2015/09/30 23:13:44
(f9Rk8w/H)
「ねぇ…そんなに気持ちよかったなら、健とまたしたいって思った事ない?」
涼子は私が何度も繰り返した質問を妻にしてきました。
私には拒否をしながらもバイブで思い出し、あれから徐々に変化していった私たち夫婦の営み。
そんな中、私ではなく友人の涼子に聞かれた妻は何と答えるのか。
「うーん…」と、答えに迷っているような妻の声。
やがて「したくないと言えば嘘になるかもだけど…今は宏樹で満足出来てるのも事実だし…」
私は正直、妻の答えを聞いて喜びました。
健程ではないにせよ、今では私で満足してくれている。
しかも私にではなく、涼子にそう言った事が何より嬉しかったんです。
「そう…何か知らないけど、上手くいってるんだ」
と言う涼子の声はどこか沈んでいました。
それを妻も察したのか「どうしたの?涼子何か変だよ。私が健さんに抱かれるのって…嫌でしょ?」
「うん…それはそうなんだけど。私の事軽蔑してもいいから、聞いてくれる?」
さらに涼子は思い詰めた声で話し始めました。
最近してなくて、たまに口でしてるけど性欲の強い健は満足してないはず。
悪い事ばかり考えるようになって健が浮気するんじゃないかと思うこと。
それなら、もし妻が了承したなら健に抱かれて欲しい事。
つまり涼子の中では、健の浮気防止。私では妻は満足していない。
妻は健で今までにない快感を知った。
健が妻を抱いても私と妻の関係は良好。
という事でした。
それが健が涼子にそう言うように仕向けたのかはわかりませんが、今回の食事会をセッティングしたのは涼子と言うこともあり、涼子の独断の可能性が高いと思いました。
一通り話終えた涼子は「ふぅ…何かスッキリしちゃった。ゴメンねこんな由紀をバカにしたような事言っちゃって…忘れて…宏樹君にも申し訳ないことを…」
泣いているのか、言葉を詰まらせながら話していました。
「涼子…そんなに思い詰めて…軽蔑何かしないから安心して…」
妻の言葉を聞いて泣き崩れる涼子の声。
私は僅かに期待した事を胸に仕舞おうと思いました。
「ねぇ…私で涼子と健さんを救えるの?」
妻のこの一言に私の鼓動は一気に高まりました。
「もういいよ…ホントに私、自分の事しか考えてなくて…ゴメンね…ゴメンね…」
ひたすら泣きながら謝る涼子をなだめるように「涼子…もう謝らないで私たち友達でしょ。正直に話してくれてありがとう。私も、もしも妊娠して宏樹がその時に浮気したらって思ったら嫌だもん…だから、もう泣かないで…」
妻の声もいつの間にか涙声になっていました。
「ありがとう…ありがとう…」
何度も何度も気持ちを伝える涼子。
「涼子がいいなら…私で役に立てるなら…健さんと宏樹が何て言うかわからないけど…それで涼子が救われるなら…私でいいなら…ねっ。だからもう泣かないの…」
妻の言葉に驚きました。
涼子への同情か、再び眠っていた健との激しい行為を思い出したのか、妻と涼子の間で私がいくら望んでも叶わなかった事が進もうとしていました。