2018/01/19 01:20:22
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携帯に電話をかけると
『兄ちゃん ごめんな 朝忙しいから
でっ どーしたの? また 何かあったの? かおるさん
もしかして』
『いやー かおるさんは 再発して半年やった
3ヶ月 もって半年って言われて 本当かよ
言われた時は 全然普通で 元気やったんやけどな…
まぁ今日は 別に何にもないんだけどー 実家へ顔出そうかなって
いや 前から思ってたんだけど 行きづらくてな 母さんまだ怒ってるかな?』
『あー それなら大丈夫やに 正月に帰った時な
夜ご飯食べて 母さんと台所で2人で洗い物しとったんよ
そんでな 私が兄ちゃんの夢見たんよ って 言ったんさ』
『えっ どんな夢見たんだよ』
『それがさぁ 兄ちゃんが警察に捕まって 連れて行かれるんさ
ちょっと待ってくださいー って 叫ぼうとしても 声が出ーへんのさ 体も動かへんし で そのままパトカーに乗せられてった
そしたらさぁ お母さんに 正月から縁起でもない事 言わんときっ
て 怒られた 笑
そしたら 夢なんて もう何回も見たよ 元気にやってたらいいんだけどねー って 言ってたからさ 絶対大丈夫やに』
『あー そーなんか 大丈夫かなぁ ◯◯(娘)も連れて行こうと思ってるし』
『あー絶対連れてったほうが いいに 喜ぶに 』
『あー 年賀状 兄ちゃんやろ 毎年裏側真っ白のやつ
でも 一回だけ 出さへんだやろー 私は かおるさん癌が再発したって聞いてたから もしかして と なんとなくわかったんやけど
お父さんとお母さん 何回もポスト見に行ったり
そわそわしてさぁ 何かあったんやろかぁ 配達ミスやろかとか
私 見てるの辛かったわ』
『そっか ちゃんと俺からやってわかってくれたんやな』
『そりゃそうやわ 最初は こんなん来てるわ 裏真っ白やに
そそっかしい人やなぁ なんて言ってたんやけど
毎年 裏側真っ白の 年賀状来たら 流石にわかるわ
お菓子の箱に入れて 大事にとってあるみたいやよ』
『そうか 俺親不孝やな 謝らんとあかんな でも…
おまえも 一緒に行ってくれ なぁ頼むわ 』
『えー けど いつなん? 』
『店の休みが 水曜日やから 来月あたまの 水曜日は行けるか?』
『仕事やよ 土日にしてよ 』
『自分の店やからって 土日は 休業は無理や 』
『もう いっつも兄ちゃん かってやな 自分から頼んで…
まぁ ええわ 有給取るわ ◯◯ちゃんは 大丈夫なん?』
『わからん 夜聞いてまた電話するわ 』
『うん もう会社着くから また電話して あっラインでもええよ』
『わかった すまんな じゃあ』
てっきり カンカンだと思っていたから
自分の事 心配してると聞いて さらに 両親への罪悪感が募る
娘は 会社へ行ったから 帰ったら聞く事にした
娘が 嫌だと言ったら 一人で行くつもりだった
ただ こんなに大きくなったと 見せたい
で 会社から帰り いつもように 店に手伝いに来た娘に
後片付けをしながら どこから どこまで話せばいいのか
わからず 娘には 駆け落ちした事だけしか言ってなかったから
『なぁ ◯ ◯ 今度 実家へ顔出そうと思ってるんやけどな
実は 父さんと母さん 駆け落ちしたやろ 父さんのお母さんが
大反対で 』
『 やっと か』と 娘
?
『何が ? やっとや ? 』
『お母さんから全部聞いてるから 私
母さん最後の入院の時に 病室で聞いたよ
その時が 来たら 一緒に行ってあげてほしいって
もう 母さんは 一緒に行けないから 心配なのよ って
だって お父さん 再発がわかった時 私に 母さんには
内緒って 言ったけどー 母さん 直ぐに気づいたって言ってたよ
オーダー通しても 間違えてばっかりでさ
トイレ出てきたら 目 真っ赤で 泣いてたのバレバレだったからね
あれだけ 芝居下手だから 母さんも心配になったんじゃない』
あー あー 俺 最後まで 心配かけてたのか
それと かおるさん 元気な時に 実家へ連れて行けば良かったのに
あー 情け無い
『そうか おまえ知ってたのか …
父さん自分が情け無いよ』
『でも 母さん何回も言ってたよ 父さん若い時 かっこよかったんだよ 私とおまえを 守ろうと必死だったんだよ』
それから もう涙は止まらなくなり 娘がその後何を言っていたのかさえ わからなくて …
2月7日(水)に 実家に顔出す事に なりました。
娘が 妹は 来ない方がいいというので 妹は断りました。
さっき電話をすると 『兄ちゃんより しっかりしてるね』
と 笑ってました,
2月8日か 9日には 報告出来ればと思います。
その時まで 覚えていてもらえれば また 覗きに来てください。
ありがとうございました。