高二の夏休み…
休み期間中の短期バイトを住宅地にあるスーパーでした。
原付で通えば丘の上も苦じゃないし、特定の客しか来ないスーパーは忙しすぎず、バイトはとても快適だった。
(親に立て替えてもらったスクーター代を返すのが一番の目的で始めた)
やはり職場でもっとも人数がいるのは主婦のパートさん。
けっこう年上好きもあり、そういう面でも出会いが豊富で言うことなかった。
男の若いバイト自体が少ないので必要以上にチヤホヤしてもらえる。
一日勤務なら誰かしらに昼食はご馳走してもらえたし、若いつばめとしてお誘いを受けたりもした。
学校が始まってからも続けないかと店長から打診された時もすぐに了承したぐらい、お気に入りのバイトになった。
だいたい同じ住宅地に住む主婦が車で買い物に来るから、自然と顔馴染みになりもする。
所帯染みた人よりどこか優雅な雰囲気の人が多いのも特色だった。
いわゆる有閑マダムが連想され、品出しをしながら服の下の裸を想像したくなる感じだ。
健康的に日焼けをして美意識高そうな三十代くらいの主婦がいた。
わりと気安く話しかけてくる人なのだが、すごく品はある。
体にフィットするような服装を着こなしているから、こっちも無意識にけっこう見ていたと思う。
だから、話しかけやすかったのだろう。
ある時、自分のスクーターが置かれているそばのベンチでその主婦が一服していた。
何かの用で自分のスクーターのところに行ったら偶然居たのだ。
スクーターにテニスラケットが縛りつけてあるのを見て、テニスをやるのか尋ねられた。
中学生の妹と前日にテニスをしてそのまま括り付けたままになっていた。
そしたら、その主婦からテニスをしないかと誘われたから驚いた。
なんでも最近こちらに越してきたばかりで、テニスの相手どころか知り合いすら一人もいない状態で、相当に暇を持て余しているようだった。
もちろんコート代などの費用は一切持つからと…
実はこの住宅地に親戚筋がコートを所有していて、借りようと思えば無料で借りられた。
テニスクラブなどで使ってるわけじゃなく、自らの道楽のためのコートだから、中学生になってテニス部に入った妹は重宝に使わせてもらっている。
それを話すと向こうもすっかり乗り気で、送迎ランチ付きでお願いと頼まれた。
こちらにも願ったり叶ったりの申し出だったし断る理由もない。
むしろ下心を隠すのに苦労した。
2026/09/03 13:32:59
(U9pHOYg2)