2023/12/22 16:57:49
(hEv93zIG)
経理のS裕子さんは僕より二つほど年上で当時27,8歳のお局
だった。月末月初、期末前後は残業が当たり前で生産部門の
一応の責任者だった僕と同じ時間帯に事業所の片隅で仕事に
追われていた。ある時、生産部門の端末が不調でしばらく事
務方の端末を借りて処理することがあって、並んで仕事をし
たのをきっかけに何となく話をするようになったのだ。彼女
はものすごく肩こりがひどく区切りの仕事が一段落するとマ
ッサージに通うのでせっかくの残業代がそれで飛んじゃうと
嘆いていた。その話をしながらしきりに手を肩や首筋に持っ
ていってシンドそうに首を回していたので、よかったら少し
揉みましょうかと言ってみた。遠慮するだろうと思っていた
ら、よほど辛かったのか、じゃあお願いしようかしらと素直
に背をこちらに向けた。学生時代補欠で先輩のスポーツマッ
サージをやった経験からツボはかなり心得ていた。実際、そ
のマッサージのおかげで、部の先輩女子とねんごろになって
童貞を卒業できた経験もあったので、もしかしたら、この美
形のお局女史とももしかして・・・というスケベ根性は確か
にあった。実際、S裕子さんの後ろに立って揉み始めてビッ
クリ!肩も背中も鉄板でも入ってるのかというくらい硬くと
っかかりがつかめなかった。「す、すっごいですね!この硬
さ!」「そうなの。施術してくれる先生もよく驚かれるの」
「こういうのって、いきなり硬いところ揉んでもだめなんで
すよね。ちょっと遠いところから少しずつほぐさないと」
というと、「遠いところ?」「そう、腰とかお尻とか下の方
から解してってあげないと。」「そういえば、マッサージは
足からやってくれるわね。」「そうんだんですけど、ここじ
ゃあねえ。」
いろいろ話していると、皆がいうほどお高く止まった嫌味な
女ではなくむしろ大人の色気の漂う魅力的な女性であること
がわかってきた。肩を軽めに叩きほぐしていると、「もう少
し強めにお願いできるかしら」と言ってきたので、あまり強
くたたいたり揉んだりするとかえって筋肉を痛めてしまうか
ら徐々に解さないとと説明いたりしたことで信用を得たよう
で、次の休みの日、お昼を御馳走するから家にきて、マッサ
ージお願いできないかしらと言われた。さすがに独身女性の
家に行くのはまずかろうと躊躇すると、母も妹もいるから安
心してちょうだいと笑われてしまった。実際、その日が来て
彼女が車で迎えに来てくれて訪れた家は豪邸で、賄いの人が
出迎えてくれて、母君、妹君などを交えてランチで談笑した。
S裕子さんは僕のことを会社の後輩でわたし専属のマッサージ
師さんなのと冗談めかして紹介した。祖父母が別棟に住んで
いるらしかったが姿を見たことはなかった。マッサージは、
庭に面したサンルームのようなところでやった。庭を行き来
する母君、妹君が時折会釈していった。当の本人はマッサー
ジしやすいようにとTシャツとジャージという感じでサマー
ベッドを平らにして横になってる感じでやっていたのだ。
彼女の素肌に触れたのはふくらはぎだけで、あとは衣類の上
からの施術だったのだが、カチカチの背中や肩がみるみる柔
らかくなっていくのは手の感触で明らかだった。
月に、一二度のペースでそんなことをやってるうちに、季節
は夏に近づいていた。衣類が徐々に薄くなっていった。
鎧を着たような女性がしなやかな感じなっていた。正直、マ
ッサージ中に性欲が沸き上がり、勃起してしまうようにもな
っていた。でも、二十代半ばを過ぎ、学生時代のような激し
い性欲を隠せず気取られてしまうようなことはなく健全な関
係を保っていた。
私は、事業所近くの古い一戸建てを会社から与えられていた
が、要は家賃はただでいいから社宅の管理もしろよという程
度の話で、実際、いらない庭のメンテなど結構いらない費用
がかかっていた。野中の一軒家的な解放感は気に入っていた
がなんせ古く、冬は寒くて夏は暑い最悪な環境ではあった。
納涼会も終わり月末締めも山を越えてあと少しで夏休みとい
う夜だった。家の前の道に車が止まり、門のロックバーをガ
チャガチャやって開け、車が庭隅に入って来た音に気付いて
玄関を開けると、なんと、S裕子女史だった。玄関に入るな
り「も~だめ!限界。背中張っちゃって肩パンパンで・・」
といって、倒れこみそうなかんじだったので、とにかく上が
って広いところで横になるように