2008/10/10 13:45:28
(E9L2ieTL)
おはようさん。体調はいかがですか?ボクの方は戻りました。昨夜の便り、
ヘンな切れ方で心配かけてもいけない、とあわてて書き始めています。
くちびるの練習の話からです。楽器一般の話は次にしますが、フルートの
(近縁のも含めてフルート属という言い方もあります)特徴はリードがない
つまりエアリード(無簧)楽器という点です。唇から出る空気の束を楽器の
吹き込み口の縁にあてることで発する気流の渦(エッジトーン)を発音源と
するわけです。ごめんね、ちゃんと書くと難解です。
ともかく最初に音が出るまで、ボクの場合ちょうど二週間かかりました。
いくら吹いても「スースー」いうだけだし、吸っては吐くの繰り返しで頭が
痛くなるしで、あせって悩みましたよ、負けず嫌いのはずのボクでも初めは
悩みましたよ。「とんでもないこと始めちゃったナ」ってね、エヘヘ。でも
そのうち微かに音らしいものが聞こえだして、そうなると気分も変わって、
こりゃなんとかなりそうだ、って気もしてきます。
進んでいくと自分の笛から出る音色もまんざらじゃないって気もしてきて
唇の微妙な動きがそんなに大きな意味を持つのだってのが魅力になります。
すぐれたフルーティストの音を聞いた後でとりわけ敏感になる気もします。
微妙な領域ですので、一日でもサボるとけっこう高くつくことにも気づき、
人生の骨格みたいなのを教えられたように思っています、ウフフ。
舌の動きは唇の動きに比べると、かなりラフな世界です。微妙なんてのは
なくて、むしろ疲労に耐えて早い動きをこなし続ける方面ですね。教科書に
タンキングと載っていますが、吐く息に舌でリズムをつける仕事です。舌で
息を遮断し、また再開して流すという仕事です。舌を口蓋(口の裏屋根)に
付けたり離したりします。もっとも単純なのは「トゥ、トゥ」と言い続け、
空気の流れを断続させます。これは分りますね。
こいつは着実ですが遅いので、もう少しうまくなると「トゥク、トゥク」
と言い続け、いわば倍速のリズム作りを目指します。ホントの倍速にならず
とも、いくぶんかは早くなります。その上は「トゥクル、トゥクル」です。
ま、ボクはここまででしたが、しょせん人間の身体なんて限界があります。
この訓練は単純なだけに応用が利きます。つまりはリップサービスに少しは
役立ってくれます。特技とまでいいませんが、先日も頑張ってくれました。
さあ、ゆかりさんの報告はどうなるかナ?夜が楽しみです。