1: 再募集です
投稿者:
真緒
◆PWEXNBgyu2
2026/03/29 22:21:07(iETQhk3y)
実行委員が決まる過程を後ろで眺める龍太郎をちらりと見やる。龍太郎個人は気に入らないだろうが、副担任としての龍太郎は何も言えないのはわかっていた。顔を見たかっただけ。
LHRの終わりに、龍太郎が実行委員に加わることとなった。龍太郎と同じく、真緒も喜ぶ。これで先生と生徒の関係であっても、一緒にいられる時間が増えるかも、と。
これから暁斗とは改めて一緒にいる時間が増えることになる。そう思うと、今真実を伝えて気まずい関係になることは気が重く、できなかった。「返事遅れてごめんね、週末は予定があるから行けない」と当たり障りのない返事を送ってしまった。
龍太郎が知ったら怒るかな、と少し憂鬱になってしまった。聞かれるまでは黙っておこう、と思ってしまう。
後日、顔合わせを兼ねて、実行委員の招集があった。暁斗に声をかけられ、放課後に会議のある教室に連れ立って向かう。教室に入ると既に龍太郎の姿があった。目が合って、ぺこりと頭を下げる。優等生の真緒の姿だった。
「今年はこのメンバーで・・・」
導入として、歩く会の担当となった教師が教壇に立ち、説明に当たる。2日間かけて長距離を歩くことは変わらないけれど、今年はこれまでより距離を大幅に短くして休息時間を長めに取るようだ。夜間の休息時間の中でオリエンテーションも挟むとのこと。
今時らしく生徒たちの安全を重視することになったようで、真緒は内心喜んだ。それは暁斗も同じようだった。
「夜に時間ができるから、なんかできるってことですよね?企画とか。」
率先して手を挙げ、質問する。暁斗や真緒以外の生徒からも好印象の声が上がった。
【調べて、80kmに怖気づいてしまいました。笑
自由時間増やした方が色々楽しめるかしら?と思い、変更していますので、もし考えがありましたら戻してくださいね。
歩く会は夜はどうしてるのかな〜と思っていたので、もし龍太郎さんの中にイメージありましたら教えてください。】
26/04/14 22:56
(Q3q19XhX)
『はい、ちょっといいですか?
初めまして、サポート役で参加させて頂いています、臨時講師の藤島です。
今回は、約80㌔歩くわけで、1キロ15分で歩いても20時間かかるわけです。
一昼夜歩き続けて初めてゴール出来る距離なんですが、果たして、夜にそのような時間がとれるのか、どうか。
昼過ぎの3時前後に出発して、ゴールがおおよそ翌日のお昼前後です。
それも、寝ないでです。
夜に何かするのであれば、その時間も考えて距離を短くするべきだと思います。
距離を短くするか、今まで通りの距離で歩き続けるかの2択だと思いますが、皆さんはどう思いますか?
もし、夜の時間を何かに取られるのであれば、最初から距離を短くして、夜をキャンプファイヤーとかどこかで花火大会とかをして、それでお開きにした方が
生徒たちの体力的な負担が少なくて済むと思います。
まずは、そこから考えるべきかと。』
その後も、色々な意見が出たが、次回の委員会で決を採ろうと決まった。
例年通りの距離を歩くだけか、それとも、夜に長めの休息時間を設けるか。
その夜、真緒にLINEをした。
>ちょっと、部外者が出しゃばりすぎただろうか?
【話の中では、『歩行祭』といって、一晩歩き続けるそうです。
寝ずに歩いて完走できる距離を設定してるらしいので。
イメですから、どうにもでもなりますが、参考のために。】
26/04/14 23:16
(1hT.X.UQ)
龍太郎が手を挙げ、発言する。
いつも戯れている龍太郎が、こういったシチュエーションだと余計に大人で、自分と差があるように感じる。誇らしさもあるが、どこか切なさも感じた。
龍太郎の意見はご尤も、イベントに浮かれていた暁斗は黙ってしまう。真緒は正直なところ、付き合わされた感が抜けなくて、意見を大っぴらには言わなかった。
「レクとか言われても歩いた後だとしんどいから、私は賛成。」
龍太郎には表の優等生の顔だけじゃなくて、こうやって本音で話ができる。
「龍太郎さんと手を繋いで歩けたら、楽しいのにな」
歩く会は学校では大事な行事だとわかっていても、憂鬱なものは憂鬱で。つい弱音を零す。暁斗とのことを敢えて言えていないからか、より会いたく、触れ合いたくなった。スマホを閉じて、眠りにつく。
【みたいですね、大変だろうけど感じるものは色々ありそうですよね。
イメの流れとしてはあんまりイメージができていないかもしれないので、龍太郎さんの頭のなかに乗らせてください。】
26/04/14 23:27
(Q3q19XhX)
真緒からのLINEがきた。
まあ、どちらの意見もあるだろうが、学校主体のイベントなのか、あくまで生徒の意見で進めるイベントなのかにもよる。
今度の委員会で、どういった結論が出るのか。
『一晩、手を繋いで知らない街を歩けたらいいね。
夏休みまで、おあずけ、かな? おやすみ。
チュッ!』
と、返信した。
忘れていた、山本との話はどうなったのだろうか?
HRを見た限りだと、真緒はまだ言ってなさそうだったが。
もしも、言われた後で、あの態度なら相当メンタルは強いと言わざるを得ない。
て、いうか、鈍感?
真緒に聞けば、せっつくようだし、ここは真緒に任せよう。
意見を、求められればこうしたら?ああしたら?とアドバイスなり、私の意見も言えるけど
今は、静観するしかないな。
あ~ぁ、モヤモヤする。
授業と授業の間の休憩時間だけは、教室の様子がわからない。
なぜなら、授業が終わったら職員室に戻って、次の授業の用意をしなきゃいけないし、
大体、授業が終わった先生が教室に残って、休憩時間中の生徒の様子を見てるなど、聞いたことがない。
それだけに、休憩時間だけは二人の様子はまったくわからなった。
【申し訳ないです、現実的なことを持ち出して。】
26/04/14 23:43
(1hT.X.UQ)
幾日も過ぎて、ようやく実行委員会の日がきた。
龍太郎と真緒の関係に特に変化はない。当然、暁斗と真緒の関係にも変化はなかった。
日中は汗ばむ日も多く、割と自由な校風を謳う高校なので、夏服のセーラー服を着る女子生徒も出てくる季節だった。白く涼しげなセーラー服は色々な想いを駆り立てる。
放課後、生徒と教師が集められた。行事の進め方を決めるようだ。
距離を短くしてレクを、伝統を守って歩くことを念頭に、など色々な意見が出るが、結局は決め手にかけて決まらなかった。
「藤島先生は、どうしたらいいと思いますか?これまでの話とか聞いてるんですか?」
議論を見守る龍太郎に、一人の生徒が訪ねた。真緒からも視線が向けられる。
教師の一声があればそれに傾く生徒は多いだろう、真緒を含める生徒たちが龍太郎の発言を待った。
【色々考えることがあって面白いので、謝らないでください。】
26/04/15 00:03
(iaTnQE1c)
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