2020/05/27 12:41:25
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第022話【美樹がいない土曜日】
さて、次の土曜日は、大変暇なものになってしまいました。
当然といえば当然です。何せここ数カ月間は、美樹との秘め事が私の日課だったのですから。
仕方がないので、今日は1人で例の温泉旅館に行くことにしました。
「おお。アツキくん。あれ?今日はあのボイン人妻は、一緒じゃないのか?」
フロントと書かれた札が掛けられている小部屋の窓からオヤジさんが声をかけてきます。
ここしばらくは、土曜日のこの時間に私が来るのは、彼女を伴ってだけでしたので、そう思われたのでしょう。
しかし、相変わらず、美樹がいるときにはカノジョと言うくせに、俺しかいない時にはボインちゃんとか、ボイン人妻等と呼んでいます。
今日もこの時間も、お客さんはほぼいないようで、親父さんは小部屋を出て私と話すためにロビーへと出てきます。
親父さんとの話の中で、今日俺がひとりで来たいきさつを問われ、旦那さんの親が遊びに来ていて、彼女はそのために家族で温泉に行っていること。故に今日は俺が暇なこと。そんなことを話しました。
「そかそか。でも、アツキくん。君たち二人の関係をとやかく言うことはしないけれども、アツキくんは影の存在だ。あんまり欲張ちゃダメだよ。何せ、いい女の子見つけたんだからな。べっぴんさんだし、ボインちゃんだし。それでいて従順だし、Hだしな。言うことないじゃないか。その関係を長く続けるためにも、我慢は必要だ。」
(オヤジさん…そんなことわかっているよ…)
私は、入浴料として500円玉を差し出しましたが、親父さんはそれを受け取ってくれません。
「アツキくんはね、客だと思っていないからな。」
「あ、でも、今日はジュースの差し入れはなしな。」
そう言って笑います。
(わかっていますってオヤジさん。オヤジさんがジュースを差し入れしてくれるのはあなたが言うところのボインちゃんが来た時だけなのですから。)
そんな思いを持ちながら、自販機で3種類の飲み物を購入し、風呂場へ移動することにしました。
「あ、そうそう。アツキくん」
親父さんが何かを思い出したようにそう言うと、私のそばに近寄ってきて耳を貸せと手振りをしてきます。
「昨日から、若い女の子4人泊まっているんだ。仲間で旅行か何かみたいだがな。長くいればいいもの見れるかもだぞ。」
そう耳元で呟きます。
「アツキくんゆっくり入ってきていいからね。ただ、他の日帰り客には注意しろよ。」
その言葉をあとに続けます。
はいはい。(笑)
まあ、オヤジさんがこういう事を言ってきた日には、大体乳はGET出来るものです。
なにせ、私は常連!ここの構造や位置関係は知り尽くしています。
しかも、今、宿主のお墨付きを頂いた訳ですから。(笑)
でも、何かむかつきます。
オヤジさんにしてみれば、風呂代にしても、客情報についても例の美樹のご披露に対するお礼の一つなのでしょうけれども、ちょっといい目に合わせ過ぎかなって、自分にムカついています。
ましてや、次回会うときには彼女の最も女らしい縦クラックを隠している漆黒のガードを除去することになりそうですが、それをあのオヤジの眼前に晒すと彼女は宣言しているのです。
実際にはどうなるかはわかりませんが、実行する可能性が高い様な気がしてならないのです。
勿論、その事は、オヤジに伝えている訳ではありませんが、やっぱり、何かムカつきます。
そんな事を考えていたら、ほうら、早速お出ましです。
1時間もダラダラとくだらない事を考え、ジュースを1本消費しながら粘っていればこんなものです。
女性の露天風呂からキャッキャキャッという複数の黄色い声がしてきます。
複数と言いますか、3人以上の若い女の子の集団になると、何というか、はしゃいでしまい、本当にガードが甘くなるものですよね。
先程も書きましたが、私はここの常連!別に覗くなんて行為をしなくても、男性の露天風呂から女性の露天の一角が見える角度と位置は把握しています。
彼女たちは、開放的になっているというか、男性客がいるという認識を持っていないのでしょう。タオルすらまともに巻いておりません。
ちっぱいなのに既に垂れ気味の娘、巨乳な子など様々です。大きさも様々なら形も様々。色も様々で柔らかさや味も様々なのだろうなと考えておりましたが、8個のおっぱいを見てもなんだかなー、心は上の空です。
あーあ、美樹は今頃何をしているんだろうなあ。私の心ここにあらずです。
でも、この時、美樹は美樹で私がいるこの温泉宿から数十キロ離れた別の温泉場にてとある計画を実行しようとしていたようです。
旦那と旦那の両親と一緒に訪れたホテルにおいて…