夫にメールを送った…不安そうに…これ以上はやめた方がいい…危なくない…?ここまでしておいて、そんな事を今更問い掛けるようなメール。それが本心であったのか…それとも…。私のその言葉…その意思を理解した上で更なる夫からの懇願を確認できたなら、今以上のドキドキを味わう事ができると私自身が望んでしまっていたのだろうか…。返ってきた夫からのメールには、明らかに興奮した様子が伝わってくる。妖艶で魅力的…イヤらしい姿…興奮が収まらない…。もう少し続けて…嬉しい…。妻の恥態を晒して喜ぶ夫…そんな歪んだ相関が存在するとは考えてもみなかった。少なくとも…このブースに足を踏み入れるまでは…。夫のメールを確認している間にも、サイトには続々とコメントがアップされている。大部分は私が指示されてもない画像をアップしたことへの歓喜のコメント。その中に混じり未だ冷静で丁寧な言葉遣いのあの人からもコメントは上がっていた…。私の羞恥心を煽るコメント…。そして全てを見透かしたかのような…全てを想定していたかのような…事実を告白する事を求めるようなコメント…。そう…私は事実を話していない…。まさか夫がそれを知っているとは思ってもみない私は、夫への秘密の行為が背徳となって私に昂りを与えている。サイトにはもちろん…夫にも話していない事実…。『もう少し…続けていいのね…?こんなに恥ずかしい格好…みんなに見せつけて…あなたは喜んでるんだもんね…?あなたには話してない事…本当は…知らない男の人達に…このネカフェで覗かれちゃった事…サイトだけじゃないのよ…?それでも…まだ続けていいのね…?』夫の心の中の動き、望みを心の中で呟くように確かめる。《本棚のある…通路で…ちゃんと…ブラと…パンティを…脱ぎました…。誰もいない通路を探して…でも…ホントは一人…知らないオジサンが後をつけて来ていて…。本棚の陰に隠れているのは…知っていました…。そこで私は…オジサンに覗かれてるのを知っていたのに…ワンピースを捲り上げて…お尻を突き出しながら…パンティを脱ぎました…。》そうコメントするとすかさず夫に対する不貞行為だと責められ、それに対する罰だと…新たな指示を受けてしまうと…。『罰…?そう…私は…夫を裏切っているのかもしれない…。あなた…私…知らない男の人に覗かれながら…パンティを脱いじゃったの…。あなたを裏切った私は…ペガサスさんからの罰を…受けなきゃダメだよね…?』そして罰と言われるコメントを読むと、ファスナーをしっかりと閉めてブースから出ていく…。ネカフェの一番隅にある人が来ないような本棚…。そこはさっき知らない男の人に覗かれながら全裸になったら通路の隅…。自然とさっき覗かれたら視線が頭の中に浮かぶ…。『さっき…オジサンに覗かれた場所…知らないオジサンの目の前で…全部脱いじゃった場所…。そこで…今度は…オナニーだなんて…。』考えるだけで膝が震え歩く一歩一歩が覚束ない…。誰にも気づかれないように、人気があるところを避けるように遠回りしながら目的の場所に辿り着く。『ここでオナニーを…?』周りを見渡してみても、今度は誰も見当たらない。さっき覗いていたオジサンがいた場所にも誰の姿もない。それでも、その本棚の陰を見つめると、あたかもそこにあの男性が潜んでいるように思えてしまう…。サイトを見るとその指示を実行する私を待ち望むコメントがたくさん上がっていた…。『ライブ配信…。私のオナニーする姿が…たくさんの男の人に…見られちゃうなんて…。』 ここに立っても自分自身踏ん切りがつかずにいた。自慰行為など、した事は無いとは言わないまでも、数える程しか経験はなく、人に見せるものではないと考えていた。
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