−−−金曜日、通勤待ち合わせ−−−
姿を見ると満面の笑みで小さく手を振る。
「(小声)朝から宙斗さんと逢えるの嬉しいです。」
莉奈の小さな声は人混みのターミナル駅でかき消され宙斗に聞こえたか?
「□□製菓会社のプレゼンは午後1時、13時からなんです。
何社か候補が勿論あって…、バッティングしない様に数時間間隔でだそうです。
宙斗さんは全社のプレゼンへ?
母は両方好きですがお礼は大丈夫ですよ?
マロングラッセは今の時期、母の好きなのは販売してないんですよ。
なのでどうしてもと仰るならシフォンケーキですね、◯◯屋の中の地下一階で販売してます。
駅着いちゃいましたね…、いつかお昼もご一緒出来たらいいのですが…。」
みなみ「わー、駅で岡田さんと会えるだなんてー…、ってどなたなんですか?」
ギロッと莉奈に睨みをきかせながら宙斗には甘えた声で腕に手を伸ばす。
(この女性が宙斗さんの言っていた同僚さんか〜、何も睨まなくてもいいのに…。)
−−−前田みなみと……−−−
(この小娘が岡田さんが好きって言ってた娘ね。
…可愛いしスタイルいいけど私のが歳近いし、同じ会社だし話が合うはず!)
みなみ「岡田さん、会社までご一緒しましょう?それからお昼もご一緒しませんか?」
山下「あれー?岡田さんに前田さんじゃないですか!」
−−−准一、出勤時−−−
准一「海じゃないか、どうした?こんな時間に?」
海斗「准か…、准もこんな時間に出勤か?」
准一「フレックスだよ、混み合うのも嫌だし……で、そちらの女性は?」
紗栄「二階堂紗栄です、土曜日から海ちゃんのお部屋に泊まってます(ハート)
(この男が従兄か、中々男前ー、海ちゃんの身内だから顔面偏差値たかいのかな?)」
頭を下げる時、腕で胸を強調させる。
准一「そうなんだ?二階堂さんね、僕は海の従兄の佐野准一です。
じゃあ、海に二階堂さん、会社に行かなきゃならないからこれで!」
電車に乗ると宙斗にメッセージを送る。
【海の部屋に居たねーちゃん、二階堂紗栄だとさ。
土曜日から泊まってるらしいぞ、宙知ってたか?】
−−−調査会社、友人−−−
【追伸だ、二階堂紗栄ってのが一番厄介だぞ。
〝二階堂紗栄、28歳、宙斗会社の地方関係会社事務員
男性経験は複数、人数は調べたところ優に50人超え
カップルクラッシャーの異名あり〟
ママ坊ちゃんに近づいてるってことは宙斗にも接触してくるだろうから気をつけてくれ。】
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