました。しかしあの事件以降、私たちの町でも獣人に対する風当たりは強くなり、少しずつギクシャクしたものに変わっていきました…

父親は、働いていた農場を理由もなく解雇されました…住んでいた小屋から追い出され…

蓄えもなく、その日食べるものにすら困る有様…両親は、私と幼い弟を食わずためにやむなく、ある村で畑の野菜を手を出しました…それを村人に見つかり袋叩きに会いました…

大根一本です…たった一本の大根を盗んだだけで両親は…

何処をどう走ったのかさえ覚えてはいません…幼い弟の手を引きながら「逃げろっ!」そんな言葉が遠くから聞こえたような…


あの日いらい、両親とは会っていません…あの場で殺されたか…それとも憲兵に引き渡されたか…

私は弟とともに山の中をさ迷い続けました…泥水を啜り、木の根を食べ…もう限界でした…2人て木の根元に座り込み生きることを諦めかけた時、私たちの前に現れたのは数人の獣人の兵士でした。

あの王立学園の事件のあと、山に立て籠もった虎族の獣人の下に、人間から弾圧を受け逃げてきた獣人たちが徐々に集まり、いつしか50人を越える集団となっていました。
これが後ほど解放戦線と呼ばれる組織のはじまりです。
国のあちこちで こういった集団ができるのは、自然の流れだったのでしょう…人間の数倍の力を持つ獣人が集まれば国にとって脅威となります。
それをより強い力で抑えつけようとすれば反発もまた大きなものとなり、人間と獣人の間にはもうどうしようもないほどの大きな溝ができてしまったのでした。

国のあちこちで出来た小さな集団は、時が経つにつれて横の繋がりを持つようになります…それを実現したのは、虎族の獣人の下で参謀役ととなった狐族の獣人だと聞いています。

形的には「獣人の解放」という崇高な目標を掲げて一つになったわけですが、全ての獣人が同じではありませんでした。
本当に獣人の自由を願い戦う者、単に人間への恨みを晴らしたいだけの者…様々でした。

私は助けてくれた集団に入り武器を手にしましたが、彼らのやっていることは野盗や山賊と同じでした。
山の近くの街道を通る旅人を襲い身ぐるみを剥いだり…
私が解放戦線と称した集団から逃げ出す決意を固めるまでにそう時間はかかりませんでした。
けれど組織からの離脱には厳しい制限があり、
脱走兵には執拗なまでの追手が…
私は足跡を消すために川の中を歩いたり、死んだ動物の皮を剥ぎ匂いを誤魔化したり…たいへんな逃亡でした。
そんな私が目指したのは、噂で耳にしたある貴族の領地でした。そこは獣人に対する取り締まりが激しくなった今も獣人が住める場所があるとのことでした。
確証などありませんでしたが、あの時の私には僅かな希望にすがるしかなかったのです。

「ここ…なのか…?」


噂に聞いた貴族の領地へと足を踏み入れましたが、夜中ということもあって獣人どころか人間の姿さえありませんでした。
ふらはらと彷徨うように丘の上に見える大きな屋敷を目指しましたが、私の体力はもう限界で、屋敷の近くで道に倒れ込んでしまいました…


「やっと目を覚ました…大丈夫?」

目覚めた私の耳に優しい声が聞こえ、声のすらはうへ目を向けると、朝日が差し込む窓を背にひとりの女性が立っていました…


















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