2020/06/16 01:35:06
(G6AaQavv)
ユウが黙って出て行く。
そしてしばらくの沈黙の後、おとんが口を開く。
父「なんで浮気されたこと黙っててん?」
俺「惨めやん」
父「そうかもしらんけど、やりたかったからっていう理由よりかはまだいいぞ?なぁ?」
おとんがサキに振る。
サキ「ウチも言おうって言ったんですけど・・・」
俺はしばらく黙ってから
俺「じゃあ今の話聞いてどう思った?浮気されたんか、じゃあやり返そうって思うんも仕方ないな、って思わんかった?」
父「まぁ・・・少しわな」
俺「やろ?それが嫌やねん。そんな理由がなくても俺は多分サキを好きになってたし、コイツとやりたいって思ったはずやから。」
母「あらー(笑)めっちゃ好かれてるんやねぇ^ ^」
サキが顔を真っ赤にする。
父「まぁ、とにかく分かったわ。」
俺「え?許してくれるん?」
父「おう、ワシは別にお前とユウが良ければ相手の女なんてどうでもえぇねん。取っ替え引っ替え遊んでもかまへん。だからユウが色んな女と遊んでんのも知ってたけど何も言わんかった。せやけど、兄貴の女に手出すんはアカンわな。」
俺「俺も弟の女に手だしたけど」
父「せやな、だからお前も最低や。でもお前は自分が最低なことやってるって分かってるんやろ?ほなえぇやんけ(笑)」
俺「ごめん、ありがとう。」
泣きそうなのを堪える。
父「でもこれから大変やぞ?大体の人には良くうつらんからな。それでも付き合いたいんか?」
俺「うん。サキは女性不信やった俺を救ってくれたし、全てを受け止めてくれる。俺をまともな人間にしてくれんねん。だから付き合っていきたい。」
父「ほなこの子のご両親にもちゃんと許可もらわなアカンな!」
俺「うん、また今度行ってくるわ。」
父「いや、今から行かんかい」
俺とサキは2人同時に「えっ!?」と言った。
急遽サキの家に向かうことになる。
慌てて家に電話するサキ。
時間は夜の9時。
サキ「今から来てもいいらしいです。」
俺「マジか(笑)」
2人してバタバタと玄関まで行く。
父と母もついて来る。
父「すまんかったな」
俺「え?」
父「いや、殴って・・・」
俺「あぁ・・・いいよ^ ^殴られて当然のことしてると思ってるし、逆に殴られへんかったらどっかで自分を正当化してたかもしらん。」
父「そうか・・・ほな行ってこい^ ^」
俺の尻をポンと叩いた。
2人で急いでサキの家に向かう。
サキ「カッコよかったよ^ ^」
サキが笑う。
俺「殴られるわ、秘密はバレるわ、散々やったけどな(笑)」
サキ「でもカッコよかった^ ^」
サキの家の門の前に着く。
サキが笑いながら手を出して
サキ「じゃあもう一回地獄に落ちますか^ ^」
俺「おう!^ ^」
2人で手を繋ぎ門をくぐる。
サキ「あ、うちのお父さん、見た目ちょっと怖いけどビビらんといてな^ ^」
俺「・・・・・・え?」